
アクセス解析ツール10選!分析に役立つツールの選び方や比較ポイントも紹介
Webサイトのアクセスデータを収集・分析するには、「アクセス解析ツール」の導入がおすすめです。ユーザーの利用状況がさまざまな角度から確認できるので、抱えている課題を見つけやすくなります。
本記事では、アクセス解析ツールの種類や選び方をはじめ、無料・有料版のおすすめアクセス解析ツールを紹介しています。どのツールを導入するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
アクセス解析ツールとは

アクセス解析ツールとは、Webサイトの利用状況を確認し、分析できるツールのことです。訪問ユーザー数、訪問頻度や時間帯など、トラフィック(アクセス)データの現状を解析・分析することができます。
アクセス解析ツールを効果的に活用することで、Webサイトが抱えている課題やサイト改善の要点を明らかにでき、アクセス数の増加やCV率の向上に繋げられるでしょう。
アクセス解析とWeb解析の違い
アクセス解析とWeb解析は同じものとして扱われるケースがありますが、実際には分析するデータが違います。
アクセス解析は、訪問ユーザーのデータとトラフィックの分析が主です。Web解析は、ホームぺージの各コンテンツやページの効果分析がメインとなります。この2つは、解析ツールの機能としてまとめて搭載されていることが多いです。
アクセス解析を行うメリット
ツールを使ってアクセス解析を行うメリットは、以下のようなものがあります。
- 現状分析を的確に行える
- 問題や課題の洗い出しがしやすい
- 改善施策を打ちやすい
アクセス解析ができるようになれば、ホームぺージの現状の分析はもちろん、継続的なデータ取得が可能となります。データを蓄積することで、問題点や課題の洗い出しができるようになるうえ、それに対する改善施策を実行できるでしょう。
より良いホームぺージに成長させるためには、アクセス解析ツールは必要不可欠な存在と言えます。
アクセス解析ツールは主に3種類に分けられる
アクセス解析ツールは、ユーザーデータの取得・解析方法によって、以下の3つの種類に分けられます。
- Webビーコン型
- パケットキャプチャリング型
- サーバーログ型
それぞれの種類について、もう少し詳しく解説していきます。
Webビーコン型
Webビーコン型は、サイトにJavaScriptのタグを埋め込み、そこからユーザーのアクセスデータを取得・解析する方法です。「Googleアナリティクス」をはじめ、最もオーソドックスな種類となります。
リアルタイムの分析にも対応しており、最新のデータ分析がしやすいのが利点です。ただし、解析を行いたいページすべてにJavaScriptのタグを入れる必要があるので、入れ忘れには注意しなければなりません。
パケットキャプチャリング型
パケットキャプチャリング型は、ユーザーとWebサーバーの間を流れるデータ(パケット)を補足(キャプチャ)して解析する方法です。リアルタイム解析ができるうえ、JavaScriptが動作しない環境でも解析が行えます。
規模の大きいサイトでも難なく解析ができますが、基本的にはWebサーバーを自社内で管理できる環境でなければ導入が難しいです。そのため、高額な初期費用が必要になる可能性があります。
サーバーログ型
サーバーログ型は、ユーザーがサイトにアクセスした履歴をWebサーバーに直接保存して解析する方法です。Webサーバーにデータが残っていれば、過去のデータを遡って解析することもできます。
定期的にWebサーバーに保存されたアクセス履歴を取得して解析する仕組みのため、規模の大きいサイトの場合は解析に長い時間を要する可能性があります。なお、サーバーログ型の場合は、リアルタイム分析ができません。
アクセス解析ツールの比較ポイント

アクセス解析ツールを探す際の比較ポイントは以下の6つです。
- 利用目的
- 費用
- 機能
- 使いやすさ
- サポート体制
- トライアル期間の有無
これらの比較ポイントを踏まえて、自社の目的や状況に最適なアクセス解析ツールを選定してください。
利用目的
アクセス解析ツールを選定する際には、まず「何を分析したいのか」という明確な目的を設定することが重要です。例えば、訪問者数の増加を目指すのか、コンバージョン率の向上を図るのか、ユーザーの行動パターンを詳しく知りたいのかなど、目的によって適したツールが異なります。
目的が明確であれば、必要な機能やデータが自ずと定まり、ツールの選定がスムーズになるでしょう。逆に目的が曖昧だと、導入後に「欲しいデータが取れない」といった問題が発生する可能性があります。
費用
