Ai PDFの使い方やできることを解説!実際に使ってみた感想や実際の結果を紹介!
ChatGPTの便利プラグインの1つであるAi PDFは、PDFファイルを利用する多くの人に、より効率的な作業を提案してくれる便利ツールです。PDFファイルの要約やまとめ、検索まで、さまざまな作業を行うことができます。
とはいえ、具体的にどのような使い方ができるのか、使用感はどうなのかなど気になっている人も多いでしょう。ビジネスや学習で役立てたいとは考えているものの、実際に自分に合うツールなのか、検討してから使いたいものです。
そこで、今回はAi PDFで具体的にできることと、今すぐ始められる使い方、さらに実際に使ってみた感想と、それを踏まえたメリット・デメリットを紹介します。この記事を読めば、Ai PDFがどんな場面で活用できるかが分かるので、参考にしてみてください。
目次
Ai PDFとは
Ai PDFとは、ChatGPTで利用できるプラグインの1つで、PDFファイルの解析や要約などができます。大量のPDFファイルをまとめたいときや、短い時間で要点をつかみたいときなど、Ai PDFを利用すれば情報をコンパクトにまとめることができます。
また、特定の情報についてPDFファイルから検索したいときにもAi PDFは役立ちます。膨大なファイルの中から情報を探すのは大変ですが、Ai PDFを利用すればすぐに情報が見つかるので、作業時間の短縮にもなるでしょう。
Ai PDFはChatGPTのユーザーなら誰でも利用できる便利ツールなので、ビジネスシーンなどでPDFファイルを多く扱う人ならぜひ利用してみてください。普段の作業がより効率的にできるようになります。
Ai PDFでできること
Ai PDFはPDFファイルを利用するさまざまなビジネスパーソンに役立つ、ChatGPTのプラグインです。ビジネスパーソン以外でも、PDFファイルを日ごろからよく利用するという人なら誰でも便利だと感じられるでしょう。
そんなAi PDFでは、主に次のような作業を行うことができます。
- 大容量のPDFファイルを管理できる
- PDFの内容を要約する
- PDFの内容から特定の情報を検索する
ここでは、それぞれの作業内容についてくわしく解説します。
大容量のPDFファイルを管理できる
Ai PDFは、大容量のPDFファイルを管理することが可能です。コマンド「summarize_pdf」を入力することで、大容量のPDFファイル全体に何が書かれているのかを把握することができます。
大容量のPDFファイルとは、たとえば報告書、レポートなどが挙げられます。中には数百ページにもわたってさまざまな報告が書かれている資料もあるでしょう。これらの情報の全体像を把握するのには、誰でも時間がかかるはずです。
しかしAi PDFを使えば、そんな大容量のPDFファイルでも、内容を瞬時に判断することができます。早急に読まなければいけない資料だった時や、複雑で読みづらい文書なども、Ai PDFがあれば読み込みやすくなるでしょう。
PDFの内容を要約する
Ai PDFでは、PDFファイルの内容を要約することができます。コマンド「summarize_pdf」を入力すると、PDFファイルの内容を瞬時に読み取り、要点をまとめてくれるのです。
要約機能が使えると、PDFファイルの内容を素早く知りたいときはもちろん、複数のPDFファイルの内容をまとめたいときなどにも役立ちます。学習の場でも大いに活用できるでしょう。
また、要約された文章についてさらにくわしく知りたいと感じた場合は、「さらにくわしく教えて」と指示を送るだけで、内容を深掘りして提示してくれます。
またファイル内容を要約してもらえると、自分が読むべき情報がどこにあるのかもわかるので、情報を探す手間も省けます。
PDFの内容から特定の情報を検索する
Ai PDFを使えば、PDFの内容から、特定の情報を検索することも可能です。手に入れたい情報が決まっているとき、すぐにファイル内を検索することができます。
たとえば全都道府県のデータについてまとめたPDFファイルだとしましょう。その中で東京都の情報だけを検索したい場合は、「upload_and_search_pdf」のコマンドを打ち込み、東京都と指示を出すだけで、ファイル内から東京都の情報を抽出します。
検索ができるので、論文やレポートを執筆するとき、参考資料から該当の情報だけを確認したいといった用途でAi PDFを利用することが可能です。気になるファイルに自分の欲しい情報が含まれているかどうかを、検索機能を使って確認することも可能でしょう。
ビジネスに限らず、さまざまな場面で使える便利機能です。
Ai PDFの使い方
Ai PDFはビジネスのみならず、学習や日常など、PDFファイルを使用する様々な場面で使える便利なプラグインです。ここからは、そんなAi PDFの使い方について解説していきます。
Ai PDFは次の手順で利用します。
- 「GPTを探す」で「Ai PDF」を検索する
- 「チャットを開始する」をクリックする
- ファイルがオンライン上にない場合はAI DRIVEにアップロードする
- プロンプトを入力する
ここではそれぞれの手順について解説するので、Ai PDFを利用する際の参考にしてみてください。
「GPTを探す」で「Ai PDF」を検索する
まずはChatGPTを開きます。そして、「GPTを探す」から「Ai PDF」を入力し、検索してください。
「チャットを開始する」をクリックする
Ai PDFが見つかったら、「チャットを開始する」をクリックしてください。Ai PDFとのチャット画面が開かれます。
ファイルがオンライン上にない場合はAI DRIVEにアップロードする
