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工務店の集客方法とは?地域から愛されるためのマーケティング術

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工務店の集客には押さえるべきポイントがあります。本記事では、工務店を取り巻く環境の変化から、押さえておきたいマーケティング手法、SNSやホームページを活用した具体的な集客方法、そして、実際に集客に成功している工務店の事例に至るまで徹底解説。

  • 年々顧客が減ってきている
  • 今まで既存顧客や知り合いの紹介に頼ってきた
  • 安さや規模の大きさで勝負するハウスメーカーに勝てない

そんな状況に悩みを抱え得ている工務店オーナーの方は必見です。

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工務店集客の動向

工務店の集客を成功させるには、工務店を取り巻く住宅業界の動向をつかんでおく必要があります。市場の動きを把握し、それに伴う人々のニーズや行動の変化に対応する。そうすることで、今取り組むべき集客方法も見えてくるでしょう。

市場の変化

新型コロナによる住宅受注の減少やウッドショックによる資材高騰など、工務店を取り巻く環境は激しく変化しています。生き残るためには、経営戦略を見直し、生産性向上やコスト削減、強みを打ち出すなどの対策が必要となっているのです。

また、株式会社野村総合研究所の調査によると、日本における新設住宅着工戸数は、2021年度の87万戸から、2030年度には70万戸、2040年度には49万戸と減少していく見込みとされます。一方で、リフォーム市場の規模は微増ないし、横ばい傾向が続くと予測されています。つまり、今後の工務店においても、新築住宅だけでなくリフォーム事業への参入を視野に入れることが大切になってきます。

【出典】株式会社野村総合研究所「2040年度の新設住宅着工戸数は49万戸に減少、2040年の既存住宅流通量は20万戸に増加する見通し」

インターネットの台頭

現代は情報社会。インターネットによる発信が増え、地場の工務店の存在が顧客層に届くようになりました。そのため、WEBサイトやブログなどを通して、自社の強みや施工事例をアピールすることの重要性が以前よりも高まっています。

何より現代では多くの顧客が”情報収集の手段”としてインターネットを活用しています。現にチラシや紹介などの旧来型の集客手段では、効果が出にくくなっているのを感じている工務店も少なくないはずです。早いうちから、SEO対策やMEO対策、Web広告やSNS運用などのオンライン集客(Web集客)にリソースを注ぐ必要性を押さえておきましょう。

工務店集客のマーケティング手法

マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。顧客の欲求を満たすための活動として、インターネットが主流になった現在ではあらゆる業界で必要な取り組みと言えます。工務店の集客において押さえておきたい5つのマーケティング手法について解説していきます。

Webマーケティング

Webマーケティングとは、インターネットを活用して集客やファン化を促進することです。工務店の商品やサービスは、一般的な消費財の中でも比較的高額であり、購入する際には多くの検討や比較が必要です。そのため、Webマーケティングを通じて自社の強みやコンセプトを訴求し、信頼関係を築くことが重要とされています。

Webマーケティングには、自社ホームページ制作やSEO対策、リスティング広告、SNS、YouTube、ブログなどの施策があります。これらの施策を効果的に実施するためにも、まずは以下の流れを押さえておきましょう。

  1. 現状分析を行い、自社の強みや弱み、競合や顧客の状況を把握する
  2. 自社のコンセプトを決め、ターゲット層を絞り込む
  3. コンセプトとターゲット層に合わせた具体的な施策を実行する
  4. PDCAサイクルを回しながら改善する

Webマーケティングは、工務店の売上拡大やブランディングに欠かせない戦略です。インターネットの普及やライフスタイルの変化に対応するためにも、工務店はWebマーケティングの重要性を認識し、積極的に取り組むべきといえます。

