バーの集客方法15選!SNS活用から成功事例まで徹底解説
バーの集客を成功させるには押さえるべきポイントがいくつかあります。店舗の居心地の良さもそうですが、あなたのバーならではの魅力を適切な方法で多くの人々に発信する必要があるのです。そこで本記事では、バーの集客において大切となる4つの心得から、オフライン施策による集客、Webを活用したオンライン集客方法、実際に集客に成功しているバーの事例に至るまで徹底解説。
- 新規のお客様やリピーターが増えない
- 2月や8月の閑散期をどうにか乗り越えたい
- 開業したてで何に取り組めばよいか分からない
- そもそも立地が悪くて集客できない気がしている
など、バーの集客に悩めるオーナーへのヒントをお届けします。
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目次
バー集客における4つの心得
「バーの集客って何をすれば良いのだろう?」「とりあえず気軽に始められるSNSからやるべき?」そんな考えを持っているバーの経営者の方に、まず押さえておいていただきたいバーの集客における”4つの心得”があります。
- お客様の目的を理解する
- ターゲットを設定する
- コンセプトを明確にする
- オフラインとオンラインで集客する
上記4つの心得について、それぞれ解説していきます。
お客様の目的を理解する
バーの集客を成功させるためには、バーに来店するお客様の目的を理解していなければなりません。そもそもバーは極論を述べてしまうと「行かなくても良い場所」と捉えることができてしまいます。スーパーマーケットやコンビニのように生活必需品があるわけでもないからです。もし美味しい食事やお酒を楽しみたいだけであれば、居酒屋やレストランでも良いかもしれません。
このような事実がある中で、バーへ足を運ぶお客様の目的というのは何でしょうか。たとえば、以下のような目的を想定することができるでしょう。
- 異性を口説きたい
- 非日常的な時間を過ごしたい
- 自宅や居酒屋では飲めない美味しいお酒を飲みたい
上記のように、お客様がわざわざバーに足を運ぶ目的を理解しておくことがまずは重要です。それを理解していれば、「どのようにすればもっとお客様に利用してもらえるのか?」という集客の問いの答えにスムーズに近づくことができます。
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ターゲットを設定する
お客様がバーに来店する目的を理解したのなら、ターゲットとなるお客様像をより明確にしていく段階になります。ターゲット設定には、世代と性別などの属性で分類するような簡易的なものから、ペルソナと呼ばれる集団に属する「個人」をより具体的にイメージできるようにするものまであります。
ターゲットを設定せずに集客するのは、まるで「魚がいるか分からない海に釣り糸を垂らす」ようなものです。釣りをするときは、魚が出没しやすいエリアを調べ、その的を絞ったエリアに対して釣り糸を垂らします。さらにいえば、魚の種類に応じてエリアや餌(えさ)を変えることも重要になってきます。
今回はより精度の高い集客方法を検討するために、バーのターゲットとなるお客様のペルソナの例を提示します。
名前 | 山田太郎 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 男 |
職業 | IT営業 |
収入 | 450万円 |
移住地 | 東京都北区 |
学歴 | ○○大学経済学部 |
休日の過ごし方 | 友人と居酒屋、カメラ撮影、サウナ |
所有デバイス | iPhone、ノートパソコン |
利用SNS | LINE、Instagram、X(旧Twitter)、YouTube |
ストーリー | お酒を好み、今までは休みの日や仕事帰りに、職場近くの居酒屋で飲むことが多かった。異性とのデートやTPOに応じて、もう少し落ち着いた雰囲気でお酒を楽しめる場所を検討していたところ、バーが選択肢に入る。インターネット検索やSNSでお洒落でお酒の美味しいバーを探している。 |
上記の例でいえば、Web広告やSNSなどを利用した集客方法の選定が重要になるのが分かります。このように細かい人物像をイメージすることで、ターゲットとなるお客様がいつどんな場面でバーを必要と感じ、どのように情報収集し、どのような意思決定を経てバーへ来店するのかを把握することができるのです。
コンセプトを明確にする
ターゲット像を把握できたら、次に打ち出すべきお店のコンセプト(テーマ)を明確にします。これは魚釣りにおける「餌(えさ)」にあたる部分だと言い換えることができます。魚を釣るときに、鳥の餌を使用するのは賢いやり方ではありません。魚を釣るときは、魚用の餌を使用するのが王道です。
