ネットリサーチ会社おすすめ7選!実施するメリットや導入時の比較ポイントについても解説
調査手法の1つとして普及しつつあるネットリサーチ。ニューノーマル時代に突入し、急速にオンライン化が進む中で、新たに導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて今回は、ネットリサーチを行うメリットや自社にあったリサーチ会社の選び方などを紹介していきます。後半では、おすすめのリサーチ会社を7社厳選して紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ネットリサーチとは
ネットリサーチとは、その名の通り、インターネット上で実施する市場調査のことです。
専門のリサーチ会社に委託するのが一般的で、依頼されたリサーチ会社は自社で保有するモニターやパネル(調査対象者)に向けて、Web上でアンケート調査を実施します。
紙ベースで行う従来の調査手法のように、調査員が自宅へ訪問したり、手紙を郵送したりする必要がなくなるため、リサーチにかける手間や時間を大幅に削減することができるでしょう。
ネットリサーチを行うメリット・デメリット
では、ネットリサーチを活用することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。デメリットとともに確認していきましょう。
メリット
代表的なメリットとしては、次の3つが挙げられます。
・短期間で調査を実施できる ・従来の調査方法と比べてコストを抑えやすい ・大規模な調査が可能 |
まず1つ目のメリットは、短期間で調査を実施できる点です。前述したように、ネットリサーチはオンラインですべての作業が完結するため、アンケートの作成から回答の収集までをスピーディーに行うことができます。紙ベースで行う調査のように、収集した回答を電子化する必要もないため、分析作業も効率的に進められるでしょう。
2つ目のメリットは、市場調査にかかるコストを最小限に抑えられる点です。紙で調査を行う場合は、アンケート用紙の印刷費や郵送費、調査員の人件費など、さまざまな費用が発生します。しかし、ネットリサーチであれば、これらの費用がほとんどかかりません。紙ベースの作業をオンライン化することで業務の効率化も図れるため、工数の削減にもつながるでしょう。
3つ目のメリットは、大規模な調査を手軽に行える点です。Webアンケートはインターネットにつながる環境であればどこからでも回答できるため、全国のモニターを対象に調査を実施できます。モニター側もPCやスマホで気軽に入力・送信できるので、回答も比較的集まりやすいでしょう。
デメリット
ネットリサーチは、上記のようなメリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。
・モニターの属性に偏りがある ・データの信頼性に欠ける |
1つ目のデメリットは、モニターの属性に偏りが出やすい点です。Web上で行うネットリサーチは、調査対象がインターネットユーザーに限定されるため、インターネット利用率の低い層からはサンプルが集まりにくい傾向にあります。調査の内容やターゲットによっては、従来型の方が向いているケースもあるため、目的に応じて使い分けるようにしましょう。
2つ目のデメリットは、必ずしも信頼性の高いデータを取得できるとは限らない点です。ネットリサーチは調査協力してくれたモニターに対してポイントなどの謝礼を用意しているケースが多いため、中には謝礼目的で適当な回答を送信する人も存在します。悪質な回答ばかりではありませんが、虚偽の回答が含まれていることも十分に考えられるため、信頼性の低い回答があることも理解したうえでデータを活用するようにしましょう。
3つの比較ポイントをチェック!ネットリサーチ会社の選び方
では、実際にネットリサーチを依頼する場合、どのように委託先を選べばよいのでしょうか。
ここで、自社にあったネットリサーチ会社の選び方を確認しておきましょう。
<ネットリサーチ会社の比較ポイント> ①サポート型かセルフ型か ③データの品質が保たれているかどうか ②定量調査か定性調査か |
1つずつ解説していきます。
①サポート型かセルフ型か
会社を比較検討するうえで、まず確認しておきたいのが「サービスの提供範囲」です。
多くのリサーチ会社は、「サポート型」と「セルフ型」という2種類のタイプに分類でき、どちらに属するかで納品までにかかる期間や料金が変わってきます。
まず「サポート型」は、調査票の作成・調査の実施・回答の収集・データの分析といった一連の工程を委託できるタイプです。調査の大部分をプロに任せられるので、ネットリサーチにかかる負担を大幅に軽減できますが、その分、納品までの期間が長くコストも割高になりやすい傾向にあります。
次に「セルフ型」ですが、こちらのタイプは基本的にアンケート調査のみを実施します。調査票の作成やデータ集計後の分析を自社で行う必要はありますが、納品までのスピードが早く費用もリーズナブルな設定になっていることが多いです。
シチュエーションによって最適なタイプが異なるため、ネットリサーチを行う目的や自社の体制・予算などを踏まえたうえで各社のサービスを比較してみてください。
②データの品質が保たれているかどうか
前述したように、アンケートモニターの中には、不正回答や悪質な回答を行う人も少なからず存在します。ネットリサーチの成功は、いかに信憑性の高いデータを取得できるかどうかにかかっているため、多重登録や不正回答を防止するための対策がなされているかどうかも確認しておきましょう。
③定量調査か定性調査か
「ネットリサーチ=定量調査」という印象を抱く方も多いかもしれませんが、近年ではビデオ通話やチャットなどを活用して消費者とマッチングできる「定性調査」のサービスも登場しています。
どちらの調査を実施したいのかによって選ぶべきネットリサーチ会社が変わってくるため、あらかじめ目的や課題を明確にしたうえで、その目的を達成できるサービスを選ぶようにしましょう。
タイプ別!おすすめのネットリサーチ会社7選