エリアマーケティング

エリアマーケティングとは、特定の地域や商圏における顧客のニーズや特性を分析し、そのエリアに合わせたマーケティング戦略を立案・実施することです。工務店の商品やサービスは、エリアの土地や気候、住民のライフスタイルなどに大きく影響されるため、エリアマーケティングは特に重要な戦略といえます。

  • 地域に最適化された商品やサービス、価格やプロモーションなどを提供する
  • 地域に密着したコミュニケーションやイベント、アフターサービスなどを行う
  • 地域の歴史や文化、風土などを活かしたブランディングを行う

など、工務店におけるエリアマーケティングの幅は広いと言えます。工務店の顧客は、エリア内での口コミや紹介などによって決定されることが多いのも事実。エリアマーケティングを行うことで、エリアに適した住宅づくりを提案し、エリア内での信頼と評判を獲得することができるのです。

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口コミマーケティング

口コミマーケティングとは、主に顧客からの評判や感想をインターネット上で発信し、他の見込み顧客に影響を与えることです。

  • 信頼性が高く、購入の決定に大きな影響を与える
  • 自然な広告効果を生み出し、集客やブランディングに貢献する
  • 顧客の満足度やロイヤリティを高め、リピートや紹介につながる

など、工務店の集客においても様々なメリットがあります。とはいえ、口コミを発信してもらう前提として、顧客に”感動”や”満足”を提供することが必要です。

  1. 最高のサービスを提供する
  2. 口コミの依頼やお願いをする
  3. 口コミを発信してもらえたら、まず感謝の気持ちを伝える
  4. SNSやWebサイトなどで積極的に拡散する

という流れを意識しながら、顧客との関係性を強化しつつ、認知度や信頼度を高めていきましょう。

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SNSマーケティング

SNSマーケティングとは、インターネット上のソーシャルメディアを活用して、自社の商品やサービス、ブランドなどを宣伝したり、顧客との関係を築いたりすることです。工務店のターゲット層においても効果的にアプローチできるため、集客やブランディングにはもってこいの手法と言えます。

  • 視覚的なコンテンツで、施工事例やコンセプトを魅力的に伝えられる
  • コメントやメッセージなどの機能で、顧客とのコミュニケーションを取れる
  • SNSは無料で始められる場合が多く、低コストで始められる

など、集客に悩む工務店にとってメリットが満載ですが、注意点もあります。それは、自社に適したSNSを選ぶこと、そして定期的に更新することです。取り組む敷居が低い分、きちんと計画を立てて取り組むべきマーケティング手法といえるでしょう。

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ファンマーケティング

ファンマーケティングとは、顧客を単なる購入者ではなく、自社の商品やサービス、ブランドに対して忠誠心や愛着を持つファンに育てることです。「住宅のことなら○○工務店に任せたい」という自社のファンがいれば、競合他社に流れにくく、価格やキャンペーンにも左右されにくい優良顧客を抱えることが可能です。また、そうしたファンは良い口コミで集客に貢献するだけでなく、自社サービスに対する要望も伝えてくれるため、経営改善のヒントにもなります。

ファンマーケティングを成功させるためには、以下のようなポイントが重要です。参考にしてみてください。

  • 顧客のニーズや特性を分析し、ターゲット層を絞り込む
  • 自社サービスやブランドのコンセプト・強みを明確にし、顧客に訴求する
  • 顧客とのコミュニケーションやイベント、アフターサービスなどで関係性を強化する
  • 顧客の満足度を測定し、改善策を実施する

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工務店の集客におけるポイント

工務店の集客において注力すべきポイントは、大きく分けて以下の4つです。

  1. 認知度を高める
  2. 問い合わせを発生させる
  3. 案件を成約につなげる
  4. アフターフォローを行う

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

認知度を高める

認知度を高めるとは、工務店の存在や特徴を”潜在的な顧客に知ってもらう”ということです。認知度が高いほど、それだけ集客のチャンスが増えます。

認知度を高めるためには、オンラインとオフラインの両方で工務店の情報発信を行うことが重要です。オンラインでは、ホームページやブログ、SNSなどを活用して、工務店の強みや施工事例、お客様の声などをアピールしましょう。オフラインでは、看板やチラシ、交通広告などを利用して、地域に根ざした広告展開を行うのが王道と言えます。