たとえば、あなたのバーのターゲットが「落ち着いた雰囲気でお酒を楽しみたい」というニーズをもっていると仮定したとき「DJとのコラボやイベントが豊富なバー」というコンセプトはそぐわないといえます。そうした場合は「落ち着いたBGMが流れる大人な空間」といったように、ターゲットのニーズに合ったコンセプトを打ち出す必要があるのです。
- ワインバー:ワイン好きの人や、ワインに詳しくなりたい人をターゲットにしたバー
- ゲームバー:ゲーム好きの人や、ゲームで遊びたい人をターゲットにしたバー
- ジャズバー:ジャズ音楽好きの人や、ジャズの雰囲気を味わいたい人をターゲットにしたバー
など、近年は様々なコンセプトを持ったバーがあります。こうしたテーマ性を重視したバーも参考にしながら、あなたのバーならではのコンセプトを明確にしましょう。
オフラインとオンラインで集客する
バーの集客に困ったときは、「オフライン」と「オンライン」の両面での施策を検討してみましょう。これはどちらかだけ取り組めばよいというわけではありません。あなたのバーの”店舗ならではの魅力”と”Webでの情報発信”が掛け合わさることで来店するお客様が増えていくのです。
オフライン施策とは、主にバーの内装やメニュー、サービスなどを工夫して、お客様に満足してもらうことです。このお客様の満足度合いがリピーターの獲得にも大いに貢献します。また、チラシや看板といった方法も地域住民や通行人に対して有効なオフライン施策といえるでしょう。たとえば、以下のような方法があります。
- 入り口や看板を魅力的にする
- 雰囲気に合わせたBGMや香りなどの演出
- オリジナルカクテルや季節限定のフードを提供する
オンライン施策とは、インターネットやSNSなどを使って、バーの情報や魅力を発信し、新規のお客様を獲得したり、リピーターを増やしたりすることです。たとえば、以下のような方法があります。
- SNSで拡散してもらう
- Googleマップで口コミを増やす
- ホームページやブログで自然検索流入を増やす
このようにオフラインとオンラインで集客することで、バーの存在や魅力を多くの人に知ってもらうことができるだけでなく、口コミや評判を広めることも可能です。バランスよく取り組んでいきましょう。
バーのオフライン集客方法
いくらSNSやグルメサイトで告知しても、そもそも店舗に魅力を感じてもらえなければ来店してくれません。また、もしWeb上であなたのバーを気になって来店したとしても、サービス内容や店舗の雰囲気が期待外れだったらリピートもしてくれないのです。
そこでバーの集客方法として取り組むべきオフライン施策には、様々なアプローチの仕方があります。主な取り組みは以下の通りです。
- QSCの見直し
- 目玉商品・メニューの開発
- お客様とのコミュニケーション
- コスパと売上のバランス
- 外観や看板の工夫
- 店内の雰囲気やBGM
- 女性のお客様へのアプローチ
- イベントやコラボの企画
- 紙媒体の活用
では、一つずつ解説していきます。
QSCの見直し
バーなどの飲食店経営に必要な原則として「QSC」というものがあります。QSCとは「Quality(クオリティ)」「Service(サービス)」「Cleanliness(クレンリネス)」の頭文字を取った飲食店経営に大切な行動指針であり、バー集客の基盤となる部分です。
- Quality(クオリティ):ドリンク・料理の質
- Service(サービス):接客
- Cleanliness(クレンリネス):店内の清潔さ
特に近年では、「Cleanliness(店内の清潔さ)」を重視するお客様も多くいます。実際に、日本トレンドリサーチとユアマイスター forbizによる調査によると60.6%のユーザーが、店内の汚れが理由で「それ以来行かなくなった飲食店がある」と回答したといいます。
「Quality(クオリティ)」「Service(サービス)」「Cleanliness(クレンリネス)」のトータル満足度が、そのままあなたのバーの大きな魅力となることを胸に止めておきましょう。
▼出典
日本トレンドリサーチ:【飲食店の清潔感】60.6%が、店内の汚れが理由で「それ以来行かなくなった飲食店がある」
ユアマイスター forbiz
目玉商品・メニューの開発
飲食店経営に必要な原則である「QSC」の「Q:Quality(クオリティ)」にあたる部分も、バーの集客において重要な要素です。「あのカクテルが美味しかったからまた行きたい」「あの料理がまた食べたい」そういった動機で再来店してくださるお客様はたくさんいます。あなたのバーにはそんな目玉となる商品・メニューはあるでしょうか?
