話題のCMS「ALAYA」とは?基本機能や導入するメリットについて解説
厚生労働省が史上初めて「Webマーケター」を募集したニュースが話題に上がったのを知っている人も多いはずです。その際、要項内での応募資格には“CMSは「ALAYA」、アクセス解析ツールは「RTmetrics」を使用する”と記載されていました。
ここで初めて「ALAYAとはなにか?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ALAYAとはなにか、導入するメリットや基本機能、公式の操作マニュアルについてを解説しています。ALAYAとほかのCMSとの違いも紹介しているので、気になっている人はぜひ参考にしてください。
目次
ALAYAとは
「ALAYA(アラヤ)」とは、2002年に彼方株式会社が提供開始した国産のCMSです。Webサイトを作成する専門知識少なくても、サイト管理が容易にできる優れものです。
一般的にCMSの種類は、WordPressなどに代表される「オープンソース型」と、Web制作会社がカスタマイズした「独自開発型」の2種類に分けられます。ALAYAは後者の独自開発型CMSです。
国産CMSかつセキュリティが強固なので、官公庁や自治体などでも導入されており、まさに話題のCMSと言えます。
▶公式:彼方株式会社
ALAYAの動作環境
ALAYAには「クラウド型」と「サーバインストール型」の2種類ありますが、どちらも動作環境は同じです。
OS | Webブラウザ |
---|---|
Windows | ・Google Chrome ・Microsoft Edge ・Mozilla Firefox |
macOS | ・Safari |
ただし、Edgeに搭載されている「Internet Explorerモード」は動作保証外となります。
ALAYAの表示言語は日本語と英語
ALAYAの表示言語は「日本語」と「英語」に対応しており、切り替えられます。純国産CMSなので、標準言語は日本語です。英語に抵抗がある人でも気軽に導入できるのが魅力と言えるでしょう。
ALAYAを導入するメリット
ALAYAは総務省やNITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構) など、インターネットセキュリティ情報の発信源である国の機関が導入しています。その理由をALAYAを導入するメリットとともに解説していきます。
- セキュリティが強固
- 豊富な実績と高い信頼性
- 大規模なサイトでも運用管理しやすい
セキュリティが強固
ALAYAを導入するに値する最大のメリットは「セキュリティが強固」なことです。
- 地震・災害対策を完備した国内データセンター
- 24時間365日のデータセンター監視
- 24時間365日の友人サーバ監視
- 二重フィルタリング処理
- 自動ウィルスチェック機能
- HTTPSプロトコルとSFTP暗号化通信に対応
- 第三者機関による定期的な脆弱性診断
- 主体認証方式のパスワード
- 公開URLと管理画面URLの不一致によるなりすまし防止
- 更新証跡の保持
上記はALAYAのセキュリティ対策の一部です。このほかにも数々の対策を行っており、CMSの中ではトップレベルのセキュリティと言っても過言ではないでしょう。
豊富な実績と高い信頼性
何度も記載しておりますが、ALAYAは官公庁・独立行政法人・自治体や東京大学など、有名な機関に導入されています。独自開発型のCMSで、これほど豊富な実績と高い信頼性を誇ること自体、希有です。当然のごとく満足度が高い点も、安心材料としてメリットと言えるはずです。
大規模なサイトでも運用管理しやすい
数万ページ単位の大規模なサイトにまで対応している点は、確実にメリットだと言えます。情報量が多いサイトほど、ALAYAを使えば最適化できることでしょう。
加えて、運用や管理方法もシンプルな操作です。専門知識がない人でも、WordやExcelを貼り付けるだけなどの簡単操作でコンテンツが生成できる優れものです。
ALAYAの基本機能
ALAYAに備わる基本機能は、大きく分けて7つあります。
- 機能①:コンテンツ作成
- 機能②:コンテンツ公開
- 機能③:制御・チェック
- 機能④:コミュニケーション機能
- 機能⑤:セキュリティ関連機
- 機能⑥:管理
- 機能⑦:承認・ワークフロー
それぞれの機能について説明していきます。
機能①:コンテンツ作成
