
Jimdo(ジンドゥー)とは?メリット・デメリットや使い方を初心者向けに解説
初めてホームページを作成しようと考えている方にとって、どのCMS(コンテンツ管理システム)を選ぶべきか迷われることも多いでしょう。プログラミングの知識が必要なものから、直感的に操作できるものまで、さまざまな選択肢が存在します。
そんな中、Jimdoは初心者にとって魅力的な選択肢の一つです。Jimdoは、プログラミング不要で、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でホームページを作成できます。日本語にも対応しているので、導入ハードルは低めです。
本記事では、JimdoとはどんなCMSなのか、料金プランや導入するメリット・デメリットを解説しています。Jimdoの使い方も画像付きで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
Jimdoとは
出典:Jimdo
Jimdo(ジンドゥー)とは、2007年にドイツで誕生したクラウド型CMSです。日本では、KDDIウェブコミュニケーションズが協業運営を行っており、日本語にも対応しています。
誕生当時のホームページは、「HTMS・CSSを記述して作成」と「WordPressなどの代表的なCMSを利用」のどちらかで作成されているものばかりでした。そのためJimdoは、ドラッグ&ドロップといったプログラミング知識が不要な、全くことなるホームページ作成サービスとして話題を集めました。基本機能はクリックやドラッグ&ドロップ、文字入力をするだけ。誰であってもホームページが作成できる画期的なCMSです。
Jimdoの基本機能
Jimdoの基本機能やできることをまとめてみました。ホームページ作成に関する、基本機能は一通り備わっていると言って良いでしょう。
- ノーコード開発
- デザインテンプレート
- ブログ作成
- 画像編集
- ストックフォトの提供
- フォーム作成
- SEOサポート
- ECサイト機能
- モバイル最適化
- SNS連携
- Googleマップの埋め込み
- アクセス解析機能
そのほか「Jimdo AI ビルダー」という別プランでは、質問に答えるだけでAIが自動的にホームページを作成するという機能も備わっています。
Jimdoの料金プラン
Jimdoの料金プランは、クリエイター(通常)で5種類、AI ビルダーで3種類用意されています。
Jimdo クリエイター | |
---|---|
Free | 0円/月 |
Pro | 1,200円/月 |
Business | 2,600円/月 |
SEO PLUS | 4,250円/月 |
Platinum | 5,330円/月 |
Jimdo AI ビルダー | |
Free | 0円/月 |
Start | 990円/月 |
Grow | 1,590/月 |
無料プランは、すべての基本機能は使えますが、広告表示があるうえサブドメインとなります。個人やフリーランスの人向けです。
有料プランは、広告非表示・独自ドメイン可なうえ、プランによってはサーバーの容量が無制限となります。企業としてホームページを運営する、オウンドメディアやECサイトを作成するなら有料プランのほうが良いでしょう。
Jimdoを利用するメリット

ノーコードかつ無料でも使えるJimdoのメリットをまとめました。以下の6つのようなメリットがあるのが、人気の理由と言えるでしょう。
- 無料でホームページ作成ができる
- 直感的な操作で使いやすい
- テンプレートが豊富
- SEO対策ができる
- ECサイトも作成できる
- アクセス解析機能がある
それぞれのメリットについて簡単に解説していきます。 無料でホームページ作成ができる
Jimdoは、無料でも5ページ以内のホームページ制作が可能です。ブログなどの基本機能は全て使えるので、個人や自営業で小規模な店舗のホームページであれば十分活用できます。有料プランにする前に、お試しで機能を触ってみるといった使い方もできるでしょう。
直感的な操作で使いやすい
プログラミングやホームページの知識がない人でも、クリックやドラッグ&ドロップ、文字入力で直感的に操作できます。なんとなくこういう見た目にしたいという、大雑把なイメージでも理想に近いホームページを作成できるのが魅力です。作成したホームページのコード自体は自動で生成されます。
テンプレートが豊富
40種類以上のデザインテンプレートが用意されています。シンプルなものやオシャレなもの、コーポレートサイト向けやポートフォリオ向けなど、用途に合わせて好きなテンプレートを選択してください。なお、全てのテンプレートがレスポンシブ対応しています。
SEO対策ができる
SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの最適化のことで、作成したホームページを検索結果の上位に表示させる施策のことです。
Jimdoには、HTML・metaタグの記述やメタディスクリプション設定、サイトマップの自動表示などのSEO内部対策に関する機能が備わっています。Webマーケティングを強化したいといった要望にも対応してくれるでしょう。
ECサイトも作成できる
ECサイトに必要な、ショッピングカート設定や税込・抜表示、オンライン決済や受注・在庫管理、自動メール送信、クーポン機能などが備わっています。無料プランだと機能制限がありますが、有料プランなら好みのECサイトも制作できます。小規模な個人店であれば、満足のいくECサイトになるはずです。
アクセス解析機能がある
Jimdoには、初めから専用のアクセス解析機能があります。難しい設定はないので、アクセス解析自体初めての人でも使いやすいはずです。もちろん、Googleアナリティクスやサーチコンソールなど、本格的なアクセス解析を行うツールとの連携も可能です。
Jimdoを利用するデメリット

