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Googleペナルティとは?解除の流れと確認方法・絶対に実施すべき対策を解説!

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SEO

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運営するWebサイトの検索順位がいきなり大幅に下がった場合、Googleによるペナルティの可能性を考える必要があります。

ペナルティが適用されると、Webサイトへの訪問者数(トラフィック)が大幅に減少し、結果として収益にも大きな悪影響が及ぶ可能性もあるでしょう。

この記事では、Googleペナルティが発生する原因と、その解除方法について具体的に解説します。また、ペナルティを未然に防ぎ、安定したトラフィックを維持するために不可欠な実践的対策についてもくわしく紹介します。

紹介する内容を参考にしてWebサイト運営をさらに改善し、持続的な成功を目指していきましょう。

Googleペナルティとは

Googleペナルティは、GoogleがWebサイトに対して課す罰則のことです。ペナルティが適用されると検索順位が大幅に下がり、最悪の場合は検索結果から完全に除外されることもあります。

ペナルティには、自動的に適用されるものと、Googleのスタッフが手動で適用するものの2種類があります。いずれもガイドライン違反が原因で発生するため、回避するためには常にサイトのコンテンツとリンクの質を維持し、健全な運営を徹底することが重要です。

また仮にペナルティを受けた場合でも、適切な対応を行うことで検索順位を回復させることができます。そのため、まずはGoogleが何を重視しているのかを理解し、適切に対策を行うことが大切です。

Googleペナルティの種類

Googleペナルティには、大きく分けて「自動ペナルティ」と「手動ペナルティ」があります。

それぞれのペナルティがどのように発生するのかを理解し、どのような対策を取るべきかを知っておくことが、健全なサイト運営の鍵となります。

自動ペナルティ

自動ペナルティは、検索エンジンのアルゴリズムによって自動的に検知され、ペナルティが課される仕組みのことです。主に、低品質なコンテンツや過剰なキーワード使用が原因として考えられます。

例えば、同じ商品説明を何度も使い回したり、キーワードを過剰に使用したりする行為は、Googleに「低品質」と判断され、検索順位の低下につながることがあります。

自動ペナルティは予告なく適用され、運営者に向けて報告されることはありません。そのため、日頃から検索順位の確認を行いながら監視する必要があります。

手動ペナルティ

手動ペナルティは、Googleの担当者が直接サイトをチェックしてガイドラインに違反していると判断された場合に課される制裁措置です。

近年で話題になったのが、2024年3月に行われたコアアップデートの一環として2024年5月頃に行われた、寄生サイトの取り締まりに関する手動ペナルティです。寄生サイトとは、大手の企業ホームページやWebサイトのサブディレクトリなどで無関係なWebメディアなどを作成し、利益を得ようとする手法です。

手動ペナルティを受けた場合はサーチコンソールに報告が届くため、問題のあるコンテンツを修正し、Googleに再審査をリクエストすることができます。

再審査には時間がかかることがありますが、適切に対応すれば検索順位の回復が期待できます。

Googleペナルティを受ける主な原因

GoogleペナルティはGoogleのガイドラインに違反した場合に発生します。そして、このガイドライン違反にはさまざまな要因があります。

特に注意が必要なのは以下の内容です。

  • 独自性のない低品質ページ
  • 重複しているコンテンツ
  • 不自然な内部リンク・被リンク
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • キーワードの過剰な使用

それぞれ、具体的な原因について解説します。

独自性のない低品質ページ

独自性のない低品質ページとは、ユーザーにとって得られる情報が少ないコンテンツのことです。読むことで得られる価値が少なかったり、表面的で深掘りがされていないコンテンツは、Googleに「質の低いページ」と判断され、ペナルティを受ける可能性があります。

また、自動生成されたコンテンツや、公式サイトの説明をそのまま使用したような付加価値のない記事なども注意が必要です。2011年2月に行われたパンダアップデート以来、Googleは独自の視点が盛り込まれたオリジナルのコンテンツを重視しています。そのため、他にはない視点や新しい情報を盛り込むことが重要です。

定期的にサイト全体を見直して独自性の薄いページがないかを確認し、必要であればリライトや削除を行うことが重要でしょう。

重複しているコンテンツ

サイト内で同じ内容のページが複数存在する「重複コンテンツ」も、Googleの評価を下げる大きな要因となります。

例えば、同じ製品説明を複数のページで使用していると、Gooleはどのページを評価すべきか判断できず、いずれのページも評価が得られないというケースがあります。

ただし、重複コンテンツは意図せず発生する場合があるので注意が必要です。例えば、同一商品の色違いやサイズ違いは、同じ商品説明を使用するケースがあるでしょう。

どうしても重複コンテンツが発生する場合は、canonicalの設定が効果的です。Googleに正規ページを伝えることで、評価の分散を避けられるため、ペナルティを受けるリスクを抑えることができます。

