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個人事業主や小さな会社、お店のためのブランディング術

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個人事業主や小さな会社、お店がブランディングを成功させるのは、なかなか難しいものと思われがちです。しかし、マーケティング戦略には欠かせない要素だと考えます。まったく打ち手を用意しないわけにはいきません。もちろん、うまくいけば収益に良い影響をもたらしてくれることでしょう。

ブランディングについてよく誤解されがちなのは、大企業が行うものだという認識です。しかし現状を鑑みるに、小さな会社や個人店にこそ必要だと考えます。繁盛店へとつながる非常に大切な価値づくりです。しっかり向き合うことが大切だと考えます。

そういうわけで、本記事ではブランディングがいかに大事かを説明しながら、効果的な方法、術をご紹介します。

ブランディングとはどんなもの?

ハテナマークと男性

まずは基本的なことからお伝えします。

そもそもブランディングとは何でしょう?

それは、お店や企業・会社、商品、サービスなどについて、期待通りのイメージを持ってもらうために行うマーケティング手法です。コンセプトとして掲げる価値観をテーマに、ある商品カテゴリーにおいて真っ先に自社の商品・サービスを思い起こしてもらえるとうれしいですよね。まさにそう導くことが狙いといってもいいでしょう。

たとえば、今日のお昼はカレーを食べたい、と思ったときに最初に思い浮かべるお店があるはずです。では、なぜそこなのか。これは、料理の味や価格、接客などについて理解し、信頼しているからだと思います。また、いつも買ってしまう缶コーヒー、ついつい入ってしまうファミリーレストランなどありませんか。これも同様に、商品やお店のブランド価値を理解しているがゆえ、期待を裏切らないことを知っているからでしょう。いずれもポイントは、ユーザーに植え付けているイメージです。

つまり、ブランディングをするにあたっては、まずブランドの価値を作らなければいけません。そして、認知度を上げ、理解を促し、信頼を寄せてもらいます。

さらにはそこから生まれる期待を裏切らず、愛着を深めていくというフローを構築していくことが大事です。

ブランディングのメリット

他のコンテンツとの大きな差別化

ブランディングの一番のメリットとして、競合との差別化が挙げられます。

世の中には、似たような商品やお店があふれているものです。ユーザー、購買者からすると、どれも同じ品質や価格にみえてしまうでしょう。そこで武器として備えておきたいのがブランディングです。他社との違いを明確にすることで、関心を持ってもらいやすくなります。そのうえで、狙った通りのブランドイメージを持ってもらうことができれば、競合との差別化はもちろん、その分野において根城を作れるかもしれません。

加えて、商品やサービスに対する信頼が高まれば、指名買いしてくれるお客様やリピーターをどんどん獲得できるでしょう。この場合、多少の価格差なら跳ね返せるパワーがあります。そう、価格競争に陥ることもなくなるので、収益率のアップも期待できるのです。いわゆるエンゲージメントが高まり、自然とロイヤルカスタマーを発掘できるとなると、口コミ効果も相乗的に発生するはずで、購入数や来店までに掛かる販促コストを抑えることが可能です。

これぞマーケティングの理想形として目指したいところです。

ブランディングの前提条件

ブランディングの条件とは?

さて、多くの企業やお店が自社の商品やサービスを知ってもらうために、販促活動を行っています。しかし、この行為自体はブランディングではありません。極端な話、不祥事によって企業の知名度が大きく上がることもあります。これは不本意です。ユーザーに快く思われない企業や商品では意味のないものになってしまいます。

したがって良質な宣伝、すなわちここで定義するブランディングを行うためには、商品名やお店の名前を記憶するのと同時にポジティブなイメージを持ってもらうことが大前提です。

そのため、単に商品やサービスの告知をするのではなく、ユーザーに良いイメージを持ってもらうべく、戦略的にアピールすることが重要となります。

小さな会社やお店のブランディング

小さな会社やお店のブランディングとは?

小さな会社やお店は、競合を大きく引き離すぐらいのインパクトを持った特化型サービスを生み出さなければ、知名度は上がってこないのが現実です。すなわちブランディングにも手が届かない状況のまま停滞するケースがほとんどといっていいでしょう。しかし、あきらめてはいけません。愚直に試行錯誤していくことで道は開けてきます。また、思わぬ抜け道が見つかることもあるため、そう安易に諦観するのは勿体ないです。

本章では、まず確実におさえておきたい、意識すべきことを中心に述懐していきます。

商品・サービスの品質

個人店含めお店や会社・企業がブランディングを行う際には、まず商品やサービスの品質にフォーカスした方がいいです。いうなれば、商品、サービスに対するブランディングの構築という意識を持つべきだと考えます。

