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クローラーとは?意味や役割・巡回の仕組みとSEOとの関係性を解説!

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Webサイトを運営するために欠かせない知識が、「クローラー」です。しかし、具体的にクローラーとはどのような機能があり、SEOにどのような影響を与えるのか、理解が曖昧な方もいるのではないでしょうか。

この記事では、クローラーとは何か、その意味や仕組み、役割、そしてSEOとの関係性について解説します。これらの知識を得ることで、SEO対策の効果を最大化できるようになります。

具体的な内容について、詳しく見ていきましょう。

クローラーとは?サイト巡回の仕組みと役割

クローラーとは、インターネット上を巡回し、Webサイトの情報を収集するプログラムのことです。収集されたデータはデータベースに登録(インデックス)され、アルゴリズムに基づいて評価が行われます。

クローラーは、サイト内のリンクを辿って移動し、各ページのテキストや画像、ソースなどの情報を解析します。この過程をクロールと呼びます。

クローラーに認識されやすいWebサイトを作ることは、SEO対策の基本です。まずは、その理由や検索エンジンの仕組み、クローラーの特性について解説します。

検索エンジンの仕組み

検索エンジンにWebサイトが表示されるためには、検索エンジンのデータベースにページの情報がインデックスされることが大前提です。サイトを公開しても、クローラーに発見されてインデックスされない限り、検索エンジンに表示されることはありません。

また、ページを更新した際もクローラーがWebページを訪れない限り、情報が伝わりません。そのため、初回のインデックス時だけでなく、頻繁にクローラーが訪れる仕組みを作ることが大切です。

このように、クローラーと検索エンジンの仕組みを理解し、適切な対策を講じることで、Webサイトの成功に繋がっていきます。

クローラーが巡回する頻度

クローラーが巡回する頻度は、Webサイトの検索結果に影響を与える重要な要素です。

クローラーが頻繁に巡回することで、サイトの新しいコンテンツや更新情報が速やかに検索エンジンに反映されます。そのため、Webサイトを運営する際は、クローラーが効率よく巡回できるような対策を講じる必要があります。

基本的な取り組みとしては、全てのページがリンクによって繋がっていること、TOPページから少ないクリック数で到達できることなどが挙げられます。

クローラーはリンクを通じてページを巡回するため、リンクが繋がっていないとページを発見することができません。また、TOPページからページに遷移するために必要なクリック数が多くなるほど、ページの重要度が低いと判断されます。

そのため、サイトマップなどを活用しながら、2回程度でのクリック数で全ページに辿り着けるように、サイト全体を構築することが求められます。

クローラーとクロールバジェット

クローラーとクロールバジェットは、Webサイトの検索エンジン最適化(SEO)において重要な概念です。

クローラーは、Webサイトを自動で巡回し、情報を収集するプログラムです。一方、クロールバジェットは、クローラーが特定のWebサイトを巡回する際に使用できるリソースの量を指します。クロールバジェットはGoogle公式でも公開されている情報なので、一度は確認することをおすすめします。

世の中には、20億近いWebサイトが存在すると言われています。その全てをクロールしようとすると膨大なリソースが必要になるため、Webサイトの規模や重要度によって、クロールのリソースを制限しているのです。

クロールバジェットを効率的に使うためには、不要なページや低品質なコンテンツをクロールから除外して、無駄なページのクロールを減らすことが必要です。クロールバジェットの管理は、Webサイトの成功に直結する重要な要素です。

クローラーの種類と違い

クローラーについて理解を深めようとする時、いくつかの種類があることを知っておく必要があります。そこで、特に知っておきたい検索エンジンによる違いと、収集するデータによるクローラーの種類と違いについて紹介します。

クローラーの特性を理解することで、より効果的なSEO対策を実施できるようになるでしょう。ぜひ、参考にしてください。

検索エンジンによるクローラーの違い

クローラーは、検索エンジンごとに種類が異なります。そのため、データベースやアルゴリズムには違いがあります。例えば、GoogleのクローラーにインデックスされてもBingのクローラーにインデックスされていない場合は、Bingの検索結果に表示されることはありません。

代表的なクローラーとしては、以下のようなものがあります。

  • Googlebot(Google)
  • Bingbot(Bing)
  • Yahoo Slurp(海外のYahoo!)
  • Baiduspider(百度)
  • Yetibot(Naver)

