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ホームページ制作の見積書の項目例まとめ!見積もりが高い時の対処法も解説

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ホームページ制作を外注する際、多くの制作会社から見積もりを取ることになります。しかし、見積もりのフォーマットや記載項目は会社ごとに異なり、初めて依頼する場合は何をどう確認すればよいのか戸惑うこともあるでしょう。とはいえ、実際に記載されている内容自体はほとんど共通していることが多く、ポイントを押さえれば見積もりをスムーズに理解できます。

本記事では、ホームページ制作の見積もりに記載される主な項目について解説し、適正な費用感を把握するためのヒントを紹介します。見積もりが高いと感じた場合の対処方法もあります。無駄なコストを省き、納得のいく発注を行うための参考にしてください。

ホームページ制作の見積もりに記載されている項目

見積もりに記載されている項目のイメージ

ホームページ制作会社によって、見積もりに記載されている項目やフォーマットが異なります。ですが、実際は記載されている内容が、ほぼ似ているというケースが多いです。ここでは、ホームページ制作を外注した際に、見積もりに記載される主な項目を紹介していきます。

ディレクション費

ディレクション費は、ホームページ制作をするにあたっての進行管理をするための費用です。プロジェクト進行費・進行管理費という名前で記載されることもあります。

プロジェクトの主体となる「Webディレクター」が、クライアント(依頼者)と制作会社(外注先)の橋渡しを行いつつ、ホームページ完成まで進めていくなど、全体的な管理業務を行います。一般的には、ホームページ制作に関する総額の10~20%が、このディレクション費用となります。

プランニング費

プランニング費は、ホームページ制作を行う前の制作目的、KPI、ターゲットなど細かい企画を決めるための費用です。市場調査や競合調査、要件定義などもプランニング費用に含まれます。

クライアントと制作会社で話し合いながら明確化していくものなので、あらかじめ要望を書き出しておけばスムーズな打ち合わせができるでしょう。

サイト設計費

サイト設計費は、サイトマップやワイヤーフレームの作成、コンテンツ案策定などが含まれます。ディレクション費用に含まれる場合もありますが、見積もりが細かい制作会社の場合は、サイト設計費と分けて記載されているケースが多いです。

なお、クライアント側でサイトマップやワイヤーフレームを作成する場合は、サイト設計費は掛かりません。逆に、ページ数が多いサイトの場合は費用が高くなりやすいです。

デザイン費

デザイン費はホームページ全体のデザイン案や、画像・動画・アイコン・バナーなど実際に使用する素材を含めた費用です。ページ単位で金額を出す場合もあれば、実稼働時間と人件費で計算するケースもあります。

コーディング費

コーディング費は、ホームページの実装を行うための費用です。HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を用いてホームページを構築するためのコードを記述していきます。コーディング費もデザイン費と同じく、ページ単位か、実稼働・人件費で算出されます。

ECサイトやマッチングサイトなど、決済やランキング、レコメンドなどの特殊な機能を実装する場合は、コーディング費が高くなりやすいです。

レスポンシブ対応費

レスポンシブ対応費は、パソコン・スマートフォン・タブレットなど様々なデバイスに対応したサイトにするための費用です。ホームページ制作会社によっては、スマートフォン対応・モバイルフレンドリー対応と明記されることもあります。

大手検索エンジンのGoogleがパソコンサイトの評価を停止している現在、レスポンシブ対応費は必ずかかるものと思ったほうが良いかもしれません。

CMS導入費

CMS導入費は、ホームページに関する知識がなくても編集・更新ができるためのツールを導入する費用となります。ホームページ完成後の運営を自社で行う、WebコーダーやWebディレクターがいない、更新を楽にしたいという場合は導入をおすすめします。

ホームページ制作会社によっては、CMSの導入が前提のところもあります。その場合は、見積もりからCMS導入費の項目が省略されているケースもあるので、事前に聞いておくと良いです。