問い合わせを発生させる

問い合わせを発生させるとは、工務店に”興味や関心を持った顧客”に、資料請求や見積もり依頼、来店予約などの行動を促すことです。問い合わせが発生すれば、顧客とのコミュニケーションが始まり、成約にグッと近づきます。

問い合わせを発生させるためには、顧客のニーズや悩みに寄り添った情報提供や、顧客にとってのメリットを最大限に伝えることが大切です。また、問い合わせのハードルを下げるために、問い合わせフォームの簡素化や、電話やメール、LINEなどの複数の問い合わせ手段の用意も効果的といえるでしょう。

案件を成約につなげる

案件を成約につなげるとは、”問い合わせをしてくれた顧客”に対して、工務店の信頼性や価値を訴求し、契約に至らせることです。成約につなげるためには、顧客との関係構築やニーズの把握が欠かせません。

まずは顧客との密なコミュニケーションを通して、顧客の要望や予算に合わせたプランニングや提案を行います。言うまでもなく、見積もりや契約書などの資料は、分かりやすく丁寧に作成し、説明することも大切です。完成見学会や展覧会などのイベントに顧客を招待して、工務店の技術力や品質を実感してもらうことも有効な方法といえるでしょう。

アフターフォローを行う

アフターフォローを行うとは、工務店と”既存顧客”の関係を長期的に維持し、紹介や追加受注などの機会を増やすことです。アフターフォローを行うことで、顧客満足度を高め、優良顧客やファンを育成することにも繋がります。

アフターフォローを行うためには、工事完了後も定期的に連絡や訪問を行い、アフターサービスやメンテナンスを提供するのが一般的です。また、顧客の口コミや評判を集めて、SNSやホームページなどで紹介することも、アフタフォローの一環として取り組むと良いでしょう。

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工務店の集客方法-オンライン施策-

工務店の集客では、オンラインによる取り組みが効果的です。とはいえ、なかには導入時や運用時の具体的なポイントを押さえていないと費用対効果がぐっと下がってしまう集客方法も存在します。

そこで工務店のオンライン集客方法とそのポイントについて、具体的に解説していきます。

ホームページ

工務店のホームページは会社のイメージを大きく左右するものでもあるため、見やすさはもちろん、頻繁に更新されていることも大切になります。すでにホームページがある場合も、自社のイメージに適したデザインであるか、特徴や強みが分かりやすくアピールできているかを、一度見直してみましょう。また、現在進行形で営業していることを演出するために定期的にホームページを更新すれば、問い合わせupにつながります。

ホームページを作るときに一番頭に入れておきたいのが、スマホで見たときにどう見えるかです。ホームページ制作会社に依頼する際に、多くの方がパソコンでの見え方を重視しがちですが、実際にはスマホでどう表示されているのかのほうが圧倒的に重要です。それは、多くのユーザーがスマートフォンでお目当ての工務店を探しているからです。制作会社へ依頼する際は、「集客に役立つホームページを作ってくれるかどうか」という視点のもと、信頼できる業者を選ぶことが非常に大切だといえるでしょう。

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ブログ

工務店のホームページにおいて「頻繁に更新されていること」は、ユーザーの信頼感に関わる非常に重要な要素です。そして、ホームページを更新するにあたって一番効率的なのがブログを書くことです。

ブログを書けば会社の雰囲気も伝わりやすくなり親近感が湧きますし、営業中だとアピールすることもできます。また、これから家を建てようと思っている人や、リフォームを検討している人に対して、役立つ情報を発信することで、検索エンジンからの評価が高くなり、GoogleやYahoo!で上位に表示される可能性を高めることもできます。そのほか、工務店の場合は地域性も重要となるため、営業エリアに住む人々が知りたいような情報をブログで発信するのも効果的です。

