ビジネスに役立つおすすめ資格・検定20選!難易度や取得するメリットを解説
転職やキャリアアップの場面で、頼れる味方になってくれるのが「資格」の存在です。それまで積み上げてきた知識やスキルを客観的に提示することで、自身の強みを滞りなくアピールできるでしょう。
ビジネスで役に立つ資格は数多く存在しますが、さまざまな業種に応用が利く資格を取得しておくことも、キャリア形成においては有効です。汎用性の高い資格は、将来に対する安心感をもたらすことはもちろん、ビジネスで必要となる力を偏りなく高めることにもつながります。
本記事では、ビジネスに役立つおすすめ資格・検定を20個紹介します。資格取得の難易度や受験料、受験方法もまとめてあります。気になる資格があれば、ぜひ取得を目指してみてください。
目次
ビジネス資格を取得する5つのメリット
資格・検定は取得しても無意味という人がいます。しかし、実際は経歴や給料に反映されるケースが多いです。以下のようなメリットがあるので、取得しておいて損はないでしょう。
- 専門知識とスキルが身につく
- キャリアアップに役立つ
- 業種の幅が広がる
- 転職や再就職で有利になる
- 自信・信用度アップに繋がる
それぞれのメリットについて簡単に解説していきます。
専門知識とスキルが身につく
資格・検定試験は、その分野に特化しているものが多いです。資格を取得するまでの勉強期間を経て、専門知識とスキルが身につくことが最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。資格を取得している=即戦力になると認識されるケースも多く、すぐに実務に反映できることは間違いありません。
キャリアアップに役立つ
資格によっては、自身の職歴や給料の評価に関わるものもあります。キャリアアップになるきっかけの1つなので、取得しておいて損はないです。企業の中には、役職者になるために「〇〇資格を取得していること」など条件が付いている場合もあります。将来的なことを考えると、キャリアアップのために資格取得しておいても良さそうです。
業種の幅が広がる
高度な検定や国家資格は、業種の幅が広がりやすいです。
例えばITパスポート。ITに関する基礎知識を証明できる国家資格ですが、エンジニアだけではなく、経営全般、マネジメント、IT業界での事務など様々な職種で役立ちます。自分が今行っている業務以外の仕事も任せてもらえるかもしれません。
転職や再就職で有利になる
資格・検定は、専門知識を所有しているアピールになります。転職や再就職で有利になる可能性が高いです。近年、個人の評価は年功序列ではなく能力重視になってきています。
雇用条件が自分の希望通りになりやすいので、転職・再就職時には業務に関係する資格・検定を取得しておいた方が良いでしょう。
自信・信用度アップに繋がる
資格・検定を取得すると、自分の考え方や視野が広がります。新しい学びが身になると、自分自身にも自信がつくものです。また、社内や顧客からも、専門知識があるので信用できるなど評価アップに繋がります。業務に関わる資格・検定を取得したら、さりげなく周りにアピールするのもありです。
事務系におすすめの資格
事務系におすすめの資格は、もはやビジネスの基礎と言っても良いものばかりです。事務や経理に限らず、人事や営業など様々な職種・役職で役に立ちます。以下で、とくにおすすめの事務系資格を4つ紹介します。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」は、WordやExcelをはじめとするMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する国際資格です。
文書作成や表計算、プレゼン資料の作成など、Microsoft Officeはオフィスツールのスタンダードとして多くの企業で採用されており、事務作業においては必須と言っても良いでしょう。とくに転職の場面では、実際のスキルを採用段階で示すことは難しいため、資格として習熟度を明確に伝えられるMOSは有利に働くと考えられます。
難易度
一般:★☆☆☆☆
上級:★★★☆☆
MOSの対象となるソフトは、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5つです。そのうち、WordとExcelのみ「上級レベル(エキスパート)」があります。
