Facebook広告とは?出稿のやり方や料金の仕組み・成功する運用のポイントを解説!
日本国内で2,600万人ものユーザーが利用している大手SNS、Facebookでは、フィードやストーリーズに広告を表示することができます。Instagramをはじめとする、Meta社のほかのSNSにも広告配信を行うことができるのが特徴です。
しかし、Facebook広告にどんな特徴とメリットがあるのか、具体的な配信先はどこなのか、気になっている人も多いでしょう。配信の流れやターゲット設定、料金の仕組みについて疑問を感じ、なかなか始められていない人も多いはずです。
そこで、この記事ではFacebook広告の特徴や活用するメリット、配信先や広告構造、さらに料金の仕組みまでくわしく解説します。これを読めば、Facebook広告を配信し、さらに運用を成功させるヒントが見つかります。
目次
Facebook広告とは
Facebook広告とは、Facebookのフィード(タイムライン)上に表示できる広告のことです。
ターゲティングを細かく設定できるのが特徴で、広告の目的に合わせて配信することができ、集客が成功に結び付きやすいです。
また、Facebookは2019年現在で2,600万人ものユーザーを抱える、主要SNSとしても知られています。さらに全世界では、2024年時点で30億人ものアクティブユーザーが存在しています。
ユーザー数が多いので、その分いろいろなユーザーが登録しています。細かくターゲットを絞ったとしても、ほぼ確実に目的に合うユーザーに広告を届けることができるということです。
そのためターゲットにしっかりと自社の商品やサービス内容を届けたい、という企業におすすめの広告となっています。
>>>【初心者向け】Facebookの使い方とは? 検索から退会までわかりやすく解説
Facebook広告の特徴と活用するメリット
細かくターゲティングを絞ることができ、さらに多くのユーザーに自社の商品やサービスを知ってもらえるFacebook広告には、ほかにも次のような特徴があります。
- Meta社が運営する媒体に配信できる
- ミドル層やビジネスマンにアプローチしやすい
- 少額から広告運用ができる
Facebook広告には、上記のような特徴とメリットが存在します。ここではこれら3つの特徴についてくわしく解説するので、参考にしてみてください。
>>>ターゲティングとは?設定する方法やセグメンテーションとの違い、その重要性を徹底解説
Meta社が運営する媒体に配信できる
Facebook広告を配信できるのは、Facebook内だけではありません。Meta社が運営する、以下4つの媒体に配信することが可能です。
世界最大規模の実名登録制SNSで、友達や家族とつながることができる | |
写真や動画の投稿がメインとなるSNS | |
Messenger | Facebookの利用ユーザー同士でメッセージが送りあえるアプリ |
Audience Network | Facebookが運営しているプラットフォームやアプリに広告を配信できるネットワークサービス |
上記の中でもInstagramは、国内3,300万人ものユーザーを保有する人気SNSで、利用率を見ると国内3位の主要メディアとなっています。
このようにFacebook広告は、Facebook以外のサービスにも広告配信ができるため、多くの人の目に止まることができます。
>>>【初心者向け】Instagram(インスタグラム)とは?使い方や始め方なども解説
ミドル層やビジネスマンにアプローチしやすい
Facebookのユーザー層は30〜50代が中心となっています。そのためFacebook広告は、ミドル層やビジネスマンに非常にアプローチしやすいという特徴があります。
そしてミドル層やビジネスマンの中でもさらにターゲットを絞れるため、より細かくターゲットを選定し、広告配信が行えるのは大きなメリットです。
たとえば主婦向けのアイテムや商品、子育て世帯やファミリーを狙ったサービスやイベント情報、ビジネスマンに便利な商材などの宣伝に、高い効果が期待できます。
このようにFacebook広告は、ミドル層やビジネスマン向けの商品やサービスを宣伝したいという人に、うってつけの広告配信プラットフォームだといえます。
少額から広告運用ができる
Facecook広告は、1日最低数百円からの広告運用が可能です。少額から広告運用が可能なので、広告に使える予算に限りがある場合でも広告配信がしやすいという大きなメリットがあります。
広告は、インプレッション課金かクリック課金かを選ぶことができ、クリック課金ならクリックされるまで費用が発生しません。さらに1日や掲載期間内での上限を設定できるので、予算オーバーに陥る可能性も少ないです。