このようにして検索順位の上位を目指す施策をSEO対策・コンテンツSEOと呼び、ホームページの運用を検討中であれば押さえておきたい知識です。

ブログは無料で登録して利用できるものも多いですが、ビジネスとして活用するなら、自社ホームページ内にブログを設置して、更新できるようにしましょう。自社ホームページ内にあることで、お問い合わせもスムーズに行えるため、集客にとって大きくプラスとなります。

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SEO対策

SEO対策とは、検索エンジンで上位に表示されるように、ホームページやブログなどのコンテンツを最適化することです。検索エンジンは、多くのユーザーが住宅やリフォームに関する情報を探す際に利用するツールであるため、検索結果の上位に表示されれば、より多くのユーザーに工務店の存在や特徴を知ってもらうことができます。

  • ユーザーが検索するキーワードを選定する
  • キーワードに含まれたユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成する
  • コンテンツにタイトルタグや見出しタグなどのHTMLタグを適切に設定する

などがSEO対策の基本となります。特に工務店のSEO対策では、キーワードに「地名」を入れることが重要です。たとえば、「注文住宅 横浜」や「工務店 横浜」などのキーワードが考えられます。また、「ローコスト住宅 横浜」や「北欧住宅 横浜」のように、工務店の強みや特徴に合わせたキーワードも選ぶことも大切です。

サービスサイト

工務店がホームページを作る際は、サービスサイトを検討するのも得策です。サービスサイトとは、特定のサービスや商品に特化したWebサイトのことで、企業や組織の概要や理念、事業内容などを紹介する一般的なホームページ(コーポレートサイト)よりも、低コストかつ、コンバージョン(問い合わせや購入などの目的達成)を高めるためのサイト設計に仕上げることが可能です。

たとえば、北欧テイストの住宅を提供する工務店であれば、ホームページの色や写真、フォントなどで北欧の雰囲気を表現することができます。また、サイト内の各ページに問い合わせボタンや電話番号を設置したり、見積もりや資料請求などのフォームを用意したりすることで、ユーザーの行動を促すことも可能です。

Googleビジネスプロフィール

近年は「近くの工務店」「最寄り駅+工務店」「最寄り駅+新築orリフォーム」といったように、特定の地域にフォーカスした検索をする人々が増えています。そして、Googleビジネスプロフィールに登録している店舗が、検索結果の目立つ位置に表示されるようになっているのです。そのためGoogleビジネスプロフィールに登録すれば、検索結果とGoogleマップの両方から工務店について比較検討しているユーザーへアプローチすることが可能です。

  1. Googleアカウントを作成
  2. Googleビジネスプロフィールのサイトからビジネス情報を入力して申請
  3. 申請後、Googleから郵送されるPINコードを入力して認証を完了
  4. 認証後、Google検索やGoogleマップにビジネスプロフィールが表示されるか確認

無料で始められてかつ近隣ユーザーからの高い集客効果を期待できるため、地域密着型の工務店を目指すのであれば、Googleビジネスプロフィールには登録しておくべきでしょう。

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MEO対策

MEO対策とは、Googleマップで自社の情報を上位に表示させることで、地域集客や信頼度向上につなげる対策です。工務店がGoogleビジネスプロフィールを活用した集客をする際は是非取り入れたい取り組みと言えます。

  • 店舗の基本情報や詳細情報、写真や動画などを充実させる
  • 店舗の情報は定期的に確認し、変更があればすぐに更新する
  • 顧客へ口コミの投稿をお願いしたり、口コミに返信したりする

などがMEO対策の基本となります。良い口コミや魅力的な写真を多く集めれば、工務店のブランドイメージを高めることができ、地域の人々を効率よく集客へつなげることが可能です。

