マッサージ店の集客方法~反響を出す2つの思考と6つの施策~
かつてのイメージでいうと、マッサージ店には肩こりや腰痛を改善するために訪問するお客様が大半でしたが、現在はそうしたいわゆる治療目的がほとんどということでもないようです。
となれば、集客方法もおのずとバリエーションを持たせなければなりません。
そういうわけで、この記事では、様変わりする時代の流れに対する大事な目配りとともに、反響を出すべくマッサージ店の効果的な集客の仕方についてご紹介します。肝となるのは2つの思考と4つの施策です。
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目次
マッサージ業界の市場状況
昨今、整体院やリラクゼーションサロンなどマッサージ店が乱立しており、その数はコンビニエンスストアを大きく上回るといわれています。
そもそも、一口にマッサージ店といっても、その内容はさまざまです。
国家資格のある「整骨院」、治療を目的とした「整体院」や「カイロプラクティック」、短時間の施術が特徴の「クイックマッサージ」、エステ的な要素が強い「リラクゼーションサロン」などがあり、施術内容や提供するサービスもお店によって大きく異なります。
上述した背景のもと、種類が多いうえにサービスの境界も曖昧になっており、お客様からすると、どこを選べばよいかわかりにくくなっている傾向にあるといえます。が、逆説的に述べるとそのように生じた迷いを解決できるアイデアこそ、他店との差別化が図れるポイントです。
まず考えたいのは利用目的タイプです。そう、お客様がマッサージ店に求めているものの種類。これは、実にシンプルだと思います。「症状を良くしたい」と「癒されたい」。大きく分けると、この2つです。そして、これこそが思考の軸となります。
すなわち、マッサージ店での集客方法を考える入り口として、「治療」の面と「癒し」の面で分けてみてはいかがでしょうか。
たとえば、本格的に治療したいと考えている人なら整骨院や整体院を選ぶでしょうし、仕事の疲れを癒したい気分でいる人ならクイックマッサージやリラクゼーションサロンを選択します。
そのため、そのニーズをしっかりと踏まえたうえで、お店の特徴をアピールすることが集客するためには必要です。
テレワークや自粛疲れでマッサージ店の需要がアップ!?
コロナ禍でほとんどの企業がテレワークを導入するなか、職場との環境の違いで腰痛や肩こりなど身体の不調を感じる人が多いと聞きます。
よくある原因は、脚の低いテーブルと座布団といったスタイルで作業しているケース。これが習慣化されると、腰に大きな負担が掛かることに加え、猫背にもなりやすく、肩甲骨へも影響が及びます。
また、自粛生活を余儀なくされた結果、運動不足などから身体に疲れや異常を覚える方もいたことでしょう。それゆえ、マッサージ店での施術を求める方は多かったに違いありません。が、接触を伴うサービスとあって、お店側は休業せざるを得ない状況に陥りました。
その後、徐々に営業の自粛が解除され、多くの潜在顧客が実際の集客として目に見えるようになりました。もちろん、マスク着用などのルールは存在しますが、行きたくても我慢していた方々がどっと溢れた形です。
すなわち、需要向上の期待が持てるマッサージ店の今後は、まさに集客を強化するタイミングといえます。
治療系マッサージ店の集客ポイント
治療系マッサージ店を探している人の悩みは切実です。
そのため、その悩みを自店の施術で解決できることをアピールするのがポイントになります。
「腰痛に悩んでいる」「肩こりがつらい」「外反母趾が痛い」「足のむくみがひどい」……。お客様は潜在しています。そして、彼・彼女らはそれぞれ抱える症状がさまざまであることから、どれが自分に合ったサービスを施してくれるお店なのかを探します。
対して、集客する側はどうアプローチすべきか。そう、大切なのはどのような悩みを抱えた人をターゲットにするのかを明確にし、それらに寄り添うことです。
