ニュースレターとは?意味や作り方、人気のレイアウトテンプレートなど
ニュースレターは、組織・個人問わず、活動状況などを定期的に発信・発行するメディアです。魅力的なニュースレターが、顧客との信頼関係を深めていくケースは多々見られます。そうした成功体験を期待し、これから積極的に取り組もうと検討されている読者の方は少なくないでしょう。
本記事では、ニュースレターについて基本から応用まで幅広く取り上げ言及します。意味や作り方、レイアウトを考える際のコツ、人気のテンプレート……等々、とりわけ初心者の方であれば、おそらく気になると思われるトピックが満載です。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
ニュースレターとは?
冒頭でも簡単に触れましたが、あらためてお伝えすると、ニュースレターとは、主に企業や政府がその活動状況を伝えるための電子媒体や印刷物のことです。
無作為に配布するのではなく、比較的エンゲージメントの高い既存顧客に向けて発行するのが一般的です。また、組織内で活動状況を共有する場合に用いられることもあります。
他方、発信者は組織だけに留まりません。個人の発行もいまや当たり前のように浸透しています。フリーランスとして独立したライターやジャーナリストが、既存顧客を含む自身の支援者に向けて送ることはもちろん、ポスティングなどの手段によって新規顧客へとアプローチするやり方さえ以前に比べて増えている印象です。
と、“定期的な刊行物”といったイメージが強いニュースレターですが、決して制約に縛られるものではありません。効果を見定めたうえで、イベントなどに合わせて発行できるなど柔軟に扱えます。加えて、広告やセールス目的で活用されることは極端に少ないと考えていいでしょう。どちらかといえば商品購入後のサービスの一環です。
なお、無料が多いとはいえ、なかには有料で配布されるケースもあります。
ニュースレターの種類
ニュースレターはいくつかタイプが存在します。
それぞれ用途は異なるため、臨機応変に活用することが大事です。
以下、具体的に4種類、ご紹介します。
記事(単体)タイプ
企業の方針や活動内容などを記事形式で綴り発行するタイプです。1つのテーマに対して深く掘り下げることができます。専門知識を満遍なく顧客に提供することで信頼を得られるケースは少なくありません。他方、親しみやすさに舵を切ってもいいでしょう。ほぼブログと勝手が同じと捉えれば、臆せずに、そしてペースを乱さずに発行できるはずです。
キュレーションタイプ
有益な情報をキャプションとあわせてリンク集としてまとめたものが、キュレーションタイプです。最新ニュースやトレンドを扱う場合に適しています。ネタに困ることが少ない傾向にあり、また更新頻度が高い点も特徴です。
複合タイプ
上述した記事(単体)タイプとキュレーションタイプの融合型です。総じてボリューミーな傾向にあります。内容も、大抵濃密です。記事の面白さだけでなく、ピックアップするリンク先のセンスも問われます。
ニュース特化タイプ
ニュース特化タイプは、タイムリーな話題を扱うニュースレターです。主にイベント開催や季節限定といったキャンペーンが展開される時に発行されます。内容に関しては、そのイベントやキャンペーンの予備知識まで含めることが多く、読者の興味・関心を引く工夫が随所で見られます。
ニュースレターを作成するメリット
ニュースレターは顧客との接点になり得ます。そのため、良好な関係を築けるチャンスです。うまくいけば、サービスの売り上げにも影響するでしょう。意外と盲点かもしれませんが、リマインドの役割を果たしている点もまたニュースレターの特長です。せっかく商品やサービスはたまた企業やそもそもニュースレター自体を認知してもらえても、数日たてば忘れられてしまうものです。だからこそ、定期的に届けられることの重要性が分かります。
また、人気に火が付けば、個々のメンバーにもスポットライトが当たることも考えられます。社員や経営者がいわばブランド化することで、企業のイメージアップが良くなるケースは決して珍しくありません。そのため、ただ機械的に発行するのは勿体ないでしょう。顧客とのコミュニケーションツールとして機能させるにはどうすればいいのか。やはり、濃密で良質なコンテンツを作る意気込みで取り組むべきものと思われます。もちろん、アイデアも必要です。参加型形式にするなどして、読者ひいては多くの見込み顧客を巻き込むことができれば、エンゲージメント向上の好循環が形成されるでしょう。いわばファンマーケティングの理想です。同時にそれこそがニュースレターのメリットであり本質だと考えます。