SNS

工務店がホームページやGoogleビジネスプロフィールと併用して活用したいのがSNSです。Instagramに写真を載せたり、工務店の公式Facebookページを作成したりすることで、集客につなげることができます。どれも無料でアカウント開設できるのも魅力的です。

新築やリフォームを考えている人々が注目するような、施工事例・施主の体験談などをブログ記事+SNSで発信していくことで、より多くの人に注目してもらえます。自社のアプローチしたいターゲットに合わせたSNSの運用で他社と差をつけましょう。

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Instagram

Instagramは、写真や動画を中心に発信できるSNSで、工務店の施工事例や魅力をビジュアルでアピールできます。利用者は、10代から30代の若年層が多く、特に女性の割合が高い傾向にあります。ハッシュタグやストーリー機能を活用すれば、多くのユーザーに認知してもらうことが可能です。

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X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、140文字のテキスト投稿を中心としたSNSで、リアルタイムな情報や話題性のある投稿を拡散できます。X(旧Twitter)の利用者は、10代から40代の幅広い年齢層に分布しており、男女比はほぼ半々という傾向にあります。「リポスト」や「いいね!」したくなることを意識した投稿や、ユーザーとのコミュニケーションを大切に運用しましょう。

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Facebook

Facebookは、テキストや画像を組み合わせた投稿を中心とするSNSで、実名でのアカウント作成が原則です。利用者は、20代から60代の働き世代が多く、男女比はほぼ半々という割合になっています。ページやイベント機能を利用して、工務店の情報を発信したり、ユーザーを招待したりして、コミュニティを広げていきましょう。

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YouTube

YouTubeは、動画コンテンツを中心としたSNSで、家づくりに関するさまざまな情報を提供できます。利用者は、10代から50代の全年代にわたっており、男性の割合がやや高い傾向にあります。高画質な動画や長時間の動画をアップして、工務店の技術力や信頼性を高めましょう。

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Web広告

Web広告とは、インターネット上にあるメディアに掲載される広告の総称です。Web広告には、検索エンジンやWebサイト、SNSなどに表示されるさまざまな種類が存在します。ユーザーの興味・関心だけではなく、エリアを絞ったターゲティングで出稿することも可能です。

定期的にブログを更新する時間が取れない場合や、検索からの集客がうまくいっていないときなどは、Web広告での集客も視野に入れてみましょう。工務店の場合は、地元のユーザーに絞って広告を出せば良いため、リスティング広告SNS広告であれば、比較的費用対効果が高いと考えられます。

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リスティング広告

リスティング広告は、検索エンジンで表示される文字ベースの広告です。住宅やリフォームに関心のある地域ユーザーにアピールできます。また、リスティング広告はクリックされた回数に応じて課金されるため、予算に応じて広告の配信量や期間をコントロールしやすいのも特徴的です。

  • 広告の目的や競合状況に応じた予算の決定
  • ターゲット層の検索意図やニーズに合わせたキーワード選定
  • ユーザーの興味やニーズを引き出す広告文の作成

などを意識しつつ、費用対効果の高い運用を目指しましょう。

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SNS広告

SNS広告とは、SNSのプラットフォームに出稿する広告のことです。近年は、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)など様々な主要SNSで広告を出稿できるため、住宅やリフォームに関心のあるユーザーに効果的にアプローチできる手法のひとつです。

SNS広告の出稿先は、利用者層や特徴に合わせて、自社のターゲットやペルソナに最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。たとえば、デザインに力を入れている工務店はInstagram広告、地域や年齢などの正確な個人情報に合わせたターゲティングを重視するのであれば、Facebook広告が有効である場合があります。

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ポータルサイト

注文住宅やリフォームの施工をしている工務店に特化したポータルサイトに登録することで、知名度を高められたり、集客につなげたりすることが出来ます。また、大手のサイトから紹介されていることで、ユーザーからの“信頼感の獲得”に一役買うのもポータルサイトならではの良さでしょう。有名なところでは「SUUMO」や「LIFULL HOME’S」などがあげられます。

