
国産CMS「HeartCore」とは?導入するメリット・デメリットを解説!
Webサイトに求められる役割が高度化し続ける中、CMSにも「単なる更新のしやすさ」だけではなく、コンテンツ運用の最適化やセキュリティ体制、社内ワークフローとの連携といった、より総合的な管理力が求められるようになってきました。
とくに大規模サイトや多言語サイトを運用する企業では、汎用的なCMSでは対応しきれない課題に直面することも少なくありません。そこでおすすめしたいのが、国産のエンタープライズ向けCMS「HeartCore(ハートコア)」です。
本記事では、HeartCoreの主な機能や料金プラン、導入するメリット・デメリットはもちろん、WordPressとの違いを分かりやすく解説しています。「機能で選ぶCMS」を検討中の企業は、HeartCoreが本当に自社に合うCMSなのかを一緒に見極めていきましょう。
目次
HeartCoreとは
公式:HeartCore
HeartCore(ハートコア)とは、コンテンツ管理の一元化が得意な国産のパッケージ型CMSであり、ヘッドレスCMSです。Office感覚で使えるエディタを搭載しており、WordやExcelのテキストや表を取り込んだり、加工したりできます。管理画面のUIがシンプルなので、Office製品を使ったことがある人であれば容易に編集・更新ができるでしょう。
公式サイトによると、2025年4月現在で国内企業791社以上が導入しています。日本航空や西武鉄道、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などの名だたる大企業での導入実績があるので、セキュリティ面でも安心できるはずです。
HeartCoreの主な機能
HeartCoreはホームページ運営に必要な機能が一通り揃っているだけではなく、サイト分析やデジタルマーケティングに必要な機能まで標準搭載されている、オールインワンパッケージです。
- サイト構築・編集
- 多言語サイトの作成
- サイト分析機能
- デジタルマーケティング機能
- 顧客管理機能
- 管理画面のカスタマイズ
- リンクチェック
- ヘッドレス配信機能
- スマホでの編集対応
- 顧客管理機能
他システムとの連携もできるうえ、Javaでのプログラミング実装も可能です。ある程度は、自社にあったCMSにカスタマイズできます。
HeartCoreの料金プラン
HeartCoreの料金プランは公開されておらず、要問合せとなります。
過去に公開されていたIR資料によると、オンプレミスで290万円~、クラウドで月10万円~とのことです。最低でも、このくらいの価格になると思ったほうが良いでしょう。
HeartCoreの特徴やメリット

HeartCoreの特徴を含めたメリットをまとめました。
- コンテンツ管理の一元化が得意
- サイト分析機能が標準搭載
- アカウントごとに編集画面を変更できる
- サイトパフォーマンスが良い
- セキュリティ性が高い
- 多種多様なシステムと連携可
- 多言語サイト向けの機能がある
それぞれについて解説していきます。
コンテンツ管理の一元化が得意
HeartCoreは、コンテンツ管理の一元化が得意なCMSです。テキスト・画像・写真。動画などを属性情報で管理し、検索・編集・データの受け渡しなども同一システム内で行えます。大規模サイトのような大量のコンテンツでも、瞬時に必要なものを抽出できるでしょう。
サイト分析機能が標準搭載
ヒートマップや検索キーワード分析、アクセスランキングがわかる機能が標準搭載されています。サイト分析する際に、別ツールを導入する必要がありません。ユーザーの検索履歴やログを分析する際、用途に合わせた7種類のレポート作成も可能です。自サイトの状況を把握し、課題の洗い出しを行う際に重宝するはずです。
アカウントごとに編集画面を変更できる
HeartCoreのワークスペース機能は、ユーザーごとに編集画面をカスタマイズできる強力なツールです。
役職や部署、知識レベルに応じて、必要な機能や情報のみを表示させることが可能となります。例えば、コンテンツ担当者には画像やテキストの編集機能を、承認者にはワークフローの進捗状況を中心に表示させるなど、各ユーザーが自身の業務に最適化された管理画面の設定が可能です。
さらに、ログイン直後に表示されるダッシュボードもユーザーごとに設定可能です。自分の作業に関連するコンテンツの公開状況や、承認プロセスの進捗を一目で把握できるようになるでしょう。
サイトパフォーマンスが良い
HeartCoreは、時間帯やユーザーごとに表示内容を変更できる動的HTMLです。通常なら、アクセスがあるごとにページを出力するため負荷がかかりやすいです。ですが、ヘッドレスにしたことでサーバー負荷を軽減しているうえ、エンタープライズ版以上ではキャッシュも搭載。効率よくページを出力することで、高いパフォーマンスを発揮しています。
セキュリティ性が高い
フロントエンド(コンテンツ側)とバックエンド(サーバー側)が分離されているヘッドCMSなので、内部構造が秘匿化されています。不正アクセス防止に繋がるといったメリットがあります。
また公式サイト曰く、リリースから14年間情報漏洩や改ざんなどのトラブル報告件数ゼロを達成しているほどセキュリティが高いです。
多種多様なシステムと連携可
基幹システム、外部データベース、MAツール、LDAPやActive Directoryなど、様々なシステムとの連携が可能です。ECシステム連携やエクステンション活用で、機能追加も可能です。自社の業務に適したシステムと統合することで、HeartCore内で一元管理ができるでしょう。
多言語サイト向けの機能がある
「コンテンツ翻訳サイクル自動化システム」が搭載されており、各国の言語に翻訳されたコンテンツが表示できます。これにより、多言語サイトを実現できるでしょう。また、同一サーバーで多言語サイトを別で構築して複数運営を行うことも可能です。海外向けに情報発信を行いたい企業にもおすすめできます。
HeartCoreのデメリット