アクセス解析ツールは、無料のものから高額な有料のものまで様々です。無料ツールは基本的な機能を備えており、初めて解析を行う方や小規模なサイトに適しています。一方、有料ツールは高度な分析機能やカスタマイズ性、専門的なサポートを提供しており、大規模なサイトや詳細な分析が必要な場合に適しています。
費用対効果を考慮し、自社の予算や目的に合ったツールを選ぶことが大切です。
機能
アクセス解析ツールによって提供される機能は異なります。例えば、ユーザーの行動を可視化するヒートマップ機能、リアルタイムでのデータ分析、A/Bテストの実施、SEO対策の支援など、多岐にわたります。
自社の目的を達成するために必要な機能が備わっているかを確認し、過不足のないツールを選定することが重要です。不要な機能が多すぎると、操作が複雑になり、使いこなすのが難しくなる可能性があります。
使いやすさ
ツールの操作性やインターフェースの分かりやすさも、選定時の重要なポイントです。とくに、解析業務に不慣れな担当者が使用する場合、直感的に操作できるツールを選ぶことでデータの活用がスムーズになります。
また、導入や設定が簡単であること、必要なデータにすぐアクセスできることも、使いやすさの指標となります。
サポート体制
アクセス解析ツールの導入や運用において、サポート体制の充実度は重要な要素です。とくに、有料ツールを利用する場合、導入時の初期設定やトラブル発生時に迅速かつ適切なサポートが受けられるかを確認することが大切です。
サポートの提供方法(メール・電話・チャットなど)や対応時間、対応言語などもチェックポイントとなります。自社のニーズに合ったサポート体制が整っているかを事前に確認しましょう。
トライアル期間の有無
多くのアクセス解析ツールでは、導入前に機能や操作性を確認できるトライアル期間が設けられています。この期間を活用することで、実際の業務に適しているか、必要なデータが取得できるか、使いやすいかなどを事前に確認することができます。
トライアル期間中に、実際のデータを用いて操作を試し、導入後の運用イメージを掴むことが重要です。また、トライアル期間の有無や期間の長さも、ツール選定の際の判断材料となります。
無料で使えるアクセス解析ツール5選
無料で使えるアクセス解析ツールを5つ紹介します。どれを導入すれば良いか迷うなら、ネット上に情報が多い「Google Analytics」か、直感的なUIで使いやすい「Ptengine」がおすすめです。
ツール名 | 特徴 |
---|---|
Google Analytics | Googleが提供する無料のアクセス解析ツール。イベントベースのデータ収集により、ウェブサイトとアプリの両方のユーザー行動を詳細に分析可能。 |
Ptengine | ヒートマップやA/Bテスト、Web接客など多機能を備えたツール。タグ一つで導入でき、直感的なUIで初心者にも扱いやすい。 |
Juicer | ユーザーの属性や行動をAIで分析し、見込み顧客のスコアリングやA/Bテストが可能。無料プランでも多機能を利用できる。 |
Similarweb | 競合サイトのトラフィックやキーワード分析が可能。市場調査や競合分析に強みを持ち、無料版でも基本的なデータを取得できる。 |
忍者アクセス解析 | HTMLタグの設置のみで導入可能な無料ツール。リアルタイム解析や詳細なユーザー行動の把握ができ、初心者にも適している。 |
各ツールの特徴について、もう少し解説していきます。
Googl Analytics(GA4)
Google Analyticsは、Google合同会社が提供している無料のアクセス解析ツールです。日本国内はもちろん世界的にも知名度が高く、もっとも広く使われているアクセス解析ツールだと言えるでしょう。
多くの企業や個人が導入しているツールであることから情報も発信されやすく、使い方がわからなくてもインターネット上で活用に関する数多くのノウハウを取得することができます。この点は、操作につまずきやすい初心者の方にとって嬉しいポイントです。
無料でありながらユーザー分析や流入元分析など豊富な分析機能が搭載されており、有料ツールに負けずとも劣らない多角的な解析が可能です。各種Googleサービスとの連携がしやすいため、そのほかのGoogleのサービスを活用している人にとっては有力な候補となります。
Ptengine
公式:Ptengine
株式会社Ptmindが提供している「Ptengine」は、ヒートマップやサイト解析、Web接客といった複数の作業を無料で行うことができるツールです。無料ツールながら機能を豊富に搭載し、タグをひとつ設置するだけでデータにもとづいたサイト改善をサポートしてくれます。
