華道教室の集客方法とは?伝統を次世代へつなげるためのマーケティング奥義
日本の伝統的な芸道文化、華道。華道教室が集客に成功するためには、押さえておくべきポイントがあります。本記事では、華道教室が取り組むべき集客方法に加え、意識すべきこと、流派によって異なるポイントなどをご紹介。
ぜひ参考にしてみてください。
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目次
華道教室の集客で意識すべきこと
文化庁地域文化創生本部事務局の令和2年度生活文化調査研究事業(華道) によると、全国組織である公益財団法人日本いけばな芸術協会には268の流派が所属しており、このほかにも数多くの流派が華道流派として活動を行っているものとされています。
多くの流派との競争に打ち勝つために、華道教室の集客で意識すべきことを確認しておきましょう。
出典:令和2年度生活文化調査研究事業(華道) | 文化庁地域文化創生本部事務局
顧客のニーズを知る
ターゲットとしている顧客層が、華道教室に求めていることを取り入れましょう。そのためには、顧客ニーズを知る必要があります。
顧客のニーズを把握するためには、華道教室に興味を持っている顧客が、なぜ興味を持ったのかということを考える「顧客の立場」になることが重要です。
「日本の伝統文化に興味がある」
「学校の授業で触れる機会があり、もっと専門的なところで学びたいと思った」
「元々お花を育てることが好きで、綺麗に生ける方法を知りたかった」
など、興味を持ったきっかけは人それぞれでしょう。そのようなニーズに合わせた集客方法を取り入れることで、集客効果を高めることが可能です。
華道体験のハードルを下げる
伝統文化と聞くと、どうしても所作や礼儀について厳しく指導されるイメージや、服装にも気を遣わなくてはならないのではないかなど、心理的ハードルが高いという印象を受ける顧客も一定数いるでしょう。
ハードルが高い習い事と印象づいてしまうと、それだけで入会者の母数が減ってしまいます。
そのため、まずは華道に触れてもらうきっかけづくりとして、伝統文化ではあるが、誰でも習うことができ、心理的ハードルは低い習い事だと周知することや、イベントなどで、一次的にいつもとは違う場所で提供するなどして、体験しやすい環境づくりをすることが大切です。
流派によって異なる華道教室の集客ポイント
華道教室は、前述した通り多種多様な流派が存在します。そのため、自身の流派が他とどのように異なるのか、魅力や面白さなどを明確にしておかなくてはなりません。
そうすることで、他の教室と差別化ができ、顧客に対しても宣伝しやすくなるでしょう。
ここでは、華道のなかでも三大流派と言われている、「池坊」「草月流」「小原流」の3つの流派にフォーカスしてポイントを紹介します。
ケース1.池坊の場合
日本最古の流派であり、最大の会員数を誇る池坊。技法は「立花」「生花」「自由花」の3つに分かれており、古典的な技法から自由に表現する技法まで、幅広いことが特徴です。
アピールポイントは、やはり3つの技法からわかるように、伝統的なスタイルから新しいスタイルまで幅広く学ぶことができる点でしょう。
そのため、基礎的な伝統的な生け方から、応用のアレンジまで幅広く学びたい人に向けて、宣伝することが効果的と言えます。また、池坊の綺麗な花だけでなく、枯れた枝までも使う「自然のあるがままを活かす」というところも宣伝したいポイントです。
季節を感じたい、自然と触れあいたいと考えている顧客層にも刺さるようにアピールしましょう。
ケース2.草月流の場合
草月流は、他の流派とくらべて、型に捉われず自由な発想を重んじる流派です。花だけはなく、ときには石や金属などを用いることもあるスタイル。そのため、華道をより芸術作品として見ているような層をターゲットとすると効果的かもしれません。
例えば、展示会のイベントとして、実際にお花を生けるデモンストレーションを行ったり、Web上ではInstagramなどの写真や動画が映える媒体を利用して宣伝を行うことも効果的でしょう。
草月流のスタイル、自由な発想というところにフォーカスをして、伝統文化はハードルが高いと感じている層に刺さるような宣伝をしてみても良いのではないでしょうか。
