製造業のホームページはどう作る?中小企業も参考になるデザイン事例10選
製造業においてホームページは、集客や人材獲得に素晴らしい効果をもたらします。
本記事では、製造業の業界柄軽視されがちなホームページについて、その重要性や制作時のポイント、参考にしたいデザイン事例をまるっと紹介。
製造業を営む中小企業でも取り入れられる情報が満載ですので、ぜひご一読ください。
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目次
製造業のホームページにできること
業界柄軽視されがちな製造業のホームページですが、きちんと制作して運用することで、「新規顧客の獲得」「新たな人材の獲得」という2つの面で大きな効果をもたらしてくれます。
新規顧客の獲得
製造業において「いいものを作ってさえいれば取引先が増える」という時代は終わり、「いかに自社ならではの技術と製品をPRするのか」という点の重要度が上がってきています。
それもそのはず、あなたの企業のお客様になる企業の多くは、インターネットを使って複数の製品を見比べたり、企業情報を比較したりして、製品を導入するか否かを検討しています。顧客となり得る企業からすると、あなたの企業や製品の第一印象はホームページで決まるといっても過言ではない時代です。
だからこそ、インターネット上であなたの企業の存在とその素晴らしい製品を上手に知らしめるために、ホームページが重要視されています。
BtoB製造業では信頼が命。実績や技術、製品の魅力が詰まったホームページを制作し、SNSと連携させれば、さらなる認知拡大と企業としての信頼の獲得を狙えます。ホームページはWeb上の名刺のような役割を果たし、新規顧客の獲得に大いに役立つのです。
新たな人材の獲得
製造業の人材不足を解決する手段として、ホームページの重要性が高まっています。
経済産業省が公表する「2022年版ものづくり白書」によると、製造業における若年就業者数は、約20年間で121万人も減少しているといいます。そして、若い世代を中心とする求職者は、まずインターネットで求人情報を集めることがほとんど。
製品の魅力だけでなく働く人々の姿、企業としての信頼性が伝わるホームページや採用サイトがあれば、企業にマッチした新たな人材へアプローチすることが可能です
参照:2022年版ものづくり白書(経済産業省・厚生労働省・文部科学省の3省で共同作成)
製造業のWebサイト制作で大切なポイント
製造業のホームページを制作するにあたり、「ただ作れば良い」と考えてしまうのは危険です。しっかりと顧客獲得や受注、人材獲得につながるホームページを作るために肝心な5つのポイントについて説明します。
ターゲットを意識する
「ホームページを誰に見てほしいのか?」「ホームページ見て何を感じてほしいのか?」「ホームページを見てどういった行動を起こしてほしいのか?」といった点を意識して、制作にあたることが何よりも重要です。製造業のホームページのターゲットは、主に以下の4つ属性に分けることができます。
- 製品の購入者
- 購入の最終決定者
- 購入した製品の使用者
- 求職者
製造業をはじめとするBtoBのビジネスでは、「製品の購入者(営業窓口担当)」「購入の最終決定者(成約を承認する人)」「購入した製品の使用者」がそれぞれ異なる場合がほとんどです。
そのため、「営業窓口の方はどう思うだろうか?」「成約を承認する役職や肩書が上の人は、信頼してくれるだろうか?」「製品の使用者に使い勝手や良さが伝わるだろうか?」とそれぞれの視点を意識して、あなたの企業ならではの魅力を伝えていく必要があります。
また、求職者に対しては、「この企業で働きたい」と感じてもらえるようなコンテンツが重要です。コーポレートサイトとは別に、採用ページを作っておけば安心でしょう。
洗練されたトップページ
ホームページの第一印象を左右するトップページは、情報を詰め込み過ぎないことが鉄則です。ファーストビューでアピールすべき情報を簡潔に伝えている企業のホームページは、好印象。何を製造しているのかが一目でわかり、情報が綺麗に整理されている。そんな洗練されたトップページを目指しましょう。
分かりやすい言葉で伝える
あなたの企業の技術、そして製品は他にはないものがあり、この先何十年、何百年と続き得る財産です。その独自の技術や強みを、なるべく平易な言葉で伝えることを意識しましょう。
ホームページを見た製品の購入者や求職者が必ずしも細かい業界用語を熟知しているわけではありません。誰が見ても分かる言葉やキャッチコピーが製造業のホームページでは重要になります。
デザインで差をつける
