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Facebookアカウントが停止されたときの対処法とは?停止される理由と復活方法を紹介

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通信環境が発展した現在、個人間のコミュニケーションや企業のマーケティングにとって、SNSが欠かせないものとされています。

なかでも実名登録を原則とするFacebook(フェイスブック)は、ユーザー間のやりとりに安心感が生まれやすく、企業にとっても信頼感を得やすいプラットフォームだといえるでしょう。

さまざまな活用の幅をもつFacebookですが、何気なく利用しているなかで、「意図せずアカウントが停止されてしまった」という例も報告されています。

この記事では、個人用アカウントと広告アカウントのそれぞれについて、停止される原因と対処法を解説していきます。

Facebookの個人用アカウントが停止される原因

Facebookはユーザー間のコミュニケーション環境を守るため、他ユーザーに対する迷惑行為など「プラットフォームの安全性を損なう行為」を禁じています。

これに違反したユーザーに対しては、アカウント停止をはじめとするペナルティが科される可能性があります。

万が一Facebookのアカウントが停止された場合には、ログインした際にアカウント停止を通知する画面が表示され、通常の操作は行えません。

状況によっては、アカウントが停止される以前の段階で、Facebook側から登録してあるメールアドレスに警告が送られるケースもあります。一方で、警告なしにアカウントが停止されてしまう例も報告されており、「事前の警告があるかどうか」についての基準は明かされていません。

なおFacebookのヘルプセンターでは、Facebookの個人用アカウントが停止される理由として、5つの原因を挙げています。以下ではそれぞれの原因について、具体的に解説していきます。

Facebook利用規約に反するコンテンツの投稿

Facebookの利用規約においては、投稿できるコンテンツについてさまざまな禁則事項が定められています。これに違反した場合、運営から警告がなされたり、アカウントが停止されたりする可能性があります。

規約違反に該当する代表的なコンテンツとしては、暴力的・性的なものや、差別・犯罪などを助長する可能性のあるものが挙げられるでしょう。また、著作権をはじめとする「知的財産権」を侵害しうるコンテンツもペナルティの対象となります。

総じて、他のユーザーが見て生理的な嫌悪を感じるような画像・動画や、特定の国や民族を侮辱するような内容の投稿など、「Facebookユーザーの心理的安全性を損なう可能性のあるコンテンツ」は、アカウント停止の原因となる可能性があります。

本名を使っていない

Facebookは「実名での登録」を原則としたSNSであり、「実世界とのつながり」を氏名によって担保することで、ユーザー同士の安全な交流の場を守っています。そのため「実際の名前とは異なる名称」を使用することは基本的にできません。

Facebookのヘルプページでは、アカウント名について「本人確認書類か本人確認書類リストに含まれている書類に記載されている名前」にする必要があるとされています。

なおニックネームについては、英語圏の名称で「Robert→Bob」というように、「略称として一般的に流通しているもの」のみが認められます。

ただし、英語圏では特定の名前を決まったかたちに略す文化がある一方、日本語の場合にはそうした定型のニックネームは考えにくく、やはり本名での登録が安全だといえるでしょう。

また、「旧姓」や「事業で使っているペンネーム」などで登録することも可能です。総じて、「その名前が客観的に見て本人と結びついているか」が重要なポイントになると考えられます。

他人へのなりすまし行為

上述のように、Facebookにおいては「本人による実名登録」が原則とされているため、「他の人物になりすましたアカウント」は停止処分の対象になります。

他人の名前を騙ることはもちろん、プロフィール画像として自分ではない人物の肖像を掲げるなど、「見る側にアカウントの所有者を誤解させるような行為」も禁止されているため注意が必要です。

Facebookのコミュニティ規定への違反

先に挙げた「投稿コンテンツに関する違反」のほかにも、Facebookのコミュニティ規定においてはさまざまな行為が禁じられています。

たとえば「詐欺的なページ」や「ウイルスサイト」への誘導など、他ユーザーにとって実害が生じかねない投稿やメッセージは重い処分の対象になるでしょう。また、医薬品やタバコをはじめ、「身体に影響を及ぼす物品の売買」についても厳しい規定が設けられています。

その他、ワクチンをはじめとする「公衆衛生についての誤った情報」や、政治団体の支持率など「有権者の投票行動に影響を及ぼす領域でのフェイクニュース」というように、公共の利益を損なう可能性のある行為も禁じられています。

許可されていない目的・方法による他ユーザーへの接触

上述のコミュニティ規定においては、メッセージ機能を利用したスパムの大量送信など、「他ユーザーにとって金銭的・精神的な脅威につながる接触方法」も禁じられています。

メッセージのほかにも、同じコンテンツを何度も繰り返し投稿するなど、「スパム行為の兆候」が見られる場合には、アカウント停止の対象となる可能性があります。この際、該当の行為が自動でなされているか、手動でなされているかは問われません。