お店のコンセプトに合わせた目玉商品やメニューは、新規のお客様を引き込む武器にもなります。たとえば、「○○(地域名)カクテル」とかであれば名前だけでその地域でしか楽しめないカクテルだとわかります。このように大切なのは、そのお店でしか味わえない味や体験があるということです。
めったに流通しない希少価値の高いお酒を仕入れたり、SNSで拡散したくなるような見た目にこだわったメニューを開発するのも効果的です。あなたのバーならではの目玉商品を打ち出していきましょう。
お客様とのコミュニケーション
バーとは、本来お酒の味を楽しむことを目的とした、「最低限の接客」をしているだけの酒場、飲酒店のことを指します。ゆえに接客やコミュニケーションに重きを置いていないバーも少なくないかもしれません。
しかしながら、飲食店経営に必要な原則である「QSC」の「S:Service(サービス)」にあたる部分は、バーの集客に大きく関わる要素といえます。そう、接客の良し悪しでお客様の居心地も変わってくるのです。
バーのコンセプトにもよりますが、オーセンティックバー(伝統的なバー)のように「静かに美味しいお酒を楽しむ空間」であれば、コミュニケーションが積極的過ぎてもかえってお客様に良い印象を与えません。真摯で穏やかで、お客様が必要とするときにお声がけする。そんなバランス感あるコミュニケーションが必要になってくるでしょう。
名刺を渡して名前を覚えてもらうのも良いかもしれません。“あなたのファン”を作ることが集客につながることも十分にあり得ます。
コンセプトに合ったコミュニケーションはもとより、「自分がお客様の立場になったとき、理想とするバーテンダー」をイメージしてみてください。きっとそのバーテンダー像を体現することが、お客様と良質な関係性を築くことにつながるのではないでしょうか。
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コスパと売上のバランス
バーの集客において今一度見直したいのが、商品・メニューの価格設定です。客単価や利益のみを追求した価格にしていると、リピーターは増えないかもしれませんし、逆にコスパのみを追求していると、チェーンの居酒屋と差別化できなくなってしまいます。
お客様に足を運んでもらうバーになるためには、商品・メニューのコスパと売上のバランスです。たとえば、人気のカクテルのいくつかは原価に近い価格設定にし、おつまみなどサイドメニューで売上のバランスをとることも有効だと考えられます。
商品・メニューの料金というのは、お客様の満足度に深くかかわる部分。バーのコンセプトに合った価格設定というのも大切ですが、極端なコスパ重視や利益重視にならないようにメニューを組むことが重要です。
外観や看板の工夫
バーなどの飲食店にとって立地は客足を左右する大きな要素として考えられています。しかしながら、立地が集客のすべてを決めるわけではありません。立地が悪いのであれば、それを打開する外観や看板の工夫が必要です。
たとえば、店内の雰囲気が分かるように外観を変えたり、窓を設けて内観が分かるようにするのもおすすめです。また、メニューや料金を記載したスタンド看板を店頭に設置したり、お店から少し離れたところに自立・野立看板を置いたりすることで、入店への動線づくりができます。
あえて隠れ家的なバーというコンセプトにしていないのであれば、大事なのは“いかにお客様が入店しやすい店舗にするか”ということなのです。看板も含め店舗の外観を見直すことも視野に入れてみましょう。
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店内の雰囲気やBGM
バーに“居心地の良さ”を求めるお客様は少なくありません。スポーツバーやゲームバーのように明確なテーマと目的を持ったバーではない、オーセンティックバー(伝統的なバー)の場合は、基本的に落ち着いた雰囲気であるべきですし、ゆったりとした時間が流れる空間であることがベストです。
店内の雰囲気を演出する材料としてBGMも大切です。若年層がバーのターゲットであればトレンドの音楽を取り入れ、中高年をターゲットとするのなら、懐メロやクラシックを流すという手もあります。また、ナチュラルテイストのお洒落なバーであれば、海のさざ波の音や自然の中にいるような温かみのある音楽を利用したり、本格的なカクテルが自慢のバーであれば、現地で愛されている異国情緒あるサウンドを流すのも良いでしょう。
BGMはあくまで雰囲気を演出するもの。大音量で流してお客様の会話をさえぎってしまうようなことのないように注意することが大切です。
女性のお客様へのアプローチ
