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クリニックや病院の集客・集患方法7選!成功者のマーケティング戦略とうまくいかない理由

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「クリニックや病院を開院したものの、なかなか集客・集患が上手くいかない」

そんな悩みを抱えている人も少なくないでしょう。いくら綺麗な設備を導入しても、患者が来院してくれなければ、クリニックを運営し続けることは難しくなってしまいます。

しかし、どのように集客すればいいかわからなかったり、集客しても思うような成果が出なかったりする人も多いはずです。

そこで、今回はクリニック・病院の集客におすすめの方法と、集客が成功しているクリニックのマーケティングプロセスを紹介します。

集客が上手くいかない理由や、集客を始める前に確認すべき項目、集客を成功させるための大事なポイントも紹介するので、集客する際の参考にしてみてください。

目次

クリニックや病院の集客・集患がうまくいかない本当の理由とは

クリニックや病院を開業しても、なかなか患者が来院せず、集客がうまくいかずに悩んでいるときには何かしらの理由が考えられます。

どんな理由があるのかを知ったうえで適切な対策をしなければ、集客の効果は感じにくいでしょう。ただ効果がありそうだからと対策を行っても、かけた時間や費用が無駄になるかもしれません。

ここでは、クリニックや病院の集客が上手くいかない本当の理由を5つ紹介します。当てはまる理由がないか確認してみてください。

周囲にクリニック・病院を認知されていない

クリニック・病院の情報が周囲に知れ渡っておらず、そもそもクリニックがあること自体を認知されていない場合は、どんな集客方法を試してもうまくいきにくいでしょう。

なぜなら具合が悪くなったときや気になる症状が表れたときなどに、通院の選択肢にあがらないからです。

開業すれば自然と患者が足を運んでくれるはずと思っても、近所に住む人しか足を運ばない状態であれば、なかなか来院数は増えないでしょう。Webで検索してもヒットしない、マップにも表示されないといった状態ならなおさら来院してもらえる可能性は下がります。

この場合は、まずクリニック・病院ができたことを周囲の人に認知してもらう必要があります。またWeb上にクリニック情報を載せるなど、情報をオープンにする行動も重要です。

自院が選ばれる理由が明確になっていない

ほかのクリニック・病院との差別化ができておらず、選ばれる理由が明確になっていない場合も集客は難しいでしょう。

患者はいろいろなクリニックの中から「このクリニックに通いたい」と思える特徴を見つけて、そのクリニックを選ぶからです。

つまり特徴のないクリニックであれば、「ここよりもっと近いところ」「遠くても院内が綺麗なところ」など、ほかの選択肢に目を向ける可能性が増えるので、選んでもらいにくくなってしまいます。

そのうえクリニック・病院は同じところに通い続ける人も多く、一度決めたかかりつけ医を頻繁に変える人は少ないです。しっかりほかのクリニックとの差別化を行い、選ばれる理由を明確にしておかないと、集客はどんどん難しくなってしまいます。

オンライン予約のシステムが整っていない

待ち時間を短くしたい、電話するのが面倒などの理由から、オンライン予約を利用する患者は増えています。そのためオンライン予約のシステムが整っていないクリニック・病院は、そもそも選択肢から外されてしまう可能性が高いです。

オンライン予約には、待合室にいる時間が短縮できるため、院内感染のリスクを軽くしやすくなるというメリットがあります。インフルエンザの流行時期などは特に重宝されるシステムでしょう。スマホひとつですぐに予約ができるのも便利です。

一方でオンライン予約ができないクリニックだと、待ち時間が長くなるリスクがあります。また電話予約ができても、具合の悪いときに電話するのは負担ですし、電話するまでそもそも空いているかどうかがわからないと、患者側のデメリットが大きいです。

オンライン予約のできるクリニックのほうが選ばれやすく、集客もしやすくなることがわかります。

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定期的に患者とつながる接点がない

せっかく集客しても、定期的に患者とつながるような接点がなければ、再び来院してもらうのは難しいでしょう。診察券を作ってもらえても、クリニック・病院を忘れられてしまえば意味がありません。