ただ闇雲に会社の理念やビジョンなどでユーザーによいイメージを持ってもらおうとしても、実際に提供する商品とギャップがあったのでは、不信感を与えてしまいかねません。メーカーであれば製品のクオリティや品揃え、飲食店であれば美味しさ。第一にこうした要素が一定レベル以上であることが大切です。

接客や雰囲気

接客やお店の雰囲気などもブランディングには重要です。

どんなに「親しみやすいお店」だとアピールしても、スタッフの姿勢や態度がそれに沿っていなければ逆効果になりかねません。ユーザーが企業や商品と接するあらゆる場面で、ブランドイメージと齟齬のない印象を与えることがポイントになります。

また、共感を得られれば、一利用者がファンに変わることもあります。創業者の熱意やスタッフの想い、お客様とのエピソードなど、お店の裏側やドラマを広告媒体等使って見せると効果的です。

人物(個人事業主)のブランディング

個性的な人々のシルエット

名物社長やカリスマ店長がそうであるように、魅力的な人物にスポットをあてるブランディングも有効な手法です。

特に個人事業主の場合、このやり方を使えると集客にも有利に働きます。決して派手なキャラクターだけがウケるわけではありません。「商品に詳しい店長がいる」「的確なアドバイスをしてくれるスタッフがいる」というようなことでも訴求できる要素があればどんどん打ち出すべきです。

経歴や資格、技術、知識……。個性になり得るものはとことんアピールすることが大切だと思います。それを踏まえておすすめしたいのが肩書作りです。「○○○アドバイザー」「○○○の伝導師」のような惹句はユーザーにもわかりやすく伝わり、ブランディング効果を発揮します。

ちなみに、本人が多少照れるぐらいのネーミングが、伝える相手には届きやすいものです。

効果的なブランディングの構築フロー

ブランディングの設計に際して、効果を生み出すべく手順というのを忘れてはいけません。すなわち戦略をはっきり用意し、それに基づき進行していくことが大切です。

いくつか大事な項目をご紹介します。

ターゲット

やはりターゲットを意識しなれば綻びが生じてしまいます。ターゲットを絞り込むことで、より具体的なアプローチが生まれやすくなるでしょう。

俗にいうペルソナ設定です。

コンセプト

ターゲットが明確になったら、それに合わせて伝えたいブランドイメージを決め、簡潔な言葉で表現できるようにします。

このブランドコンセプトをテーマにキャッチコピーやロゴ、広告などに落とし込んでいくわけですが、あくまで目的はターゲットに伝わることです。よくやりがちなことで気を付けたいのは、アルファベットやかっこいい言葉を乱用してしまい、何に言及しているのかわからないというパターンがあります。

もちろん、スタイリッシュな印象を与えようとすることは間違いではありません。が、うまく伝わるかどうか、対象にしっかり届く形で発信しましょう。

統一性

ブランドイメージが統一されず、多方向に散らかってしまうのはよくありません。

広告はもちろん、品揃えや接客など、ユーザーと接触するあらゆる要素、場面において一貫することがより強固なブランディングにつながります。

小さな会社・お店のための低コストでできるブランディング手法

スマートフォンやパソコンでSNSを利用する人々

ブランディングする手段として、今やWebサイトでの発信は必須です。

インターネットの活用で広くアプローチできるという利点があるのは当然として、コストを抑えたうえでそれを実行できるやり方もあります。

それはずばり、WordPressなどのCMSを使ったオウンドメディアの運用です。

Webに関する専門知識がなくても、管理画面から簡単に記事を投稿できるため、極力外部コストをかけずに情報発信できます。もちろん、パートナー企業との提携で、より精度の高い施策を打ち出せますが、悩みや問題を解決するというユーザー目線に立った情報発信ができれば、有益なものとしてコンテンツ提供の面でも信頼を手繰り寄せることになり、会社やお店の価値をより高められるでしょう。

なお、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSと連携させれば、拡散効果も期待できます。面白い情報やタイムリーなトピックなど、積極的に話題作りに励んでください。結果、構築されたブランドが広範囲に知れ渡ることになれば、目指すべく成果指標への到達や繁盛店の道へとつながっていくはずです。

小さな会社やお店、個人事業主もブランディングで反響を出そう!

大きなはしごを登るスーツ姿の男性

人口減少などで競合が激化するなか、小さな会社やお店であってもブランディングは欠かせないものになっています。

再三繰り返してお伝えしますが、ブランディングを成功させるためには、誰にどんなブランド価値を提供するかを明確にしたうえで、ブランドイメージを継続的に発信することが大切です。その価値がパブリックイメージへと確立され、多くのファンを生み出し、反響につながる。気付けば、競合とも差別化でき繁盛店へと昇華……と、流石にここまで順風満帆とはいかないかもしれませんが、愚直なまでに取り組むことで少なからず良い方向へと進むはずです。

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