ChatGPT Writerの使い方や料金を解説！実際に使ってみたテキストも紹介

ChatGPT Writerは、メールのやり取りをすることが多いビジネスパーソンを中心に評判の良いサービスです。ですが、どのように使えば良いのか、そもそも生成されるメール本文の質は良いのか、気になることも多いでしょう。

そこでこの記事では、ChatGPT Writerの使い方や料金プランを解説していきます。使い方は画像付きで説明するほか、実際に使ってみた感想も紹介するので、ChatGPT Writerの使用を検討している場合はぜひ参考にしてみてください。

ChatGPT Writerとは

ChatGPT Writerとは、メールのサンプル文を自動で生成してくれるChromeの拡張機能です。

例えば、取引先への連絡や上司からのタスクへの返信などの日常的なメールから、クレームへの対応メールなどの少し書きにくいメールまで、さまざまなタイプのメールを自動で生成できます。

メール文章を全て書くのは、手間がかかって大変なものです。しかし、ChatGPT Writerを利用することで、簡単にメールの文章を作成でき作業時間を大幅に短縮できます。

また、ChatGPT Writerは相手に合わせた言葉づかいで適切な文章を考えてくれるため、ビジネスとプライベートのどちらにおいても活用できるので便利です。

ChatGPT Writerの機能

ChatGPT Writerの主な機能には、次の3つがあります。

• メールテキストの作成
• Gmailとの連携と返信の自動生成
• 多言語によるテキスト出力

これらの機能を使うことでメール対応の業務効率を向上できます。それぞれ詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

メールテキストの作成

ChatGPT Writerは、短い指示内容を入力するだけで、ビジネスメール・カジュアルな連絡・問い合わせなど、さまざまな用途や目的に応じて利用できます。また、適切なトーンや構成でメールテキストの作成が可能です。

例えば、「会議の日程を変更したい」という指示内容を入力した場合には、適切な挨拶文や日程変更のお願いを含むメールテキストが作成されます。

また、生成されたテキスト内容は自由に編集できるため、自分の意図や相手の状況に応じてテキスト内容を手直し・調整することが可能です。

Gmailとの連携と返信の自動生成

ChatGPT WriterがChromeにインストールされるとGmailと連携されます。ChatGPT WriterをGmail上で使えるようになり、受信メールに対する返信メールの自動生成が可能になります。

返信メールは、Gmailで受信したメール内容や背景情報をもとに適切な内容が生成されます。また、フォーマルな返信やカジュアルな返信などの返信のトーンを選ぶこともでき、より用途や目的に応じた返信メールの生成が可能です。

生成されたテキスト内容を修正することもできるため、細かい内容の調整もできます。

さらには、生成されたメール文を直接Gmail本文に挿入できるため、コピー・アンド・ペーストなどの手間を省くことができます。

多言語によるテキスト出力

ChatGPT Writerは、多言語によるテキスト出力が可能で、日本語・英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・中国語などに対応しています。

例えば、多国籍企業や海外との取引がある場合、多言語でのコミュニケーションは不可欠です。ChatGPT Writerは複数言語でのメール作成に対応しているため、このような異なる言語を使うビジネスシーンでも問題なく使用できます。

また、リアルタイム翻訳機能が備わっており、外国語で届いたメールの内容を日本語に変換した上で返信メールを作成することもできるため、国際的なビジネスにおいてスムーズにコミュニケーションを図ることが可能です。

ChatGPT Writerの料金プラン

ChatGPT Writerには1つの無料プランと、2つの有料プランがあります。

無料プランでは1月あたりの使用可能件数に制限がありますが、有料プランでは無制限で使用可能です。また、有料プランでは優先サポートが受けられるため、問題が発生した際に迅速な対応が期待できます。

具体的な料金プランと主な違いは次のとおりです。

プラン名	月額料金	特徴
Free	$0	・毎月15件まで使用可能・優先サポートなし
Pro	$16	・無制限で使用可能・優先サポートあり・FREEより質の高い対応
Elite	$39	・無制限で使用可能・優先サポートあり・最高品質の対応

なお、月額プランより年額プランの方が割安のため、継続して有料プランに加入する場合は年額プランがおすすめです。

ChatGPT Writerの使い方

ChatGPT Writerを使用するためには、ChatGPTとは別にブラウザにChatGPT Writerをインストールする必要があります。

具体的なChatGPT Writerの使用方法については、次のとおりです。

• Chromeウェブストアからインストールする
• プロンプトを入力してメールを作成する
• Gmailでテキストを作成する

ここでは、画像を使って3つの手順を説明していきます。これからChatGPT Writerの使用を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