不自然な内部リンク・被リンク

リンクはSEOにおいて非常に重要な要素ですが、不自然なリンクの設定には注意が必要です。特定のキーワードやページに対して過剰に内部リンクを設置したり、短期間で大量のリンクを購入する行為は、Googleに不自然と判断される可能性が高くなります。

特に被リンクの大量購入は、ブラックハットSEOと呼ばれるペナルティ対象になりやすいリスクの高い手法です。ガイドライン違反の一つとして取り上げられているため、意図的に行うのは避けた方が良いでしょう。

ただし、悪意を持った第三者が、意図的に大量のリンクを送る場合も存在します。そのため、被リンクの状況も定期的に監視しながら、おかしなリンクがないかをチェックする必要があります。

不自然なリンクは短期的に効果を上げるかもしれませんが、長期的にはサイトの信頼性を損なう結果となり、Googleからの評価も下がるため、慎重に取り組む必要があります。

隠しテキストや隠しリンク

隠しテキストや隠しリンクは、背景と同色の文字を使用したり極小の文字サイズを使用したり、またはブラウザの表示外にテキストを設置したりして、ユーザーには見えないようにリンクを設定する方法です。被リンクの大量購入と同様に、ブラックハットSEOの一つとしてペナルティの対象となります。

隠しテキストや隠しリンクをはじめとしたブラックハットSEOは、SEOの黎明期である2000年代に多くの運営者が取り組んでいたSEO対策です。しかし、ユーザーファーストではない取り組みのため、アップデートが実施される過程で通用しなくなっているため、無理に取り組む必要はありません。

キーワードの過剰な使用

キーワードはSEOの基本とも言える要素ですが、過剰に使用すると逆効果となる可能性があります。キーワードはあくまでも自然に文章に組み込み、ユーザーが求める情報を丁寧に伝えながら使用することが重要です。

また、メタキーワードやディスクリプションにキーワードを大量に入れる手法も過去には存在しましたが、現在では通用しません。現在のSEOはユーザーの利便性に焦点を当てたホワイトハットSEOが主流です。

どのようなコンテンツであればユーザーにとって価値があるのかを考えて取り組むことが大切です。

Googleペナルティを解除するための流れ

Googleペナルティを受けた場合は、素早く適切に対応することが求められます。特に、手動ペナルティはGoogleから報告があるため、素早く対処することが可能です。そのためには、以下のような手順で取り組む必要があります。

  • Googleサーチコンソールでペナルティを確認する
  • 内容を対応・修正して再審査リクエストを送信する
  • 再審査の結果を確認する

一つ一つ対応することで順位を回復させることは可能なので、手順を理解して適切に対応できるようにしましょう。

Googleサーチコンソールでペナルティを確認する

手動ペナルティの報告は、Googleサーチコンソールに届きます。そのため、ペナルティの解除はGoogleサーチコンソールを確認することから始まります。

手動ペナルティが適用された場合は、「セキュリティと手動による対策」内の「手動による対策」で「問題を検出しました」と表示されます。また、検出された問題の詳細も記載されています。

内容を確認し、何が起きているのかを把握しましょう。

内容を対応・修正して再審査リクエストを送信する

内容を確認したら、内容に応じてコンテンツを修正します。対象となるページも記載されているので、リライトを行ったり、被リンクの否認したりします。

被リンクの否認を行う場合、まずはサーチコンソールのサイドバーにある「リンク」内の「上位のリンクされているページ」を選択し、「リンクしているサイト」をクリックして、リンク元のサイトを確認します。その中で怪しいサイトを見つけたら、「サイトへのリンクを否認する」ページで該当のサイトを申請しましょう。

また寄生サイトに関するペナルティのように、サイト全体に影響が起きている場合もあります。サイト全体に影響が起きている場合は、場合によってはサイト全体を閉鎖したり健全なドメインへの移管なども視野に入れながら対応する必要があります。

対応が完了したら、「審査をリクエスト」をクリックして再審査を申請しましょう。

再審査の結果を確認する

再審査リクエストを送信した後は、結果を確認することが非常に重要です。ペナルティの原因が解決されていれば、ペナルティは解除されますが、修正が不十分だった場合は再審査が承認されず、さらに修正が必要になることもあります。

例えば、リンクスパムが原因で手動ペナルティを受けていた場合、不自然なリンクが残っていると再審査リクエストが拒否される可能性があります。その際は、再度問題を確認し、必要な修正を行った上で、もう一度再審査リクエストを送信することが必要です。

ペナルティ解除には時間がかかることもあるため、忍耐強く対応を続ける必要があります。

Googleペナルティの解除期間

Googleペナルティの解除は、申請してすぐに解除される訳ではありません。また、自動ペナルティの場合はGoogleのアルゴリズムがサイトを再評価するまで待つ必要があります。

そこで、それぞれのペナルティが解除されるまでにどれくらいの期間が必要なのかを解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