一般レベルは基礎知識や基本操作がメインなので、独学でも十分に取得できます。上級レベルは実務寄りです。普段からOffice製品を使っている人であれば独学でも大丈夫ですが、自身がない人はパソコン教室に用意されているMOS対策コースを受けたほうが良いかもしれません。
受験料
【一般】
通常:10,780円
学生:8,580円
【上級】
通常:12,980円
学生:10,780円
※学生価格は学生証の提示が必須
※1科目あたりの料金
受験方法
試験の開催形式は「全国一斉試験」と「随時試験」があり、どちらも試験会場にて実施します。パソコン・キーボード・マウスは会場設置のものを使います。
全国一斉試験は、毎月1~2回定期開催されています。公式サイトより申し込みをし、約30か所の受験場所から希望を選択してください。
随時試験は、全国約1,500か所の学校や塾で行われます。自分の都合が良い日時に合わせて会場を選択できます。申し込み方法は、各会場ごとに異なります。
日商簿記検定
「日商簿記検定」は、企業の経営活動を帳簿に正しく記録する「簿記」に関連する資格のうちで最も知名度が高いものとなります。日本商工会議所が実施している資格試験です。
的確に記帳できるスキルは需要が絶えず、所持していることで重宝されるケースも少なくありません。スキルを学ぶなかで、決算書などから取引記録や資産の推移を読み取り、経営上のロスがどこで生じているのかを見出す能力も形成されるでしょう。企業の経理担当はもちろん、経営者や個人事業主にとっても役に立つ資格です。
▶公式:簿記|商工会議所の検定試験
難易度
初級:★☆☆☆☆
3級:★★☆☆☆
2級:★★★★☆
1級:★★★★★
日商簿記検定のレベルは、「初級・3級・2級・1級」の4段階に分かれています。このうち、就職や転職の際にアピールポイントとなるのは「2級以上」であることが多いです。
3級の合格率が5割前後なので、独学で勉強しても合格ラインに乗る難易度と言えます。2級からは、実務はもちろん応用などの専門知識が入ってくるので難易度が跳ね上がります。実務経験が多い人なら独学でも可能性はありますが、通信講座や塾を利用したほうが望ましいです。
受験料
初級:2,200円
3級:3,300円
2級:5,500円
1級:8,800円
※ネット検定は別途事務手数料550円
受験方法
受験方法は「統一試験」と「ネット検定」の2種類ありますが、1級のみ統一試験での限定となります。
統一試験(ペーパー試験)は、各商工会議所で行います。初級~2級は、6月・11月・2月の年3回。1級は6月・11月の年2回の実施です。試験日2か月前までに、会場となる商工会議所に申し込みしてください。
ネット検定は、全国のテストセンターに設置されたパソコンを利用して受験します。各テストセンターが定めた試験日で受験できるので、自分の都合に合わせられます。ネット検定という名前ではありますが、自宅で受験できないので注意してください。
ビジネス実務法務検定試験®
「ビジネス実務法務検定試験®」とは、ビジネスと法律の関係を理解し、業務や取引に活用するための知識や能力を判定する検定です。東京商業会議所が主催しています。
企業の総務や法務において必須となる知識が問われるため、そうした方面へのキャリアアップを目指す際には有用となるでしょう。それ以外の領域でも、コンプライアンスが重要視されるようになった現在、働くうえで身につけておきたい知識を学ぶことができます。
▶公式:ビジネス実務法務検定試験®
難易度
3級:★☆☆☆☆
2級:★★☆☆☆
1級:★★★★☆
ビジネス実務法務検定試験®は、「3級・2級・1級」のレベルがあります。
3級は合格率7~8割ほどであり、内容として問われるのも一般的なコンプライアンスに関する知識です。独学で問題集を一通り解けば合格ラインに乗ります。2級の合格ラインは5割前後で、独学でも時間をかければ合格できるはずです。
1級では合格率が1割程度まで急落し、難易度は「社会保険労務士」といった難関資格と同等に見なされています。民法および商法・会社法を中心に、全業種に共通する実務問題なども出題範囲に含まれるので、独学だけではかなり厳しいでしょう。
受験料
3級:5,500円
2級:7,700円
1級:9,900円
※CBT方式は別途利用料2,200円
受験方法
受験方法は「IBT方式(オンライン試験)」「CBT方式(会場試験)」の2つありますが、1級のみCBT方式限定です。