製造業のホームページでは、どのような画像や映像が使用されているのか、どのような配色なのか、といった視覚的に訴えかける要素も、第一印象を決める大切なポイントです。
製造業だと比較的男性的なイメージがあるかもしれませんが、女性社員が活躍する写真を使用し、ホームページ全体の色合いも、柔らかな印象を与える色合いに調整すれば、「女性も活躍できる環境」をアピールできます。
求めている求職者や、PRしたい自社の強みを考えて、ホームページをデザインすることが重要です。デザインのアイデア集めとして、Webデザインのまとめサイトを参考にするのもおすすめです。
使いやすい設計にする
あなたの企業のホームページを訪れた人々が、「使いやすい!」と唸るような設計を意識しましょう。たとえば、製品を検討している企業の担当者は、効率よく製品に関する情報を集めたいと考えています。
必要な情報がすぐに分かり、必要なページにすぐに遷移できる。そんなスムーズな動線を意識したホームページ設計にしましょう。
作って終わりにしない
製造業のホームページは「作って終わり」ではありません。ユーザーに役立つコラムの発信、製品情報の更新など、地道に運用していくことで、多くの人々の目にとまる確率が高まります。検索キーワードを意識したSEO対策やSNSとの連携に取り組めば、より多くの顧客に自社をアピールできるでしょう。
製造業のホームページに掲載する項目
新規顧客や求職者を魅了し、「問い合わせ」「応募」といった行動を起こさせる。そんな製造業のホームページには、掲載すべきコンテンツや項目、意識すべきポイントがあります。一つずつ見ていきましょう。
製品紹介
あなたの企業が取り扱う製品・サービスを紹介するページは必須です。また紹介する際は、「その製品でどのような課題を解決できるのか」をしっかりと伝えるのがポイント。製品が多岐にわたる場合は、カテゴリ別に整理したり、ジャンルごとにページを分けたりするなど、ユーザーの使いやすさ、見やすさを考えた工夫をしましょう。
強みの紹介
あなたの企業ならではの特徴・強みをアピールしましょう。同じ製品を扱っている企業は他にも存在します。他社との違いを明確にするためにも、歴史ある技術なのか、最新技術なのか、業界未曾有の特殊な技術を用いているのかなどに着目し、他にはない製品の強みやメリットを、画像や映像、分かりやすい言葉を用いて打ち出すのです。
お客様の声
導入実績やお客様の声が掲載することで、製品やサービスを検討している顧客に安心感を与えることができます。今の時代、インターネット通販で買い物をするときに他のユーザーの「口コミ」を重視して購入を決定する人は多いものです。それと同じで、お客様視点から発される情報には、他にはない説得力があります。
経営方針・会社概要
経営方針、会社概要はBtoBビジネスである製造業では特に重視される傾向にあります。所在地や設立年月日、資本金といった基本的な会社情報に加え、代表からのご挨拶・メッセージという形で、会社としての理念を表現できるとさらに信頼性を高められるでしょう。
一般的に会社概要に掲載される項目については、以下を参考にしてください。
- 会社名
- 代表者氏名
- 事業内容
- 資本金
- 主要取引先
- 取引銀行
- 許可・登録・免許(ある場合のみ)
よくある質問
よくある質問・Q&Aのコーナーがあれば、あなたの企業ホームページを訪れたユーザーの抱える疑問や不安を解消することができます。疑問が解消され、製品やサービスへの理解が深まることで、受注率アップも期待できるでしょう。
最新情報
会社からの季節のご挨拶、長期休業のお知らせ、最新の製品情報など、最新情報の発信は怠らないようにしましょう。BtoB企業としての信頼性を高めるだけでなく、製品やサービスの最新情報を定期的に告知することで、新規顧客の獲得につながります。
ブログ
ターゲットに役立つ情報やためになるコンテンツをブログとして発信することで、見込み客の獲得、ユーザーのファン化を推進することができます。顧客となりえる人物がどのようなキーワードで検索するのかを考え、良質なコンテンツを随時発信していきましょう。
お役立ち資料・カタログ
製品やサービスに興味のあるユーザーにとって、役立つ情報をまとめた資料(ホワイトペーパー)や製品カタログを用意し、ホームページを訪れた人々が気軽にダウンロードできるようにしておきましょう。ダウンロードフォームを設置して、名前や会社名、連絡先といった顧客情報を獲得できれば、購入意欲の高い見込み顧客に対して、メルマガ配信を行うなど、新たなマーケティング施策へつなげられます。(個人情報の記入を必須とする場合は必ず、ホームページ上に個人情報の取り扱い、プライバシーポリシーについて明記しましょう。)