たとえば公式LINEを作って「予防接種の案内」などの情報を送ったり、HPで医師のコラムを発信したりすると患者との接点を維持しやすくなります。美容クリニックなどの場合は、最近導入された最新機器情報などを都度シェアしてみるのもおすすめです。

患者とつながる接点を維持し続けると、患者に思い出してもらいやすく、気になる症状が現れたときの通院候補にあげられやすいでしょう。また情報を見て興味を持ち、足を運んでくれる可能性もあります。

集客に対する分析と改善が十分でない

どんな集客方法を試したとしても、集客に対する分析や改善が不十分であれば、満足いく結果を出すのは難しいです。

集客に対する分析とは、実践した集客方法の効果がどれだけあったのかを分析することです。あまり効果が出ないと明らかになれば、悪かった部分を改善し、効果が出る方法に切り替えていく必要があります。

分析と改善を繰り返すことで、クリニック・病院に合う集客方法も見つかっていくでしょう。

しかし分析や改善を行わずにいれば、効果のない集客方法を延々と試す羽目になってしまいます。反対に、効果のある集客方法だったのに、気づかずやめてしまう可能性もゼロではありません。

クリニック・病院で集客を行う場合は、必ず効果の分析と改善もセットで行うよう、心がけることが大切です。

集客・集患に成功しているクリニックが取り組むマーケティングプロセス

クリニックへの集客を成功させるためにも、集客に成功しているクリニックが、どんなマーケティングプロセスを踏んでいるのか知っておくのがおすすめです。成功事例を参考にし取り入れることで、自身のクリニックの集客も成功しやすくなるでしょう。

成功しているクリニックのマーケティングプロセスは次の通りです。

  • 内部・外部の環境分析を行っている
  • 主となる患者の属性をターゲティングしている
  • 自院のポジショニングを明確にしている
  • 複数のマーケティング手法を組み合わせている
  • 実行した手法の分析と改善を積み重ねている
  • リピーター・再初診患者の増加に取り組んでいる

上記のポイントを抑えることで、集客を成功させています。さっそく、それぞれのマーケティングプロセスについて解説していきましょう。

内部・外部の環境分析を行っている

成功しているクリニックは、まず内部・外部の環境分析を行ってから集客を始めています。

そもそも環境分析とは、自院がどんな環境に置かれており、さらに自院の内部がどのような環境に置かれているのかを分析することを指します。

環境分析を行うと、自院が他院に比べてどのような強みを持っているのか、また改善すべき弱みがなんなのかまで洗いだせるでしょう。

内部・外部の環境分析を行う際は「SWOT分析」という手法を使うのがおすすめです。内部環境の「自院の強み・弱み」、外部環境の「機会・脅威」がそれぞれ分析でき、自院に最適な市場機会や抱えている課題、戦略目標が打ち立てられます。

SWOT分析で強みや弱みを導き出したら、次のようにかけ合わせて、活用しましょう。

  • 内部の強み×外部の機会=強みを生かし、外部の機会にどのように参入できるかがわかる
  • 内部の強み×外部の脅威=内部の強みで、外部からの脅威をどのように乗り越えるか
  • 内部の弱み×外部の機会=内部の弱みを理解し、外部の機会を克服する方法を探る
  • 内部の弱み×外部の脅威=外部の脅威から内部の弱みをどのように避けるか

上記の方法をクロス分析といいます。

クロス分析を行えば、自院の強みが最大限押し出せる市場機会が明らかになるため、集客もしやすくなるでしょう。内部・外部の環境を、まずは分析してみてください。

主となる患者の属性をターゲティングしている

クリニック・病院の主となる患者の属性をターゲティングするのも、集客が成功しているクリニックの共通点です。

たとえば20〜30代の主婦層が多い美容クリニックと、会社員が頻繁に足を運ぶオフィス街のクリニックでは、適するアプローチ方法は大きく変わってくるでしょう。

具体的に言うと、美容クリニックではメイク直しができる綺麗なパウダールームを設置したり、完全予約制で個室待合室を用意するなどの工夫をしたりするのが良いでしょう。子連れでも通えるよう、キッズスペースを完備しているのをアプローチするのもおすすめです。