治療系マッサージ店の場合、「○○式マッサージ」「○○式整体法」のように施術法を大きく打ち出し、訴求していく傾向があります。
しかし、お客様からすると、施術の内容自体は大きな問題ではありません。それよりも、「痛みがやわらぐのか」「つらい状態から開放されるのか」というほうが気になるはずです。
そのため、具体的にどのようなメリットを提供できるのかを真っ先に伝えましょう。そのうえで、それが真実であるということを、実際に施術を受けたお客様の感想や体験談で証明すれば、より集客に効果的です。「自分と同じ悩みを持っていた人がこのマッサージ店で笑顔になっている」と感じてもらうことができれば、来店意欲を大きく高めることができるでしょう。
癒し系マッサージ店の集客ポイント
癒し系マッサージ店は、クイックマッサージのように手軽に行けるマッサージ店と、アロママッサージのように時間をかけてリラックスできるリラクゼーションサロンに分かれます。
クイックマッサージの場合には、低料金で時間もかからないのが人気ですが、スタッフの技術力や店内の雰囲気が大きなポイントになります。
スタッフの技術力を示すためには、経験や実績、資格などを訴求すると効果的です。スタッフの技術力が高い、低価格なのに効果が高いと評判になれば、口コミ効果での集客も期待できるでしょう。
リラクゼーションサロンの場合には、ユーザーからするとどのような施術内容なのかも気になるところです。そのため、治療系マッサージ店とは違ったアプローチが効果的です。リンパマッサージやアロママッサージ、ホットストーンマッサージなど、施術の内容や使用する道具、オイルなどを詳しく説明しましょう。
実際に施術風景の写真などを使って一連の流れを説明すると、より具体的に自分が施術を受けている姿をイメージしやすくなります。加えて、その施術によってどのような効果が得られるのか、どうリラックスできるのかをアピールすることで、「このサロンで施術を受けてみたい」と思ってもらえる可能性が高まるでしょう。
チラシなどマッサージ店で使えるアナログ的集客手段
さて、ここまでお伝えしてきたことを、どう反映させていくか。ここからは、具体的な施策を4つ、そのうち本章では2つアナログ的手段をご紹介します。肝心なのは各媒体の特性を知ることです。最適な活用方法で最大限の成果につなげていきましょう。
集客媒体1:チラシの配布
チラシには、配布エリアを細かく設定できるというメリットがあるので、治療系やクイック系のマッサージ店の集客に適しています。高齢者の多い住宅街などを中心に配布すれば、来客者が増えることが期待できるでしょう。
ただし、メニューや料金などが中心のお店案内の場合だと、なかなか集客することはできません。大事なのは、悩めるお客様の気持ちを動かすこと。チラシに限らないとはいえ、チラシだとなおさら、眼前の中心となる情報が、読む人の心の的を射ているかどうかが重要となってきます。チラシでは、誰に来て欲しいのか、どんな悩みを解決できるのかを最初にアピールしましょう。
すると、該当する人に「私のための情報だ」と思ってもらえるので、興味を持ってチラシの隅々までを読んでもらうことができます。そのうえで、お客様の声や体験談を掲載すると、施術内容やその効果について信頼してもらうことにつながります。
誰が施術するのかも、丁寧に説明することが大切です。経験や実績、プロフィールなどを笑顔の写真とともに掲載すれば、安心して来店してもらうことができます。
また、チラシを見た後の次にすべきアクションを具体的に示すことで、行動を喚起する効果があります。「ご予約は今すぐお電話で」「詳しくはホームページで」はもはや定番。このように記載すると、反応率も高まり、加えて、割引クーポンや特典などを掲載すれば、より惹きつけることができるでしょう。
さらには、「○月○日まで」「○○名様限定」のように限定性をアピールすると、貴重な価値を付与することになり、集客につながりやすくなります。
>>>集客力の高いチラシを作るには?反響率を上げるためのコツを紹介します!