UI/UXが優れており、操作性の良さとデータの見易さ的に初心者におすすめできるツールです。ただし、無料版では月間3000PV以上になると計測できないため、PV数に応じて有料版の導入を検討したほうが良いでしょう。
Juicer
公式:Juicer
Juicerは、ログリー株式会社が提供しているユーザー分析DMPです。DMPとはデータマネジメントプラットフォームの略で、インターネット上に蓄積したデータを管理・分析して活用するためのプラットフォームのことを指します。つまり、ユーザーごとにフォーカスして分析する仕組みがJuicerの特徴です。
アクセスログ分析やユーザー分析、ABテストといった基本機能は無料の基本プランに含まれているため、無料プランでもアクセス分析ツールとして十分に活用できます。
Similarweb
公式:Similarweb
Similarwebも、無料で利用できるアクセス解析ツールです。競合サイトの分析機能まで搭載されていることが大きな特徴で、WebサイトのURLを入力するだけで検索キーワードやトラフィックソースを分析できます。自社サイトと比較することもできるので、競合サイトにあって自社サイトにないものがすぐにわかるでしょう。
もちろん、より高度な分析を行いたい場合は有料プランに切り替えるのもありです。有料版は、履歴データの活用や業界分析、アプリ分析といった機能が利用可能になります。
忍者アクセス解析
公式:忍者アクセス解析
忍者アクセス解析は、株式会社サムライファクトリーが提供する無料で利用可能なアクセス解析ツールです。HTMLタグをサイトに設置するだけで、訪問者数、ページビュー、滞在時間、流入元などの多彩なデータをリアルタイムで取得できます。解析ログは最大4ヵ月間保存され、ユーザーの行動を詳細に把握することが可能です。
シンプルで分かりやすい管理画面を備えており、初心者でも扱いやすい設計となっています。また、スマートフォンからのアクセス解析にも対応しており、外出先でも手軽にサイトの状況を確認できます。広告表示されるので、消したい場合は、有料プランに切り替えるしかありません。
有料版でおすすめのアクセス解析ツール5選
ここでは、より高度な分析を行いたい人向けに、有料版でおすすめのアクセス解析ツールを紹介します。
ツール名 | 特徴 |
---|---|
ミエルカSEO | SEO対策に特化し、競合分析やカスタマーサクセスにも活用可能。手厚いサポート体制があり、初心者でも安心して導入できる。 |
RTmetrics | パケットキャプチャリング型を含む3つの解析手法に対応。リアルタイム解析や大規模サイトの解析にも適している。 |
Adobe Analytics | 高度な分析機能とカスタマイズ性を備え、AIによる異常値検出やアトリビューション分析が可能。Adobe製品との連携で統合的なマーケティング施策が実行できる。 |
AIアナリスト | AIが自動でWebサイトの問題点を解析し、改善施策を提案。レポート作成や効果検証も自動化され、効率的なサイト改善が可能。 |
Ahrefs | 被リンク分析やキーワードリサーチ、競合分析など、SEOに必要な機能が網羅されている。世界中のWebサイトのデータを収集・分析でき、効果的なコンテンツ作成に役立つ。 |
各ツールの特徴についてもう少し解説していきます。
ミエルカSEO
公式:ミエルカSEO
ミエルカSEOは、株式会社Faber Companyによって提供されているアクセス解析ツールです。競合分析やカスタマーサクセスにも活用が可能で、先述のとおり学習コンテンツの側面も持っています。有料(月15万円~)ですが、機能が豊富で多くの用途をカバーできるツールです。
また、手厚いサポート体制もミエルカSEOの特徴です。デジタルマーケティングに特化したコンサルタントが伴走して支援してくれるので、SEOやマーケティングの知識がない企業でも安心して導入できます。
RTmetrics
公式:RTmetrics
RTmetricsは、オーリック・システムズ・ジャパン株式会社より提供されている有料のアクセス解析ツールです。2020年に厚生労働省がはじめて出したWebマーケター募集において、使用ツールとして名前が挙げられていたことで注目を浴びました。
最大の特徴はそのデータの取得・解析方法で、RTmetricsは先述した「パケットキャプチャリング型」を軸とし、「サーバーログ型」「Webビーコン型」を含めた3つの型すべてに対応しています。状況に応じて最適な方法で運用できるので、ビジネスにおける多様なニーズに対応することが可能です。
Adobe Analytics
Adobe Analyticsは、アドビ社が提供する高機能なアクセス解析ツールです。ユーザーの行動データを可視化し、ボトルネックの発見や詳細な分析が可能です。
