【初心者必見】メルマガの作り方や成功させるコツ!テンプレートサイトも紹介
「情報通信白書 令和3年版|総務省」によると、インターネットの利用目的では「メールの送受信」が最も大きな割合を占めています。20歳から60歳以上の80%近くを占めており、SNSの発展がめざましい近年であってもメルマガ(メールマガジン)によるマーケティング方法は有効であると言えるでしょう。
そこで本記事では初心者向けにメルマガの作り方を5ステップにまとめて解説いたします。メルマガを成功させるコツや、目的や配信内容例、おすすめのテンプレートサイトも紹介しています。顧客獲得に悩んでいる企業は、ぜひ参考にしてください。
目次
初心者向け!メルマガの作り方
メルマガ(メールマガジン)はマーケティングを行う上での1つの手法です。ユーザーが興味を惹く内容にできれば、商品・サービス購入をしてくれる可能性が上がります。
そこで、初心者向けにメルマガの作り方を5ステップに分けて解説してきます。
- 作り方①:配信の目的を明確にする
- 作り方②:配信ターゲットを決める
- 作り方③:コンテンツ内容を試案
- 作り方④:配信するメルマガを作成
- 作り方⑤:配信後は効果測定を行う
何となく商品紹介のメルマガを作ったとしても読んでもらわなければ意味がありません。分析が重要となるので、紹介するステップ通りに進めてみてください。
作り方①:配信の目的を明確にする
メルマガは「顧客獲得」「お知らせ」「ファンへのアピール」など使い方が様々です。何のために配信するのか目的を明確にすることで、配信内容を絞れます。
また目的に対して配信内容を絞ることも、読んでもらえるために必要なことです。情報量が多すぎると、ユーザーが読む気をなくしてメルマガを削除してしまう恐れもあります。
作り方②:配信ターゲットを決める
目的が明確になったら配信ターゲットを決めましょう。「新規ユーザー」「リピーター」「ファン化」のいずれに分類するかはもちろん「年齢層」「性別」「住んでいる地域」などの詳細まで絞り込むと良いです。
「本当にこういう人がいるんじゃないか」と感じられるような、詳細に設定された人物像のことを「ペルソナ」と呼びます。ペルソナを社内で共有することで、メルマガだけではなくPR戦略全体に強い根拠をもたせることが可能です。ペルソナを設定も忘れずに行いましょう。
作り方③:コンテンツ内容を試案
目的とターゲットを明確にしたら、次はどういうコンテンツを配信するかの試案をしましょう。見てもらうためには興味を惹く内容にすることはマストです。また、今後もメルマガを配信する可能性が高いので、関連するコンテンツにすると良いです。
作り方④:配信するメルマガを作成
コンテンツの内容が決まったら、実際に配信するメルマガの作成に入ります。コンテンツ内容は「タイトル」「挨拶・リード文」「本文」「会社概要・問合せ先・メルマガ解除案内」の4部構成で最低限作りこみましょう。必要に応じてキャッチコピー・特集案内などを入れ込んでも良いです。
なお、タイトルはメルマガを開封してもらえるかどうかの重要なカギとなります。緊急性・独自性・超具体性・有益性の「4Uの原則」に則って作成してみましょう。
作り方⑤:配信後は効果測定を行う
メルマガの開封率やCVR(成約率)を上げ、より頼もしい販促ツールに育てるためには、配信したメルマガの効果測定とデータに基づいた改善が必要です。
ユーザーはメルマガのどこまで読んで止めたのか、どのリンクをクリックしたのか、全配信先のうち何割がメールを開封したのかなど、1通のメールから次に活かせるデータは数多く手に入ります。
この記事を含めメルマガを作る方法はWebで検索すればたくさん見つかりますが、最も重要なのは手に入れたデータを自分で読み解き、適切な改善策を実施することです。ある程度の基礎知識を得たあとは、トライアンドエラーを繰り返して自社の顧客の傾向を掴んでいきましょう。
メルマガ配信をする目的と配信内容