集客媒体2:看板の設置
立地やアクセス面でライバルに後れを取る可能性があるならば、看板は有効です。通行人の目に入る位置に設け、丁寧に誘導することで、認知や接触機会が増える期待が持てます。
デジタルに頼ることが習慣化されている方でも、わざわざ検索する手間が省けるのはありがたいはず!道行く方々がふと、看板を見つけたとき、足を止め、くたびれた身体を自覚し、そのまま来店される可能性は十分あり得ます。
>>>集客に効く看板とは?店舗の魅力を伝え、お客様を倍増させるコツを紹介
ホームページ作成などマッサージ店で使えるデジタル的集客手段
引き続き、本章ではデジタル的手段を紹介します。
営業時間の短縮など、一部ではイレギュラーなお店も多いと思います。そうした時にホームページなどで情報を発信できれば、お客様からの信頼も得られ、なおかつ親近感の寄与にもつながるでしょう。
集客媒体3:ホームページ作成
自分の悩みを解決してくれそうなマッサージ店を探す、気になるマッサージ店について知りたい、このような場合、多くの人はまずスマホやパソコンを使って検索するでしょう。
ということで、マッサージ店の集客においてもホームページは欠かせないものとなっています。まず、気を付けたいのはチラシと同様に、基本情報やただの営業案内になっているもので訴求することは難しいでしょう。
他のマッサージ店と差別化するためには、当然とはいえ、自店ならではの強みをアピールすることが大切です。自店のマッサージスタイル、システム、雰囲気にはどのような特徴があるのか、他店よりも優位に立てる点はどこなのかを考えてみましょう。
自店の強みをうまく見つけられない場合は、現在来店してくれているお客様に「なぜ他店ではなく自店を選んでくれているのか」と質問すると、答えを導き出すためのヒントが見つかります。
強みが明確になったら、それが一言で伝わるようなキャッチフレーズを作成しましょう。ホームページに訪問した閲覧者がファーストビューで、まず知る情報です。たった一つのフレーズとはいえ、その後のユーザー行動の起点となる部分。疎かにしないわけにはいきません。
たとえば、「他のマッサージ店では改善しなかったあなたへ」「痛くないのに効くマッサージ」のようなキャッチフレーズはどうでしょう。前者はターゲットの明確化。後者はメリットの提示。うまくハマれば、即来店への導線となるでしょう。そうでなくとも、興味・関心を呼び寄せ、期待感とともにお店への理解のためサイト内を回遊してもらえるかもしれません。結果、集客に結び付くケースが考えられます。
ターゲットに呼びかけ、どのような悩みを解決できるのかをアピールする。チラシと同様ですが、ホームページの場合、意思を持った人たちが飛び込んできます。集客にもってこいのチャンス。その経路と惹きつける内容を、しっかりと構築したいですね。
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集客媒体4:ブログの発信
ブログも宣伝媒体として非常に効果的です。マッサージ店の集客に欠かせない手段といっても過言ではありません。
とはいえ、どのように投稿すればよいか不安になる方もいらっしゃるでしょう。その際、おすすめしたいのは、WordPressなどのブログシステムをホームページに設置することです。パソコンの管理画面から簡単に記事を投稿できるようになります。非常に便利です。
また、投稿内容については、ターゲットとしたユーザーに役立つもの、ハウトゥー系やノウハウ、興味がそそられるようなユニークな記事など、対象を意識しながら書くことがポイントです。たとえば、「お風呂で簡単にできるリンパマッサージ」「肩こりが改善する3分体操」のような、読者が試したくなる記事も有効でしょう。
これらを踏まえて前提として心掛けたいのは継続することです。投稿の頻度が多いと、定期的に読んでくれるファンも自然と増えてきます。
「このマッサージ店にはノウハウがある」「このマッサージ店なら効果がありそう」と思ってもらえるようになる道筋をしっかりと作っていく。更新は信頼にも影響します。
そのうえで、来店を促進するためのキャンペーンやお得な情報を発信すればばっちり。どうしたって行きたくなること請け合いです。潜在客から新規客へ。さらにはリピーターへ。ロイヤルカスタマーが生まれていく過程が、案外容易に想像できませんか。
>>>ブログの始め方、作り方、書き方、稼ぎ方を初心者向けに解説
マッサージ店の集客にはリピーターの獲得も重要!
