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マーケティングリソースマネジメント(MRM)とは?マーケター必見!

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2000年以降、インターネットの普及からビジネスは多様化し、マーケティングの手法も大きく変化しました。現在に至るまで社会そのものが日々大きく変わりつづけ、消費者のニーズも変化したからです。そうした中で様々なマーケティング施策を成功させるのは難しいですが、あれこれ手を出していては効果も費用も無駄なものになってしまうかもしれません。
そこで今、マーケティングを効率化させるために「マーケティングリソースマネジメント(MRM)」が必要だという声が上がっています。

マーケティングとマーケティングリソースマネジメントについて

本題に入る前にマーケティングというものについて少し触れていきたいと思います。

マーケティングとは

マーケティングと聞くと「データ分析」や「広告」というイメージが思い浮かぶ人も多いのではいないでしょうか。マーケティングとは、端的にいえば「物を売るためにどうすればいいか考えること」です。しかし業務自体はとても幅広いもので、「物を売るために考える」ということは「生産から販売までを考える」ということにもなるので、製造や営業もマーケティング業務にあたります。さらにいうと経営戦略を考えるということにも繋がってくるので、企業の経営自体がマーケティングともいえます。このようにマーケティング業務は企業活動の多くに関わっています。

少し話が大きくなりましたが、マーケティング業務は大きく分けると「商品開発」と「商品育成」の2つ。今回紹介するマーケティングリソースマネジメントは「商品育成」にあたります。

マーケティング戦略を考えるときによく使われる言葉で「4P」という、「Product (製品)」、「Price(価格)」、「Place(流通)」、「Promotion(販売促進)」のそれぞれの頭文字からとられた言葉があります。これらは互いに影響し合うもので、トータルでバランスが取れているかどうかが大切になります。最近では買い手目線の「4C」も注目を浴びていますが、こちらは「Customer Value(顧客価値)」、「Cost(顧客が負担するコスト)」、「Convenience(便益)」、「Communication(会話)」の頭文字からそう呼ばれています。買い手目線でその商品が魅力あるものかどうかを考えるということであり、ネットでの商品売買が主流となっている中で、流通や販売促進よりも会話が大切だという考え方に注目が集まっています。
消費者のニーズが変化し続けている今、マーケターとして大切なのは、消費者の動向に注視するだけでなく、社会の変化を読み取り今何が必要とされているのかを考え、ひいてはこの先の動向を予測することでしょう。

マーケティングリソースマネジメントとは

マーケティングリソースマネジメント(MRM)は、マーケティングに必要な業務や費用などのリソースを最適化できるように管理する手法のこと。
マーケティングの効果を確認するにはKPI(重要業績評価指標)が必要です。KPIを立てる際には目標とする売り上げや利益などを設定しますが、消費者のニーズが多様化している中でKPIの数値だけでは効果の検証に不十分でしょう。マーケティングそのものを改善するには過程の検証も必要になりますが、マーケティングリソースマネジメントを行うことで、どのように消費者にアプローチできるのかを導き出すことが可能です。

マーケティングリソースマネジメントの需要は年々高まっており、世界的にその市場規模は29億米ドル(2020年)から2025年までに50億米ドルに成長すると予想されています。

>参考:世界の市場調査レポート-GII

ただ、システムの導入には高い初期投資が必要で、また、データを集めなければならないので短期間では充分な効果は得られません。マーケティングリソースマネジメントは目先の利益を求めるのではなく、中長期的にプランを立てる場合に向いています。

マーケティングリソースマネジメントはなぜ必要なのか

オンラインショッピング

突然ですが買い物をする際、どのようにその商品を知ったり調べたりしていますか?
SNSで流れる広告を見て商品に興味を持ったり、YouTubeなどで実際に使用している様子を動画で見て商品の良し悪しを判断したりするという方は多いと思います。つまり、マーケティングを行うには、このような今の消費者の行動に合わせた方法を採用しなければいけません。消費者の価値観の変化には、働き方や生き方が多様化してきたという背景も含まれているため、今までと同じようなアプローチでは費用も効果も非効率なものになってしまいます。例えばあらゆるチャンネルを使って顧客とコミュニケーションを図ろうとしても、SNSが一般的に広く普及している今では、企業がなにかを発信しても埋もれてしまうでしょう。そのため、今まで以上にマーケティングを強化する必要があり、MRMが役に立つというわけです。

デジタルマーケティングにはSNS広告やインフルエンサーマーケティングなど様々な施策が存在しますが、自社のサービスをPRするにはどういった方法が適切なのか、効果が得られるかを分析してくれます。また、メディア戦略やイベント運営など多角的なブランディングを行う際にも役に立つでしょう。
マーケティング業務が多様化している中で、無駄なく効率的に消費者にアプローチできるMRMをシステム化して取り入れる企業も増えてきています。

マーケティングリソースマネジメントを取り入れるメリット

マーケティング業務

費用対効果が高い

無駄がなくなれば予算を節約できるだけでなく、適切な人材配置を行うことができるので人件費も抑えることができます。不要な作業がなくなれば社員は業務に専念でき、生産性も向上するでしょう。

PDCAを素早く回せる

商品がなぜ売れたのか、対策や費用との因果関係を突き詰めることができ、シミュレートも簡単に行うことが可能です。過去の実績値からパターンを探り、成果がなぜ上がったか分析できるので、次のアプローチまでスムーズに進めることができます。よってPDCAをより素早く効果的に行うことが可能になります。

消費者の動きを追える

消費者の価値観が多様化している中で、消費者へのアプローチと反応をパターン化し、分析することができるので、結果だけではなく過程を知ることができます。MRMを使い続けるほど次の一手が打ちやすくなります。

マーケティングリソースマネジメントで無駄を省け

これまで説明したように、今は市場の情報分析が複雑になっています。そのため、今まで以上にマーケティング施策を見極め、消費者行動を的確に捉えることが必要になります。MRMを取り入れることで「どのアプローチが的確だったのか」、「どういったリアクションがあったのか」など結果だけでなく過程を客観的に見つめ直せるようになるので、顧客とのコミュニケーションをスムーズに取ることが可能になるはずです。また、施策がしっかりと決まれば無駄な作業が減るので、自社のリソースを最大限に活かせるようになります。さらに、マーケティング業務を改善することは商品の売り上げに影響するだけではなく、会社全体の生産性の向上や業務改善にも繋がります。
日本製のMRMのシステムは少ないですが、簡単に取り入れるものもあるので、まずは試してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

RYUICHI ARAI
神奈川県出身。いきなりフリーランスとしてキャリアをスタートさせ、スポーツ関連の記事を執筆。過去にはHIPHOPライターとしても活動。ライター 以外にもコンテンツ制作や編集などの仕事も行う。趣味はフィールドワーク。

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