女性のお客様が多いバーというのは、男女問わず安心感や居心地の良さを感じやすい傾向にあります。時代によっては、いわゆる”サクラ”を雇うバーもあったほどです。しかしながら、そのような手法は賢いやり方とはいえませんし、お店本来の魅力は伝わりません。
大切なのは、「女性のお客様が来たくなる工夫」をすることです。たとえば、SNS映えするカクテルや健康志向なフードメニュー、お洒落な食器やグラスを利用してもらうなど、様々な工夫の仕方があります。特に女性には「バーの雰囲気を楽しみたい」というお客様も少なくないため、お酒の弱い方でも楽しめる低アルコールのカクテルやノンアルコールのメニューを充実させるのも有効です。
イベントやコラボの企画
バーの集客に一役買うのがイベントやコラボ企画の開催です。もちろん、バーのコンセプトにもよりますが、季節や行事に合わせたイベントであれば、落ち着いた雰囲気のバーでも雰囲気を壊すことなく開催することが可能です。
たとえば、ハロウィンやクリスマス、バレンタインなどのイベントに合わせた特別メニューの提供、店内のデコレーションなども考えられます。近年であれば、インフルエンサーなどの著名人とのコラボ商品の提供も効果的な場合があります。また、占い師を招いて店内の空きスペースで定期的に占いイベントを催したり、演奏家を招いてのリサイタルを行ったりするのも、バーと親和性の高い企画だといえます。
イベントやコラボを企画する際に大切にしたいのは、「コンセプトに合うかどうか」という点ともう一つ「お客様に特別な体験を提供できるかどうか」という点です。そのとき、その期間でしか体験できない特別な時間を考えてみましょう。
紙媒体の活用
意外と忘れがちなのがチラシやフリーペーパーなどの紙媒体を活用した集客方法です。特にチラシのポスティングは開店したてだったり、地域のお客様にアプローチする際には有効な手段といえます。
チラシは印刷会社へ依頼するのが一般的であり、大量印刷したほうがコストが安く済む傾向にあります。そこまで大量に配布する予定がなく、競合店とは異なる味のあるチラシを作りたい場合は、無料のテンプレートなどを用いて自身で作成・印刷することも可能です。
また、コンビニや駅に設置してあるフリーペーパーへの掲載もバーの集客に役立つことがあります。チラシやフリーペーパーを活用する際は、クーポンや特典も一緒に掲載し、来店する動機・お客様にとってのメリットを作ってあげることがポイントです。
バーのオンライン集客方法
バーの集客にはWebを活用した情報発信が欠かせません。事実、総務省の公表によると「2022年のインターネット利用率(個人)は84.9%」となっており、多くの人々がWeb上で情報を収集・発信をしています。つまり、インターネット上であなたのバーを知る→魅力が伝わる→来店するという流れを生み出すことが重要なのです。
そこで取り組みたいのが以下のようなオンライン集客方法です。
- SNS
- ポータルサイト
- Googleマップ
- ホームページ
- Web広告
- メールマガジン
では、一つずつその効果と運用時のポイントを解説していきます。
SNS
SNSは、あなたのバーの魅力を多くのユーザーに発信できるだけではなく、”あなたのバーの魅力を知ったお客様”がその情報を口コミとして拡散してくれる集客ツールです。また、どれも基本的に無料で運用することができるのも嬉しいポイントです。とはいえ、とりあえず始めれば良いというわけではありません。
バーの集客においてSNSを活用するときはまず、バーのターゲットやコンセプトに合ったものを選定することが重要です。主なSNSには、InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどがありますが、利用しているユーザー層には違いがみられます。たとえば、若い女性のお客様をターゲットとした色鮮やかなカクテルを売りにしているのであれば、FacebookよりもInstagramのほうが適しているといえるでしょう。以下の表も参考にしながら、あなたのバーに適切なSNSを活用することから始めてみてください。
SNS | 年齢層 | 性別 | 特徴 |
---|---|---|---|
20~40代が中心 | 女性が多い傾向にある | ビジュアルや世界観を共有できる | |
X(旧Twitter) | 20~30代が中心 | 男女ともに利用している | 投稿内容の自由度と拡散性が高い |
40代が中心 | 男性が多い傾向にある | 実名制で現実世界と同じ情報を共有できる | |
LINE | 全世代が利用 | 男女ともに利用している | 連絡手段としての利用が主なため目にとまりやすい |
