【無料】Claude 2の使い方を解説!ChatGPTよりすごいって本当?
2023年10月16日、チャットAIサービスの「Claude 2」が日本語に対応しました。チャットAIというとChatGPTが有名ですが、Claude 2はその本命ライバルになると目されています。
ただ、比較的新しいサービスなので、「使い方がわからない」「何がすごいの?」という方も多いはずです。
そこで本記事では、Claude 2の基本情報をはじめ、登録方法や使い方、ChatGPTとの違いについて解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
Claude 2とは?無料版はある?
Claude 2(クロード2)とは、アメリカのスタートアップ「Anthropic(アンソロピック)」が開発したAIチャットサービスです。Anthropicは、ChatGPTを展開する「OpenAI」の元エンジニアが独立して創業した企業です。
Amazonから40億ドルの投資を受けるなど、注目度が非常に高く、ChatGPTの本命ライバルという見方もあります。日本では無料プランのみ提供中です。
2024年4月30日現在、Claude 2はClaude 3にアップグレードされています。基本無料はそのまままで、有料プランのClaude Proも提供中です。詳細はこちらの記事を参考にしてください。
>>>AnthropicのClaude 3とは?使い方や料金プラン、ChatGPTとの違いを解説
Claude 2とChatGPTの違い
前述したとおり、Claude 2はChatGPTの対抗馬として認識されています。ただ、両サービスにはさまざまな点で違いがあり、その特徴を押さえておくことは重要です。具体的には以下のとおり。
項目 | Claude 2 | ChatGPT |
---|---|---|
テキスト処理 | 100Kトークン | 32,768トークン |
ファイルアップロード | ◯ | ☓ |
ネットアクセス | ☓ | ◯ |
情報更新日 | 2023年初頭 | 2021年9月 |
安全面の配慮 | 注力 | 懸念あり |
それぞれ詳細を解説します。
テキスト処理できるトークン数
トークンとは、テキストを構成する最小単位のことです。たとえば「How are you?」という文章の場合、「How」「are」「you」「?」の4トークンに分けられます。
ChatGPTの場合、テキスト処理できるトークン数はGPT3.5で4,097トークン、GPT4でも32,768トークン(25,000語)です。
一方、Claude 2は最大100,000(約75,000語)トークンのテキスト処理ができます。
ファイルアップロード
ファイルアップロードに関しても、Claude 2に軍配が上がります。
ChatGPTにファイルをアップロードするためには、プラグインをインストールしたり、有料プランに搭載されている「Code Interpreter」を使ったりする必要があります。
しかし、Claude 2にはデフォルトでファイルアップロード機能が搭載されているのです。長文のPDFファイルをアップロードし、その要約を生成してもらうことも簡単にできます。
インターネットへのアクセス
Claude 2はインターネットへのアクセスができません。
一方、ChatGPTはプラグインを活用することで検索機能を追加することが可能です。「食べログ」「メルカリ」など、有名なwebサービスと連携させるプラグインも存在し、ネット接続による機能面の拡充を実現できます。
また、「Browse with Bing」という有料ユーザー向けの機能を利用すれば、インターネット上で公開されている情報をもとに回答を作成してくれます。この機能は近日中に全ユーザーが利用可能になるそうです。
情報の最終更新日
ChatGPTの学習データは2021年9月までのものです。つまり、それ以降の情報をもとにした回答は、基本的に生成できません。
一方、Claude 2は2023年初頭までの情報をもとに訓練されています。デフォルトの状態であれば、情報の鮮度はClaude 2に軍配が上がります。
ただ、前述したとおり、ChatGPTも「Browse with Bing」など使い方次第では鮮度の高い情報を回答に反映させることが可能です。
安全面への配慮
ChatGPTでは、「ハルシネーション」が問題視されてきました。簡単に説明すると、もっともらしい嘘やデタラメが生成される現象のことです。チャットAIに断言口調で「それは〇〇です」と回答されたら、たとえ誤った情報でも信じてしまう方が出てきてしまいます。
一方、Claude 2は安全性を強化し、先代のClaudeと比較して「無害な応答を返す能力が2倍優れている」とのことです。
ChatGPTとClaude 2のハルシネーションを比較検証したデータは見つかりませんでしたが、Claude 2が安全面に注力していることは事実でしょう。
Claude 2の登録方法・始め方
まずはClaude 2の公式サイトにアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントでサインアップします。今回はメールアドレスを利用します。
メールアドレス宛にコードが届くので入力します。
名前やニックネームを入力し、利用規約に同意します。
電話番号を入力してください。
SMSで送られたコードを入力します。
以下の画面が表示されたらOKです。
「Next」をクリックすると利用上の注意点がアナウンスされます。それを読み終わったあとにホーム画面が表示される仕組みです。
Claude 2の使い方
ここでは、Claude 2の基本的な使い方を解説します。まずはオーソドックスなテキスト生成です。画面上部のテキストボックスに指示・質問内容を入力してください。
今回は「ChatGPtとClaude 2の違いについて教えてください」と入力してみます。結果は以下のとおりです。
続けて「では、どちらのほうが優れたサービスですか?」と入力します。結果は以下のとおりです。
お手本のような回答が生成されました。Claude 2はChatGPTと同様、会話形式で質問内容を深掘りすることが可能です。
また、今度はClaude 2にファイルをアップロードし、内容を要約する指示を出してみます。採用したファイルは令和5年6月の「AIと著作権(文化庁著作権課)」です。64ページのPDFファイルになります。
結果は以下のとおりです。
「AIと著作権(文化庁著作権課)」に目を通しましたが、要約と内容が一致していました。それだけでなく、重要なポイントが的確に押さえられている印象です。
Claude 2の有料プラン
Claude 2には「Claude Pro」という有料プランが存在します。内容は以下のとおりです。
- 月額20ドルもしくは18ポンド
- 無料プランの5倍の使用量
- トラフィックが多い時間帯の優先アクセス
- 新機能への早期アクセス
登録方法は以下のとおり。
まず、Claude Proのページにアクセスします。
「Subscribe today」をクリックしてください。クレジットカード情報の登録画面が表示されます。
クレジットカード情報を入力し終えたら「Subscribe」をクリックし、完了です。
Claude 2のQ&A
ここでは、Claude 2のQ&Aをご紹介します。具体的には以下のとおりです。
- 何ができる?
- 利用料金はいくら?
- 日本語に対応している?
それぞれ詳細をチェックしていきましょう。
何ができる?
Claude 2はファイルのアップロードに対応しているので、PDFの要約をはじめ、財務諸表や事業報告書の読み解きなどに活用できます。また、専門書の要約、プログラミングコードの作成などにも対応可能です。
利用料金はいくら?
Claude 2は基本無料です。
日本語に対応している?
Claude 2は日本語に対応しています。
AnthropicのAIチャット「Claude 2」、日本語に対応(IT medhia|2023年10月19日)
Claude 2のまとめ
今回は新たなチャットAI「Claude 2」について解説しました。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- Anthropic社が開発したチャットAIサービス
- ChatGPTの本命ライバル
- 最大100Kトークンのテキスト処理
- PDFファイルなどをアップロード可能
- 無料で利用できる
触ってみた感想として、「Claude 2」は非常に優れたサービスだと思いました。ChatGPTと比較しても遜色ありませんし、本命ライバルという意見も納得できます。無料で利用できるので、興味のある方は試してみてください。
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