ケース3.小原流の場合
和よりも洋を好む層に対して訴求したいのが小原流。小原流は、いち早く西洋のお花の生け方を考えた流派です。「お花を生けてみたいが、自宅は西洋のスタイルで統一しているから、和テイストの華道は合わなそうだから未だに習えずにいる」と考えている層もいるはずです。
西洋の花を取り入れた華道はどのような生け方をするのか、実際の写真などを用意して、チラシやホームページなどに掲載することも効果的と言えます。
剣山を使わず花瓶に生ける方法など、現代の生活スタイルに合う新しい技法を生み出してきているところも発信したい内容です。
華道教室におすすめの集客方法
ここまで、集客で意識したいこと、ポイントを解説してきました。ここでは、本題の華道教室におすすめの集客方法を紹介します。具体的な方法は以下のとおりです。
- ホームページ作成
- Instagram運用
- TikTok運用
- YouTube運用
- ポータルサイトへの登録
- チラシのポスティング
- 看板設置
- 口コミ集客
- 展示会開催
それぞれ解説していきます。
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ホームページ作成
ホームページの作成は流派が多い華道教室において、必ず用意したい媒体と言えます。教室の具体的な紹介はもちろん、流派の解説やコンセプトの打ち出し、すべての宣伝が可能です。また、ホームページは24時間稼働可能な、営業マンのような役割を担います。誰でも見ることができるため、誰に対してもわかりやすくしておくことが重要です。
ただし、ホームページに多くのアクセス数を増やしたいと考えている場合は、SEO対策という、検索結果の上位にサイトを表示させる対策を講じる必要があります。
ホームページを無料ツールを利用して作成を検討している方を除いて、ある程度の費用をかけて作成を検討している場合は、SEOにも強い制作会社を選ぶと良いでしょう。
>>>集客に強いホームページとは?制作方法や効果検証についても解説
Instagram運用
Instagramは、若い世代が多く利用していると考えられがちですが、意外にも10代〜60代と年齢層の幅は広がっています。写真や動画を投稿する媒体で、綺麗な花を生ける華道との相性も良いと考えられるため、利用したい媒体のひとつでしょう。
とくに、エンターテイメント性のある、草月流との相性は高いと言えます。なぜなら、投稿頻度やフォロワー数の規模でエンターテイメントジャンルは高い結果を出しているアカウントが多く存在するためです。
対策難易度は決して低いとは言えませんが、コンテンツ作成の手軽さや無料で運用できるという点も含めておすすめできる集客方法でしょう。
TikTok運用
若い世代に対して、アピールしたいと考えている華道教室におすすめなのがTikTok。集客に至る可能性はあまり高くありませんが、認知度を向上したいのなら運用したい媒体です。
TikTokの特徴は、他のSNSと比べてエンゲージメント率(投稿に対して「いいね」や「コメント」、「保存」などの何らかのアクションを起こしたユーザーの割合)が高いことが挙げられます。
簡単に再生数が上がっていくため、運用する楽しさも味わえるため、一度運用してみてはいかがでしょうか。
YouTube運用
無料動画サービスのなかでも、圧倒的な認知度を誇る、YouTubeの運用もおすすめです。
「YouTubeで華道動画の需要なんてあるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実際にYouTube上で「華道教室」と調べてみると、10万回再生されている華道のレッスン動画や、4万回再生されている華道のマナー講座動画など、高い再生数を誇る動画もいくつか確認することができます。
近年、気になった商品・サービス・情報をGoogleやYahoo!といった検索エンジンではなくYouTubeで調べるというユーザーも一定数いるため、華道に興味をもっている人に向けてYouTubeを通じて情報発信することも効果的と言えるでしょう。