Instagramは、写真や動画をメインに投稿可能であり、特に20〜30代の女性ユーザーへのアプローチに適したSNSといえます。
ただし、Instagramの特徴として、「フォローしているアカウント以外の投稿はフィード(ログイン後に真っ先に表示される画面)に表示されない」という点が挙げられます。ユーザーはハッシュタグを辿って、フォロワー以外の投稿を閲覧する文化があるため、しっかりとハッシュタグを活用した投稿を心掛けましょう。
また投稿としては、やはりインスタ映えするお酒やバーの内観の写真が王道です。また、バーの雰囲気や料理の見た目、スタッフの紹介などを画像や動画で投稿するのも一つの手です。ユーザーから「行ってみたい!」を引き出せるような投稿を意識しましょう。
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X(旧Twitter)
X(旧Twitter)はテキストをメインにした投稿で、匿名性も高いぶん、簡単にシェアしてもらえる拡散力の高いSNSです。しかしながらその反面、いわゆる炎上のリスクも他のSNSと比べると高い傾向にあります。そのため、X(旧Twitter)は「良くも悪くもターゲット以外のユーザーにも投稿が届く」ということを意識しておきましょう。
また、X(旧Twitter)はリアルタイムな情報提供ができるのも魅力的です。たとえば、日時を指定して「Twitterを見た!で一杯サービスします」と投稿すれば、それを見た近隣の方が足を運んでくれるかもしれません。
このようにX(旧Twitter)の自由度やオープンさといった強みを活かした投稿を心掛けましょう。もちろん、ユーザーとコミュニケーションも取りやすい媒体でもあるため、コメントが来たら丁寧に対応することも忘れずに行ってください。
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Facebookは、実名登録が求められていたり、比較的ユーザーの年齢層が高めだったりするため、InstagramやX(旧Twitter)と比べると”お堅いSNS”という印象です。不特定多数への拡散力という点では弱い傾向にある一方で、そのアルゴリズムは交流や対話などのコミュニケーションを重視するものになっているのが特徴です。
また、Facebookにはグループ機能があり、フード・ドリンク好きな人々や地域の人々のコミュニティも存在します。そうしたコミュニティに所属し、交流することで、バーの魅力を伝えることができるのは魅力的です。
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LINE
LINEは、バーのリピーター獲得に有効なSNSです。バーの情報やキャンペーン、イベントなどをタイムラインやメッセージで発信することができます。また、予約や問い合わせなどの対応も可能です。LINEは全世代男女問わず多くの人々が連絡手段として利用しているため、高い開封率・閲覧数を期待できるのも魅力です。
LINEであなたのバーの魅力を届けるためにはまず「友達追加」をしてもらう必要があります。そんなときは、店内やチラシにQRコードを設置してみると良いでしょう。LINEの友達になってくれたお客様限定で、ドリンクサービスや割引クーポンなどの特典を提供するなど、お客様にとってのメリットをきちんと用意するのがポイントです。
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ポータルサイト
バーの集客に役立つツールとして、「ぐるなび」や「食べログ」などのグルメサイトや「BAR-NAVI(バーナビ)」といったバー検索サイトがあります。こうしたポータルサイトは、グルメ好き・お酒好きの人々の利用者数も多いため、あなたのバーの情報を掲載しておけば、多数の閲覧数を獲得できるかもしれません。
またこうしたポータルサイトは、地域や料理のカテゴリ、価格帯、利用シーンなど細かくソートをかけて検索できるだけでなく、口コミや予約機能まで付いていることがあります。競合となる飲食店やバーの掲載も多いのが難点ではありますが、開店したてなど知名度が低い時期などは重宝する集客方法のひとつといえるでしょう。
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費用はしっかりと確認する
バーの集客方法として優秀なポータルサイトではありますが、導入時には注意点があります。それは費用の面です。多くのポータルサイトは、掲載料金に応じて表示順位が変わるなど独自のアルゴリズムを設けています。
