サイテーションの意味とは?SEOやMEOへの効果、その獲得⽅法を解説!
検索エンジンに評価されるためには、SEOやMEOに加えてサイテーションも欠かせません。この記事ではサイテーションの重要性や獲得方法について解説します。
目次
サイテーションとは?
英語で引用や言及を意味するサイテーション(Citation)とは、インターネットビジネスにおいて、ブランド(商品・サービス)、住所・電話番号、サイト名が「SNSや他のウェブサイトで言及されること」を意味します。
サイテーションが増加するということは、新製品の発売やお知らせなど、何らかの理由により商品そのものや会社への注目が高まっている状態であり、逆にサイテーションが少ない場合はインターネット上で話題にされていないことを意味します。
サイテーションと被リンクの違い
被リンクとは、「自分のサイトとは異なるドメインのサイトに設置された自サイトへのリンク」のことです。被リンクが多いウェブサイトは、参考にされたり言及されたりする回数が多いウェブサイトであり、その重要性や需要を反映していると言えるでしょう。
被リンクに対して、サイテーションは他のウェブサイトにおける言及のみを指し、リンクを伴いません。例えリンクを貼られていなくても、SNSやウェブサイトで取り上げられることによってもサイテーションは成立します。
同じテキストでもHTMLのコードで記載すると被リンクとサイテーションの違いは明らかです。
例
①被リンク
<a href=”https://automatic-retro.com/”>レトロ</a>ってライターいるよな
②サイテーション
レトロってライターいるよな
サイテーションと SEO・MEO の関係
SEOとはSearch Engine Optimizationの略称で、特定のキーワードで検索された際の検索結果画面において高順位で表示されるよう、ウェブサイトを最適化することです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
自社ブランドに関係するキーワードや購入意欲の高いキーワードで高い順位を取れれば、アクセスが増加して売り上げも伸びるかもしれません。そのため、独自の商品やサービスを持つ団体が制作している記事の多くは、SEOを意識した構成をしています。
MEOとはMap Engine Optimizationの略称です。Googleマップを対象とした地図エンジンの検索において、自社や自店舗が目立つ位置を獲得できるよう最適化を図ります。
ローカル検索(地図の検索)においても、自分の店舗が表示される回数が多いほど、認知度が高まり、来店数アップが期待できます。飲食店など実店舗を構えるビジネスにおいてMEOは重要な施策です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
このようにSEOとMEOは共に検索エンジンや地図エンジンで(自分の)ウェブサイトを発見してもらいやすくするための施策です。
Googleの品質評価ガイドラインとサイテーション
一般的にサイテーションはSEOにおける重要なパラメータのひとつだとされていますが、Googleが公式に発表している品質評価ガイドライン(General Guidelines)において、サイテーションの増加がSEOに寄与すると名言されているわけではありません。
(参考:General Guidelines)
しかしローカル検索のMEOにおいて、サイテーションは直接的に関係すると言われています。こちらはGoogleから公式に下記の回答があるためです。
ローカル検索結果では、主に関連性、距離、知名度などの要素を組み合わせて最適な検索結果が表示されます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法|Google
知名度とは、どれだけインターネット上で知れ渡っているかを意味するため、すなわちサイテーションと同義だと言えるでしょう。いずれにせよ、ブランド、住所・電話番号、サイト名の言及が多いという事は、知名度が高まっていると言えます。
またサイテーションが増えた結果、関連キーワードの検索回数が増え、ウェブサイトにアクセスが集まり、1ページあたりの滞在時間や閲覧ページ数といったSEOに必須のパラメータが改善された結果、間接的に検索順位が向上した、というケースはあり得ます。
以上の点から、MEOはもちろんSEOにおいてもサイテーションは無視できないパラメータです。
サイテーションにおける注意点
サイテーションの増加はポジティブなものばかりではありません。炎上をはじめとしたネガティブな言及によるサイテーション獲得もあり得ます。悪名であってもSNSで急激に拡散されるとSEOやMEOに影響を与えてしまいます。
ブランドの成功に繋がらないような、ネガティブなサイテーションを獲得しないよう注意しましょう。
例:〇〇ストア 詐欺、〇〇レストラン まずい
