Google Chatの「スペース」機能とは?基本的な使い方を解説!
社内用SNSとしてGoogleが提供していた「Google+」が2020年にサービス終了。その後継としてリリースされた「Google Currents(グーグル カレンツ)」も2023年にサービス終了となりました。そして今後、公式が提供するのがGoogle Chat内の新機能「スペース」というものです。
本記事ではGoogle Chat内の新機能「スペース」とはどういうものなのかを徹底解説していきます。スペースを使うメリットや、基本的な使い方をわかりやすく紹介しています。業務効率を図るために社内SNSを導入したいという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
Google Currentsの後継は「スペース」
Google Currents(グーグル カレンツ)は、G Suiteへの登録を前提とした「社内用SNS」でしたが2023年にサービス終了しました。以降は、Google Chatの「スペース(Spaces)」機能が、Google Currentsの代わりとなります。
Google Currentsが終了した背景
Google Currentsが終了した背景は、統合されている「Google Workspace」に機能をまとめるためと言われています。
そもそもGoogle Workspaceは、社内のコミュニケーションを強化するための、企業向けのオンラインアプリケーションセットです。ビジネスに必要なものをクラウドにまとめることで、コストを抑えてサービスを提供しています。Chatの「スペース」も、Google Workspaceの中にまとまっています。
Google Currentsでできたこと
Google Currentsは、社内SNSと言われるだけあって、SNSに共通する基本機能は一通りそろっていました。
- メッセージの送受信
- コミュニティの作成
- フォロー機能
- ユーザーに対する評価機能
- タグ付け
これらの機能は、同じドメインに所属しているメンバーに対して行えるものです。
後継のGoogleの「スペース」とは
Googleの「スペース」とは、Google Chatの機能の1つで、以前あったチャットルームが進化したものです。部署やチーム、案件ごとにコミュニケーションを取れます。テキストでのやり取りはもちろん、共有ファイルやタスク管理にも使えます。
Gmailと連携して使えるので、普段使っているアプリの延長としても使い勝手が良いでしょう。
スペースでできること
スペースでは、メンバーとのコミュニケーションから、タスク管理、ワークフロー作成など業務を効率良く回すための機能が備わっています。
- メンバーへのメッセージ送受信
- 題材ごとにスレッド作成
- ファイル共有・管理
- タスクの割り当て
- ワークフロー作成
特徴的なのは、スレッド作成です。案件・チームなど題材ごとにスレッドを作成し、情報の整理を行えます。Google Currentsより、ビジネス特化していると思って良いでしょう。
スペースを使うメリット
スペースを使うメリットを簡単にまとめました。
- チームや案件単位で会話・資料をまとめられる
- タスクの割り当て機能がある
- スレッド機能で情報の整理ができる
- 他Google製品との連携が容易
先にも紹介した通り、スレッド機能により情報の整理がしやすいことはメリットと言えるでしょう。また、業務効率に焦点を置いているので、タスク割り当て機能があるのも嬉しいところです。スペースを使えば、コミュニケーションをとるだけでなく、スケジュール管理や情報管理がしやすくなります。
Google Chatの「スペース」の使い方
Google Chatの「スペース」の基本的な使い方を紹介していきます。
- 使い方①:新規スペース作成
- 使い方②:スペースにメンバーを追加
- 使い方③:メンション付きメッセージの送信
- 使い方④:スレッドで返信
- 使い方⑤:送信メッセージの編集
- 使い方⑥:送信メッセージの削除
- 使い方⑦:タスクの割り当て
- 使い方⑧:Googleの他のツールと連携
- 使い方⑨:スペースの削除
事前に「Google Chat」を起動させてください。Google ChatはWorkspaceに参加している人なら、ログインすれば無料で使えます。
使い方①:新規スペース作成
新規スペースを作る時は、Google Chatを開き、左メニューから「スペース」を選択して作成しましょう。
「スペースを作成」をクリックすると、スペース名・用途・アクセス設定を行ってください。設定後に右下の「作成」をクリックすれば、新規スペースが作成されます。
使い方②:スペースにメンバーを追加