Jimdoを利用するうえで、以下の3つのデメリットもあるということは覚えておきましょう。
- バックアップ機能がない
- 電話サポートがない
- 無料版は180日未ログインで削除
デメリットについても解説していきます。
バックアップ機能がない
Jimdoが1日1回行っているバックアップは、サーバー全体の障害に備えたものです。各ホームページのバッグアップ機能はないので、誤ってコンテンツを削除しても復元はできません。専用のバックアップソフトやツールを自身で用意して対応するしか方法はありません。
電話サポートがない
Jimdoへの問い合わせはメール(専用フォーム)のみです。電話でのサポートを行っていないので、返信が車で数日待つ必要があります。
また、サポートは金額が高い有料プランから優先されるうえ、平日の10時~18時という限られた時間での対応です。急なトラブルは、基本的に対応してもらえないと思ったほうが良いでしょう。
無料版は180日未ログインで削除
無料プラン「Free」を利用している場合は、180日ログインがない状態だと自動的にアカウントが削除されます。せっかく作ったホームページも消えてしまうので、定期的な更新は欠かさないようにしておいたほうが良いです。最低でも月1回は更新しておきましょう。
Jimdoの使い方【クリエイター】
ここでは、Jimdo クリエイターを使ってホームページの作成方法を解説していきます。
- 使い方①:アカウント作成
- 使い方②:クリエイターで作成開始
- 使い方③:業種選択(スキップ可)
- 使い方④:レイアウト選択
- 使い方⑤:プラン・ドメイン決定
- 使い方⑥:コンテンツ編集を行う
各手順について、実際の画像付きで解説していきます。
使い方①:アカウント作成

「Jimdo」の公式サイトを開いたら、「いますぐ無料で作成」のボタンをクリック。有料プランを選びたい人も、後ほど料金選択があるので同様に進みましょう。

アカウントの新規作成は、Google・Facebook・Appleとの連携か、メールアドレスで登録を行います。

利用規約を確認し、2つ目のチェックボックスにチェックを入れて「続ける」をクリックしてください。
使い方②:クリエイターで作成開始

CMSの選択画面が出てくるので、「クリエイター」を選んで作成を始めましょう。
使い方③:業種選択(スキップ可)

ホームページの業種を選択してください。業種はスキップしても良いですが、レイアウト(テンプレート)の種類が若干変わるので変更しておいた方が良いです。
使い方④:レイアウト選択

選択画面に出てきたレイアウトから好みのものを選びましょう。レイアウト自体は、ホームページの編集画面で好きなようにカスタマイズできます。
使い方⑤:プラン・ドメイン決定

料金プランを選択し、次にドメインを決めてください。今回は「Free」プランで進みます。

Freeプランは、上記のようにサブドメインとなります。有料の場合は、最適な独自ドメインが複数出てくるので、好みのものを選べば良いです。
使い方⑥:コンテンツ編集を行う