一方、オフィス街にあるクリニックでは、会社員が通いやすい時間帯に診療時間を設定したり、24時間のオンライン予約システムを導入したりするほうが効果が見込めます。

このように、主となる患者の属性をターゲティングすることで、どのような方向性で集客を行うべきなのかが明らかになっていくでしょう。

自院のポジショニングを明確にしている

自院のポジショニングを明確にすることで、市場での自院の立ち位置が明らかになります。その立ち位置を強化していくことで、ゆるぎない土台が作られていくでしょう。他院には代替することのできない、自院だけの強みがあると、患者からも長く支持してもらえます。

たとえば、自院にしか提供できないサービスの価値も、立派なポジショニングのひとつです。美容クリニックであれば「施術メニューが豊富」や「カウンセリングが丁寧」などが価値としてあげられます。

歯科なら「矯正治療に特化している」、内科なら「在宅診療を行っている」などの特徴も、自院のポジショニングを明確にしてくれる要素です。

ポジショニングが曖昧だと、患者から見て他院と差別化する要素がなく、選ばれにくくなってしまいます。自院が市場でどんな立ち位置にいるのか、しっかりと理解しておきましょう。

複数のマーケティング手法を組み合わせている

複数のマーケティング手法を組み合わせる「マーケティングミックス」も、集客に成功しているクリニックがやっている手段のひとつです。ひとつの手法にこだわらず複数の手法を組み合わせることで、より高い成果が期待できます。

たとえば広告出稿を出すだけではなく、MEO対策を行う、公式LINEを活用するなど、複数の手法を一度に実践するのです。単体でマーケティングを行うよりも多くの人にクリニック・病院が認知されるようになり、集客率がアップするでしょう。

複数のマーケティング手法を組み合わせると、自院の強みも押し出しやすくなります。公式HPだけでは説明できなかった魅力をSNSで発信するなど、組み合わせて効果が発揮されるものもあるからです。

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実行した手法の分析と改善を積み重ねている

集客成功の裏には、実行したマーケティング手法を一つひとつ分析し、改善を積み重ねていくという地道な努力があります。効果が出なかった場合はなぜ効果が出ないのかを分析し、より良い手法にするためにどんな工夫を凝らせばいいのか、常に考えているのです。

分析を行うことで、意味のない集客方法は早々に切り捨てることもできます。集客方法の中には費用が掛かるものもあるので、無駄な方法に多くの費用を費やす心配がなくなります。そのため、限られた予算の中で集客をしなければいけないときは分析が必須でしょう。

また改善を積み重ねていく中で、自分のクリニック・病院だけの独自の手法が見つかる場合もあります。最適な方法が見つかったあとも、環境の変化などに合わせてアップデートするなど、常に分析を惜しまないことが大切です。

リピーター・再初診患者の増加に取り組んでいる

初診の患者だけに目を向けるのではなく、リピーターや再初診患者の増加に取り組んでいるのも、集客が成功しているクリニックの特徴です。かかりつけ医に選んでもらうことができれば、安定した集客を維持できるでしょう。

たとえば公式LINEやSNSで積極的にクリニックの情報を発信し、患者との接点を持ち続けるのも、リピーター獲得につながる重要な方法のひとつです。

クリニックのことを忘れないような取り組みを続けていれば、次に気になる症状が現れたとき、選んでもらいやすくなります。

リピーターや再初診患者が少なければ、最初は集客できても、来院数を保つことは難しくなってしまいます。クリニックに足を運んでもらい、さらに継続して通ってもらうための、2つの試みを同時に行うことが大切です。

クリニック・病院の集客・集患を始める前に確認すべき5つのこと

クリニック・病院で集客を始める前に、確認しなければいけないことがあります。確認を怠ってしまうと、患者の満足度が下がってしまい、集客しても2回目の来院に繋がらない可能性があるからです。

具体的な確認項目は次の通りです。

  • 患者の満足度を高める診療はできているか
  • 院内の内装や設備は十分か
  • 患者対応するスタッフの教育はされているか
  • 次回の来院を促すマニュアルがあるか
  • 定期的につながるツールは用意されているか