最後に、おすすめのネットリサーチ会社を「サポート型」と「セルフ型」に分けて、計7社紹介していきます。
<サポート型> ・ネオマーケティング(株式会社ネオマーケティング) ・楽天インサイト(楽天インサイト株式会社) ・インターネットリサーチ(株式会社マクロミル) ・ネットリサーチ(株式会社アスマーク) <セルフ型> ・Fastask(株式会社ジャストシステム) ・Surveroid(株式会社マーケティングアプリケーションズ) ・Sprint(株式会社ジャストシステム) |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
サポート型
まずは、「サポート型」のネットリサーチ会社を4つ紹介します。
ネオマーケティング(株式会社ネオマーケティング)
「ネオマーケティング」は、提携パネルを含めて約2,700万人ものモニターを有するネットリサーチ会社です。入念なヒアリングで調査課題や目的を明確化し、その企業の課題に応じて最適な調査設計を提案してくれるため、ネットリサーチ初心者でも効率的かつ効果的なリサーチを行うことができます。
また、サービスの提供範囲も広く、調査企画の設計から調査結果に基づいたプロモーション施策の実行まで、マーケティング活動全般においてサポートを受けることが可能。多くの調査会社のようにリサーチ結果の報告で終わるのではなく、分析したデータの活用方法まで提案してもらえるのはネオマーケティングの大きな魅力といえるでしょう。
公式サイト:ネオマーケティング(株式会社ネオマーケティング)
楽天インサイト(楽天インサイト株式会社)
「楽天インサイト」は、年間約1,000社(2018年9月時点)もの企業・法人に利用されている実績豊富なネットリサーチサービスです。
最大の特徴は、約220万人(2019年4月時点)という業界最大規模のモニターを保有していること。楽天市場や楽天トラベル、楽天証券など、楽天グループの利用者で構成されており、幅広い趣味嗜好を持った人を対象に調査を行うことができます。独自の基準を設けてモニター管理も行っているため、信憑性の高いデータを期待できるでしょう。
公式サイト:楽天インサイト(楽天インサイト株式会社)
インターネットリサーチ(株式会社マクロミル)
「株式会社マクロミル」は、21カ国に50の拠点を持つグローバル企業です。年間30,000件・取引社数4,000社以上と、日本国内および海外でトップクラスの実績を誇ります。
最短24時間以内にデータを納品してもらえるため、短時間でアンケート調査を実施したいときに向いています。専任のスタッフによるサポートも受けられるため、ネットリサーチが初めての企業でも安心して依頼できるでしょう。
公式サイト:インターネットリサーチ(株式会社マクロミル)
ネットリサーチ(株式会社アスマーク)
「株式会社アスマーク」のネットリサーチは、企画設計から分析までトータルサポートしてもらえるのが魅力です。オーダーメイド型のサービスを提供しており、丁寧なヒアリングのもと、それぞれの目的に合わせて最適な企画を提案してもらえます。
モニター数も豊富で、アプローチ可能なアンケートモニターは株式会社アスマークで保有するモニターと提携モニターを合わせて1,600万人以上。年齢・性別・居住形態・職種・世帯年収・自動車の運転習慣など、さまざまな属性情報が登録されており、ニッチなターゲットに対応できるようになっているのも特徴的です。
公式サイト:ネットリサーチ(株式会社アスマーク)
セルフ型
次に、「セルフ型」のネットリサーチ会社を3つ紹介します。
Freeasy(アイブリッジ株式会社)
「Freeasy」は、低コストかつスピーディーなアンケート調査を可能にするネットリサーチサービスです。1回500円から利用でき、初期費用・ランニングコストは無料。アンケート画面作成後、最短10分で配信できるようになっているため、市場調査をスピーディーに行うことが できます。
また、回収したデータをグラフで可視化できるのも魅力の1つ。設問ごとにグラフの形式をカスタムできるようになっており、さらに、編集したグラフはPNG形式でダウンロードもできるため、アウトプットまでスムーズに進められるでしょう。
公式サイト:Freeasy(アイブリッジ株式会社)
Surveroid(株式会社マーケティングアプリケーションズ)
「Surveroid」は、350万人を超えるモニターに向けてアンケートを配信できるネットリサーチツールです。直感的に操作できる優れたUIになっており、初心者でもクオリティの高いアンケートを作成できます。
また、調査結果を付属の集計ツールでまとめることができるのも魅力的です。GT表(単純集計表)やクロス表だけでなく、グラフやレポートも作成できるので、アンケート集計業務の工数を大幅に削減できるでしょう。
公式サイト:Surveroid(株式会社マーケティングアプリケーションズ)
Sprint(株式会社ジャストシステム)
「Sprint」は、チャットを用いてオンラインで定性調査を行うことができるネットリサーチサービスです。5分間で対象者とのマッチングを行い、その後すぐに30分間のチャットインタビューが開始されるため、思い立ったタイミングで調査を実施できます。
複数人の意見を聞きたい場合は、最大5人のマルチインタビューを行うことも可能。画像・動画・URLを提示することもできるので、密度の濃いインタビューを実現できるでしょう。
公式サイト:Sprint(株式会社ジャストシステム)
ネットリサーチ成功の鍵は会社選びにあり!
今回は、オンラインで市場調査ができる「ネットリサーチ」について解説してきました。
最後にまとめて紹介したネットリサーチ会社以外にも、日本国内にはまだまださまざまなサービスが存在します。会社によって取得できるデータが変わってくるので、まずは自社のやりたいことを明確にしたうえで、その目的を果たせるようなネットリサーチを選んでみてください。
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