IBT方式は、自宅や会社から受けられるオンライン試験です。試験期間内であれば、自分の都合の良い日時で受けられます。また、会場利用料金がかかりません。3級・2級を受験するなら、IBT方式がおすすめです。
CBT方式は、全国のテストセンターで行う統一試験です。試験は年に3回のペースで開催され、1回ごとに3週間程度の試験期間が設けられるので、ある程度は都合に合わせられます。会場に設置されたパソコンなどを使ううえ、会場利用料が別途必要です。
文書情報管理士
「文書情報管理士」とは、文書のデジタル管理を行うための専門資格です。公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が2001年から実施している比較的新しい資格試験ですが、ペーパレス化が推進されている近年、注目を集めています。
e-文書法と電子帳簿保存法の知識が身につく、官公庁の入札要件も満たせるなどのメリットがあります。企業によっては取得を必須としているケースもあるほど重要な資格と言えるでしょう。
▶公式:文書情報管理士|JIIMA
難易度
2級:★☆☆☆☆
1級:★★☆☆☆
上級:★★★☆☆
文書情報管理士は「2級・1級・上級」の3つのレベルに分かれています。合格率は2級・1級ともに6~7割、上級で5割ほどです。どのレベルでも、時間をかけてしっかり勉強すれば独学でも合格ラインに乗ります。
学習範囲で言うと、2級は基礎知識の入門レベル、1級は応用的な実技能力、上級は専門的な技術分析や文章情報管理システムの構築・提案など実務レベルとなっています。
受験料
一般:11,000円
団体:8,800円
学生:7,150円
※団体受験は、1事業所10名以上での申し込み
※学生は学生証の提示必須
受験方法
受験方法は「CBT方式」のみで、全国約350か所の会場で実施しています。
試験日は、年2回(夏・冬)に定められている40日ほどの期間の中から、希望日時を選択できます。なお、試験日3日前までなら受験日と会場の変更も受け付けています。
マネジメントに役立つ資格
一般職から管理職へのキャリアアップを目指す際には、やはり「マネージャーとしての目線を持てるかどうか」が大きなポイントです。マネジメントの観点を養ううえで、有効な資格を紹介していきます。
ビジネスマネジャー検定試験®
「ビジネスマネジャー検定試験®」は、中間管理職向けのマネジメント能力の基礎を測る資格です。東京商工会議所が実施する民間の資格試験となります。
部下とのコミュニケーション、人材育成はもちろん、戦略立案やマーケティング、リスク管理やメンタルヘルスなどを学べます。マネジメント能力の土台となる部分をしっかり構築しておきたい人向けです。
▶公式:ビジネスマネジャー検定試験®
難易度:★★☆☆☆
ビジネスマネジャー検定試験®の難易度は、そこまで高くありません。合格率5割前後、標準勉強期間は約3か月です。
公式テキストである「マネジメントに関する総合的な基礎知識」を一通り把握できていれば、独学でも十分に合格ラインに乗るはずです。公式の問題集についているデジタルドリルアプリを使えば、通勤時間などにも学習できます。
受験料
7,700円
※CBT方式は別途利用料2,200円
受験方法
受験方法は「IBT方式(オンライン試験)」「CBT方式(会場試験)」の2種類あります。自宅で受験出来て、なおかつ別途利用料がかからないので「IBT形式」がおすすめです。
試験は年に3回のペースで開催され、1回ごとに3週間程度の試験期間が設けられています。自分の都合の良い日時を選択して申し込みしましょう。
メンタルヘルス・マネジメント®検定試験
「メンタルヘルス・マネジメント®検定試験」は、大阪商工会議所が主催する資格試験です。メンタルヘルス問題の早期発見や予防・対策に必要となる知識やスキルを判定します。
近年では職場でのストレスチェックが義務化されるなど、メンタルヘルスの重要性が高まっているので管理職を目指すなら取得しておいて損はありません。主に管理職向けの資格ですが、一般社員がセルフケアについて学べるコースも用意されています。
難易度
Ⅲ種(セルフケアコース):★☆☆☆☆
Ⅱ種(ラインケアコース):★★☆☆☆
Ⅰ種(マスターコース):★★★☆☆
レベルは「Ⅲ種(セルフケアコース)」「Ⅱ種(ラインケアコース)」「Ⅰ種(マスターコース)」の3段階が用意されています。Ⅲ種は一般社員向け、Ⅱ種は部下を監督する管理職向け、I種は経営者や労務管理の責任者向けの内容です。
