AIピカソの使い方を解説!無料アプリ?いらすとや?Android版はある?
「AIピカソ」というスマホアプリをご存知でしょうか?「いらすとや」とコラボするなど、話題性に富んだ画像生成AIです。
ただ、画像生成AIということもあり、利用する際はいくつか注意点を押さえておく必要があります。
本記事では、「AIピカソ」の使い方をわかりやすく解説。料金プランや商用利用などにも触れているので、ぜひ参考にしてください。
目次
AIピカソは無料で利用できるアプリ
「AIピカソ」とは、近ごろ話題の画像生成AIの1つです。アプリをインストールし、該当箇所にテキストを入力するだけで画像が生成されます。基本料金は無料です。
ちなみに、「AIピカソ」の開発には「お絵かきばりぐっどくん」のメンバーが関わっています。こちらはLINEアプリのトーク画面で利用できる画像生成AIです。興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
>>>LINEアプリで使える画像生成AIを厳選!やり方や使い方を解説!
「いらすとや」とのコラボ機能が話題
「AIピカソ」の最大の特徴は、イラストのフリー素材でおなじみの「いらすとや」とコラボしている点です。画像を生成する際、どのようなテイストにするかを左右する「スタイル」を選ぶのですが、そのなかに「いらすとや風」が用意されています。
「いらすとや」と聞くと「今回生成した画像も商用利用できるの?」と考えがちですが、「AIピカソ」の場合は扱いが異なります。詳細は後述します。
Stable Diffusionnを活用
「AIピカソ」は「Stable Diffusion」を活用したサービスです。「Stable Diffusion」とは、イギリスのスタートアップ企業「Stability AI 」が開発した画像生成AIのこと。
ソースコードが無償公開されており、「AIピカソ以外にも」さまざまな画像生成AIで活用されています。
「Stable Diffusion」 についてはこちらの記事でわかりやすく解説しています。
>>>Stable Diffusionの使い方を解説!無料?商用利用できる?スマホ対応は?
AIピカソは回数制限がない?料金プランは?
「AIピカソ」は回数制限のない画像生成AIです。ただ、無料版の場合、何回か画像を生成すると広告が表示されるという制約があります。私の場合は3回/日でした。
より快適に「AIピカソ」を利用したい方は、有料プランの「PRO」に移行するといいでしょう。無料プランとの違いは以下のとおりです。
プランの種類 | 無料 | PRO(有料) |
---|---|---|
料金 | 0円 | 年間:4,900円 1週間:600円 |
生成回数 | 無制限 | 無制限 |
広告 | あり | なし |
AIアバター | ☓ | ◯ |
AIプロフィール | ☓ | ◯ |
「AIアバター」とは、アップロードした10~20枚の顔写真をベースにし、写実風に変換されたアバター画像を生成してくれる機能です。
「AIプロフィール」も「AIアバター」とほぼ同じ機能です。
また、「AIピカソ」以外の無料で利用できる画像生成AIが知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
>>>【12選】無料の画像生成AI・イラスト自動生成サービス!おすすめスマホアプリやWebサイトを紹介
【画像つき】AIピカソの使い方を解説
「AIピカソ」の使い方は非常に簡単です。
まず、アプリのホーム画面を開きます。
矢印の箇所にお好きなプロンプト(呪文)を入力してください。今回は「サーフィンする犬」にしてみます。
次に生成する画像のスタイルを選択します。「アニメ風」「美女」「いらすとや風」など幅広く用意されていますが、今回は「ファンタジー」にしてみます。
無料版の場合、「広告を見ながら生成する」というボタンが表示されることもあります。複数回にわたって画像を生成した際にこうなる仕組みです。私のケースでは1日に3回ほど画像を生成すると広告が表示され、約45秒の動画が流れました。
生成された画像は以下のとおりです。シルエットが犬ではなく明らかに人ですが、サーフィンというプロンプトは反映されています。
この画像が気に入らない場合、画面左下のリロードボタンをタップすれば、同じプロンプトで再び画像が生成されます。また、「Share」をタップすれば、Twitter(X)やInstagramなどで共有可能です。
【呪文】AIピカソで理想のイラストを生成するコツ
正直、「AIピカソ」で理想のイラスト・画像を生成するのはなかなか難しいです。ただ、いくつかポイントを押さえることで、クオリティをアップさせることができます。具体的には以下のとおりです。
- 英語プロンプトで入力する
- リロードする
※ 画像生成AI界隈では、プロンプトのことを「呪文」と呼びます
英語プロンプトで入力する
「AIピカソ」は「Stable Diffusion」を活用したサービスなので、英語プロンプトにも対応しています。日本語プロンプトでイメージ通りの画像が生成されないときは、英語プロンプトで入力するもの1つの手です。
たとえば、「空飛ぶ象」と「flying elephant」のそれぞれで生成した結果は以下のとおり。
前提として、どちらも「空を飛ぶ」というプロンプトは反映されていません。しかし、英語プロンプトの方は「象(elephant)」をしっかり描写しています。
>>>【5選】日本語プロンプトに対応した画像生成AIを紹介!
リロードする
「AIピカソ」で画像を生成した場合、そのまま同じプロンプトでリロードすることができます。リロードを行うと、生成される画像のクオリティがアップすることがあるのでおすすめです。
たとえば、前述した「空飛ぶ象」の場合は以下のとおり。
まさしく「空飛ぶ象」の画像が生成されました。
AIピカソの危険性は?商用利用・著作権について
結論、「AIピカソ」のアプリ自体に危険性はありません。審査が厳しいApp Storeでリリースされているので、あまり心配せずにインストールしていいでしょう。ちなみにAndroid版も存在します。
ただ、商用利用・著作権の扱いは要注意です。
「AIピカソ」で生成された画像データの著作権は、「Stable Diffusion」の規約に従うとされています。
6. 生成された画像データの著作権に関しては、[Stable Diffusion](https://huggingface.co/CompVis/stable-diffusion)の規約に従います。
引用:AIピカソ – AIアバター 1.0.27 使用許諾契約
こちらの記事で解説したとおり、「Stable Diffusion」は商用利用可能です。ただ、画像生成AIの著作権・商用利用に関しては、確実といえる結論がまだ出ていません。事実、海外では大手写真素材サイトが権利侵害の訴訟を起こしており、その動向が注目されています。
もちろん、日本と海外の法律は異なりますが、画像生成AIの商用利用自体が非常にセンシティブな事実は変わらないでしょう。現時点(2023/8/1)では、画像生成AIのビジネスへの活用は慎重に検討する必要があるといえます。
AIピカソのまとめ
今回は「AIピカソ」について解説しました。手軽に画像生成AIを試せるおすすめアプリです。押さえておきたいポイントは以下のとおり。
- 基本料金は無料
- PROプランにアップグレードすれば広告なし
- イメージ通りの画像生成にはコツがいる
- 商用利用や著作権に注意
やはり、最大のメリットは無料で画像生成AIを試せる点です。「AIピカソ」は「Stable Diffusion」が活用されており、難しい設定なしで画像を生成できます。
「とりあえずスマホで画像生成AIを使ってみたい」という方におすすめのアプリです。
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