さらに、事業者がアカウントを運用している場合に注意したいのが、「いいね」や「シェア」などのエンゲージメントをめぐる金銭取引が禁止されている点です。

この規定により、たとえば「いいねを買う」というように、エンゲージメントに対して直接報酬を支払うことはできません。

加えて、「投稿をシェアした人のなかから抽選で10名に旅行券をプレゼント」など、金銭的価値のあるものを対価にエンゲージメントを獲得しようとすることもNGとされています。

何もしていないのにアカウントが停止された場合に考えられる原因

アカウントを停止されたFacebookユーザーのなかには、「何もしていないのに使えなくなってしまった」という人もいるかもしれません。実際に、上に挙げたような規約違反に身に覚えがなくても、Facebookのアカウントが停止されてしまう事例は報告されています。

以下では具体的に、自身の行為とは関係のないところでアカウントが停止されてしまう原因について解説していきます。

アカウントが乗っ取られている

まず考えられるのは、何らかのかたちでFacebookのユーザー名やパスワードが流出し、第三者によってアカウントが乗っ取られてしまったケースです。このような状況では、乗っ取ったハッカーによる行為が原因でアカウントが止められてしまうことがあります。

具体的には、乗っ取られたアカウントからFacebook上の友達に対してスパムメッセージが拡散されるなど、規約違反に該当する行為がなされ、アカウントが停止されてしまう可能性が考えられるでしょう。

アカウントの乗っ取りは、身に覚えのない規約違反につながるばかりか、Facebook上に蓄積された個人情報の流出という意味でも大きなリスクになります。

アカウントを乗っ取られるリスクを減らすには、異なる端末からのログイン時に通知が来るように設定したり、ログイン方法を二段階認証に設定したりする対策が有効です。

なおこの2つの設定は、いずれもFacebookのメニュー上にある「設定とプライバシー」から、「プライバシー設定の確認」へと進み、「アカウントの安全確保」という箇所から変更することができます。

Instagramとの連携不具合

Facebookのアカウントは、運営元を同じくするInstagramのアカウントと簡単な操作で紐づけることが可能です。

しかしこれを利用したハッキングとして、Instagramとまだ連携が済まされていないFacebookアカウントに対し「本人とは異なるInstagramアカウント」を紐づける手口が報告されています。

この場合、自身がFacebookアカウントを問題なく運用していたとしても、紐づけられたInstagramアカウントに規約違反があれば、Facebookアカウントも停止されてしまう可能性があるのです。

このように自身に身に覚えのないかたちでアカウントを停止されてしまったら、後述の方法により「異議申し立て」を行うことが選択肢になるでしょう。

停止した個人用アカウントを復活させる方法

個人用アカウントが停止された理由について心当たりがない場合、いくつかの方法によって停止処分の解除を求めることができます。以下では、具体的な対処方法について解説していきます。

異議申し立てを行う

アカウントが停止された際には、まずはFacebook上で定められた手順で「異議申し立て」を行うことが選択肢になります。

異議申し立ては、停止されたアカウントにログインした際に表示される画面の案内から進めることができます。状況によって文言が異なるケースはありますが、「再審査をリクエストする」といった文面のリンクをクリックし、必要事項を記入していきましょう。

ただし重大な規約違反を犯した場合など、アカウントが停止された理由によっては、異議申し立てを行うことができないケースもあります。

この場合、ログイン時に「再審査はリクエストできません」といった文言が表示され、半永久的にアカウントにアクセスできなくなる可能性もあります。

不正アクセスされた場合の対処を試す

アカウントが乗っ取られたと思われる場合や、原因がわからず自身のアカウントにアクセスできなくなってしまった場合には、Facebookの専用ページから不正アクセス用の対処を試してみるのも選択肢です。

まずは自身のFacebookアカウントにアクセスしたことのある端末から、ハックされた場合の専用ページにアクセスし、所定の質問に答えてアカウント保護の手続きを進めます。

この方法で問題が解決しない場合は、アカウントを同定するための専用ページにアクセスし、自身のアカウントを検索することで、アカウント復活の手続きができる場合があります。

自身のFacebookアカウントにアクセスしたことのある端末から上のリンクを開き、メールアドレスや電話番号、アカウント名などで自身のアカウントを見つけましょう。

アカウントが見つかったら、画面の案内に従い「上記の連絡先にアクセスできない場合」を選択します。同様の表示が見当たらない場合には、「アカウントを忘れた場合」や「回復する」といった表示を選択し、手続きを進めていきましょう。

アカウントを作り直す

異議申し立てなどの手段によってもアカウントが復活されない場合には、新しくアカウントを作り直すことも選択肢になるでしょう。

ただし、停止されたアカウントで使われていたメールアドレスや電話番号を使い回すことはできないため、そもそも新規登録が難しいケースも考えられます。

また、新しく作り直した場合には、以前のアカウントから友達関係や過去の投稿などを引き継ぐことはできません。友達とのつながりなどを最初から構築していくことになるため、元の利用環境を取り戻すには相応の手間が必要です。

Facebookの広告アカウントが停止されるのはなぜ?