Ai PDFは、オンライン上にあるPDFファイルのURLを読み込み、ファイルの内容を分析・要約します。そのためオンライン上にPDFファイルがない場合は、アップロード作業が必要になります。
PDFファイルをアップロードするには、AI DRIVEを活用しましょう。AI DRIVEは最大2GBのファイルをアップロードし、永続的にファイルを保管できるプラグインです。ドキュメントリンクを通じて、Ai PDFにPDFを読み込ませることもできます。
Ai PDFに直接PDFファイルをアップロードしたいという人もいるかもしれませんが、読み取ってくれる可能性が少ないですし、アップロードされたファイルを長く保管できるとは限りません。ぜひ、AI DRIVEを利用してみてください。
プロンプトを入力する
PDFファイルが用意できたら、プロンプトを入力していきましょう。「要約してください」「○○を検索してください」などのプロンプトの他、次のコマンドも活用できます。
- summarize_pdf:PDFファイルの要約
- upload_and_search_pdf:PDFファイルの検索
適切なプロンプトを入力し、Ai PDFにPDFファイルを読み込んでもらいましょう。
実際にAi PDFを使ってみた
さまざまなPDFファイルを読み取ることのできるAi PDFですが、実際にどれだけ便利なのか、使い方が気になるという人も多いはずです。
そこで、今回は実際にAi PDFを使い、使用感やメリット・デメリットを探ってみました。
今回調査に利用したのは、オンライン上で見ることのできる、環境省の「日本の廃棄物処理の歴史と現状」というPDFファイルです。まずはAi PDFにこちらのPDFファイルを要約してもらいました。
すると10秒ほどの時間を空けて、次のような文章が送られてきました。
このPDFは、日本の廃棄物管理の歴史を概観しています。特に、公衆衛生や環境汚染問題への対応、そして循環型経済の形成に焦点を当てています。1954年の「清掃法」や1970年の「廃棄物処理法」などの重要な法整備が解説されています。90年代から2000年代にかけてのリサイクル法制定や、産業廃棄物増加への対策も含まれています。 |
このように、PDFファイルに書かれている内容を簡潔にまとめてくれました。
内容が簡潔だったため、「2000年代の記述で特に重要な項目を教えてください」と指示を出したところ、次のような解答が返ってきました。
2000年代において特に重要な項目は、「循環型社会形成推進基本法」の制定です。この法律は、資源循環を促進し、廃棄物の削減と再利用を強化するために導入されました。また、家電リサイクル法や食品リサイクル法など、特定の廃棄物分野に対するリサイクル法も施行され、持続可能な廃棄物管理が進められました。 |
必要な情報についても、すぐに要点をまとめて返答してくれていることが分かります。
Ai PDFのメリット・使いやすいところ
今回Ai PDFを利用し、次のようなメリットがあると感じました。
- PDFファイルの読み込みが早い
- 知りたい情報について簡潔にすぐ知れる
- 簡単なプロンプトの入力で使える
まず、Ai PDFはファイルの読み込み速度が非常に早いです。今回調査に利用したPDFファイルは32ページもある資料だったのですが、10秒程度で読み込み、要約してくれました。
また要約された文章が簡潔で分かりやすい点も、大きなメリットだと感じています。要約された文章が長く読みづらいと、せっかくまとめてもらっても理解しづらいからです。
そして簡単なプロンプトの入力だけで利用できる点は、非常に使いやすい部分だと感じました。URLを入力して「要約してください」と指示するだけで使えたので、プロンプトの入力が苦手な人でもすぐに使いこなせるでしょう。
コマンドを利用しても同じ結果が返ってきたので、頻繁に使うコマンドは覚えておくとさらに楽に使えそうです。
Ai PDFのデメリット・注意点
Ai PDFには次のようなデメリットと注意点があります。
- ページ数は提示してもらえない
- 要約の内容が簡潔すぎる
Ai PDFでは、ページごとの要約をしてもらうことはできませんでした。こちらから「○○ページの内容を要約して」と指示を出せば要約してくれるのですが、ページごとに何が書かれているのかを先に教えてもらうことはできません。
そのため、PDFファイルの目次は自力で確認し、気になるページがあれば、その都度ページを指定して要約してもらうという使い方が良さそうです。
なお「○○について何ページに書かれてる?」と聞けばページ数は教えてもらえます。
また。Ai PDFの要約した内容が少々簡潔すぎると感じることが多々ありました。もう少しくわしく要約してほしいときには、さらに深ぼって質問しなければいけません。
大まかな内容しか知ることができないので、理解を深めるためには、自力で読む必要がどうしても出てきてしまうでしょう。
Ai PDFのまとめ
Ai PDFは大量のPDFファイルを管理したいときや、複数のPDFファイルについて要約してほしいときなどに役立つChatGPTプラグインです。内容を簡潔にまとめてもらえるので、PDFファイルを読む際の負担がかなり軽くなります。
ビジネスシーン以外でも、学習の場面など、さまざまなシチュエーションでAi PDFは活躍します。PDFファイルを読む機会があればぜひ使ってみてください。文書を読む時間が短縮でき、より効率的に情報を知れるようになります。
Ai PDFはオンライン上のPDFファイルを読み込むプラグインですが、AI DRIVEを利用すれば、アップロードしたPDFファイルを読み込むこともできるようになります。さまざまな使い方ができるAi PDFを、ぜひ活用してみてください。
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