またサイテーションを獲得するため、自作自演でサイト名やブランド名をスパム投稿するのはやめましょう。被リンクの自作自演が検索エンジンのペナルティの原因となるように、別アカウントを装っていても不自然な投稿は評価の対象外となるからです。
サイテーションを獲得する⽅法
自然なサイテーションを獲得するには、下記の方法があります。
覚えてもらいやすい名称をつける
まずは言及してもらいやすいネーミングが重要です。覚えづらかったり、長かったりする名称は浸透しません。まずは商品・サービスに馴染みやすい名前をつけましょう。有名ブランドはどれも口にしやすく、印象的で覚えやすいネーミング揃いです。
優れた商品やサービスを提供する
より良い商品・サービスを扱えば、自動的に良質な口コミが広がり、結果的に多くの良質なサイテーションを獲得する事が可能です。
Googleビジネスプロフィールを活用する
実店舗を構えているのなら、忘れずにGoogleビジネスプロフィールにお店やウェブサイトを登録しておきましょう。Googleビジネスプロフィールにお店の所在地や連絡先などが登録されていないと、ローカル検索では表示されることがなく、とりわけMEOにおいてはスタート地点にも立てていない状況だといえます。
Googleに「ブランド、住所・電話番号、サイト名」が登録されているからこそ、インターネット上でお店の名前や商品名などを検索されたり、つぶやかれたりしたときにサイテーションが成立するのです。
まずはGoogleの定めるルールに則り、しっかりと基本を固めることが大事です。
広告を活用する
SNS広告や検索連動広告などを活用することで、サイトやブランドの認知度を高めることが出来ます。認知度が高まれば言及される機会も増えます。
広告費がかかりますが、短時間で確実にインプレッションが増やせます。
SNSを活用する
広告を使ってインプレッションを獲得するのではなく、自分でアカウントを運用することでフォロワーを増やしながら認知度を高める事も可能です。アカウント名や自己紹介欄にはサイテーションを獲得したいキーワードを盛り込みましょう。
SNSのアカウントを育てるには時間と労力がかかりますが、無料で取り組むことができるため、コツコツと地道にSNSを活用している事例は少なくありません。
SNS運用には、サイテーション獲得以外にも多くのメリットが期待できます。試験的であっても取り組む価値はあると言えるでしょう。
インフルエンサーを活用する
インフルエンサーを活用する方法もあります。YouTubeやTwitter、Instagramで巨大な影響力を持つインフルエンサーと契約してブランドを紹介してもらえれば、一気に認知度を高めることも可能です。
ただしインフルエンサーによってアピールできるファンの属性が異なります。たとえば、料理系のYouTuberにレザー製品の紹介をしてもらっても良い反応は期待できません。増やしたいサイテーションに近い領域で活動しているインフルエンサーを探しましょう。
サイテーション獲得状況の調べ⽅
サイテーションの獲得状態を調べるには下記の2つの方法があります。
Googleで調べる
サイテーションを調べるにはGoogleの検索窓に下記の記述を打ち込んで下さい。
”言及されている数を知りたいキーワード “ -site:除外するURL
ダブルクオート(”)でくくったキーワードには、自社の製品名やブランド名を記入し、除外するURLに自分のサイトを入力して検索します。すると、自分のサイト以外で自社製品やブランドについて言及しているウェブサイトだけが表示されます。
下の画像は、筆者がプロフィールで名乗っていた「全方位ライター」というキーワードのサイテーションを調べてみた画面です。自分のブログを除外すると、過去に記名記事を書いたメディアが表示されました。これもサイテーションです。
ただし、ここで「サロン」「セール」のように、「誰もが言及していて対象がひとつに限られない単語」を入れないようにしましょう。サイテーションは言及先が特定のサービスや商品に限られている必要があります。
Yahoo!で調べる
Yahoo!ではリアルタイム検索を使って、Twitter上のサイテーションを調べることができます。新しくリリースした商品の反応などを調べるのに便利です。
商品名やブランド名がたくさんツイートされているほど、多くのサイテーションを獲得したと言えます。
まとめ
サイテーションとは、インターネット上におけるリンクを伴わない言及です。言及される回数が多いほど注目を集めていると考えれば、SEOやMEOで有利に働くのも、ごく自然なことだと言えます。
しかしサイテーションの獲得のためだけに特別な施策をするよりも、結果的にサイテーションを得られるよう、総合的に対策した方が効率的です。ネーミングにこだわったり、Googleビジネスプロフィールに登録したり、SNSにアカウントを開設するなど、少しずつ知名度アップに努めていきましょう。
あらゆるビジネスにおいて、まずは存在を認知してもらうこと、名前を覚えてもらうことが重要なのです。
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