そのため、資金力のある企業のほうが有利だったり、そもそも競合店舗の掲載数自体も多いため、埋もれてしまう可能性もあるのです。そうしたポータルサイトの側面も理解したうえで、費用対効果を鑑み、導入を検討することが重要です。
Googleマップ
「○○(地域名) バー」「近くのバー」といったように、エリアを絞ったキーワードでGoogle検索を行うユーザー(ローカル検索を行うユーザー)が近年増えています。そんななかで、あなたのバーがGoogleマップにきちんと表示されていて、なおかつ良い口コミも多ければ、多くのお客様が来店される未来は想像に難くありません。Googleマップの活用は、店舗を構えるバーにとって必要不可欠な集客方法のひとつなのです。
Googleマップにあなたのバーを表示させるためには、まずGoogleビジネスプロフィールへの登録が必要です(無料で可能)。まだしていない、Googleマップに自店舗が表示されていないという方は、以下の手順も参考に、Googleビジネスプロフィールへ登録してみましょう。
- Googleアカウントにログインするか、新しくアカウントを作成する(ビジネス用メールのドメインがおすすめ)
- Googleビジネスプロフィールの作成に移動
- ビジネスの名前と業種を入力する
- 実店舗や拠点を構えているかどうかを選択
- 電話番号とWebサイトのURLを入力(Webサイトがない場合は、Googleの無料のWebサイト作成サービスも利用可能)
- [終了]をクリック
- オーナー確認のオプションを選択
- オーナー確認が完了すると、ユーザーはビジネスプロフィールを検索可能に
▼参考
Google アカウントの作成
Googleビジネスプロフィール
MEO対策に取り組む
Googleマップを活用したバーの集客を成功させるためには、MEO対策に取り組むのがおすすめです。MEOとは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略であり、Google検索のローカル検索結果(地域によって異なる検索結果返す仕組み)で上位表示させることを目的としています。
たとえば、「○○(地域名) バー」「近くのバー」とユーザーが検索したときに、あなたのバーの情報がローカル検索結果の上位で表示されれば、自ずとクリックされやすくなるということです。
このようなMEO対策は、業者に依頼するような高度な施策から、自分でできる簡易的な施策まで存在します。簡易的なMEO対策には以下のような取り組みがあります。
- キーワードを設定する
- 口コミに返信する
- 投稿機能を活用する
- 自社サイトとGoogleビジネスプロフィールを関連付ける
- SNSなどでサイテーションを集める
自分でできる簡単な施策であってもその効果は大きいため、以下の動画や記事も参考にしながらぜひ取り組んでみましょう。
ホームページ
「ぐるなびに登録していればホームページはいらないのでは?」「インスタやってるからホームページはいらないのでは?」そう考えているバーのオーナーは少なくないかもしれません。しかしながら、バーの集客においてホームページは意外にも大きな効果を持ちます。
ホームページというのはいわばWeb上の名刺のようなものです。お客様の中には「公式サイトがないと安心できない」といった方や、「ポータルサイトやSNSを見たけど、もっと詳しいことをホームページで見たい」という方もいます。そういった見込み顧客に安心感や信頼感を与えるものこそがホームページなのです。
やはりバーという性質上、安心感というのは来店する動機と深く結びついているといえます。現在は無料のホームページ作成ツールも充実しているため、まだ作っていないバーは制作しておくと良いでしょう。ホームページには、料金帯やメニュー、店内の雰囲気をしっかりと掲載するのがポイントです。
ブログを更新する
集客に強いバーになるためには、ホームページ内でブログを更新するという手があります。たとえば、「バーテンダーが教える美味しいウイスキーの割り方」「自宅でできる綺麗なカクテルの作り方」といったように、お酒好きやバーの見込み客が興味を示しそうなテーマでブログを書いてみるのも良いでしょう。
SEO対策を行えば、Google検索などの検索エンジン上からの流入も見込めますし、ブログを実際に読んだお客様がホームページの内容を確認し、お店に運んでみたくなるかもしれません。スタッフの日常や日記のようなブログは極力避け、「お客様に有益なコンテンツ」を意識してブログを更新してみましょう。