少ない金額で広告出稿した場合でも、細かなターゲティングは可能なため、効果が得られないのではと悩む心配もありません。
低予算で始められるので、Facebook広告を始め、広告出稿自体が初めてという人でも安心して配信できます。
Facebook広告の配信先と掲載場所
Facebook広告には、次の4つの配信先が用意されています。
- Facobook
- Messenger
- Audience Network
それぞれFacebookの運営元である、Meta社が提供するサービスです。運営元は同じですが、サービスごとの特徴やユーザー属性などが異なるため、配信前に知っておいてください。
ここからはFacebook広告の4つの配信先と掲載場所についてくわしく解説します。Facebook広告を配信する際の知識として、目を通しておいてください。
Facebookは、世界最大規模の実名登録SNSで、2004年にサービスを開始しました。日本国内では2,600万人ものユーザーを抱えており、利用者数は国内第5位を誇ります。
ユーザーの年齢層は30〜50代のミドル層・ビジネスマンが中心となっており、男性・女性の比率は同程度です。
広告はFacebookのフィード(タイムライン)や右側の広告、ストーリーズやインストリーム動画、検索結果など複数の箇所に配信することができます。
中でもフィードは、Facebookユーザーの目に最もとまりやすい掲載場所です。多くの人にFacebook広告を見てもらいたい場合は、フィードへの配信を行うのがおすすめとなっています。
写真や動画を中心とした人気SNS「Instagram」は、国内に3,300万人ものユーザーを保有する大手SNSです。国内の利用者数は第4位となっており、主要なSNSであることがわかります。
Instagramのユーザー年齢層は10〜20代までが最も多く、続く30〜40代も半数以上のユーザーがInstagramを使用しています。男性よりも女性のほうが多く利用しているため、10〜20代までの女性向け広告配信に効果を発揮するでしょう。
Instagramでは、写真が掲載されるのと同じ場所であるフィード部分、発見タブ、ショップ、ストーリーやリールなどに広告が配信できます。ユーザーの投稿に自然に馴染むので、広告への抵抗を抱かれにくいのが特徴です。
>>>Instagram(インスタグラム)広告とは?費用や成果が上がる広告の出し方・設定を解説!
Messenger
Messengerとは、Facebookのユーザー同士がメッセージのやり取りを行えるアプリです。LINEやほかのメッセージアプリと同じように使うことができ、相手の連絡先が分からなくても連絡を取り合えるのが特徴です。
Messengerの利用ユーザーはFacebookの利用ユーザー層とほぼ変わりません。普段Facebookのフィード投稿をあまり確認せず、メッセージのやり取りにしか利用しないというユーザーにも広告を見てもらえるというメリットがあります。
広告の掲載先はストーリーやメッセージの受信箱、広告メッセージとなっています。メッセージの受信時に広告を確認してもらえるので、目に付きやすいのが特徴です。
Audience Network
Audience Networkとは、Facebookが運営するプラットフォームやアプリに広告を配信できるサービスのことです。ネイティブ広告・バナー広告・インタースティシャル広告・動画リワード広告など、幅広い種類が用意されています。
Facebook広告配信時と同様に、Audience Networkを使った広告配信では、ターゲティングも細かく行うことが可能です。また指定の広告フォーマットが利用できるため、広告作成の手間がかかりにくいという特徴もあります。
さらに、自分の広告がどんなアプリやサイトに掲載されるのか、事前にリストで確認することが可能です。自社のイメージに合わないと判断すれば掲載先をブロックし、配信しないよう設定することもできます。
Facebook広告の構造と配信のやり方
Facebook広告は、3つの構造で成り立っています。目的を設定する「キャンペーン」、ターゲティングを決める「広告セット」、広告のクリエイティブに関わる「広告」です。
それぞれの構造を広告の配信目的やユーザーに合わせて最適化させることで、広告の効果が出やすくなります。
ここからは広告の構造ごとの設定の流れと、詳しいFacebook広告配信のやり方を紹介します。実際に広告を配信するときの参考にしてみてください。
Facebookビジネスマネージャのアカウントを開設する