Ⅲ種とⅡ種は合格率が5~7割と高めで、公式テキストの内容や過去の問題集を使ってしっかり勉強すれば独学でも十分クリアできる難易度です。Ⅰ種は1~2割と合格率が低く、時間を十分に確保して勉強に臨んだほうが良いです。とくに後半試験である「論述問題」で落ちやすいので重点的に対策しておきましょう。
受験料
Ⅲ種:5,280円
Ⅱ種:7,480円
Ⅰ種:11,550円
受験方法
受験方法は、全国15都市の指定会場で一斉に実施します。試験日は年2回で、11月・3月ことに開催されます。試験日ごとに申し込み期間が定められているので、忘れずにインターネット申し込みしましょう。
公認モチベーション・マネジャー資格
「公認モチベーション・マネジャー資格」は、三幸学園東京未来大学と株式会社リンクアンドモチベーションが共同開発した民間資格です。部下が最大限の能力を発揮できるよう、モチベーションをマネジメントするためのものです。
学生をもとに研究開発された資格なので、内容は新卒社員の育成に寄っています。若手の採用を活発に行っている企業なら、人事や現場の管理職の人に取得してもらっても良いでしょう。また、自分自身のモチベーションを保ちたい人にもおすすめできます。
難易度
BASIC資格:★☆☆☆☆
ADVANCED資格:★★☆☆☆
公認モチベーション・マネジャー資格は「BASIC」「ADVANCED」の2つのレベルがあります。どちらも合格率が6割越えなので、難易度は低めです。
BASICは、若手の社員向けに自己のモチベーションをマネジメントする知識が中心です。ADVANCEDは、5時間の公式講座を受けた後、試験となります。講座内容や資料をしっかり反復しておけば合格ラインに乗るでしょう。
受験料
BASIC資格:7,700円
ADVANCED資格:8,800円
ADVANCED講座料:33,000円(資料代込)
受験方法
資格試験は「オンライン」のみとなりますが、ADVANCED講座は「会場対面」と「オンライン」のどちらかを選べます。
試験日程はバラバラですが、公式サイトに約1年間のスケジュールがまとめて掲載されます。予定に合うものを選んで申し込みしてください。
中小企業診断士
「中小企業診断士」は、中小企業支援法にもとづく国家資格です。経営支援の専門家やコンサルタントとして活動するための知識を学べます。取得の際に経営に関するノウハウを総合的に身につけられるため、一般のビジネスパーソンにも高い人気を誇ります。
会社の財務状況や経営戦略について、人事や法律、市場動向など複合的な観点から考え、改善点を見出す力を示してくれる資格であり、キャリアアップや転職、開業など、ビジネスキャリアの転換点において強力な味方となります。
▶公式:中小企業診断士
難易度:★★★★★
中小企業診断士は「1次試験」と「2次試験」に分かれており、どちらも難易度が高いと言われています。合格率は1次試験で3割弱、2次試験で2割弱と難関です。学習範囲が非常に広く、標準勉強時間は1,000時間を超えることになるでしょう。
勉強が得意な人であれば独学でもかまいませんが、そうでない人は民間の専用講座を受けたほうが良いです。過去問題や最新のテキストから出題傾向を掴んだ内容となっているので、効率よく勉強ができます。
受験料
1次試験:14,500円
2次試験:17,800円
受験方法
受験方法は、指定の会場での実施のみです。1次試験が「札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇」の8箇所、2次試験は「那覇」を除いた7箇所で開催されます。
試験は年に1回ですが、1次試験・2次試験筆記・2次試験口述の3回に分けて試験が行われるので長丁場です。令和6年度は、1次試験が9月・2次試験筆記が10月・2次試験口述が令和7年1月となります。令和7年度の試験日程は、同年3月ころに発表されます。
情報管理に役立つ資格
情報化が進展する社会の中で業務を円滑に遂行していくためには、セキュリティ対策やデータ分析の知識が欠かせません。ITの専門家に限らず、情報を適切に扱えるスキルは幅広い領域で役に立つものであるだけに、情報管理に関する資格の重要性は高いと言えるでしょう。おすすめの資格を4つ紹介していきます。
情報セキュリティマネジメント
「情報セキュリティマネジメント(SG)」は経済産業省が管轄する国家試験であり、「情報処理技術者試験」のうちの1つです。