ただし、質の低い動画は敬遠される可能性があり、高い編集力が求められるため、YouTubeを運用する際は、編集者を確保しておくと良いかもしれません。
ポータルサイトへの登録
アソビュー!やストアカ、ジモティーといった、全国のスクール事業をまとめているポータルサイトへ登録するのも、華道教室におすすめの集客方法です。華道を習いたい人のなかには、具体的にここの教室と決めていない人もいます。そうしたときに比較検討のために利用するのがポータルサイトでしょう。
また、ざっくりと何か良さそうな習い事はないかと探している人も利用するため、そもそも華道を習うという選択肢を持っていない人に対してもアピールできる媒体と言えます。
ですが、ポータルサイト内の掲載ページは、文字数や画像の設置数など制限を設けているケースがあるため、他の教室との差別化が難しいことがデメリットです。そのため、ポータルサイトを利用する場合は、より詳細な情報を載せているホームページを確認できるよう導線づくりをしておくと良いでしょう。
チラシのポスティング
チラシのポスティングは教室の近くに住む人たちに教室の存在を認知させる対策として効果的な方法です。ポスティングを専門に行っている業者にデザインから配布まで任せることも可能ですが、費用捻出をできるかぎり押さえたいなら、自身で配布することも検討しましょう。
チラシのデザインを作るのが苦手という方は、Pinterest(ピンタレスト)の利用がおすすめです。Pinterestでは、ユーザーがデザインを無料で公開しているため、チラシデザインの参考になるでしょう。
>>>Pinterest(ピンタレスト)とは?基本的な使い方と画像の保存方法を解説
看板設置
一般的な住宅で華道教室を営んでいる場合は、看板の設置をしておくことをおすすめします。看板は通りすがりの人たちに教室の存在を周知することはもちろん、初めて教室に訪れるお客様に対しても教室の場所をわかりやすくすることが可能です。
また、看板は一度設置したら、破損や汚れなどがない限りは長期的な利用ができるため、Web広告や新聞広告などの比較的高価な広告よりコストパフォーマンスが優れています。
設置をしていない方は、検討してみてください。
>>>集客に効く看板とは?店舗の魅力を伝え、お客様を倍増させるコツを紹介
口コミ集客
華道教室の集客において、もっとも効果的と思われるのが口コミ対策。華道教室はどうしても厳かな雰囲気や、芸術性の観点から心理的ハードルが高いと誤解されがちです。
知人や親族からおすすめされれば、一緒に習う事もできるため、ハードルが下がりやすくなり、体験にも顔をだしやすくなるでしょう。
そのため、紹介による新規入会者で入会金割引や、華道で使用する道具のプレゼントなどのキャンペーンを行うと教室を広めてもらいやすくなります。
展示会開催
展示会開催も集客対策のひとつとして挙げられます。展示会には、もともと華道に興味を持っている人はもちろん、持っていなかった人も訪れることがあるでしょう。
そのようなイベントで認知度向上のために教室の宣伝をすることは効果的といえます。可能であれば展示会に訪れた人用に、教室ホームページへのQRコード設置や、チラシ配布などを行い、周知すると興味を持ってもらいやすくなるかもしれません。
さらに華道体験の場として、簡単にお花を生ける体験会を行ってみても良いでしょう。
日本の伝統文化を次世代へつなげるために
本記事では、華道教室の集客方法について解説しました。パソコンやスマートフォンを利用することは当たり前の時代になったことで、集客方法のあり方も変わってきつつあります。
集客力を向上するためには、オンライン上での対策とWebを通さないオフラインの対策をあわせて行うことがもっとも効果的と言えるでしょう。そのため、何かひとつの集客方法だけに頼らず、さまざまな対策を組み合わせることを意識しながら取り組んでみてください。
伝統を次世代へつなげるためにも、本記事を参考に一人でも多くの方々に華道の魅力と面白さを届けて頂けたら幸いです。
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