日本でシェア率の高いGoogleのクローラーは、「Googlebot」と呼ばれます。Googlebotにはスマートフォン用とパソコン用の2種類があり、モバイルフレンドリーなページとデスクトップ向けのページの両方を適切に評価しています。

また、同じく日本でシェア率が高いYahoo!も、Googlebotを採用しています。そのため、日本でSEO対策をする場合はGooglebotを意識することで、90%近くをカバーできます。

クローラーの違いを理解することは、各検索エンジンでのSEO対策を効果的に行うための第一歩です。

googleクローラーの種類

日本でシェア率が高いGooglebotですが、その中にもさまざまな種類があり、それぞれ特定の目的に応じて動作します。代表的なものを以下に紹介します。

1.Googlebot

Googlebotは、Googleのメインクローラーです。Webページのテキスト、画像、リンクなどの情報を収集し、Googleのインデックスに追加します。Googlebotは、Webページのコンテンツが最新のものであるかを確認するために定期的に巡回します。

2.Googlebot-Mobile

Googlebot-Mobileは、モバイル向けのWebページをクロールするクローラーです。スマートフォンやタブレット向けのページの表示や動作を確認し、モバイルフレンドリーなサイトを優先的にインデックスします。モバイルファーストインデックスが導入されたことで、Googlebot-Mobileの重要性がさらに増しています。

3.Googlebot-Image

Googlebot-Imageは、Webページ上の画像をクロールするクローラーです。画像検索結果に表示されるための情報を収集します。画像のalt属性やキャプションもクローリングの対象となるため、適切な説明文を付けることがSEOに有効です。

これらを理解することで、WebサイトのSEO効果を最大化できるでしょう。

クローラーが取得するデータの種類

クローラーは、Webサイトのさまざまなデータを自動で収集するプログラムです。ですが、具体的にどのような情報を収集しているのかを理解していないと、より効果的な対策を行うことができません。そこで、クローラーが取得する主なデータの種類を紹介します。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript
  • 画像(GIF/JPEG/PNG/WebP/SVG)
  • 動画(MP4/WebMなど)
  • オフィス文書(doc/xls/ppt/odp/ods/odtなど)
  • プログラミングファイル(txt/bas/c/javaなど)
  • PDF

注目すべきは、CSSやプログラミングファイルも取得しているという点です。そのため、実装する際にはできるだけソースを最適化し、不要な記述は削除するなどして、クローラーが分析しやすい状態にすることが大切でしょう。

クローラーとSEOとの関係

クローラーは、検索エンジンがWebサイトをインデックスに追加し、内容を理解して評価するために欠かせない存在です。そのため、クローラーはSEO対策においてまず初めに意識するべき存在とも言えます。

一般に言われるSEO対策として、タイトルタグやhタグに対策キーワードを入れましょう、という取り組みがあります。これは、クローラーがそれらのタグを分析して、そのページに何が書かれているのかを判断するためです。

また、構造化データのマークアップも、コンテンツ内で紹介されている情報をクローラーにわかりやすく伝えるための施策と言えます。もちろん、内部リンクを張り巡らせたりパンくずリストを設置するのはクローラーが巡回しやすくするためです。

このように、クローラーを意識したSEO対策は少なくありません。もちろん、情報の質を高めることも大切ですが、クローラー対策も重要なのです。

クローラーがページを発見する仕組み

クローラーには、ページを発見してインデックスする役割があると紹介しましたが、具体的にはどのような流れでインデックスするのでしょうか。

一般的にはリンクを辿ることで新たなページが発見されますが、待つだけでは、いつ訪れるのか不安に思うこともあるでしょう。

インデックスまでの流れを理解して対策することで、よりクローラーがページを発見しやすくなります。そこで、具体的な仕組みについて紹介します。ぜひ、参考にしてください。

リンクを巡回して発見する

クローラーがページを発見する最も基本的な方法は、リンクを辿ることです。すでに登録されているページに設置されているリンクを移動する過程で、新しいページを見つけ、そしてインデックスするのです。

例えば、TOPページに新着ページが表示される場合があります。この場合はクローラーが新しいページをすぐに発見できるため、インデックスされるのも早くなるでしょう。逆に、新着記事が表示されない場合は発見が遅れる可能性があるため、注意が必要です。

また、外部リンクもクローラーの巡回に影響を与えます。他のサイトから自分のサイトへのリンクがあると、クローラーはそのリンクを辿って自分のサイトを発見します。被リンクが重要視されるのは、こうした理由もあります。