上記の5点を集客前に確認し、集客が失敗しないよう万全の対策を立てておきましょう。ここではそれぞれの確認項目について詳しく解説します。

患者の満足度を高める診療はできているか

まずは診療内容を確認し、患者が十分満足できる内容になっているかどうかを確認しましょう。特に意識したいのが「インフォームドコンセント」です。

インフォームドコンセントとは、患者やその家族や治療について十分な説明を受け、理解し、選択することを指しています。医療者側は質問されたら詳しく説明をし、患者が納得して合意をしてから治療を進めていきます。

これは十分な合意が得られないまま、患者の意思を無視して治療が進んでいくのを防ぐための大事なポイントです。医療者側は常に患者の権利を理解し、寄り添う姿勢が求められます。

インフォームドコンセントが十分にされていない診療だと、患者の満足度は下がってしまうでしょう。診療を行う上で必ず意識することが大切です。

参考:インフォームドコンセントと倫理(公益社団法人日本看護協会)

院内の内装や設備は十分か

せっかく集客が実を結びクリニックに足を運んでもらえても、院内の内装や設備が十分でなければがっかりされてしまうでしょう。リピーターになってもらうのは難しいかもしれません。

たとえば待合室が古く座る椅子のカバーが破れている、掲示物が色褪せており読みにくい、掃除が行き届いていないなどの問題は患者の居心地の良さに直結します。待合時間がどれだけ短くても苦痛に感じるかもしれません。

またお手洗いが古い、使いたい設備がそろっていないなどの問題も、解消できるなら早めに解消しましょう。バリアフリー化したお手洗いを用意する、パウダールームや授乳室、キッズスペースを用意するなどの対応があげられます。

内装や設備に気を配ることで、リピーター・再初診患者の増加に一定の効果が見込めるでしょう。

患者対応するスタッフの教育はされているか

患者対応する窓口のスタッフや、看護師の教育は、患者がリピーターになってくれるかどうかを大きく左右するポイントです。どれだけ集客ができ、院内の設備が整っていても、スタッフの対応が悪ければ、次に来院してくれる可能性は低いでしょう。

最近ではクリニックに口コミを寄せる人も多くなりましたし、口コミから評判を確認して足を運ぶ人も少なくありません。万が一、スタッフの対応がきっかけで低評価の口コミがついてしまうと、その後の集客に影響を及ぼすかもしれないのです。

集客に影響を及ぼさないためにも、患者対応の教育はしっかりと見直すようにしましょう。これまでの口コミをチェックすると、改善点が見えやすくなるかもしれません。

次回の来院を促すマニュアルがあるか

リピーター・再初診患者を増やすためにも、次回の来院を促すマニュアルが用意されているかどうかを確認しましょう。特に大事なのが、次の受診日を忘れないようにするための工夫を考えることです。

続けて治療が必要な患者でも、受診日が正しく伝わっていないと、そのまま来院しなくなってしまう可能性があります。

たとえば診察券の裏に受診日を書けるようにしたり、メモ用紙に受診日を書いて渡したりするようにするなどのアイデアがあります。クリニックによっては、受診日前にメールでお知らせするサービスを導入していることもあるでしょう。

どのように次回の来院を促せば患者が忘れずに来院してくれるか、しっかりマニュアルを考えておくことが大切です。

定期的につながるツールは用意されているか

患者と定期的につながるツールがあるかどうかも確認しましょう。たとえば公式LINEでの情報発信やSNS、公式HPのブログなどがあげられます。集客にも大いに活躍してくれるツールばかりです。

公式LINEでは、一人ひとりに向けてクリニックの情報などがリアルタイムで配信できます。メールマガジンのような役割を果たしてくれるのが特徴です。公式LINEで質問に答えたり、予約が取れたりするクリニックもあります。

SNSやブログでは、不特定多数の人に向けて情報発信が行えます。予防接種の情報が流せたり、最新機器を導入したなどのお知らせができたりするのが特徴です。定期的に情報を患者に届けられるので、症状があるときに、通院の候補にしてもらいやすいでしょう。