情報セキュリティマネジメントは、システムの専門家ではない一般業務の担当者を対象とした資格であり、「ITパスポート試験」の次段階である「スキルレベル2」に該当します。
問われるのはウイルス対策や情報漏洩のリスクなどについての基本的な知識ですが、IT機器の扱いに慣れていない職場など、セキュリティ面での不安が残る環境ではとくに、取得する意義があるでしょう。
難易度:★★☆☆☆
情報セキュリティマネジメントの難易度は低めです。合格率が6~7割と、国家資格の中では高めです。標準勉強時間は200時間ほどなので、独学でも十分合格できることでしょう。
受験料
7,500円
受験方法
受験方法は「CBT方式」で、47都道府県に1箇所以上準備されている会場で行います。試験日は会場ごとに異なりますが、基本的には随時実施しています。
また、身体の不自由などによりCBT方式を利用できない人向けに、初と秋の年2回、特別措置試験を行っています。
情報セキュリティ管理士認定試験
「情報セキュリティ管理士認定試験」は、インターネットのセキュリティ対策を管理する立場の人に必要な知識を認定する資格です。セキュリティトラブルやその対処方法などを学べるので、エンジニアだけでなく、管理職や事務などの技術者以外の人にもお勧めです。
▶公式:情報セキュリティ管理士認定試験
難易度:★★☆☆☆
情報セキュリティ管理士認定試験の難易度は、それほど高くありません。合格率5~6割ほどで、過去には7割越えの時期もあります。IT関係の予備知識がある人などは、1か月弱の勉強期間でも合格できると言われているほどです。
受験料
通常:11,000円
連続:9,900円
学割:8,800円
初級合格者:6,600円
※学割は学生証の提示必須
※Webカメラ貸し出しの場合は送料1,200円必要
受験方法
受験方法は「公開会場試験(ペーパー)」「CBT試験」「オンライン試験」の3種類あります。開催日は年4回で、3か月ごとに実施されています。
公開会場は、全国約11か所で一斉にマークシートによる試験が行われます。試験後は、問題用紙の持ち帰り可です。
CBT試験は、全国約18か所の会場に設置されたパソコンを使って行う試験です。試験約1週間後から1か月の間、出題された問題と自身が回答した内容を確認できます。
オンライン試験は、自身のパソコンを使って試験を受けます。ただし、試験日は固定なうえ、360度全周Webカメラの設置が必須です。Webカメラを持っていない人は購入するか、レンタルしましょう。
個人情報保護士認定試験
「個人情報保護士認定試験」とは、個人情報保護に関する専門知識を学び、適切に運用・管理するスキルを証明するための民間資格です。マイナンバー法の理解を深めるのにももってこいの内容となっています。
日立ソリューションズグループでは、各部の部長職以上に資格所有者を配置するなど取得に積極的です。個人情報管理は企業にとってとても重要です。IT関係の職業についている人や、管理職を目指す人であれば取得しておいて損はないでしょう。
▶公式:個人情報保護士認定試験
難易度:★☆☆☆☆
個人情報保護士認定試験の難易度は低めです。課題1と2に分かれて問題が出題されますが、課題2に関してはエンジニアであればノー勉強でも合格ラインに乗るレベルです。ITパスポートと同等の難易度と言えるでしょう。
課題1に関しては、個人情報保護法とマイナンバー法の基礎です。公式の参考問題を反復するなど、独学でも十分に合格できます。
受験料
一般:11,000円
学割:8,800円
※Webカメラ貸し出しの場合、別途送料1,200円
※CBT試験の場合、別途会場費2,000円
受験方法
受験方法は「公開会場試験(ペーパー)」「CBT試験」「オンライン試験」の3種類あります。開催日は年4回で、3か月ごとに実施されています。
公開会場は、全国約11か所で一斉にマークシートによる試験が行われます。試験後は、問題用紙の持ち帰り可です。
CBT試験は、全国約53か所の会場に設置されたパソコンを使って行う試験です。ただし、会場費が別途かかるのでおすすめしません。
オンライン試験は、自身のパソコンを使って試験を受けます。360度全周Webカメラの設置が必須なので、事前に準備するかレンタルしておきましょう。
AWS認定セキュリティ
個人情報関係を、クラウド上で管理するという企業も少なくありません。ツールそのものの理解が必要となってくるので、「AWS認定セキュリティ」のような専門資格の取得をおすすめします。