Facebook広告を配信する際は、Facebookビジネスマネージャ(Metaビジネスマネージャ)のアカウントが必要です。
現在使っているFacebookもしくはInstagramのアカウントを使用するか、新しいアカウントを使用して開設しましょう。
広告アカウントを作成する
Facebookビジネスマネージャのアカウントを開設したら、続けて広告アカウントを作成します。まずは、Metaビジネスマネージャのトップページから「今すぐ開始」を選択し、続けて「利用開始」を選びましょう。
次に、広告アカウントのビジネス名や業種、連絡先、時間帯を選択します。
全て設定が完了したら、「作成」で管理ページに遷移します。
キャンペーンを作成する
続いて「キャンペーン」を設定します。
マーケティングの目的を聞かれるので、広告の目的に合わせて選んでください。キャンペーンは以下の6種類です。
- 認知度
- トラフィック
- エンゲージメント
- リード
- アプリの宣伝
- 売上
なお、認知度を除く5つのキャンペーンは、自分で設定する手動設定の他に自動で設定される「おすすめ設定」を選ぶことも可能です。
キャンペーン詳細を作成する
マーケティングの目的を選択したら、次はキャンペーン詳細を設定します。
設定する内容は、配信する広告のカテゴリや、複数の広告に対して予算配分ができる「Advantageの予算設定」、「A/Bテスト」、コンバージョンの場所、予算、配信するスケジュール、オーディエンス管理などが設定できます。
広告を作成する
最後に、広告内容を設定します。
クリエイティブやテキスト、見出し、CTAの種類(申し込みや予約、ダウンロードなど)、広告のリンク先などを設定できます。
配信画面は「広告プレビュー」を選択することで確認することも可能です。全て入力したら、「公開する」を選択して広告配信を開始できます。
Facebook広告のターゲット設定
Facebook広告で大切なのは、ターゲット設定を「広告セット」でしっかり行い、必要なユーザーに情報が届くよう調整することです。
ターゲットとして設定できる項目は次の通りです。
- 地域:国・都道府県・市区町村・郵便番号・地域に住んでいる、住んでいた人、その地域を旅行している人
- 年齢:13才~65才以上の範囲
- 言語:英語・フランス語・日本語など使用言語
- つながり:ページにいいねした人や、イベントで回答してくれた人など
- ユーザー属性:学歴、仕事、収入、家族関係
- ユーザーの興味関心:趣味やスポーツなど
- 行動:決済履歴・ゲーム履歴・OSやブラウザなど
このように細かな項目が指定できます。どんなユーザーに広告を届けたいかを確認したうえで、ターゲット設定を行いましょう。
>>>ペルソナとは?マーケティングに欠かせない理由と具体的な作り方を紹介!
Facebook広告の料金の仕組みと予算設定
Facebook広告はオークション形式となっており、広告が表示されるかどうかは、複数の広告との競争で決まります。
また、Facebook広告の料金は自分で決めることができます。キャンペーンや広告セットを設定する際に、1日の上限予算等が決められるので、設定してください。上限を決めておけば予算以上の支払いになる心配はありません。
ここからはFacebook広告の料金の詳しい仕組みや、予算設定についてくわしく解説します。
Facebook広告の料金の仕組み
Facebook広告が表示されるかどうかはオークション形式によって決まります。入札価格が高いほうがユーザーに表示されやすくなりますが、ほかにも様々な項目を踏まえて、オークションが行われます。
- 入札価格:広告主が広告に設定した入札価格
- 推定アクション率:広告を見たユーザーが、いいねなどのアクションを起こす見込みがあるか、コンバージョンに繋がる可能性はあるか
- 広告品質:広告を見たユーザーが否定的な感想を抱かないか
上記3点を踏まえて、広告が表示されるかどうかが判断されます。ユーザーが行動しやすく、さらに良い印象を抱ける広告になっているかどうか確認してください。
表示された広告の課金方式は次のようになっています。
- インプレッション課金:広告が1,000回表示されると料金が発生する
- クリック課金:広告が1回クリックされると料金が発生する
広告の目的によってはインプレッション課金しか選べないので注意してください。
Facebook広告の予算設定
Facebook広告には、4つの予算設定方法が用意されています。それぞれの設定方法の特徴を紹介します。
予算設定方法 | 特徴 |
キャンペーンの予算 | ・広告キャンペーンごとに予算の上限が設定できる ・複数のキャンペーンを運用している中で、1つだけ上限を決めたいときにおすすめ |
