SEOに強いECサイトの運用方法!重要性や有効なSEO対策を解説
ECサイトは商品の販売ページなのでSEO対策できないと思われがちです。しかし、サイトの内部対策を行い、コンテンツマーケティングでSEOを意識すれば大幅に顧客が増える可能性も。
そこで本記事では、ECサイトにSEOが重要と言われる理由や、効果的なSEO対策、ECサイトでSEO対策する上の注意点を解説していきます。初心者向けにわかりやすくかみ砕いているので、ぜひ活用してみてください。
目次
ECサイトは競争率が高いのでSEO対策が必要
ECサイトでSEO対策が必要な理由は、EC市場が拡大して競争率が高いからです。
ECサイトの顧客獲得経路は主に「自然検索」「広告」「SNS」です。そのうちの1つである、自然検索はSEO対策をすれば伸ばせる可能性があります。検索エンジンで順位を上げれば、見られる回数も増えるのでおのずと売り上げが上がります。
「seo Clarity」の調査によると、スマートフォンでのクリック率は、1位で6.74%、2位で3.41%、3位で2.50%です。2位以下は、1位の半数も見られないほどです。顧客を獲得させるには、SEO対策して1位表示することが重要ということがわかるはずです。
ECサイトに有効なSEO対策
そもそもSEOとは、検索エンジン最適化のことです。GoogleやYahooなどの検索エンジンに評価されるよう、コンテンツの質を向上させることが重要となります。
細かい施策は無数にありますが、すぐにでも意識できるSEO対策を8つ紹介します。
- クローラーが巡回しやすいサイトの構築
- 構造化データのマークアップ
- 適切なキーワード選定
- タイトルや本文にキーワードを含める
- ディスクリプションの設定
- コンテンツにオリジナリティを出す
- ユーザーアビリティを高める
- 定期的にコンテンツを更新する
これらは「内部対策」と「コンテンツ対策」に分類されます。それぞれの対策について、簡単に解説していきます。
クローラーが巡回しやすいサイトの構築
GoogleやYahooなどの検索エンジンは、クローラーというロボットがサイトを巡回して内容や質を確認します。そのため、クローラーが巡回しやすいサイトほど、評価が上がりやすいんです。
「サイトマップの作成」「階層・構造の最適化」「パンくずリストの設置」は最低限行ってください。これらはEC含めてWebサイトを運営する上では必須と考えて良いです。また、コンテンツの量が多い場合は、関連性が高いページ同士に内部リンクを貼ると良いです。
構造化データのマークアップ
構造化データは、HTML上に適切な記述を行うことで、Webサイトのページ内容を検索エンジンにわかりやすく伝えられます。検索結果の上位に表示されれば、リッチリザルトという追加情報が出てくる可能性もあります。設定しておいて損はなく、むしろ間接的にSEOに効果があります。
Googleが提供しているツールを使えば、エンジニアでない人でも自動マークアップが可能です。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
適切なキーワード選定
コンテンツを作成する際、ページごとに適切なキーワードを設定しましょう。上手くいけば、キーワードごとに検索順位で上位表示ができます。キーワードを選定する際は、ユーザーニーズやターゲット層を明確にすることが大切です。
ただし、競合が強すぎる場合はロングテールキーワードを利用しましょう。たとえば「ファッション 東京」を対策したい場合、大手ECが上位に表示されるかと思います。ジャンルやニッチなニーズに絞り込み「ファッション 東京 20代後半」「ファッション 東京 ガーリー」など別のキーワードを掛け合わせて対策すると良いです。
タイトルや本文にキーワードを含める
タイトルや本文にキーワードを含めてコンテンツを作成することも重要です。とくにタイトルは、できるだけ前のほうにキーワードを含みましょう。ユーザーが検索した際、目に留まりやすくなるからです。
初歩的・古典的と言われますが、SEO対策としては忘れてはいけません。キーワードを含んでいないと、クローラーが「ユーザーが求める答えがない」と判断してしまう可能性があります。
ディスクリプションの設定
ディスクリプションは、検索結果に表示されるあらすじのようなものです。本文中の文章が抜き出されることもありますが、基本的にメタディスクリプションとして設定した文章を抽出します。
検索順位に直接的な影響はありませんが、ユーザーがディスクリプションを見てからリンク先のページに飛んでくる人が多いです。クリック率の向上・PV数の獲得に繋がります。
コンテンツにオリジナリティを出す
コンテンツはオリジナリティを出すようにして作成してください。コピーコンテンツ・無断転載と判断されるからです。オリジナルコンテンツを作成することで、他のECサイトと差別化できるうえ、ユーザーにとって重要な情報が補足されていると評価を受ける可能性が高いです。
ユーザーアビリティを高める
ECサイトは使いやすさ・見やすさ、ページ表示速度などのユーザーアビリティも大切です。なぜなら、Googleの検索順位はユーザーの利便性を重視しているからです。ユーザーアビリティを高めておけば、離脱率も減るので一石二鳥です。
定期的にコンテンツを更新する