SEO対策費

SEO対策費は、内部SEO(テクニカルSEO)・コンテンツSEOを含め、検索エンジンの上位にホームページを表示させる施策を行うための費用です。ホームページで集客を行う場合は、SEO対策は必須といっても過言ではないでしょう。

SEOと言っても対策方法は様々なので、見積もりをもらう前に内容を確認しておいた方が良いです。

コンテンツ制作費

コンテンツ制作費は、ホームページ内に掲載する情報を作成するための費用です。会社概要やサービス内容などの原稿作成、ブログやオウンドメディアの記事作成、サイトトップに掲載する動画作成など、あらゆるものが含まれます。

コンテンツSEO対策を行う場合は、競合分析やキーワード選定はSEO、記事自体の作成はコンテンツ制作に含まれるケースが多いです。

サーバー・ドメイン費

サーバー・ドメイン費は、レンタルサーバー費用やドメイン取得費用などの環境構築にかかるお金と、その代行費用が含まれます。企業がホームページを運営するのであれば、セキュリティがしっかりした専用サーバーを契約し、自社名を入れられる独自ドメインの取得となるでしょう。

また、ネット上の情報を暗号化するSSL化や、そのほかのセキュリティー費用が含まれるケースもあります。その場合は「環境構築費用」という名前でまとめられているかもしれません。

運用・保守費

ホームページは制作して終わりではありません。公開してから不具合やバグはないか定期的に確認をしたり、コンテンツの更新を行います。そのための運用・保守費用が発生する可能性があります。

自社でホームページを運営する場合は、ソースコードの修正が入る際に単発で改修を頼むこともできます。

ホームページ制作の見積もりを確認する際の注意点

見積もりを確認する際の注意点イメージ

ホームページ制作の見積もりを確認する際は、これから紹介する4つのことに最低限注意しておきましょう。

わからない項目は質問しておく

見積もりに記載がある項目の中で、わからないものは素直に質問しておきましょう。専門用語が使われていることがあるので、意味を理解していないと不必要な項目が入れられていた場合には気づけません。

また、質問することで相手の対応を確認できます。信用できる担当なのか見極めるための材料にもなります。

発注金額だけでなく項目ごとに確認する

見積もりに記載されている合計発注金額だけを見るのではなく、各項目ごとにいくらになっているかを細かく確認しておきましょう。発注金額が予算に収まっていたとしても、不要な金額が上乗せになっている可能性は捨てきれません。

また、備考欄がある場合はその枠も確認しておくべきです。備考欄は意外に重要な条件が記載されています。「〇〇は別途費用を請求」「△△は費用に含まれない」などの記載がされているケースもあります。

納期が明確になっているか確認する

見積もりに納期の記載があるかも確認してください。ホームページの納期が遅延するのはよくある話です。納期が曖昧だと、先延ばしにされやすいので必ず明確にしておきましょう。

この日までに納品必須などのデッドラインがある場合は、契約前に伝えてください。特急料金など別途費用が掛かる可能性はありますが、納期厳守してくれます。

提案書も提示してもらう

提案書とは、クライアントの要望に合わせて課題解決のために必要な提案をまとめた資料のことです。大まかなスケジュール、どういったホームページを作るのか、競合分析やキーワード分析をどのように行うかなど、見積もりに書ききれない作業範囲を補足するためのものです。明確な定義はないので、企画書と同等に扱われることもあります。

作業範囲を明確にし、金額が妥当か判断するための材料にもなるので、できるだけ見積もりと一緒に提出してもらいましょう。

ホームページ制作の見積もりが高いと感じたときの対処法

見積もりが高いと感じたときの対処法イメージ

ホームページ制作の見積もりが想定よりも高いと感じたときの対処方法を3つ紹介します。金額に納得がいっていない場合は、試してみてください。

他の業者からも見積もりをもらう

ホームページ制作の見積もりが高いと感じたときは、別の業者からも見積もりをもらったほうが良いです。他からも見積もりをもらえば、金額が本当に高いのか妥当なのかがわかるからです。