アカウントの予算 | ・アカウント全体を通して予算の上限が設定できる ・一括で予算設定したいときにおすすめ |
広告セットの予算 | ・広告セットごとに細かく予算が設定できる ・予算をかけたい広告に集中できる |
通算予算 | ・1カ月や1週間などの特定の期間の予算の上限を設定できる ・毎日の配信量がバラバラでも構わないという人におすすめ |
上記のように、設定する予算に応じて特徴が異なります。どのように広告配信をしていきたいのかを考えながら、予算設定をしてみてください。
Facebook広告の運用のポイント
Facebook広告は低コストで始められるため、初心者でも気軽に始めやすいという特徴があります。しかしFacebook広告運用のポイントを押さえておかないと、思わぬ失敗をしてしまう可能性があります。
Facebook広告を運用する際は、次の3つのポイントを意識するようにしてください。
- クリエイティブを定期的に更新する
- 類似オーディエンスを活用する
- オーディエンスは重複しないように設定する
ここからは、上記3つのポイントについてくわしく解説します。
クリエイティブを定期的に更新する
Facebook広告は、広告のクリエイティブによってCV率など、ユーザーの反応が大きく変わります。そのためクリエイティブは定期的に更新し、常にユーザーにとって効果の高いクリエイティブを追求し続けるようにすることが大切です。
あらかじめテキストや画像、動画などのクリエイティブパターンを複数用意しておくと、効率的にクリエイティブの更新ができます。
また、同じクリエイティブのままでい続けると、広告を見たユーザーは広告に飽きを感じてしまいます。どれだけCV率の良いクリエイティブだったとしても、いずれ飽きられてしまうのです。
同じユーザーがしばらくしてからまた広告を見ても興味を持ってもらえるよう、クリエイティブは定期的に更新することが大切です。
類似オーディエンスを活用する
Facebook広告の類似オーディエンスは、既に広告を利用してくれているユーザーと共通の特徴を持っているユーザーに、広告を配信できる機能です。広告に興味を持ちやすいユーザーにアプローチできるため、ユーザーが反応しやすいという特徴があります。
また既に広告を利用したユーザーの中には、自社ではっきりとターゲティングできていなかった見込みユーザーもいるでしょう。類似オーディエンスを活用すれば、まだ見つけられていない見込みユーザーにも広告を配信することができます。
さらに類似オーディエンス機能は、Facebook側が自動でユーザー属性を抽出して広告を配信するので、管理の手間がかからないというメリットがあります。ユーザーリストは自動的に更新されるので、古いリストを使い続けることもありません。
オーディエンスは重複しないように設定する
Facebook広告を配信するとき、ほかの広告とのターゲット・オーディエンスは重複しないように設定してください。自社広告の中でオーディエンスが重複してしまうと、オークションで争うことになってしまうからです。
さらにFacebook広告では、同じ時期に同じ広告主から配信される広告を、必要以上に多く表示させないという設定がされています。オーディエンスが重複してしまうと、広告表示のチャンスを失ってしまうかもしれません。
オーディエンスの重複は、広告マネージャの「オーディエンス」メニューから「ターゲット重複率を表示」を選択することで調べられるようになっています。30〜40%ほどの重複率になっていた場合は、それぞれのオーディエンスを見直してみてください。
まずは低予算からFacebook広告を初めてみよう
Facebook広告は、たくさんのミドル層・ビジネスマンに広告配信できるという特徴を持っています。日本全国で多くのユーザーが利用しているSNSのため、たくさんの人に目につくチャンスがあるでしょう。
また1日数百円からという低予算で広告配信できるのも特徴です。予算の設定方法も複数あるため、自社の広告に合わせた予算を設定することができます。予算に限りがある場合や、なるべく無駄のない予算設定を行いたい場合などにも使いやすいです。
Facebook広告はターゲティングも細かく設定することができるので、広告を届けたいユーザーが明確に決まっているときには特におすすめとなっています。
類似オーディエンスを活用すれば見込みユーザーにも配信できるので、まずはFacebook広告を使ってみてください。
RANKING ランキング
- WEEKLY
- MONTHLY
UPDATE 更新情報
- ALL
- ARTICLE
- MOVIE
- FEATURE
- DOCUMENT