編集画面に入ると、選んだレイアウトのホームページが表示されます。カーソルを合わせて文字を入力したり、差し替えたい画像をドラッグ&ドロップすれば編集できます。
プログラミングコードは不要なので、知識がない人でもホームページ作成が容易にできるでしょう。作成が完了したら、ホームページを全体公開すれば終わりです。
Jimdoの使い方【AI ビルダー】
Jimdo AI ビルダーのCMSの使い方を解説していきます。
- 使い方①:AI ビルダーで作成開始
- 使い方②:アンケートに回答
- 使い方③:デザイン選択
- 使い方④:プラン・ドメイン決定
- 使い方⑤:コンテンツ編集を行う
アカウント作成方法はクリエイターと同じなので割愛しています。
使い方①:AI ビルダーで作成開始

AI ビルダーを使う場合は、CMS選択画面で左側の「作成をはじめる」のボタンをクリックしてください。
使い方②:アンケートに回答

個人・法人選択や、ホームページの用途や種類などのアンケートが入るので回答していきましょう。スキップもできますが、このアンケート内容をAIが分析して自動生成するので、全て回答しておいたほうが良いです。

アンケート途中出てくる企業名は、ドメインにもなります。個人の場合は、ホームページ名を入力してそのままドメインとして使いましょう。

作っておきたいページがあれば、3つ選んで自動生成してください。ページ自体は、後から変更・追加できます。
使い方③:デザイン選択

AIが自動でホームページのデザインを2種類作成してくれます。プレビューを確認し、好きな方を選択して「続ける」をクリックしましょう。
使い方④:プラン・ドメイン決定

料金プランやドメインを設定する画面が表示されます。好きなものを選んでください。Freeプランを選択した場合は、ドメインを選んでも自動的に「.jimdosite.com」のサブドメインに変わります。
使い方⑤:コンテンツ編集を行う

AI ビルダーの場合は、編集画面の左側にメニューが出ます。編集したい場所をクリックし、ホームページ名や説明文などを書き換えていきましょう。
画像編集は、ドラッグ&ドロップでできます。コンテンツの編集が完了したら、そのままホームページを公開できます。
Jimdoを使ったホームぺージ事例
imdoを使ったホームぺージ事例を3つ紹介します。おしゃれなホームぺージから、シンプルなものまで作成できるので、まずはデザインテンプレートから好みのものがあるか確認してみてください。
なお、Jimdoを使っているホームページか見分ける方法は、ソースコードに「jimdo」という文字が含まれているかで確認できます。
Cafe Kissa
公式:Cafe Kissa
こちらのホームページは、Jimdoで最も人気がある「Stockholm」というレイアウトを使用しています。1番の特徴は、ファーストビューに大きく表示される画像です。写真のインパクトが強く残るので、飲食系やアパレル系におすすめです。なお、Stockholmを利用する場合は、高画質な画像を用意することがポイントとなります。
一般社団法人 日本放送作家協会
公式:一日本放送作家協会
こちらのホームページは、一般的なホームページ型のデザインを採用しています。各ページのコンテンツは、ブログのように文章や画像を挿入していくだけです。コーポレートサイトを作成する場合に、用いられやすいでしょう。
横浜市磯子区民文化センター 杉田劇場
公式:杉田劇場
こちらのホームページは、写真コンテンツをたくさん掲載できます。ポートフォリオサイトやサービスサイト向きと言えるでしょう。ECサイトなども、こちらのような写真コンテンツをたくさん掲載できるテンプレートを選ぶことをおすすめします。
まとめ

プログラミング知識がない人でも、簡単にホームページ作成ができる、クラウドCMS「Jimdo」について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。誰でも簡単にホームページが作れると謳っているだけあって、文字入力とドラッグ&ドロップによる画像の挿入だけで、あっという間に出来上がります。
有料プランだと独自ドメインの取得が可能、SEO対策ができる、アクセス解析機能がついているなど、企業にとっても嬉しい機能が搭載されています。個人~小規模事業者に特におすすめのCMSと言えるでしょう。ホームページ作成を考えていて、コストを抑えたいのであれば導入してみても良さそうです。
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