スペースにメンバーを追加するときは、「スペースのトップから追加」もしくはスペース名横のプルダウンから「メンバー管理を選択して追加」のどちらかです。
WorkSpaceに参加しているメンバーなら誰でも追加可能です。
使い方③:メンション付きメッセージの送信
メンション付きのメッセージを送るときは、メッセージ枠に「@」を入力してください。あとは、メンションを付けたい人を選択するだけです。
使い方④:スレッドで返信
スレッド機能は、誰かのメッセージに対して作成できます。スレッドを作成したいメッセージを選択し、スレッドアイコンをクリックするだけです。
スレッドが作成されたら、自由にメッセージのやり取りをしてください。もちろん、スレッド内でファイルの共有もできます。
使い方⑤:送信メッセージの編集
送信したメッセージを編集したいときは、メッセージを選択して「ペン」のアイコンをクリックするだけです。
使い方⑥:送信メッセージの削除
送信したメッセージを削除したいときは、メッセージを選択して「三点リーダー」をクリック。表示されたメニューから「削除」を選択してください。
削除後は「このメッセージは削除されました」のような通知がスペース上に表示されます。
使い方⑦:タスクの割り当て
タスクの割り当てを行うときは、「タスクのタブ」を選択。「タスクを追加」より作成してください。タスク名・日付を設定してから、割り当てを選んで追加するだけです。
割り当てられたタスクは、Google ToDoリストの一覧に表示されます。
使い方⑧:Googleの他のツールと連携
Google ToDoリスト・Google カレンダー・Google Meetなど、他のツールと連携させたいときは、メッセージ枠左側にある「+」をクリックしましょう。表示されるメニューから、連携させたいツールを選ぶだけです。
使い方⑨:スペースの削除
作成したスペースの削除は、スペースを作成した人だけが行えます。スペース名の右横にあるプルダウンを表示させ、「削除」を選択してください。
参加メンバーの場合は「退出」をクリックすれば、スペースから抜けられます。
Google Chatの「スペース」に関するよくある質問
ここでは、Google Chatの「スペース」に関するよくある質問をまとめました。
- Q1.チャットとスペースの違いは?
- Q2.スページが表示されない時の対処方法は?
- Q3.スペースでスレッド作成ができない原因は?
- Q4.Google Chatのアプリはある?
それぞれの質問について、回答していきます。
Q1.チャットとスペースの違いは?
チャットとスペースの違いは「用途」です。チャットはリアルタイムでコミュニケーションをとるツールです。スペースは、部署やチームなど特定のメンバーで議論・タスク管理を行う業務効率化を図るツールです。
Q2.スページが表示されない時の対処方法は?
スページが表示されない時は、Gmailの設定でチャットとスペースオフになっている可能性があります。Gmailを開き、設定を表示してください。
パソコンの場合は「全ての設定を表示」をクリックし、「チャットと会議」を選択しましょう。チャットの横にある「Google Chat」の項目を「オン」にして保存すれば表示されます。
Androidで設定するときは、Gmailの設定から「全般」セクションを選択してください。チャットの横にある「チャットとスペースのタブを表示」をオンにすれば良いです。
Q3.スペースでスレッド作成ができない原因は?
スペースでスレッド作成ができないときは、スペースの用途を「お知らせ」で作成している可能性が高いです。その場合は、スペースを作成した人しかメッセージの投稿が出来ません。
スペース自体を作り直すか、メッセージを送信した人に個別で質問しましょう。
Q4.Google Chatのアプリはある?
Google Chatには「iOS」「Android」があります。インストールをすれば、アプリからスペースの利用も可能です。
スペース機能を使ってさらに業務効率を良くしよう!
Google Currentsの後継となる、Google Chatの「スペース」機能について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。会社でGoogle WorkSpaceを利用しているかつ、Google製品を多く使っている場合は、他の社内SNSを導入するよりも「Google Chat」を使ったほうが便利です。
スペース機能を使えば、部署・チーム・プロジェクトごとの専用チャットを作成できるうえ、スペース内で情報の蓄積がスケジュール管理をひとまとめできます。情報を探す手間も省けるので、業務効率が良くなること間違いないはずです。
社内SNSの導入を検討しているのであれば、一度使ってみてはいかがでしょうか。
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