AWS認定セキュリティとは、Amazon Web Servicesが提供する、クラウドにおけるセキュリティ対策の知識を証明する国際資格です。アクセス管理・脅威検出・セキュリティ状況の一元管理・暗号鍵管理・APIログ管理など、クラウドにおける基本的なセキュリティ知識が身に付きます。
▶公式:AWS認定セキュリティ
難易度:★★★★☆
AWS認定セキュリティの難易度は高めです。セキュリティ管理上級者向けの内容となっています。セキュリティに関する幅広い知識が必要ですが、取得しておけば海外企業でも役立ちます。
公式お試験ガイドとサンプル問題の反復はもちろん、ネット上にある最新のドキュメントやeラーニングなども併用して勉強しておきましょう。
受験料
300USD
※日本円で約40,000円(為替レートにより変動あり)
受験方法
日本での受験方法は「ピアソンVUE試験センター」か「オンライン試験」のどちらかです。試験日は限定されておらず、ほぼ毎日受験可能です。受験日の1日前までに予約しておけば受けられます。
ピアソンVUE試験センターは、全国約129か所にある会場に設置されているパソコンを使って受験します。
オンライン試験は、自身が所有しているパソコンを使います。ただし、画面共有アプリケーションとWebカメラを使用してリモート監視されます。答えを見るなどの不はできないよう徹底されています。
マーケティングに役立つ資格
今やほとんどの会社がWebマーケティングを行っているといっても過言ではないでしょう。何となく仕事をしているという人も、これから転職するという人も、最低限抑えておきたいマーケティングに役立つ資格を紹介します。マーケティングに役立つ資格の中には、無料で受験できるものもあるのでぜひ取得してみてください。
マーケティング・ビジネス実務検定®
「マーケティング・ビジネス実務検定®」は、名前の通り実務レベルで役立つマーケティングの知識を証明できる民間資格です。マーケティング理論や実務知識、時事情報や実務事例などの幅広い知識を取得できます。
他のマーケティング関係の資格と違う部分は「マーケティング事例の問題」があることです。直近話題となったニュースを元に出題しているケースが多いので、常に最新情報にアンテナを張っていないといけません。
難易度
C級:★☆☆☆☆
B級:★☆☆☆☆
A級:★★★☆☆
マーケティング・ビジネス実務検定®は、「C級」「B級」「A級」の3つのレベルがあります。実務でマーケティングを行っている人であれば、B級までは比較的短時間の勉強で合格できるラインに乗るでしょう。
A級は、戦略立案や意思決定ができる管理職レベルなので、やや難易度が上がります。マーケティング事例と時事情報を中心に対策しておいた方が良いです。ただし、A級は公式指定の参考書がありません。問題集の反復をしつつ、自分で情報をかき集めるしかなさそうです。
受験料
C級:6,270円
B級:7,480円
A級:12,760円
受験方法
受験方法は、C級とB級が「Web試験」で併願も可能です。A級は「東京・大阪・名古屋会場での試験」となります。年4回の開催となるので、自分にあったタイミングで申し込みしましょう。
ネットマーケティング検定
「ネットマーケティング検定」は、インターネットを通じた認知向上の施策から、市場調査や消費者の行動分析、ECサイトの構築やオンラインサポートの整備など、Webマーケティングに求められるノウハウを証明できる民間資格です。
つまり、Web制作に関わる専門知識よりも、「ネットに携わるビジネスを展開するうえで前提となる知識」を網羅的に身につけられます。新人社員の研修代わりに資格取得させるのもありでしょう。
▶公式:ネットマーケティング検定
難易度:★☆☆☆☆
ネットマーケティング検定の難易度は甘いと言われています。合格率は7割を超えており、ネットマーケティングに関わる人であれば多少の勉強でも合格できます。ですが、網羅的な知識を付けるにはもってこいの資格なので取得しても無駄ではありません。
受験料
6,200円
受験方法
受験方法は「リモートWebテスト」で年2回開催されています。スマートフォンカメラを使用した不正監視を行うので、パソコンとスマートフォンの両方の準備が必要です。
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