メルマガを運用する場合の主な目的は、配信する相手の状況によって大きく3つに分けられます。すなわち、「見込み客を増やすこと」「商品やサービスの販売促進」「自社のファンづくり」です。
- 見込み客を増やす
- 商品やサービスの販売促進
- 自社のファンづくり
送ろうとしているメルマガが、このうちのどれに当てはまるかによって、配信する内容も変わってくるはずです。
見込み客を増やす
見込み客を増やす目的であれば、商品やサービスの情報はもちろん、その業界の基礎的な知識などを配信し、ユーザーの興味を少しずつ育てるような内容にします。配信する情報が多すぎたり、セールス感が強すぎたりするとユーザーは興味を失ってしまうため、あくまで情報提供に徹するスタンスが求められます。
商品やサービスの販売促進
商品やサービスの販売促進する場合は、リピート客の囲い込みが目的になるケースが多いです。
実際の購入につながるよう、キャンペーンやお得なクーポンの情報、新商品の紹介、利用者向けセミナーへの誘導などを配信します。この段階では頻度が高すぎるとユーザーに敬遠されてしまうため、検証を重ねて適した配信タイミングと頻度を見つけることが重要です。
自社のファンづくり
すでに自社の商品やサービスを利用している顧客には、販売促進も兼ね揃えて商品ないしは自社のファンになってもらいましょう。この企業の商品であれば購入したいと思わせることが大切です。
購入した商品やサービスの基本的な使い方、よくあるQ&A、一味違った活用法、関連商品の案内など、ユーザーに「この商品・サービスを利用していてよかった」という価値を感じてもらえるようなコンテンツを作成すると良いです。
メルマガを成功させるコツ
せっかくメルマガをはじめるのであれば、成功する確率をなるべく高めておきたいですよね。
メルマガを成功させるためのコツとして紹介したいのは、以下の6つです。
- 定期配信するならテンプレートを準備
- 継続性のあるテーマを選ぶ
- オリジナリティを意識する
- タイトルと配信日時にも注意
- 読者視点でコンテンツを作成
- メール配信ツールの活用を検討
メルマガの成功はひと通りではありませんが、どのような目的のメルマガであっても、成果につなげようと思った場合、「読者が増えている」「読者が減っていない」「長期間配信し続けられている」「楽に配信できている」といった要素は非常に重要です。
定期配信するならテンプレートを準備
メルマガを定期配信する予定であれば、テンプレートを準備しましょう。毎回作成していては手間がかかるからです。「新商品紹介」「お得情報」「そのほかお知らせ」など、3パターンくらい作成しておけば使いまわししやすいです。
後ほど、無料で使えるメルマガテンプレートサイトを紹介するので、あわせて参考にしてください。
継続性のあるテーマを選ぶ
メルマガは1度配信して終わりではなく、継続的に配信することで効果を発揮します。コンテンツにするテーマは、継続配信できるようなものや連載系にすると良いです。
継続的なテーマが見つからなかった場合は、常日頃からネタ探しをしておきましょう。SNSやニュースなどから良さそうな情報を集め、ストックしておくとネタ切れを起こしにくいです。
オリジナリティを意識する
メルマガには、そのサービスや企業独自の色を反映させらオリジナリティを意識するといいでしょう。「誰にでもウケるメルマガ」ではなくなる一方、他社との明確な差別化ができます。
メルマガを通じて読者とより深い関係性を築くことができ、ただの読者から、長年自社のサービスや商品を愛用してくれるファンを生み出せる可能性が高くなります。
タイトルと配信日時にも注意
タイトルと配信日時は、メルマガの開封率に関わります。タイトルはメールの本文を開かなくても目に留まるもの。15~20文字以内という短い中に、ユーザーの目に留まるフレーズを入れ込みましょう。ちなみにコピーライティングでよく見かけるのは「限定配信」「今だけ」「〇%OFF」などの言葉です。ユーザーにとってメリットがあるものであれば、開封してもらいやすいです。