>>お役立ち資料(ホワイトペーパー)の作り方について詳しく知る
採用情報
あなたの企業ホームページには、就職を希望、検討している求職者も多く訪れることになります。採用枠がある場合は、採用情報を掲載するページを作っておきましょう。企業のコーポレートサイトとは別に、採用サイトとして独立させれば、社員インタビューや会社の様子などを画像や映像を用いて詳しく紹介できるため、企業にマッチした人材の獲得につながります。
お問い合わせフォーム
製造業のホームページでは、お問い合わせフォームが必須といえます。製品・サービス情報を素晴らしくPR出来ていたとしても、あなたの企業へすぐに問い合わせをする手段が無ければ受注につながらないからです。ユーザーが見つけやすい場所に問い合わせフォームを設置しておきましょう。また、個人情報の記入を必須とする場合は必ず、プライバシーポリシーを明示しましょう。
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参考になる製造業のホームページ‐顧客獲得編‐
新規顧客の獲得やブランディングをメインに制作されている製造業のホームページを5つ紹介します。
株式会社ハマノ
小ロット生産から寸法指定まで、オーダーメイドでボルトを製作している株式会社ハマノのホームページです。ファーストビューでは、臨場感あふれる製造風景の動画を紹介。真剣に作業を行うスタッフの映像や、代表インタビューの動画が充実しており、会社の真摯な想いや姿勢が強く伝わるサイトに仕上がっています。製品とともに会社名を覚えてもらいやすいように、あえて「ねじのハマノ」と表記している点や、年間のボルト生産数をファーストビューに表記しているなど、自社ならではの魅力を上手く表現したホームページです。
株式会社キーエンス
ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーである株式会社キーエンスのホームページです。トップページには、顧客が目当ての製品を簡単に探せるように、検索窓を設置。カタログや技術資料といったお役立ち資料も充実しており、製品も分かりやすくカテゴリ分けされています。チャットボットが設置されているため、すぐにお客様サポートとつながることができるのもポイントです。
ニチレイマグネット株式会社
保有する多くの知的財産や技術を活かした各種マグネットと、スチール関連製品の専門メーカーであるニチレイマグネット株式会社のホームページです。製造業にありがちな無機質なイメージを一蹴する、カラフルな製品画像をファーストビューに置いているのが特徴です。BtoB事業だけでなく、BtoCを意識したコンテンツやオンラインショップも用意されており、シンプルながら様々なユーザーに分かりやすく、見やすいホームページといえます。
日本システム企画株式会社
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」を代表製品として事業展開する、日本システム企画株式会社のホームページです。製品紹介や導入実績、メディアへの掲載情報など、自社の強みを上手く打ち出したトップページが印象的。ページ全体の色合いを青と白で統一し、視覚的に見やすくするだけでなく、問い合わせや資料請求を促すポップアップやボタンを設置しているのもポイントです。
TOMATEC株式会社
フリットや複合酸化物顔料、ゲルコート、微量要素肥料を製造・販売するTOMATEC株式会社のホームページです。かなりニッチな分野で事業展開していますが、ファーストビューは色鮮やかで非常にポップ。業界に精通していなくとも、製品の魅力が伝わるような工夫がされています。海外展開も拡大しており、英語や中国語に対応したサイトも用意されています。
参考になる製造業の採用サイト‐人材獲得編‐
社員インタビューや職場環境などを効果的にアピールするなら、企業のコーポレートサイトとは別に、採用サイトを作っておくのがおすすめです。自社で働く魅力をPRするだけではなく、コーポレートサイトと相互リンクで回遊率を高め、自社への理解をさらに深めてもらうことができます。ここでは、新たな人材の獲得をメインに制作された製造業の採用サイトを5つ紹介します。
新居精機株式会社
治工具部品、金型部品、試作部品などの部品製造を行う、新居精機株式会社の採用サイトです。ファーストビューの「オーダーメイド」という自社ならではの強みを簡潔に伝える言葉と、仕事場の様子や従業員の姿が映し出された映像が魅力的です。求職者が「働きだしてからのイメージ」がつきやすい採用サイトに仕上がっています。