気になる費用ですが、ポータルサイトの場合は定額型と成果型とがあり、自社の情報を載せるだけで費用がかかるものもあれば、問合せや売上が発生した時点で費用がかかるものもあります。また登録料も大切ですが、費用対効果を考えることも重要です。

特にサイトのアクセス数はいかに成果につながるかの大きな指標となるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。ポータルサイト経由で詳しい会社の情報や施工事例を確認したいと考えるユーザーもいるため、自社のホームページと連携させておくことも大切です。

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大手ポータルサイト

工務店が集客においてポータルサイトを活用するのであれば、まず選択肢に入ってくるのが「SUUMO」や「LIFULL HOME’S」などの大手ポータルサイトでしょう。このような大手ポータルサイトは、機能が充実しているだけではなく、信頼性の高い情報が掲載されているというイメージがあります。ユーザーが安心して利用できる分、工務店に対しても信頼感が高まるというメリットがあるでしょう。

とはいえ、大手ポータルサイト内には有名企業含め多くの工務店が掲載しています。競合他社が多いため、自社の強みや特徴を明確に伝えることや、有料プランでの掲載も視野に入れる必要があります。予算に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。

おすすめの大手ポータルサイト
SUUMO(スーモ)ビジネスインフォ
LIFULL HOME’S Business 注文・分譲一戸建て

地域特化型ポータルサイト

地域特化型ポータルサイトとは、特定の地域やエリアに特化した住宅情報を提供するWebサイトのことです。掲載費用も大手ポータルサイトと比較すると安価であったり、無料だったりする場合もあります。「イエログ」や「かかりつけ工務店」といったポータルサイトは、その地域に住む人や住みたい人に向けた情報発信や、地域ならではの住宅事情、トレンドの把握などに役立つ地域特化型ポータルサイトです。

このような地域特化型ポータルサイトを利用するユーザーは、「地元ならではの情報」を求めていることがほとんどです。地域名や地域の特徴、地域に関するニーズや課題などをしっかりと押さえたうえで、自社工務店の強みを打ち出していきましょう。

おすすめの地域特化型ポータルサイト
工務店ポータルサイト「イエログ」
「かかりつけ工務店」全国の優良な工務店検索サイト

ビジネスマッチングサイト

ビジネスマッチングサイトとは、製品・サービスを求めている人と、それを提供できる事業者とをマッチングさせてくれるサイトのことです。

工務店などの住宅関連サービスにおいても、こうしたビジネスマッチングサイトを介して、見込み顧客を集客することができます。

人気のマッチングサイトであれば、多くのユーザーが利用しているため、最小限の営業活動で、見込み顧客とのマッチングを期待できるでしょう。

ゼヒトモ

ゼヒトモは、AIによる自動マッチング機能により、地域や予算、納期に合う事業者をユーザーに提案するビジネスマッチングサイトです。登録ユーザー数は100万人以上。月間の依頼数は25,000件以上という圧倒的な依頼数を誇っています。

内装やリフォームなど住宅関連サービスに対するユーザーニーズも多く、工務店の集客に貢献してくれるでしょう。

初期登録料、月額利用料、仲介手数料、成約手数料が無料なので、集客チャネルの1つとして登録してみてはいかがでしょうか。

Web集客をはじめる | 事業者として登録・出店 | ゼヒトモ

工務店の集客方法-オフライン施策-

工務店の集客では、オンラインだけでなくオフラインの手法に取り組むことも重要です。チラシやイベント、交通広告、看板などは、インターネット以外の媒体で情報収集する層にアプローチできます。