クリニックや病院のおすすめ集客・集患方法7選

集客方法にはさまざまな種類がありますが、クリニックや病院におすすめの方法を試したほうが、集客効果が期待できます。特におすすめなのが次の7つの方法です。

  • ホームページを開設する
  • ブログや自社メディアでSEO対策をする
  • GoogleビジネスプロフィールでMEO対策をする
  • ポータルサイトに掲載する
  • XやInstagramを運用する
  • リスティング広告やディスプレイ広告を行う
  • LINEやメールマガジンを配信する

まずは上記の方法でクリニックへの集客を始めてみましょう。さっそくそれぞれの方法について、具体的な特徴を紹介します。

ホームページを開設する

クリニック・病院のホームページでは、クリニックの魅力や他院にない強み、診療内容や受診時間など、様々な情報が発信できます。多くの人にクリニックの特徴を知ってもらうためにも、ホームページの開設は早めに行いましょう。

ホームページを開設しておくと、「千代田区 内科」などの検索でクリニックを知ってくれる人が増えます。クリニックがあると認知してもらいやすくなるのです。ホームページでオンライン予約ができるようにすれば、そのまま来院につながるでしょう。

ホームページ開設は無料で行うこともできますし、業者に依頼することもできます。業者に依頼する場合は費用が発生しますが、検索で上位に表示してもらいやすくなるなどのメリットがあるので、必要に応じて選ぶのがおすすめです。

ブログや自社メディアでSEO対策をする

SEO対策とは、Googleで検索された際に、検索画面の上部に乗るよう対策を行うことです。ブログや自社メディアのSEO対策をしておけば、特定のキーワードで検索された際に、患者の目に止まりやすくなるというメリットがあります。

SEO対策の方法は、主に次のようなものがあります。

  • ユーザーが利用しやすいサイト設計
  • サイト高速化
  • 被リンクを多く獲得している
  • 対策KWに合わせたコンテンツ作成

たとえばスマホで見づらいサイトより、スマホとパソコン両方で見やすく、たどり着きたいページにすぐアクセスできるサイトのほうが検索上位にあがりやすいです。

また画像がたくさんあって開くのに時間がかかるページよりは、サクサク表示できるほうがSEO対策がしっかりされていると判断できます。

そして「目黒区 審美歯科」などのKWで検索した際、そのKWで検索したユーザーのニーズに合うブログ記事のほうが、検索上位に表示してもらいやすいでしょう。

こうしたSEO対策を行うことで、ブログや自社メディアがより多くの人に気付いてもらえるようになります。

GoogleビジネスプロフィールでMEO対策をする

Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップ上に、無料で店舗情報を表示できるサービスのことです。近くに住む人や、特定のエリアを絞ってクリニックを検索する人に、見つけてもらいやすくなります。

Googleビジネスプロフィールにはクリニックの住所や電話番号のほかに、診療時間なども掲載することができます。また患者からの口コミも掲載されるため、評判を見て足を運んでもらえる機会が増えるでしょう。

そしてMEO対策とは、Googleマップで検索された際に、クリニック情報が上位に表示されるように対策を行うことです。具体的な対策方法は次の通りです。

  • クリニック情報を充実させる
  • 投稿機能を利用し最新情報をこまめに発信
  • 口コミ数を増やす

MEO対策を行いマップ画面で上位に表示されるようになれば、多くの人の目に止まりやすくなり、集客に直結します。ぜひGoogleビジネスプロフィールを活用してみましょう。

ポータルサイトに掲載する

エキテンやEPARKなど、知名度の高いポータルサイトに掲載すると、サイト利用しているユーザーを集客することができます。地域や診療科目などの情報を記載しておけば、検索からたどり着いてもらいやすくなるのです。

またポータルサイトには、オンライン予約やオンライン診療ができるシステムなどを提供しているサイトもあります。こちらがシステムを用意しなくても活用できるので、システム構築の知識がないという人も活用しやすいでしょう。

ただし、ポータルサイトへの掲載には料金が発生してしまうので、予算が限られているときには利用しづらいかもしれません。ホームページの作成などを自力で行うのが難しいという場合は、ぜひ検討してみるのがおすすめです。