「Google アナリティクス個人認定資格」は、Google公式がアナリティクスの知識を正しく取得しているかを証明するための公式資格です。Googleアカウントを持っている人であれば、誰でも受験可能となります。
GA4の基礎知識があるという証明になるので、普段から利用している人は取得しておいても良いでしょう。
▶公式:Googleスキルショップ
難易度:★☆☆☆☆
普段からGA4を利用している人であれば、難易度は緩いと感じます。基本的な使い方や理念、設定方法などがメインです。平均勉強時間は4時間33分と短めなので、公式のEラーニングで勉強すれば十分に合格できます。
受験料
無料
受験方法
受験方法は「オンライン受験」のみです。Googleスキルショップから「Google アナリティクス個人認定資格」を選択し、シラバス・eラーニングを受けた後に試験に進みます。
24時間365日いつでも受験可能です。不合格になったとしても、24時間後に再受験も可能です。なお、合格認定書の期限は1年と短めなので毎年受験しておきましょう。
Google広告認定資格
「Google広告認定資格」は、Google公式が「Google広告に関する基本的な知識を有している」と認める資格です。検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告の運用・測定、AIを活用した広告など、計9種類あります。
自分が関わるジャンルの広告だけ資格取得するのもありですし、網羅的な知識が欲しいなら9種類全て受験してみるのも良いでしょう。
▶公式:Googleスキルショップ
難易度:★★☆☆☆
Google広告認定資格は、全部で9種類ありますが度の資格も難易度は低めです。初歩的なハウツーなどの基礎知識がメインとなります。ただし、Googleの広告の仕様が変わるたびに新しい問題になるので、最新情報は常に追っておくべきです。
受験料
無料
受験方法
Googleアナリティクス個人認定資格同様に、「オンライン受験」です。Googleスキルショップから「Google広」を選択し、取得したい広告の種類を選んでください。あとは専用ページでシラバス・eラーニングで勉強をしてからの受験となります。
転職・キャリアアップにおすすめの資格
転職や昇給査定の際、所持していることでプラスに作用する資格も多いです。ここでは、取得の難易度や実用性といった観点をふまえ、アピールポイントとなりやすい資格を紹介します。
TOEIC
TOEICとは、英語のレベルを国際的に判定する世界共通の標準資格です。合否ではなく、スコアで英語レベルを評価するので、高い点数ほどビジネスレベルの英語ができる証明となります。
転職・キャリアアップを目指すなら、最低でも600点は欲しいところです。外資系の仕事に就くのであれば、800点以上は必須と言っても過言ではありません。
難易度
600点以上:★★★★☆
800点以上:★★★★★
TOEIC受講者におけるスコアの割合は、600点以上で2割弱、800点以上で1割弱と超難関です。900点以上は0.5割を切るとも言われています。
一気に高いスコアを取るならネイティブレベルの英語力がないと難しいです。多少英語ができる人は、まずは500点を目標にし、クリア出来たら次は600点、700点など段階的に目指したほうが現実的です。
受験料
通常:7,810円
リピート:7,150円 ※受験月の半年後から7か月間以内
受験方法
受験方法は、全国各地にある会場での「一斉試験」となります。大学や予備校などで定期的に開催されているので、自分が行きやすい場所を選んでから試験日を決めると良いです。
秘書検定
「秘書検定」は、ビジネスマナーや経営・会計に関する一般的な知識を身につけられるビジネス系の定番資格です。文部科学省が後援していますが、民間資格となります。
秘書を目指すのでなくとも、敬語の使い方やスケジュール管理、文書作成などビジネスで役立つスキルを総合的に学べるため、就職・転職の際にも有用であり、所持していることで「社会人としての基礎ができている」というアピールになるでしょう。
▶公式:秘書検定
難易度
3級:★☆☆☆☆
2級:★★☆☆☆
準1級:★★★☆☆
1級:★★★★☆
レベルは「3級・2級・準1級・1級」の4つがあります。3級と2級は合格率が5割を超えているので、難易度は低いと言えます。ビジネスマナーを学びなおすつもりで対策テキストを読み通し、対策を行ってください。