意外と見落としがちなオフライン施策や取り組み方もあると思います。ここでしっかりと押さえておきましょう。

チラシ

主に地元の人がターゲットとなる工務店は、新聞の折り込みチラシポスティングといった集客法は特に効果的です。インターネットでは届きにくい層、たとえばリフォームを考えている地域のご年配の方の目に止まれば「ちょっと相談してみようかな?」と感じて頂ける確率も高まります。

チラシは今や無料アプリなどを使って簡単に作成できます。今すぐデザインをして原本を印刷し、近くの新聞販売店に持ち込んだり、時間に余裕があれば自分で配ったりしてもいいでしょう。工務店の場合、施工例の写真を載せて具体的なイメージが湧きやすいようにすると効果的です。また、場所を記載する際は住所だけでなく、地図を載せることで具体的な場所を想像してもらいやすくなります。

新聞の折り込みチラシにする場合、気になるのは費用のことです。1枚あたりの費用は紙の大きさや地域によっても変わってきます。相場はだいたい2円〜4円と考えるといいでしょう。具体的に知りたい場合は近くの新聞販売店や印刷業者に問い合わせると、詳しいことを聞くことができるでしょう。

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イベント

家は多くの人々にとって人生で数少ない大きな買い物。誰しも失敗したくないですし、最高のものを建てたいと思っているはずです。そこで工務店を選ぶ際に決め手となるのが、実際にその工務店が建てた家を自分の目で見ることでしょう。

大手のようにモデルハウスを建てなくても、完成見学会建築現場を見学してもらうなどのイベントを開催することにより、見込み客とコミュニケーションをとる場を設けることができます。自社の強みをアピールするだけでなく、家を建てたいと思う人がどんなものを求めているかを知る良い機会になるでしょう。

実際に誰かが住むことを前提に建てられた家は、モデルハウスとは違い現実味があります。多額の費用をかけなくても、完成したものを見てもらうほうがむしろ参考になることもあるのです。

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交通広告

バスや電車、タクシーなどの交通機関に広告を掲載することで、工務店の存在や特徴を周知することができます。交通広告のメリットは、街ゆく人々の目に自然に入ってくることでしょう。毎日通勤などで目にしていると、知らず知らずのうちに親近感を覚えてしまうものです。

交通広告で店舗名を認知してもらうことからはじめ、そこへ自社のホームページやSNSへのアクセス方法などを載せておくことで、興味をもった人に詳しく知ってもらうことも可能です。広告の種類や掲載する交通機関や施設によって費用は異なるため、以下の表も参考にしつつ、自社に合う交通広告を検討してみましょう。

交通広告の種類費用相場
電車広告・ポスター類:約1万円~
・ステッカー:約5万円~
・デジタルサイネージ:約10万円〜
バス広告・車内広告:約3万円〜
・車体広告:約8万円〜
駅広告・ポスター:約1,500円〜
・デジタルサイネージ:約3万円〜
タクシー広告・窓ステッカー:約月額900円〜
・ボディステッカー:約月額1万円〜
・デジタルサイネージ:約25万円〜/週

看板

地域に根差した工務店であれば、店舗や事務所の看板だけではなく、建築中の現場にも看板や幕を設置することで、工務店の存在や特徴を周知し、集客へつなげることもできます。「素敵なお家が建っているけれど、どこの会社が建てたのかな?」と気になる近隣住民は少なくないはずです。特に戸建住宅の建築現場の場合、実際の施工例が生の形で確認できるので説得力があります。看板や垂れ幕に会社情報やホームページのURLを明示することで、受注機会の拡大につながるのです。

また、発注者である建築主に対するサービスの一環として、安心感や満足度を提供できる効果も期待できます。自社の看板が建つことで施工者への信頼感が高まり、リピート需要の獲得にも好影響を与えるでしょう。