▼合わせて読みたい記事
ポータルサイトとは?意味から種類、例、作り方まで解説

XやInstagramを運用する

X(旧Twitter)やInstagramを運用して集客する方法は、症例写真を掲載できたり、施術方法を動画などで説明出来たりというメリットがあります。クリニックの中には、実際のオペ風景を掲載しているところもあります。

たとえば症例写真のビフォーアフターが掲載できると、美容クリニックで整形の仕上がりがどうなるのかを知りたい患者や、歯科矯正の流れが知りたい患者などに興味を持ってもらいやすくなるでしょう。

定期的に投稿しなければユーザーの目に止まりにくくなるので、SNS運用の手間は発生してしまいますが、不特定多数の人の目に止まるチャンスが増えるのは大きなメリットです。たくさんのユーザーに知ってもらいたい、というときに活用しましょう。

リスティング広告やディスプレイ広告を行う

リスティング広告やディスプレイ広告など、インターネット上に表示されるWeb広告を利用するのも、クリニック・病院の集客に大きな効果を発揮する方法のひとつです。それぞれの広告には次のような特徴があります。

メリット デメリット
リスティング広告

検索画面の上位にテキスト広告が表示できる
エリアを絞って広告出稿することができる

1クリックごとに費用が発生する

ディスプレイ広告

興味を持っているユーザーにアプローチできる
SNS広告ならユーザーの目に止まりやすい

認知度アップには役立つが集客への即効性は弱い

それぞれ上記のような特徴があります。今すぐ効果を出したいのならリスティング広告、とにかく認知度アップを狙いたいのならディスプレイ広告と、希望に合わせて選ぶと良いでしょう。

LINEやメールマガジンを配信する

LINEやメールマガジンを配信する集客方法は、リピーター・再初診患者の獲得におすすめです。またクリニックからの情報に興味のあるユーザーにのみ配信できるので、目を通してもらいやすいという特徴もあります。

LINEやメールマガジンでは、クリニック・病院の最新情報・休診日など、さまざまなお知らせができます。個別に質問を受け付ける窓口として活用しても良いでしょう。1度訪れた患者に忘れてもらいにくくなる方法です。

費用も抑えて始められるため、予算をかけずに集客を行いたいときにもおすすめです。定期的に配信しなければいけなかったり、配信文章を考えたりする手間はありますが、リピーター獲得を目指すならぜひ検討してみましょう。

病院やクリニックの集客・集患を成功させる3つのポイント

病院やクリニックの集客方法にはさまざまなものがあります。しかし、どの方法も成功させるためのポイントを押さえていなければ、満足できるような成果が得られないかもしれません。場合によっては集客にかけた費用が無駄になる可能性もあります。

そのため集客方法を実践する際には、これから紹介する成功のための3つのポイントをしっかりと抑えてから始めるようにしましょう。ここでは知っておきたい成功のポイントを紹介します。集客を始める前の参考にしてみてください。

患者のニーズを適切に捉える

まずは患者のニーズを適切に捉えることが大切です。患者のニーズに合っていない施策を行っても集客は成功しませんし、集客できたとしても、患者の満足度はあまり上がらないでしょう。

たとえば、会社帰りに立ち寄りやすい皮膚科を探している患者が多いエリアだとしましょう。そこに待合時間が長く、16:00までしか診察を受け付けていないクリニックが開院してもなかなか患者は足を運んでくれません。

しかしニーズに合わせ、オンライン予約システムや、オンライン診療を導入し、19:00まで診察を受け付けられるようにすれば、患者は足を運びやすくなります。次回予約もオンラインで行えるようにすると、ユーザーの満足度が上がるでしょう。

このように、クリニックへの集客を考える際は、まず患者のニーズに合わせることが大切です。

患者が求めている情報を提供し続ける

公式HPやブログを開設し、SNSや公式LINEの運用を始めたとしても、患者が求めている情報を提供し続けなければ意味がありません。

たとえば施術のビフォーアフターが見たいという患者が多いのに、延々と医師の近況報告をSNSで発信されれば、希望と違うと判断してフォローを解除してしまうでしょう。

つまり、患者が何を求めているのかをしっかり理解し、それにあった情報を提供し続けなければ、興味を持ってもらい続けることは難しいです。自分には合わないクリニックかもと判断し、来院しなくなってしまう可能性もゼロではありません。