準1級からは面接試験が導入されます。第三者の目で指摘してもらったほうが対策になるので、予備校や通信講座を利用したほうが良いです。秘書の求人に応募するなら、準1級以上を目指しましょう。
受験料
3級:3,800円
2級:5,200円
準1級:6,500円
1級:7,800円
※「3級と2級」「2級と準1級」は併願可
受験方法
受験方法は、全国各地に用意された会場での「一斉試験」です。年に3回(2月・6月・11月)開催されています。
16名以上の団体受験の場合は、会社や学校を試験会場とし、協会から試験監督を派遣してもらうことも可能です。
ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャル・プランニング技能士」は、顧客の資産形成や投資プランなどをアドバイスするファイナンシャル・プランナー(FP)として活動するための国家資格です。
金融系やコンサルティング関連の会社に転職を考えている場合はもちろん、自身のライフプラン設計にも有効なため、取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。
▶公式:日本FP協会
難易度
3級:★★☆☆☆
2級:★★★★☆
1級:★★★★★
レベルは1級から3級までの3段階であり、転職などでアピールポイントとしうるのは通常2級以上です。
3級の合格率は8割程度と高く、市販のテキストなどによる独学でも十分に対策可能ですが、扱われる範囲がやや広く、目安として100時間程度の準備期間が求められます。2級の合格率は4割程度であり、200時間程度の対策が必要となるケースが多いです。状況により、予備校や通信講座も視野に入れるとよいでしょう。
1級取得には実務経験が必要であり、5年以上のFP業務、あるいは2級取得後1年以上のFP業務を行わなければなりません。
受験料
3級学科:4,000円
3級実技:4,000円
2級学科:5,700円
2級実技:6,000円
1級:20,000円
※非課税
受験方法
受験方法は、3級は「CBT試験」、2級と1級は「会場一斉試験」です。
3級は会場に設置されたパソコンを使って行うので、随時開催されています。自分の都合にあった日程を選んで申し込みしましょう。
2級は年3回、1級は年1回の開催です。公式サイトに年間スケジュールがまとめて掲載されます。
宅建試験(宅地建物取引士)
「宅建試験(宅地建物取引士)」は、不動産取引における専門家として証明される国家資格です。不動産会社に転職するなら、取得しておいた方が優遇されます。その理由は、従業員5名につき宅建士1名の設置が義務付けられているからです。不動産会社の事務だとしても、宅建士であるなら優遇されます。
また、宅建士のみの独占業務もあります。特別手当が出る可能性があるので、キャリアアップを目指す人にもおすすめです。
▶公式:宅建試験
難易度:★★★★☆
宅建試験の難易度は、国家資格の中では低めと言われていますが、合格率は2割弱です。
試験範囲が広いので、独学であれば受験予定の1年前くらいから開始しておきましょう。独学だとモチベーションが続かない人は、予備校や講座を受講すると良いです。なお、不動産会社によっては、新人研修として宅建試験の勉強をさせるケースもあります。
受験料
8,200円
受験方法
受験方法は、年1回(10月の第3日曜日ころ)の各会場による「一斉試験」です。受験日は例年6月の第一金曜日に官報で発表されます。
申込期間は約1か月しかないので、インターネットもしくは郵送での申し込みを忘れないようにしてください。
まとめ
資格を取得する目的はさまざまですが、共通する意義として「自身のスキルに対する客観的な証明が得られる」ことが挙げられるでしょう。この「客観性」は、転職や昇給などにおいて大きな強みとなります。
一方で、資格自体が評価されなくとも、その取得過程で身についた知識やスキルは、その後のキャリアで活きてくるでしょう。形だけではなく、実際に力を伸ばせる点も資格の魅力ですので、取得する資格を選ぶ際には知名度や人気にこだわらず、「自分にとって必要なスキルは何か」を見通しておくことが大切です。
形成したいキャリアを第一に考慮し、取得の過程で自分を高められるような資格を選んでいきましょう。
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