定期的にコンテンツを更新している=最新情報になっていると判断してもらいやすいです。更新するたびにコンテンツ自体の質も向上しているはずなので、クローラーからの評価を得られやすいです。
逆に、更新していないコンテンツが多いと、情報が古いと判断されて評価がマイナスになります。
被リンクを増やしてECサイト自体も強化する
被リンクとは、外部のサイトに自社サイトのURLを貼ってもらうことです。有名な企業や専門性が高いサイトから被リンクをもらえれば、記事の質が良いと判断されます。信頼性が高くなるので、ECサイトのドメイン自体も強化されます。そのおかげで、検索順位がつきやすくなるのでメリットだらけです。
ただし、被リンクには「良いリンク」と「悪いリンク」があります。リンク先のサイトの質が悪い、アフリエイトやリンクプログラムなどの業者、同一サイトからの大量の被リンクなどは、Googleからペナルティを受ける可能性があります。
良質なサイトの被リンクを増やすコツ
ECサイトで言う良質なサイトは「信頼性が高いサイト」です。ユーザーの口コミサイト、ニュース記事、商品ランキング記事などに取り上げてもらうと、良質な被リンクとなります。
そのためには「ユーザーアビリティ」と「情報の充実度」が大切です。商品の見せ方・アピールポイントの打ち出し方・スタッフレビュー・お客様の声など、様々な角度からユーザーが知り合い情報を載せる必要があります。
インフルエンサーからのリンク獲得を目指す
ECサイトの場合、お客様の声はかなり重要です。人気インフルエンサーなどに取り上げてもらい、実際のレビューをしてもらうだけでもかなりの反響です。動画やSNS、サイトなどにリンクを貼ってもらえれば、専門性・信頼性が評価されやすくなります。
また、健康食品・健康器具・ペット用品などは、病院や団体からリンクを貼ってもらえるよう信用たる内容にしましょう。インフルエンサーではないですが、専門機関からのリンクは高評価を受けやすいです。
ECサイトでSEO対策する際の注意点
ECサイトでSEO対策する際は、以下で紹介する5つのことに注意しておきましょう。逆効果となる可能性があります。
- 重複コンテンツを作らない
- 商品カテゴリページは長文を避ける
- 販売終了ページを放置しない
- サイトのセキュリティ性を高める
- 商品フィードにGTINを含めるのを忘れない
それぞれ、なぜ注意が必要なのかを解説していきます。
重複コンテンツを作らない
重複したコンテンツは「カニバリゼーション」になり、ページ自体が評価されません。カニバリゼーションは、共食いを意味する言葉で、ページ同士が共食いをする状態を指します。
せっかく作ったコンテンツが表示されず、順位に悪影響を起こすので絶対に避けたほうが良いです。
商品カテゴリページは長文を避ける
EC サイトのカテゴリページに長い記事を載せてしまうと、Googleは対象ページの目的を販売なのか情報提供なのか判断できなくなる恐れがあります。
テキストコンテンツが多い方がSEOに有利だと思い込んでいる人がいますが、販売目的の場合はGoogleの「クエリに対する検索意図の理解」の妨げになります。ユーザーとしても、販売ページなのになにか違うと困惑してしまい離脱する可能性があります。
販売終了ページを放置しない
販売終了ページは、速やかに削除するか非表示にしましょう。Googleから実態がない・更新されていないページと判断され、評価を落とす原因にもなりかねません。
また、ユーザーの離脱増え、満足度が減ります。口コミに「更新されていない」「ずっと売り切れ」と書かれてしまう懸念もあります。
サイトのセキュリティ性を高める
ECサイトは、ユーザーの個人情報や決済情報を預かります。セキュリティ対策は十分にしておきましょう。様々なセキュリティ対策がありますが、SSL化は必須です。
SSLは、「Secure Sockets Layer」の略で、データ通信を暗号化する仕組みです。URLが「https」と表示されていれば、SSL化されています。Google自体が推薦しているので、対応がまだの場合はすぐに動きましょう。
商品フィードにGTINを含めるのを忘れない
GTIN(JANコード)は、国際取引商品番号のことで、国際的に認められた商品を一意に識別するためのコード番号です。バーコードの下の番号を指します。
「Googleマーチャントセンター」という管理システムからGTINを送信しておけば、Googleが対象商品かを判断できます。ECサイトでのSEO対策に有効なので、忘れずに設定してください。
ECサイトはコンテンツマーケティングを意識することが重要
ECサイトは、商品ページをメインにしたシンプルな構成がほとんどです。中には、商品を羅列しただけのサイトもあります。ですが、それだけだと大手のECサイトに負けて、なかなか売り上げが伸びません。そこで、コンテンツマーケティングが重要になってきます。
いずれかのキーワードのページが1つでも上位表示されれば、その分ユーザーの目に留まりやすくなります。リッチリザルトの表示に成功すれば、さらにユーザーの獲得が可能です。
そのためには、商品ページとは別のコンテンツでSEO対策が必要なのです。ECサイト自体の強化にもなるので、本記事で紹介したSEO対策をぜひやってみてください。
RANKING ランキング
- WEEKLY
- MONTHLY
UPDATE 更新情報
- ALL
- ARTICLE
- MOVIE
- FEATURE
- DOCUMENT