直感的な操作が可能な分析ワークスペースや、AIを活用した異常値検出、アトリビューション分析など、多彩な機能を備えています。また、Adobe Experience Cloudの他のツールとの連携により、統合的なマーケティング施策の実行が可能です。
AIアナリスト
公式:AIアナリスト
AIアナリストは、AIがGoogle Analyticsのデータを自動で解析し、Webサイトの改善点を提案してくれるツールです。サイトを登録するだけで、問題点の発見から改善施策の提案までを自動で行います。
レポート作成や効果検証も自動化されており、Web解析の専門知識がなくても効率的なサイト改善が可能です。基本機能は無料で利用できるため、コストを抑えつつ効果的なアクセス解析を行いたい方に適しています。
Ahrefs
公式:Ahrefs
Ahrefsは、SEO対策に特化したアクセス解析ツールで、被リンク分析やキーワードリサーチ、競合分析など、SEOに必要な機能が網羅されています。
世界中のWebサイトのデータを収集・分析できるため、競合サイトの戦略を把握し、自社サイトのSEO施策に活かすことが可能です。また、キーワードの難易度や検索ボリュームの分析も行えるため、効果的なコンテンツ作成に役立つでしょう。
アクセス解析ツールを使う際の注意点

アクセス解析ツールを使う際の注意点は、以下の4つです。
- 目標設定の明確化が不可欠
- データの過信による誤解に注意
- 導入と運用におけるリソースの確保
- プライバシー保護と法令遵守の徹底
注意点についてもう少し見ていきましょう。
目標設定の明確化が不可欠
アクセス解析を効果的に活用するためには、明確な目標設定が不可欠です。目標が曖昧なままでは、収集したデータをどのように解釈し、どのような改善策を講じるべきかが判断しづらくなります。
例えば、「訪問者数を増やす」「コンバージョン率を向上させる」といった具体的な目標を設定することで、分析の方向性が定まり、成果につながりやすくなります。実際に、目標設定を行う際には、KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)を活用することが有効です。
KGIは最終的な目標を示し、KPIはその達成度を測るための中間指標です。KGIを「月間売上100万円」と設定し、そのためのKPIとして「商品ページへの訪問者数」「カート追加率」「購入完了率」などを設定することで、具体的な改善策を導き出すことができます。
データの過信による誤解に注意
アクセス解析ツールから得られるデータは、Webサイトの改善に役立つ貴重な情報源ですが、数値だけに頼りすぎると誤解を招く可能性があります。例えば、ページの滞在時間が長いからといって、必ずしもユーザーが満足しているとは限りません。必要な情報が見つからずに迷っている場合も考えられます。
このような誤解を避けるために、ユーザーアンケートやヒートマップツールを併用して、さまざまな視点から分析を行うと良いでしょう。ユーザーの意図や感情をより深く理解することができます。
導入と運用におけるリソースの確保
アクセス解析ツールを導入し、効果的に運用するためには、適切なリソースの確保が必要です。ツールの選定、設定、データの分析・解釈には、専門的な知識やスキルが求められる場合があります。また、これらの作業には時間と労力がかかるため、担当者の業務負担を考慮する必要があります。
とくに中小企業や個人事業主の場合、リソースの制約からアクセス解析が後回しになりがちです。まずは無料ツールを導入する、専属の担当を選出するなどできることから始めてみてください。予算が確保出来たら、有料ツールを導入したり、外注で依頼を出すなどで分析の精度を高めると良いです。
プライバシー保護と法令遵守の徹底
アクセス解析を行う際には、ユーザーのプライバシーを尊重し、関連する法令やガイドラインを遵守することが重要です。とくに、個人情報保護法やGDPR(EU一般データ保護規則)などの法令に違反すると、法的なリスクや企業の信用失墜につながる可能性があります。
具体的な対策としては、Cookieの使用に関する明確なポリシーの策定や、ユーザーからの適切な同意取得があげられます。また、収集したデータの管理や保存方法についても、法令に則った対応が必要です。アクセス解析ツールによっては、個人を特定できる情報の収集を避け、匿名化や仮名化を行うなどの対策が推奨されています。
アクセス解析ツールに関するよくある質問

アクセス解析ツールに関するよくある質問をまとめてみました。
- Q1.アクセス解析ツールで取得できるデータは?