また、業者によっては得意分野が違ったり、サイトデザインの方向性が異なります。よりよい業者に出会える可能性も捨てきれません。そのため、1社に絞るのではなく、複数の業者から見積もりをもらいましょう。

依頼内容や機能を最小限に抑える

依頼する業者を変えない場合は、依頼内容を見直して不要なものを削除する、実装してもらう機能を最小限に抑えるなどで調整しましょう。制作コストを下げれば、その分費用も安くなります。ページ数を削るのも、費用を抑える手段の1つとなります。

予算を伝えて費用交渉する

話し合いに応じてくれそうな業者であれば、素直に予算を伝えて費用交渉するのも手です。予算内に収まるよう新たに提案をしてくれる可能性もありますし、できる範囲内の作業や機能について教えてくれることもあります。

もし可能であれば、先述したように複数の業者から見積もりをもらって、「御社に頼みたいけど予算が厳しい。B社くらいの見積もりであればお願いしたい」など具体的な交渉をするのも良いでしょう。

ホームページ制作の見積もりに関するよくある質問

見積もりに関するよくある質問イメージ

ホームページ制作の見積もりに関するよくある質問をネット上で集めてみました。それぞれについて、簡単に回答していきます。

ホームページ制作費の相場はいくら?

ホームページ制作費の相場は、サイト規模やページ数、機能などによって異なるので一概には言えません。ですが、一般的に外注に依頼した場合の相場は以下のような金額となります。

サイトの種類 費用相場
LP 約10~30万円
コーポレートサイト 約100~150万円
採用サイト 約150~200万円
オウンドメディア 約150~200万円
ECサイト 約200~300万円

事前に、サイトの種類・ページ数の概算・最低限欲しい機能などを明確にしておき、業者との打ち合わせで相談しておきましょう。その後にもらえる見積もりを確認したほうが、請求金額に近い概算でもらえます。

概算と正式見積もりで金額が違う理由は?

概算見積もりは、工数や数量などからおおよその金額を提示します。例えば、198円のものは200円で計算するなどです。作業工程なども多めに見積もられているケースが多いので、正式見積もりと金額が異なります。

1つ注意しておきたいのが、発注する業者の概算が「多めに見積もっている」か「少なめ(ギリギリ)に見積もっている」かです。前者であれば予算を組みやすいですが、後者の場合は出費がかさむリスクがあります。事前に、どちらで概算しているのかも確認しておくと良いです。

見積もりにある不要な項目は削れる?

見積もりにある不要な項目は、パッケージ化されていない限りは交渉で削れるケースが多いです。なぜ不要なのかの理由を明確に伝えれば、削ってもらえる可能性が高くなります。

まとめ

ホームページ制作の見積もりのイメージ

ホームページ制作の見積もりには、ディレクション費やデザイン費、コーディング費、SEO対策費など、さまざまな項目が含まれています。各項目の内容を理解し、不明点があれば制作会社に質問することが、適正な価格での発注につながります。

また、合計金額だけを見るのではなく、各項目ごとの費用内訳や備考欄の記載も細かくチェックし、不要な費用が含まれていないかを確認することが重要です。特に、納期や作業範囲の明確化、追加費用の有無については、事前にしっかりと確認しておくことでトラブルを防ぐことができます。

見積もり金額が想定よりも高いと感じた場合は、他の業者からも見積もりを取る、機能やページ数を見直す、予算を伝えて交渉するなどの方法を検討するのも手です。ホームページ制作は、単に費用を抑えることだけが目的ではなく、目的に合ったサイトを適正なコストで構築することが大切です。自社のニーズに合った業者を選び、納得のいく条件で契約を進められるよう、見積もりの内容をしっかりと把握し、慎重に判断していきましょう。

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この記事を書いた人

小佐
不動産業界メディアの編集長を5年以上務めたのち、現在はWeb系ジャンルで執筆中。別途アウトドア記事の経験もあり。速筆&高品質(自称)をモットーにのらりくらり生きてます。オフは旅行とお酒を楽しみに自堕落生活。

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