マッサージ店の経営を安定化させるには新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの獲得も非常に重要です。リピーターを獲得する最も大きなメリットは、売上アップだけでなく、その安定化にあります。新規顧客だけ獲得しようとすると、集客施策を次から次へと行わなくてはならず、集客コストが膨らんでしまい、経営が不安定になる可能性が高いです。そのため、リピート率を上げるための施策も知っておくとよいでしょう。
ここでは、マッサージ店におすすめしたいリピート客獲得のための施策をいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
>>>リピーターを育成すればお店は儲かる!顧客流失を防ぐ4つのポイント
リピート施策1.LINE公式アカウントの運用
リピーターが増えない原因としてよく挙げられるのが、「お店の存在を忘れられてしまう」ことでしょう。お店の存在を忘れられないようにするためには、顧客との接点を持つことが重要。そこで、顧客接点を持つ施策として「LINE公式アカウント」の運用おすすめします。
LINE公式アカウントとは、通常のLINEと同じように使用することができる、ビジネス版のLINEです。お客様とのコミュニケーションツールとして利用が可能で、定期的にメッセ―ジ配信を行ったり、クーポン発行を行ったり、予約フォームとしての利用をしたりするなど幅広い運用ができます。また、LINE公式アカウントは、無料で運用が可能で、手軽にアカウントの開設ができ、通常のLINEと同じように扱うことができるため、学習コストもかからないことが特徴です。
ただし、デメリットもあります。LIN公式アカウントを使って、情報を発信するためにはお客様にお店のアカウントを友達登録してもらわなくてはなりません。そのため、まずは友達登録を増やすことが重要となります。
再来店のきっかけづくりや休眠顧客の掘り起こしに最適なツールですので、リピート率の改善を行いたいのなら、導入を検討しましょう。
リピート施策2.ポイントカード・メンバーズカードの配布
飲食店や美容院などでもよく見られるポイントカードやスタンプカード。もちろんマッサージ店にも効果的な施策です。
サービスの利用回数を重ねることで割引やクーポンを付与したり、会員ランクが上がる会員制度などを設け特別感を出したりするなど、他店ではなく、あなたのお店を利用したいと思ってもらうための特典を用意しましょう。
顧客の財布のなかにカードがあれば、お店を思い出すきっかけにもなるため、再来店を促す仕組みづくりのひとつとして導入してみてはいかがでしょうか。
お客様から必要とされるマッサージ店に!
マッサージを受けたい人たちの気持ちを考えることで色々とみえてきたと思います。
「マッサージ店は数も多く、違いがわかりにくい。どのお店を選んだらよいかわからない」。今なお、そうした迷いを抱えている人は多いでしょう。
そのためにやるべきことはお客様の立場になってみること。まずは、利用目的を考える。治療なのか癒しなのか。それぞれに適した最善の導線、施策。自店の特徴をどのように多くの人にマッチングさせるか。自店ならではの強みのアピールと合わせて発信していきましょう。そうすればぼやけていた視界も広がるはずです。
運用面のリソースも視野に入れたいですね。各媒体において実績の多い制作会社に頼めば、しっかりサポートしてくれることでしょう。
卓越した施術、その職人技を知られないことは、マッサージを受ける側にとっても勿体ない!
お客様に必要とされるマッサージ店になるためには、集客もプロフェッショナルでなければならないのです。
基本的なことですが、拙稿でお伝えしたあれこれ、ぜひ試してみてください。
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