SEO対策に取り組む
集客に強いホームページを作るならSEO対策は欠かせない取り組みです。SEOとは「Search Engine Optimization」の略で日本語では「検索エンジン最適化」という意味になります。これに取り組むことで、Google検索などの検索エンジンで、上位表示を獲得できるようになります。
たとえば、「一人飲み バー」というキーワードで上位表示を実現できれば、一人でバーを楽しみたいユーザーがホームページを訪れる可能性は高いといえます。このようにSEO対策の基本となるのは、検索ユーザーの意図に沿った適切なキーワードの選定です。
SEO対策の施策にはその他にも「タイトルタグやメタディスクリプションの設定」「内部リンクの設置」といった簡易的なものから、「被リンクの獲得」「ページスピードの改善」といった難易度の高いものまであります。まずは自身でできる対策から取り組み、必要に応じてSEO対策業者へ依頼するのがおすすめです。
Web広告
バーの集客方法としてWeb広告を活用するのも効果的です。”広告”と耳にするとCMなどの大衆へ向けた無差別的な広告を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、Web広告はしっかりとエリアや年齢などでターゲットを絞った配信も行えるのが魅力です。
また、Web広告を出稿する先は検索エンジンだけにとどまらず、SNSやアプリなどにも広告を掲載できるため、幅広いユーザーへアプローチすることが可能です。ただし、基本的にはまとまった予算のうちでの運用が必要となるため、その点は念頭に置いておきましょう。
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リスティング広告
リスティング広告とは、「検索連動型広告」とも呼ばれるWeb広告の一種です。その名の通り、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに応じて適切な広告が表示される仕組みになっています。また、リスティング広告は検索結果の上部に表示されることが多いため、ユーザーの目につきやすいというメリットもあります。
リスティング広告においてもキーワードの選定が重要になってきます。たとえば、「渋谷 バー」「カクテル バー」「女子会 バー」など、地域名や特徴を含めたキーワードを取り入れると効果的です。「横浜駅徒歩3分の隠れ家バー。本格カクテルとフードが楽しめる。今なら初回来店で1杯無料!」など、メリットや特典を盛り込んだ”クリックしたくなる広告文”を作成することもポイントといえます。
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ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト内やアプリ内の広告枠に表示されるWeb広告です。テキストだけではなく、画像や動画を活用することもできます。画像とテキスト、動画とテキストを組み合わせたバナーで表示されることが多いため、バナー広告と呼ばれることがあります。
バーがディスプレイ広告で集客力を高める際は、まず適切なプラットフォームを選択することが重要です。お酒にまつわるコンテンツが充実したWebサイトや、女性が活用するライフスタイルメディアなど、自分のバーに興味を示しそうなユーザーが集うプラットフォームを選択し、そこへディスプレイ広告を出稿しましょう。
また、地域や年齢、性別、興味・関心、検索履歴やサイトの閲覧履歴などでターゲティング設定することも大切です。しっかりと狙いを定めてディスプレイ広告を活用できれば、あなたのバーとマッチするお客様を捉えることができるでしょう。
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SNS広告
SNS広告とは、その他の通りX(旧Twitter)やInstagramなどのSNS上に表示される広告のことです。近年では、YouTubeやTikTokといった動画広告も増えてきています。SNS広告は、ユーザーの年齢や性別、地域、興味・関心をもとにターゲティングできるため、バーのコンセプトに合ったユーザーへアプローチすることができるのが魅力的です。
また、SNS広告はビジュアルで勝負する一面が強いため、クリエイティブ性・デザイン性が重要です。バーの雰囲気やメニューを魅力的に紹介する画像や動画を使ったり、特典や割引を提示したりすると効果的とされています。
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メールマガジン