また、配信のタイミングですが朝8~9時の通期ラッシュ時間や、12~13時のお昼休憩の18~20時の退勤時間など、メールの確認頻度が多くなる時間を狙いましょう。
読者視点でコンテンツを作成
読者視点でコンテンツを作成することは、マーケティングにおいて必須です。企業が伝えたいことを一方的に紹介しても、読者の信条に寄り添えないからです。どういった読者に届けたいのか、その読者はどんな情報を欲しているのか、丁寧に分析し、メルマガを通じて読者とコミュニケーションを取るつもりで配信することが大切です。
また、配信後の効果測定とデータに基づいた改善に力を入れることも、読者ファーストのメルマガを実現することに繋がるでしょう。効果測定によって得られるデータには、読者のニーズが反映されます
メール配信ツールの活用を検討
メルマガの読者が増えれば増えるほど、宛先の管理や配信を手動で行う負担は大きくなります。メルマガの配信フローが煩雑になってきたら、メール配信ツールの利用を検討しましょう。
メール配信ツールとは、メールの一括配信機能や宛先の管理機能によってメルマガ作成や配信にかかる作業を効率化してくれるツールです。効果測定機能も備わっているので、データの収集や検証がスムーズにできます。
ツールによって機能や料金が異なるので、解決したい課題や今後の見通しもふまえ、導入するツールは多角的な視点から選びましょう。
無料で使えるメルマガテンプレートサイト
初めてメルマガを作成する場合、無料で使えるテンプレートを利用するのも手です。見た目が良く、デザイン性に富んだものがたくさんあります。今回は、おすすめテンプレートサイトを少し紹介します。
Benchmark
公式:Benchmark
Benchmarkは、世界中で50万社以上が導入しているメール配信ツールです。日本語版のWebサイトが用意されているので、気軽に利用できるのも人気の理由となります。月3,500通までは無料です。
自社サイトのURLを読み込まれば、自動的にテンプレートを作成してくれるAI機能から、自身で色や見た目をカスタマイズできるHTML用のテンプレートまであります。ドラッグ&ドロップで簡単に編集できる配信システムもあるので、専門知識がない人でも使いやすい仕様です。
Canva
公式:Canva
デザインツールで有名な「Canva」は、メルマガデザイン機能が搭載されています。様々なデザインが用意されていますし、自分で使いたい画像やロゴなどをアップロードして好きなようにテンプレートを作成できます。
作成したテンプレートをロックすれば、一部分だけの編集も可能です。初回配信後の効果測定結果を反映し、より良いメルマガにカスタマイズしやすくおすすめです。
SATORI
公式:SATORI
SATORIは日本企業が運営するMAツールですが、サイト内でHTMLデザインのメルマガテンプレートを5種類公開しています。気になるデザインのファイルをダウンロードするだけで利用が可能です。
HTMLの知識が少しでもある人であれば、自分の好きなようにカスタマイズしても良いでしょう。業種問わず使いやすいシンプルなデザインなので、社内メルマガにも活用できます。
メルマガ含めマーケティングではユーザー視点で物事を考えるべき
メルマガに限らずどのようなPR手法でも同様ですが、一度ユーザーに情報を届けたら終わりではなく、それをもとに「手に入れてみたい」「やってみたい」と思わせることが大事です。必要性を感じないような内容のメールが届き続けるだけでは、商品やサービスの印象をむしろ悪化させる要因にもなってしまうでしょう。
メルマガを受け取る人に好意的に受け止めてもらうには、商品やサービスの押し売りをせず、あくまで相手の目線に立って「今、知ったら嬉しいことはなにか?」を考えてメールの内容を作ることが求められます。
顧客と直接コミュニケーションができる機会を単なる作業にしてしまうことがないよう、しっかりと戦略を立てて運用していきましょう。
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