- Q2.アクセス解析を始める際に必要な準備は何?
- Q3. 無料ツールと有料ツールの違いは?
- Q4.ツール導入後、どう改善施策を立てれば良い?
- Q5.データが正確でない時の原因は?
それぞれの質問に対して、簡単に回答していきます。
Q1.アクセス解析ツールで取得できるデータは?
アクセス解析ツールでは、Webサイトのパフォーマンスやユーザー行動を把握するためのさまざまなデータを取得できます。
- 訪問者数(ユーザー数)
- PV数
- 直帰率・離脱率
- 平均滞在時間・セッション時間
- 流入経路(検索エンジン、SNS、広告など)
- ユーザー属性(年齢、性別、地域など)
- 使用デバイス
- コンバージョン数・コンバージョン率
これらのデータを分析することで、サイトの改善点を特定し、効果的な施策を講じることが可能です。
Q2.アクセス解析を始める際に必要な準備は何?
アクセス解析を始めるには、まず明確な目的を設定することが重要です。「訪問者数を増やす」「コンバージョン率を向上させる」といった具体的な目標を定めましょう。
次に、目的に合ったアクセス解析ツールを選定し、Webサイトにトラッキングコードを正しく設置します。不要なデータを除外するフィルタ設定や、目標達成を測定するためのコンバージョン設定も行う必要があります。
Q3. 無料ツールと有料ツールの違いは?
無料ツールと有料ツールの主な違いは、データの取得期間や高度な分析ができる機能が搭載されているかです。
無料のアクセス解析ツールは、基本的なデータ収集や分析機能を提供しており、小規模なサイトや初めて解析を行う人向きです。ただし、取得できるデータの期間が短い場合があります。
有料ツールは、より高度な分析機能やカスタマイズ性、専門的なサポートを提供しており、大規模なサイトや詳細な分析に向いています。リアルタイム分析や多様なレポート機能、A/Bテストなど、そのほかの分析を行うのに最適な機能が搭載されているケースが多いです。
Q4.ツール導入後、どう改善施策を立てれば良い?
アクセス解析ツールから得られたデータをもとに、現状の課題を特定し、改善施策を立案しましょう。例えば、直帰率が高いページがあれば、そのページのコンテンツやデザインを見直すことでユーザーの離脱を防げます。
また、コンバージョン率が低い場合は、購入フローの簡略化や、CTA(Call To Action)の配置変更などを検討します。施策を実施した後は、再度データを分析し、効果を測定することで、継続的な改善が可能となります。
Q5.データが正確でない時の原因は?
アクセス解析ツールのデータが正確でない場合、トラッキングコードの設置ミスや、サイト内の特定ページにコードが未設置などの原因が考えられます。この場合は、データの取得自体できません。
データが取得されているのに数値がおかしい場合は、プライバシー保護機能やユーザー側のブラウザ設定でデータ取得が制限されているか、Googleのコアアップデートなどで数値が乱れる、サンプリングなどにより一部データが省略されたなどが原因かもしれません。
データの数値自体は100%正確ではないので、過信しすぎないようにしましょう。
アクセス解析ツールでより的確なWebマーケティングを

Webマーケティングでは、ユーザーが何を求めているのかを正確に把握することが成功の鍵となります。単にアクセス数やページビューを追うのではなく、ユーザーの行動や属性を分析し、なぜそのような行動を取るのか、どうすれば期待する行動を促せるのかを考察することが重要です。
アクセス解析ツールを活用することで、ユーザーの詳細なデータを収集・分析し、仮説を立てて施策を展開することが可能になります。これにより、ユーザーのニーズに沿った的確なマーケティング戦略を構築し、成果につなげることができるでしょう。
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