Chromeウェブストアからインストールする

まずは、Chromeストアで「ChatGPT Writer」と検索し、ChatGPT Writerのページにアクセスします。続いて「Chromeに追加」をクリックすると「ChatGPT Writer: Use AI on Any Site (GPT-4o, Claude, Gemini, and More)を追加しますか？」のポップアップが出るので、「拡張機能の追加」をクリックしましょう。これでインストール完了です。

Gmailでテキストを作成する

ChatGPT Writerをインストールしたら、Gmailを開いて新規メッセージの「作成」ボタンをクリックします。次に、送信ボタンの右側にある「青い稲妻マーク」をクリックし、ChatGPT Writerを起動しましょう。

起動したら、「Email Context」の欄にメールの背景や文脈、「Enter your email topic or key points here..」の欄に作成したいメールの内容を入力してください。入力が完了後に、「Send to AI」をクリックするとサンプル文が生成されます。

プロンプトを入力してメールを作成する

メールの文章は、Gmail上だけではなくChatGPT Writerのホーム画面からも作成できます。

ChatGPTのアカウントにログイン後、ChatGPT Writerのホーム画面を開きます。ホーム画面で「Context」の欄にメールの背景や文脈、「Enter your prompt for the AI」の欄に作成したいメールの内容を入力しましょう。入力後に「Send to AI」をクリックすると、サンプル文が生成されます。

ChatGPT Writerを実際に使ってみた

今回、実際にChatGPT Writerを利用して、「顧客から商品に対するクレームのメールが来たので、返信しなければいけない」という背景情報のもと、「クレームのメールに対する返信メール案を作成してほしい」という指示内容でメール案を生成してみました。

実際に生成された結果を見ると、ビジネスで使われる用語が適切に用いられており、メール案の文章も読みやすい内容となっています。

また、AIが書いたと思われるような不自然な言い回しはなく、人間が書いたものとほとんど変わらない書きぶりで違和感はありませんでした。

ただし、改行の使用箇所が理解しにくい箇所もあったため、手直しが必要に感じました。

一部修正が必要であったとしても、文章を生成するスピードが早いため、上手く活用できれば、多くの人にとってメールを作成する際の手助けになりそうです。

ChatGPT Writerの注意点

ChatGPT Writerは、メール作成時間を大幅に短縮してくれる便利なツールですが、その一方で利用にあたって注意すべきこともあります。

具体的に気を付けたい注意点は、以下の3つです。

• 専門的な内容は作成できない
• 生成したメールは必ず確認する
• 個人情報は入力しない

ここからは詳しく注意点を解説するので、必ず理解した上でChatGPT Writerを利用するようにしましょう。

専門的な内容は作成できない

ChatGPT Writerは万能なツールではないため、高度で専門的な内容は上手く作成できない可能性があります。

そのため、ChatGPT Writerを利用する際は、日常的なコミュニケーションや一般的な知識を活用した内容を作成するのに留めておくのが無難です。

例えば、医療・法律・会計などの専門的な分野については正確で詳細な内容を作成するのは難しいため、これらの分野の情報が必要な場合は、必ず資格を持つ専門家に相談してください。

生成したメールは必ず確認する

ChatGPT Writerにより生成されたメール文は、基本的には自然な文章ですが、間違いや不適切な表現が含まれている可能性もあります。

また、ChatGPT Writerがメールの相手との関係性を正確に認識できているとは限りません。

そのため、ChatGPT Writerが生成したメールを送信する前に必ず人間の目で確認し、必要に応じて自身で手直ししたり、指示内容を追加して生成し直したりするようにしてください。

個人情報は入力しない

ChatGPT Writerに入力した情報は、ChatGPTが学習するためにクラウド上で保管されることになります。

そのため、会社内部の機密情報や顧客の個人情報などを入力してしまうと、サービス提供者や他のユーザーに情報が流出してしまうリスクがあります。

個人情報や機密情報などの流出して困る情報は、ChatGPT Writerには絶対に入力しないようにし、手作業で入力するようにしましょう。

ChatGPT Writerを活用してメールの質を向上させよう

本記事では、ChatGPT Writerの機能や使い方、料金プランなどについて説明しました。

現代のビジネスや日常のコミュニケーションでは、メールやメッセージの迅速かつ的確なやり取りが不可欠です。しかし、時間をかけて質の高い文章を作成することは、多忙な日常業務の中で簡単なことではありません。

ChatGPT Writerでは、短い指示内容を入力するだけで短時間で簡単にメールテキストの生成が可能なため、メール作成の作業時間を短縮できます。

本記事を参考にして、ChatGPT Writerをぜひ試していただいて、メール作成の効率化と質の向上をはかってみましょう。