こうした取り組みを行うことで、クローラーは新しいページを発見しやすくなります。

インデックス登録リクエストに応じて発見する

Googleサーチコンソールのインデックス登録リクエストも、新しいページを発見する方法の一つです。

特に公開されたばかりのサイトは、外部のどこからもリンクが繋がっていないことが多く、発見が遅れる可能性があります。そのような場合には、Googleサーチコンソールの「URL検査」機能を使用して、インデックス登録をリクエストしましょう。

リクエストを行うことで、クローラーは優先的にそのページを巡回します。必ず最優先で訪れるということではありませんが、何もしないよりは早くインデックスされることが期待できます。

>>>インデックスとは?SEOの効果と確認方法や登録されない要因・促す方法

XMLサイトマップのURLを参照して発見する

クローラーがページを発見する三つ目の方法は、XMLサイトマップを利用することです。

XMLサイトマップは、Webサイト内のすべてのページのリストを含むファイルです。XMLサイトマップを検索エンジンに送信することで、クローラーはサイト内の全ページを素早く発見し、インデックスに追加することができるのです。

XMLサイトマップを作成する方法はいくつかあります。手動で作成することもできますが、WordPressには多くのサイトマップ生成プラグインがあるため、簡単にXMLサイトマップを作成できます。

作成したXMLサイトマップは、Googleサーチコンソールに登録することで、検索エンジンに情報を送信できます。特に、大規模なサイトや頻繁に更新されるサイトでは、XMLサイトマップを活用することがSEOの重要な対策となります。

>>>サイトマップとは?HTMLやXMLの違いや作成方法を解説!

クローラーの巡回が阻害される原因と対策

SEO対策において、クローラーの巡回がスムーズに行われることは非常に重要です。逆に巡回が阻害されると、評価が下がりやすくなるおそれがあります。

特に注意したいのが、ページのリンク切れやコンテンツの重複、ページの表示速度の遅さです。これらの問題とその対策について解説します。

ページのリンク切れが起きている

リンク切れは、クローラーの巡回を阻害する大きな要因の一つです。リンク切れがあると、クローラーはその先に進めなくなるため、クローラビリティを大きく阻害してしまいます。

リンク切れが発生する原因としては、ページの削除やURLの変更、リンク先のサイトの消滅などがあります。

リンク切れを防ぐためには、定期的にリンクのチェックを行い、リンク切れが発生していないか確認することが重要です。

そして、リンク切れが見つかった場合は、適切なリダイレクト設定やリンク先の更新を行いクローラーがスムーズに巡回できるようにする必要があります。

>>>リンク切れ(デッドリンク)のチェックツールおすすめ5選紹介!原因や放置するリスクについても解説

コンテンツが重複している

重複コンテンツもクローラーの巡回を阻害する要因です。重複コンテンツがあると、クロールバジェットの観点から、本当に重要なコンテンツがインデックスされない可能性があります。

また、評価が分散してサイト全体の評価を下げてしまうリスクもあります。そのため、重複コンテンツはこまめにチェックして、発生しないようにする必要があります。

また、ECサイトにおける類似商品のように、重複が避けられない場合は、正規化(canonical)タグを使用して、検索エンジンにどのページが主要なページかを明示することが有効です。

これにより、クローラーは主要なページを優先的に巡回し、効率的に情報を収集できます。

ページの表示速度が遅い

ページの表示速度が遅い場合も、巡回の効率が悪くなります。クローラーは限られた時間で多くのページを巡回する必要があるため、表示速度が遅いと十分に巡回できないことがあります。これにより、検索エンジンのインデックスにページが追加されるまでに時間がかかり、SEO効果が減少する可能性があるのです。

ページの表示速度を改善するためには、画像や動画の最適化や不要なソース、プラグインの削除、サーバーの性能向上などの対策が必要です。また、キャッシュ機能を利用して、再訪問時の表示速度を上げることも有効です。

表示速度が速くなることで、クローラーは短時間で多くのページを巡回でき、検索エンジンに素早く情報を反映させることができます。

>>>ページ表示速度はSEOで重要!ページスピードの測定方法や改善ポイントを解説

クローラーに巡回されないための設定方法

Webサイトを運営していると、クローラーに巡回されたくないページを公開しなければいけない場合があります。例えば、サイト内検索の結果ページや会員ページなどです。

これらのページが検索結果に表示されないようにするための方法として、「noindexタグ」と「robots.txtファイル」の設定が有効です。それぞれの設定方法について詳しく解説します。

noindexを設定する

「noindex」を設定すると、特定のページに対して検索エンジンにインデックスされないように指示することができます。

noindexタグは、HTMLのメタタグとしてページのheadセクションに追加します。例えば、次のようにnoindexタグを設定します。

<meta name="robots" content="noindex">

この記述を加えることで、検索エンジンはそのページをインデックスから除外します。また、WordPressを使用しているページはサイドメニューで設定できる場合もあります。