HeartCoreを導入する前に、以下の2つのデメリットも把握しておきましょう。
- 静的サイトにはやや不向き
- ローコードなので多少は知識が必要
各デメリットについて簡単に解説していきます。
静的サイトにはやや不向き
HeartCore自体、高機能な動的CMSとして設計されています。そのため、静的サイトを作る場合は機能が過剰となり、設計や運用がしづらいです。コスト面を考えても、HeartCoreで静的サイトを作るのはもったいないと感じるでしょう。
ローコードなので多少は知識が必要
HeartCoreは、管理画面の操作自体はノーコードのようにできますが、あくまでも「ローコードCMS」です。デザインテンプレートやコンテンツのカスタマイズ、機能追加を行う場合は、HTMLやCSS、JavaScriptといった知識が必要となってきます。また、独自のマクロに関する基本的な理解も求められます。
本格的なホームページ運用を行うのであれば、知識がある先任者が1人はいたほうが良いです。
そもそもヘッドレスCMSとは?

そもそもヘッドレスCMSとは、フロントエンド(ユーザーが見るページ)とバックエンド(データ管理側)が完全分離しており、ヘッドにあたる「ビュー」がないCMSのことです。コンテンツを作成する場合は、APIを経由して取得してから表示させます。
フロントエンドの自由度が高くなる、マルチデバイス対応、サーバー攻撃に強いなどのメリットがあります。HeartCore以外だと、microCMSがヘッドレスCMSとして有名です。
従来のCMSとの違い
従来のCMSとヘッドレスCMSの主な違いを簡単にまとめました。
従来型CMS | ヘッドレスCMS | |
---|---|---|
構造 | フロントエンドとバックエンドが統合されている。 | フロントエンドとバックエンドが分離し、API経由でコンテンツを提供。 |
開発効率 | フロントエンドとバックエンドが密接に関連しており、変更時に相互影響を受けやすい。 | フロントエンドとバックエンドを独立して開発・更新でき、迅速な対応が可能。 |
表示速度 | コンテンツ量やサーバー負荷により表示速度が影響を受けることがある。 | サーバー負荷が軽減され、表示速度が向上する傾向がある。 |
セキュリティ性 | フロントエンドまたはバックエンドの問題がサイト全体に影響を及ぼす可能性がある。 | バックエンドの問題がフロントエンドに直接影響しにくい。 |
コンテンツ管理 | コンテンツとデザインが密接に結びついており、管理や再利用が難しい場合がある。 | コンテンツとデザインが分離されているため、再利用や一元管理が容易。 |
プレビュー機能 | 管理画面内でプレビューが可能。 | プレビュー機能を別途実装する必要がある。 |
このように、従来型CMSとヘッドレスCMSでは構造や運用面に大きな違いがあります。とくに、マルチデバイス対応や柔軟な開発環境を求めるケースでは、ヘッドレスCMSが有利と言えるでしょう。
HeartCoreとWordPressの違い
本記事で紹介してきた「HeartCore」と、世界シェア率No.1を誇るCMS「WordPress」の主な違いをまとめました。
HeartCore | WordPress | |
---|---|---|
概要 | エンタープライズ向けの多機能パッケージ型CMS。 | オープンソースのCMS。 |
料金 | 有料 (要問合せ) |
無料 (サーバー代は別) |
サイト規模 | 大規模サイト向け | 小~中規模サイト向け |
導入のしやすさ | パッケージ型のため、導入時にはベンダーのサポートが必要。 | ネット上に情報が多く、知識があるなら自分で導入可。 |
管理のしやすさ | 複数サイト、各種コンテンツの一元管理が可能。 | コンテンツ量が多いと管理がしづらい |
セキュリティ性 | セキュリティ性が高く、販売開始から14年間ハッキング被害ゼロ。 | 脆弱性が多い。プラグインによってセキュリティ性が異なる。 |
サポート体制 | ベンダーでのサポート体制あり。 | サポート体制はないが、ネット上に情報が多い。 |
主な特徴 |
・コンテンツの一元管理が得意 ・サイト分析機能あり ・ワークフロー管理ができる ・高セキュリティ機能標準搭載 |
・プラグインが豊富 ・デザインの自由度が高い ・大規模コミュニティがある ・世界No.1のシェア率 |
大規模サイトやコンテンツ管理の一元化をしたい、強固なセキュリティのCMSを探しているという場合はHeartCoreがおすすめです。コストを抑えつつ柔軟にカスタマイズできるCMSを求める場合には、WordPressのほうが向いているかもしれません。
まとめ

HeartCoreは、企業の多様なニーズに応える高機能なパッケージ型CMSとして、多くの大規模サイト運営に活用されています。コンテンツ管理の一元化、ユーザーごとの画面カスタマイズ、セキュリティの高さなど、エンタープライズ向けならではのメリットが豊富で、複雑な業務フローにも柔軟に対応できるでしょう。また、ヘッドレスCMSとしての側面も持ち合わせており、マルチデバイス対応している点もおすすめできる理由の1つです。
一方で、静的なページが中心のサイトや、開発リソースが限られている小規模チームにとっては、ややオーバースペックとなります。導入する場合は、コストや拡張性、自社のサイト規模・体制などを総合的に踏まえたうえで検討してみてください。本記事が、自社にあったCMSを見つける手立てになれば幸いです。
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