手動ペナルティの解除期間

手動ペナルティの解除には、Googleのスタッフによる再審査が必要で、ペナルティが解除されるまでの期間はおよそ一週間程度と言われています。

ただし、寄生サイトへの対応のように大規模な規制が行われた場合には、数週間から数か月かかることもあります。

あくまでも目安なので、サイトの規模やペナルティの内容によって変動することは理解しておく必要があります。それでも、通常時で1ヶ月以上の時間が経ってもペナルティが解除されない場合は、再申請や修正対応のやり直しなどを検討してみましょう。

自動ペナルティの解除期間

自動ペナルティはGoogleのアルゴリズムによって自動で行われるため、再申請を行うことができません。ペナルティが解除されるためには、クローラーが再訪して改めて評価を行う必要があります。

アルゴリズムの更新タイミングに依存するため、解除までには数週間から数か月かかることもあります。ですが、内部リンクを構築したりサイトマップを更新したり、または新たな記事を公開したりすることで、クローラーの訪問を促すことはできます。

クローリングの基本を理解し、コンテンツの改善に取り組みながら、評価されるのを待ちましょう。

Googleペナルティの確認や解除に役立つツール

Googleペナルティは、定期的にサイト全体を監視して問題が発生していないかを確認することが必要です。また、万が一ペナルティが発生した場合には、素早く問題を把握し、適切に対策することが求められます。

そこで、サイトの確認やペナルティの解除に役立つツールとして以下を紹介します。

  • Googleサーチコンソール
  • Google Penalty Checker
  • akakurage.jp
  • Monitor Backlinks
  • Majestic SEO

サイトの健全性を保ちつつペナルティのリスクを最小限に抑えるために、これらのツールを積極的に活用しましょう。

URL検査ツール

参照元:Googleサーチコンソール「URL検査ツール」

GoogleサーチコンソールのURL検査ツールは、ペナルティをチェックするための基本的なツールといえます。

検索窓にURLを入力して検査することで、そもそもインデックスされているのか、モバイル対応の問題がないかなどを確認できるため、サイト全体の健全性を維持するために非常に有効です。

また、ペナルティが課されたことの報告や審査の申請もGoogleサーチコンソールから行えます。もし検索順位が落ちた場合は、Googleサーチコンソールで状況を確認することから始めましょう。

The Google Penalty Checker From Fruition

出典:The Google Penalty Checker From Fruition

The Google Penalty Checker From Fruitionは、過去に起きたアルゴリズムのアップデートと、Webサイトのアクセス数の増減との関係を分析できるツールです。

特定のアップデート後にトラフィックが増減した場合、アップデートによる影響が考えられます。ですが、もしアクセスが大幅に減少したのにアップデートが関係なかった場合は、ペナルティの影響が考えられるかもしれません。

またツールは無料で利用できるため、コストをかけずにサイトの健全性をチェックすることができます。そのため、ペナルティリスクを最小限に抑え、サイトのパフォーマンスを安定させることができるでしょう。

出典:akakurage.jp

akakurage.jpは、被リンクの安全性を確認できるツールです。サーチコンソールなどで被リンクの状況を確認し、CSVでリスト化してアップロードすることで、被リンク元のサイトの健全性がチェックできます。

悪質なサイトからのリンクは否認する必要がありますが、サイトが問題ないかを一つ一つチェックするのは、作業量が膨大です。akakurage.jpは、確認する作業を簡略化できるため、サイト規模が大きくなるほど活躍するツールと言えるでしょう。

Monitor Backlinks

出典:Monitor Backlinks

Monitor Backlinksも、被リンクの質や健全性を確認できるツールです。Webサイトを登録することで、被リンクの数やドメイン、アンカーテキストの情報などが一覧で表示されます。

自社だけではなく競合他社の被リンク状況を分析することもできるため、定期的な被リンクチェックやペナルティ時の確認だけではなく、競合分析としても活用できます。

無料版もあるため、まずは試して自社にあっているかを確認してみましょう。

Majestic SEO

出典:Majestic SEO

Majestic SEOも、被リンクの数やドメインなどを分析できるツールです。独自の指標に基づいて被リンクの質も判定できるため、否認すべき被リンクの候補も一括で判断できます。

運営元は英国ですがサイトは日本語に対応しているため、使いやすいのもメリットと言えるでしょう。

被リンクについてトータルで分析が可能で無料版も用意されているため、SEO対策のツールを検討している方は一度試したいツールの一つです。

Googleペナルティを受けないサイト作りが大切

Googleペナルティを避けるためには、ガイドラインを遵守し、健全なサイト運営を行うことが重要です。高品質で独自性のあるコンテンツを制作して自然なリンクを構築することで、Googleとユーザー双方から信頼されるサイトを構築することができるでしょう。

また、定期的にサイトを監査し、問題が発見された際には迅速に対応することも欠かせません。今回ご紹介したツールはいずれも無料で利用できる機能があるため、まずは試しながら、Webサイトの規模や運用目的に合わせて自社にあったツールを見つけてください。

そして、常にユーザーファーストを心がけながら、Googleのペナルティを受けないサイト作りを目指していきましょう。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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