ただし、noindexはクローラーがそのページを巡回し、タグを認識することで初めて効果を発揮します。そのため、インデックスからの除外を確認するには、一定期間待つ必要があります。

>>>noindexとnofollowとは?得られるSEO効果と設定方法・使用の注意点を解説!

robots.txtで設定する

「robots.txtファイル」を使うことで、クローラーに対して特定のページやディレクトリを巡回しないように指示することができます。robots.txtファイルは、Webサイトのルートディレクトリに配置します。

例えば、特定のディレクトリ全体をクローラーから除外するには、次のように設定します。

User-agent: *
Disallow: /〇〇/

この設定では、すべてのクローラーに対して「/〇〇/」内のページを巡回しないように指示しています。特定のページのみを除外する場合は、次のように設定します。

User-agent: *
Disallow: /〇〇.html

このように、robots.txtファイルを使ってクローラーのアクセスを制限することで、不要なページの巡回を防ぎます。

>>>robots.txtとは?SEOへの影響や使用する場面、設置方法などをわかりやすく解説

クローラーの巡回頻度を確認する方法

WebサイトのSEO対策において、クローラーの巡回頻度を確認することは非常に重要です。

そもそもクローラーは、どのサイトも等しく一定の間隔で巡回する、という仕組みではありません。Googleが公式の見解を発表している訳ではありませんが、一般的には3日から1ヶ月程度の頻度で訪れると言われています。

この時点で大きな開きがありますが、問題が起きている場合にはそれ以上に間隔が空いている場合もあります。

そして、巡回がされないとページを更新してもデータベースが更新されず、ページの再評価も行われなくなってしまいます。そのため、巡回頻度の確認が大切なのです。

ここでは、クローラーの巡回頻度を確認するための具体的な方法として、「URL検査」と「クロールの統計情報」を活用する方法について解説します。

URL検査を活用する

クローラーによって巡回された日時を確認できる一つ目の方法は、Googleサーチコンソールの「URL検査」機能です。

URL検査を利用するには、まずGoogleサーチコンソールにログインし、サイドメニューの「URL検査」を選択します。次に、調査したいページのURLを入力し、「Enter」キーを押します。

これにより、GoogleのクローラーがそのURLをいつ巡回したかの情報が表示されます。さらに、インデックスに登録されているか、または問題があるかも確認できます。

URL検査は、特定のページに問題がないか確認するためにも有効です。例えば、クロールエラーやインデックスの問題が発見された場合、その詳細が表示されるため、問題を特定して修正することができます。これにより、SEO対策をより効果的に行うことができます。

クロールの統計情報から確認する

Googleサーチコンソールの「クロールの統計情報」では、サイト全体のクローラーの巡回頻度を確認できます。

クロールの統計情報を確認するには、Googleサーチコンソールにログインし、サイドメニューの「設定」を選択します。次に「クロールの統計情報」をクリックすると、クローラーの活動状況を示すグラフやデータが表示されます。

ここで、クローラーが過去90日間に巡回したページ数や、1日の平均巡回ページ数を確認できます。また、レスポンス別、ファイル形式別の最終巡回日を確認することもできます。

さらに、クロールエラーが発生しているかどうかも確認できます。エラーの種類には、404エラー(ページが見つからない)、500エラー(サーバーエラー)などがあります。これらのエラーを修正することで、クローラーがスムーズにサイトを巡回できるようになるでしょう。

まとめ

クローラーの意味や役割、巡回の仕組み、SEOとの関係性について解説しました。

クローラーは、検索エンジンがWebページを収集し、インデックスに登録するために重要な存在です。

適切なSEO対策を行うためには、クローラーの働きを理解し、サイトの構造やコンテンツを最適化する必要があります。これにより、検索エンジンでの表示順位が向上し、より多くのユーザーにアクセスしてもらうことが期待できるでしょう。

クローラーの基本を押さえ、効果的なSEO対策を進めていけるようにすることが重要です。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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