株式会社オサカベ自動車工業
トラックボデーの設計・製造から点検・整備・修理、塗装まで手掛ける、株式会社オサカベ自動車工業の採用サイトです。「技術は、財産だ」というキャッチコピーはもちろん、笑顔で作業する社員の姿が印象的。整理された情報と緑を基調としたシンプルなデザインで、未経験者でも安心して働けることを上手にアピールしています。ページ中盤で、映像を使用しているのもポイントです。
株式会社エヌテクノ
船舶製作をメインに各種配管工事を展開する、株式会社エヌテクノの採用サイトです。ファーストビューに迫力ある船舶の写真と「船をつくる」というシンプルながらも力強い言葉を置くことで、仕事のスケール感の大きさを上手く表現しています。未経験や勤続年数ごとの給与をグラフ化したキャリアプランで、求職者が具体的なイメージを抱きやすいようになっているのも魅力的です。
株式会社木村製作所
金属ナットを専門に扱う製造工場を営む、株式会社木村製作所の採用サイトです。「工場って意外に快適なんよなぁ。」という、求職者に親近感を抱かせる柔らかい言い回しのコピーが特徴的です。また、若い世代からシニア世代まで、幅広い年齢層の社員が写る画像を使用することで、年齢に関係なく活躍できることをアピールしています。
日本ハム株式会社
大手食品加工メーカーである日本ハム株式会社の新卒採用サイトです。ファーストビューでは、夢やメッセージの書かれた用紙を持った笑顔の社員たちが次々と映し出されていきます。その他にも、サイトデザインの節々から、働きやすさ・明るく堅実な企業イメージを表現する工夫が見られます。サイト内に会社案内パンフレットやYouTube動画を用意し、簡単に閲覧できるようになっているのも特徴的です。
製造業のホームページを作る方法
ホームページを作る方法としては、「WordPressを使って自社で作る」か「制作会社に作ってもらう」かの2択が主です。
BtoBビジネスである製造業では、無料ツールによるホームページ作成はおすすめできません。カスタマイズ性に優れ、多くの顧客や人材とつながるサイトを制作するためにも、有料プランで取り組むことをおすすめします。
WordPressを使って自社で作る
自社にある程度Webに長けた人材がいる場合は、WordPressを使うことをおすすめします。
カスタマイズ性に富んでおり、HTMLやCSSといったマークアップ言語・Java ScriptやPHPといったプログラミング言語を用いずとも、管理・更新できるのがWordPressの特徴です。
WordPressを用いた基本的なホームページ制作手順は以下の通りです。
- サーバーを契約する
- ドメインを取得する
- サーバーとドメインを連携させる
- WordPressをインストールする
- ホームページ制作・開設する
制作会社に依頼する
専門知識を持ったWebデザイナーやライター、カメラマンなど手によって、クオリティの高いホームページを制作したい場合は、制作会社へ依頼すると良いでしょう。あなたの企業、製品ならではの良さを上手く打ち出した集客や採用獲得に強いホームページを期待できます。
ただし、制作会社であればどのような会社でも良いというわけではありません。複数のサービスを確認し、制作後の運用サポートや追加料金の有無などを比較して選ぶことをおすすめします。
制作会社への依頼を検討する際のポイントは以下の通りです。
- 対面でヒアリングしてくれる
- メールや電話でこまめに対応してくれる
- 実績を開示している(実際に制作したデザイン集や集客効果を確認できる)
- ホームページ制作後の運用サポートも充実している(SEO対策やMEO対策)
ホームページで賢く「顧客」と「人材」の獲得を
製造業を営む企業には、ホームページが必要不可欠な時代。そのなかで大切なのは、企業の技術や信頼性をいかに上手く打ち出せるかです。
様々な製造業のホームページからインスピレーションを得て、あなたの企業ならではの魅力を表現しましょう。
新規顧客の獲得と新たな人材の獲得、どちらも効率的に推進していくためにも、採用サイトはコーポレートサイトとは別に作っておくと安心です。
制作会社へ依頼する場合は慎重に。複数の業者を比較検討し、真摯に対応してくれるところを選んでください。
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Web集客にはホームページの活用が必須!
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