Facebook上に広告を出稿している事業者が、プラットフォームの広告規約などに違反した場合には、広告出稿機能の停止や広告アカウントの停止といったペナルティが科されることがあります。

以下では、Facebookの広告アカウントが停止される主な原因について解説していきます。

広告物の規約違反

広告アカウントの停止理由としてまず考えられるのは、広告クリエイティブが規約に違反しているケースです。

広告クリエイティブに性的・暴力的・差別的な描写が含まれているなど、Facebookの広告規定やコミュニティ規定に反する箇所がある場合、その広告を配信することはできません。

とくに広告において問題になりやすいのは、美容や投資など、「人の健康や財産」に関連する領域での広告表現です。

ダイエット商品を訴求するために身体的コンプレックスを煽るような表現や、リスクを開示せず「絶対に儲かる株」など射幸心を煽るような表現は、規制の対象となりやすいと考えられます。

なお実際に配信された広告でなくとも、審査の段階で何度も同種の理由によって配信を否認されていると、規約違反の広告を配信しようとするアカウントとして停止処分を下される可能性があります。

しばらく利用履歴がない

広告アカウントを作成しても、当該アカウントやそれに紐づけられた通常アカウントを運用しないまま放置していると、アカウントが停止される例が報告されています。

ただしアカウント停止の原因として、公式ページでは「利用履歴がないこと」は明確に提示されておらず、「どの程度放置すると停止されるのか」も明らかにされていません。

一方で、利用実態の乏しいアカウントが停止されてしまう例は複数見られるので、定期的に広告アカウントや関連アカウントのアクティビティを残しておきたいところです。

広告アカウントの復活には「審査のリクエスト」

広告アカウントが停止された理由について、思い当たるところがない場合には、ビジネス用のサポートページから「審査のリクエスト」を行うことが選択肢になります。

広告クリエイティブに対する審査が誤っており、それが原因でアカウントが停止されている場合には、このリクエストによってアカウントが復活する可能性があります。

審査をリクエストするには、まず上のサポートページを開き、「アカウント概要」から停止されている広告アカウントを選択してください。その後、「対処方法」のセクションから、「審査のリクエスト」へと進みましょう。この際、リクエストにあたって本人確認の手続きが必要になることがあります。

なお、リクエストを申請したとしても、広告クリエイティブにおける規約違反が明確なケースなどでは、停止処分が覆らないケースもあるので注意が必要です。

その他、アカウントの認証に問題が生じてアカウントが停止されてしまった場合には、先のサポートページの「対処方法」から、「認証を開始」を選択し、求められる手順を済ませることで解決する可能性があります。

まとめ

SNSのなかでも登録ユーザーの多いFacebookは、個人間の交流においても、企業のマーケティングにおいても有用なプラットフォームです。

一方で、実名登録制の安心感を担保するために、Facebookにはさまざまな利用規約が設けられており、知らずに違反することのないよう注意する必要があります。

他ユーザーにとって迷惑となるスパムなどの行為や、差別的な投稿、犯罪につながるコンテンツなど、規約違反に該当する行為をしてしまうと、アカウントが停止される可能性があります。

その他、アカウントの乗っ取りなど、本人の身に覚えがないにもかかわらずアカウントが停止されるケースも報告されているため、セキュリティ面での対策も必須です。

なおアカウントが停止されてから、「処分が解除されるまでの期間」は公式に明言されていません。そのため、停止期間が半永久的となる可能性も考慮しておく必要があるでしょう。

停止処分が誤りであると思われる場合には、異議申し立てを行い、処分の解除を求めることが選択肢になります。

ただしアカウント停止の理由によっては、異議申し立ての余地が与えられないケースもあります。また申し立てをしたとしても、スムーズに停止処分が解除されるとは限りません。

こうしたトラブルを防ぐには、そもそもアカウントが停止されないよう利用規約を十分に確認し、運営からの通知やメールを見逃さずにチェックしておきたいところです。

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この記事を書いた人

鹿嶋 祥馬
大学で経済学と哲学を専攻し、高校の公民科講師を経てWEB業界へ。CMSのライティングを300件ほど手掛けたのち、第一子が生まれる直前にフリーへ転身。赤子を背負いながらのライティングに挑む。

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