SNSの反応などを見て、常に求められている情報がなんなのかはチェックするようにしましょう。

施策の分析と改善を繰り返す

実際に集客方法を試したら、必ず施策の分析と改善を繰り返すことが大切です。効果のある施策なら、どんな点が良かったのかを分析することで、さらに良い施策にしていくことができるでしょう。

またあまり効果の出なかった施策でも、分析の結果改善点がわかれば、どんどん効果が出るようになってくるかもしれません。施策の分析と改善は、集客率をアップさせる重要なポイントです。

万が一分析と改善を行わずにいると、意味のない集客方法を延々と行うことになりかねません。費用と集客にかけた時間だけが無駄になる可能性もゼロではないでしょう。

集客を行う際は、必ず施策の分析や改善を繰り返し、より良い集客方法を探すのを意識してみてください。

クリニックの広告は医療広告ガイドラインに注意

クリニック・病院の広告を出す際は「医療広告ガイドライン」に注意する必要があります。医療広告ガイドラインに違反した場合は6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科され、クリニックとしての信頼にも影響を与えてしまいます。

なお広告の中には公式HPやメールマガジン、ポスターなどの掲示物も含まれているため、掲載する内容にも注意しましょう。

医療広告ガイドラインで禁止されている主な項目は次の通りです。

禁止事項
虚偽広告

・医学的な根拠がなく実現不可能
・数字やグラフの捏造
・症例写真を加工・修正

「どんなに難しい施術でも必ず成功!」
「症状改善率100%!」など

誇大広告

・医療広告ガイドラインを遵守している旨の広告
・提供する医療の内容を誤認させる広告
・科学的根拠が乏しい情報による誘導

「無制限」「し放題」「最適」「最先端」
「〇〇療法が悪性腫瘍に効く!」など

比較優良広告

・最上級の表現その他優秀性について著しく誤認を与える表現
・ほかのクリニックと金額や施術内容を比較
・ほかのクリニックを誹謗するような表現
・著名人との関係性を強調する表現

「都内No.1」「最高の」「日本一の」「〇〇医院よりも安いです」
「〇〇医院に比べて実績はあります」など

患者などの主観に基づく
効果や治療内容の体験談

・HP内への患者の口コミ掲載、口コミサイトからの転載
・医療機関スタッフ自身の体験談
・直筆アンケートの加工や転載など

ビフォーアフター写真

・写真ごとに詳細な説明やリスク
・費用が記載されていない
・複数の症例写真をまとめて紹介している
・バナー画像に症例写真を掲載しているなど

上記のように、医療広告ガイドラインではクリニック・病院の広告について細かいルールが設けられています。ガイドラインの詳しい内容は、厚生労働省のホームページにまとめられています。

必ず、ガイドラインを守った広告作成を行うようにしましょう。

クリニックや病院の集客・集患方法まとめ

クリニックや病院での集客では、環境分析をしっかり行い、自院のポジショニングを明確にしてから集客を行うことが大切です。また患者のニーズを理解し、満足度を高められるよう意識し続けましょう。

集客を行った際は、集客方法の分析・改善を常に繰り返すことも重要です。効果のない集客方法を延々繰り返すのは、費用と時間の無駄になってしまうからです。

また、集客前に院内の環境や設備、スタッフの対応方法なども見直しましょう。来院してくれた患者がリピーターになってくれるかどうかを左右する、大事なポイントです。

ぜひ今回紹介した集客方法の中から自院に合う方法を実践し、分析や改善を繰り返しながら、クリニック・病院の集客につなげてみてください。

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この記事を書いた人

いけだ
占いライターやエンタメコンテンツ大手のディレクター経験を経て、サングローブへ入社。前職ではメールマーケティングにて、月1億円以上の売上達成に貢献。現在は、SEOとダイレクトマーケティングの間で揺れている。

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