工務店集客の成功事例

工務店が集客を成功させるには、実際に様々な方法を駆使して経営を安定させてきた工務店の事例も押さえておくと良いでしょう。

そこで、ホームページやWeb広告、SNSなどのオンライン施策の参考にしたい工務店を2つご紹介します。

株式会社 豊後夢工房

「株式会社 豊後夢工房」は、リブランディングとオンライン施策で集客力を高めることに成功しています。「株式会社 豊後夢工房」の集客成功のポイントは以下の通りです。

  • 自社ホームページのリニューアルでコンセプト訴求力を高める
  • ホームページリニューアルと連動したWeb広告で効果最大化
  • リスティング広告とディスプレイ広告の併用で認知拡大
  • SNS広告も追加し、若年層への訴求を強化
  • ホームページ来訪者へのリマーケティングで継続的な認知刷り込み
  • 3ヶ月間の追跡期間を設け、購買意欲に訴求

このように、自社ホームページを中心としたオンライン施策を組み合わせることで、効率的かつ効果的なプロモーションを実現できたといいます。ホームページの重要性だけではなく、オンライン施策の前にしっかりと自社ブランドの強みを確立させておくことの大切さも教えてくれる成功事例です。

【出典】株式会社 豊後夢工房
【参考】ブランディングテクノロジー株式会社「プライベートブランド注文住宅の売上構成が1割から7割に!地元密着型工務店のマーケティング成功ノウハウとは」

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株式会社アトリエデフ

「株式会社アトリエデフ」は、会社のコンセプトである「自然と共生する家づくり」を意識したInstagramの投稿で4.3万人ものフォロワーを獲得しています。(2023年11月時点)

「株式会社アトリエデフ」のInstagram活用のポイントは以下の通りです。

  • 建物のみの画像に固執しない投稿内容
  • 自然の中での暮らしを印象付ける画像の投稿
  • Instagramから資料請求・見学・イベント予約への導線確保
  • Instagram、Facebook、YouTube、ホームページを連携して運用

このようにコンセプトを大切にした投稿を中心に、競合他社と差別化したSNS集客を実現していることが分かります。特に工務店の運用するSNSでは、建物の外観や間取りに偏った投稿内容になりがちな面も少なからずあるでしょう。「暮らし」や「風景」に焦点を当てたコンテンツ作りや差別化戦略のヒントとなる成功事例です。

【出典】株式会社アトリエデフ(公式ホームページ)
【出典】アトリエデフ(Instagram公式アカウント)

工務店集客のカギは「ブランディング」「地域性」「継続力」

今回ご紹介した集客方法はどれも「とりあえず取り組めば効果が出る」という代物ではありません。工務店の集客において万能薬は存在しないのです。

だからこそ、本記事最後にお伝えしたいのは「ブランディング」「地域性」「継続力」の大切さ。ホームページやSNSを運用するにしろ、交通広告や看板を活用するにしろまずは、自社の強みを知っておくことが重要です。他社とは異なる確かなコンセプトによるブランディング、差別化があってこそ、あらゆる集客媒体は大きな効力を発揮します。

そして、地域に愛される工務店であるために、地域性を大切にすること。これも見逃してはならない要素です。「地域の人々のために何ができるか」「地域の人々へ自社の強みを届けるためには何をすべきか」そんな顧客ファースト視点を忘れないでください。

最後に継続力。集客は一朝一夕で実現できるものではありません。長期的な戦略のもと、根気強く集客施策に向き合うことが、何よりも集客成功への近道だといえます。

本記事を参考に、愛される工務店を目指して頂けますと幸いです。

ー集客にお困りの方へー

集客にはインターネット活用が必須!

ネット集客をはじめるにあたって、把握しておきたいことを、分かりやすくまとめました!ネット集客の理解のために、まずはこの資料をご覧ください。

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この記事を書いた人

いけだ
占いライターやエンタメコンテンツ大手のディレクター経験を経て、サングローブへ入社。前職ではメールマーケティングにて、月1億円以上の売上達成に貢献。現在は、SEOとダイレクトマーケティングの間で揺れている。

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