テンプレートを用いた定形入力をすれば、誰でも簡単にコンテンツを作成できます。「WYSIWYG(ウィジウィグ)エディター」にも対応しているため、ドキュメントを導入しやすく、WordやExcelなどで作成されたコンテンツもそのまま入力可能です。
レスポンシブデザインにも対応していますし、PCとモバイルの両サイトの更新を1度の作業で行うこともできます。
機能②:コンテンツ公開
公開日時の指定や取り下げが容易かつ、第三者とのやりとりもスムーズにこなせるコンテンツ公開機能が備わっています。プレビュー画面を通してテストチェックや誤字チェックも可能です。
機能③:制御・チェック
メニューやリンクの自動生成の他、コンテンツ別の表示、各種品質チェックなど様々な機能が備わっています。また、緊急で対応しなければならないときには、専用画面への切り替えで必要な情報を探ることができます。
有料オプションでは、ウィジェットを利用した地図情報の表示なども可能です。
機能④:コミュニケーション機能
管理画面からアンケートフォームの作成ができるため、サイト来訪者とのコミュニケーションも図りやすく、改善・運用にも便利です。
また、コンテンツを公開した際、設定上のSNSアカウントにて同時投稿されるためソーシャル運用にも向いています。加えて、外部サイトのRSSも自動で取得し、手間を省くことができます。
機能⑤:セキュリティ関連機
CMSログイン時に利用するパスワードの有効期限を指定することやルール設定が可能です。定期的なパスワード変更はセキュリティ強化に繋がります。こうした認証調整の機能が備わっていることは、安全を促す役割を果たしていると言えるでしょう。
もちろん、暗号化通信やログイン・操作履歴の確認など基本的なセキュリティにおいてもしっかり対策されています。
機能⑥:管理
随所で役立つ、効率的な管理機能が目白押しです。たとえば、大量のユーザー登録には一括での対応が可能。また、CMS内の言語はユーザー環境に応じて、タイムゾーンの変更も含めて日本語と英語で切り替えられます。
その他、ユーザー権限の譲渡や管理者からのお知らせ表示など、安心の管理サポートを湛えています。
機能⑦:承認・ワークフロー
1つのワークフローで複数ページの更新ができたり、一括承認が楽々行えたりと、ALAYAの特徴でもあるワークフローの柔軟性は、作業の効率化に大いに貢献してくれます。
システム全体においても、コンテンツの種類や運用管理方針に合わせられるため非常に便利でしょう。多層的に承認者を設定することまで可能です。
ALAYAには公式の操作・運用管理のマニュアルがある
ALAYAは、企業別に個別プランを用意する有料のCMSです。そのため、サポート体制は万全です。公式で操作・運用管理マニュアルをもらえたり、スターターキットを用意するなど手厚いサポートがあります。
セキュリティ対策も、同社のサポートチームが行うので、全て一貫してお願いできるのも嬉しいメリットと言えるでしょう。なお、最新バージョンの「ALAYA 7.3」ではサポートがより強化されています。
▶公式:導入総合サポート
ALAYAとほかのCMSとの違い
ALAYAとほかのCMSとの違いは、WebサーバとCMSサーバ(編集環境)を分けていることです。
WordPressで例えると、編集画面のログインURLは「https://ドメイン/wp-admin/」となります。公式サイトのURLがわかれば、ログインURLがバレるので不正アクセスのリスクがあります。
しかし、ALAYAはWebサーバとCMSサーバを別々に用意しているため、全く違うURLとなります。公式サイトのURLからログインURLがバレる懸念がないので、不正アクセスやなりすまし防止に役立ちます。これもセキュリティが強固と言われる所以の1つです。
セキュリティを重視したCMSが良いなら「ALAYA」がおすすめ
ALAYAは、多くの高度な機能やメリットを備え、国や大手企業から信頼を得ています。セキュリティを重視するCMSを探しているなら、ALAYAを検討してみてはいかがでしょうか。
おそらく従来のWebサイト作成、運用とは違った感慨を受けることでしょう。いずれにせよ、CMSは使い慣れた固定のものだけに縛られてしまっては、得する機会を失ってしまうかもしれません。最新の技術には常に目配りを怠らず、便利だと思う機能があったら積極的に取り入れることをおすすめします。
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