メールマガジンは、バーのリピーター獲得に適した集客方法のひとつです。アンケートなどでお客様情報を取得し、キャンペーンやイベントのお知らせを配信するのが一般的です。お客様の誕生月に合わせた特典を付与するというのも良いでしょう。
バーに限らず、多くの企業がメールマガジンを配信しているため、それらに埋もれないよう開封したくなるような件名を作成しましょう。また、メールマガジンの本文は、テキストだけに偏らないことも大切です。近年は、HTMLメールで写真や加工画像を取り入れたメールマガジンを作成・配信できるため、ぜひ活用したいところです。
リピーターを獲得する
バーがメールマガジンでリピーターを獲得するためには、特典やキャンペーン、イベントの告知にとどまらず、「読者にとって有益なノウハウや情報」を配信するのも有効です。
たとえば、カクテルのレシピやおすすめの飲み方、カクテルに合うおつまみなどは、バーに通うお客様が知りたい情報です。こうした有益なコンテンツも配信することで、お客様との関係性を維持し、リピートにつなげることができると覚えておきましょう。
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バーの集客成功事例
「バーの集客を成功させたい!」そんなときはやはり、”集客や経営に成功しているバー”からヒントを得ることも重要です。そこで今回は、実際に成果を出しているバーを2店舗紹介します。
fresh bar white snow
「fresh bar white snow(フレッシュバー ホワイトスノウ)」は、他店舗とは差別化されたコンセプトと目玉メニューが特徴的なバーです。旬の果物を使った生フルーツカクテル約60種を売りとして、メインターゲットの若い女性から好評を得ているといいます。
また、カクテルの半分以上はノンアルコールである点や、ドリンクのオーダーは飲み放題のみなのもポイントです。格式高いバーとは異なるコンセプト、価格帯に設定することで、”気軽に立ち寄ってもらえる空間”を演出していることが分かります。
「fresh bar white snow」は、グルメサイトやInstagram、Googleビジネスプロフィール、ホームページなどのWebツールも活用しています。各媒体の連携もされており、情報を行き来できたり、簡単に予約できるようになっていたりするのもユーザーからすると嬉しいポイントです。
▼参考
ぐるなび通信:フルーツカクテル飲み放題。使いやすさが女性に好評!
プライベートダイニング LABO
「プライベートダイニング LABO」は、他店舗ではあまり見られないイベントで集客力をアップさせたダイニングバーです。元々、スパイスやハーブなどの薬膳を取り入れたカレーなどの料理も売りのひとつであり、周辺で勤務するビジネス層やカレー好きな人々を中心に集客していたそうです。
しかしその後、お店のイベントとして「薬膳料理教室」を開始。コロナ禍を切り抜ける一つの策として、来店客が比較的少ない土日の夕刻を料理教室の時間にあてる施策を打ち出しました。そして、店内チラシやInstagram、ぐるなびなどを活用した情報発信にも取り組み、集客に成功。料理教室をきっかけにお店のリピーターになった人もいるといいます。
▼参考
ぐるなび通信:通いたい店になる!~ファンを獲得し、再来店につなげる~
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バーの集客方法のまとめ
バーの集客を成功に導くためには、まず「お客様の目的を理解する」「ターゲットを設定する」「コンセプトを明確にする」「オフラインとオンラインで集客する」という4つのポイントを押さえる必要があります。
そして、飲食店経営の指針となるQSCの改善を中心に、コンセプトに合ったバー全体の雰囲気づくりを徹底しましょう。ドリンクの美味しさももちろん大切ですが、どんなバー体験ができるかで差別化し、来店時のトータル満足度を高めることが集客のカギを握ります。
また、バーの集客ではWebの活用も欠かせません。まずは無料でできるSNSやGoogleマップの運用から注力してみてはどうでしょうか。無料とはいえ、上手に取り組めば、インターネット上の多くのユーザーや地域の人々へ効率的にアプローチすることができます。
あなたのバーならではの魅力は必ずあるはず。本記事をヒントに、その魅力にさらなる磨きをかけ、広く発信して頂けたらと思います。
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