ニュースレターでよく扱われるネタ
ニュースレターで扱われるネタはさまざまです。あらゆる切り口で読者ひいては顧客にアプローチできます。そうしたなか、人気のテーマがあるのも事実です。
以下、いくつかピックアップします。
時事ネタ
時事ネタは、ニュースレターとして最も扱いやすいネタの1つです。そうはいってもやはり、ただ話題を共有するだけでは興味を持ってもらいにくいでしょう。なるべく作成者の見解を加えてみてください。実際のところ、そうした情報は喜ばれる傾向にあります。また、現在どのような取り組みが行われているか、あるいは今後に向けた展望などまとめて発信できると、さらに読者を惹きつけられるかもしれません。
会社案内
あまりにシンプルですが会社案内も定番のネタです。企業理念は意外と既存顧客の関心を高めやすく、加えて、社員紹介は一定数ニーズがあります。ニュースレターの特性を生かし、一つのコンテンツとして精度の高い記事を作ることができれば、反響が期待できるでしょう。
お客様の声
展開中のサービスを利用してくれた顧客の声も、読者に喜ばれるコンテンツの1つです。第三者の評価は信頼性が高いため、自発的なアピール以上に訴求できるでしょう。サービスの購入を検討している方に対してはとりわけ効果的です。
よくある質問と回答
よくある質問があれば、回答とあわせてニュースレターに織り交ぜてもいいでしょう。顧客にとっては、わざわざ問い合わせをする手間が省けるほか、事業(者)に対して信頼を寄せることになるはずです。
イベントレポート
イベントレポートも大きなネタになります。特に参加者が読むとなると、当事者として思い出すことができるため、より愛着が湧くようになるかもしれません。ブランド認知向上にもつながり、あるいは次回以降のイベントの参加やサービスの利用、商品購入の導線としての効果も期待できます。仮にこれまでそのイベントに参加したことが無い方であっても、ニュースレターから伝わる温度感次第で、すなわち充実した内容であれば少なからず興味を引くことができるでしょう。
ニュースレターの作り方
いざ、ニュースレターを作るにあたっては手順をしっかりおさえるようにしましょう。
特に初心者の方は見切り発車によって途中混乱し、結局頓挫するケースも少なくありません。一つずつ丁寧にプロセスを踏むことを心がけてください。
目的設定
ニュースレターを作成する際は、まず目的設定から始めましょう。
対象の読者層はどこか、そして彼・彼女らが何を望んでいるのかを把握し、逆算するようにテーマを決めるのがセオリーです。そのうえで、そのニュースレターを発行することで何を得られるのか。具体的に見据えておくようにしましょう。
情報収集
テーマが決定したら、内容を充実させるために情報を集めていきます。いわゆるネタを探す作業です。はじめのうちはなるべく数を重視し、そこからより有意義なものを抽出していきます。十分なリサーチのためには、時に取材も必要かもしれません。そうして築き磨いた情報にこそ価値は生まれます。
内容の落とし込み
これまでお伝えしてきたことを整理し、ニュースレターへと反映させましょう。
自社(あるいは自身)が目指すもの、理念、顧客にとって有益な情報、期待せずにいられない未来の話、Q&A、お客様の声、実績……等々、ルーティンとして毎回書くものを決めてもいいですが、時には企画を用意するのもおすすめです。さらには失敗談も効果的。よりパーソナルな一面が垣間見えることで顧客との距離がぐっと縮まるかもしれません。
いずれにせよ、共感ポイントを軸に読者とともにコミュニティを作っていく意識があれば、内容はおのずと親しみやすくなるでしょう。あわせて写真の活用にもこだわりたいところです。基本は笑顔。テキストだけでなく、その他リソースもうまく用いて読み人の心を動かすニュースレターを作り上げてください。
第三者チェック
目的、テーマ、ネタをうまく本文に落とし込んだうえで気を付けたいのが、独り善がりにならないことです。そのため、できる限り第三者に協力してもらうことをおすすめします。他人の意見はいわば顧客の声です。ゆえに、そうした意見にはしっかり耳を傾けたうえで、柔軟に取り入れるようにしましょう。
ニュースレターのレイアウト
ニュースレターのレイアウトに悩む方は意外と多いように見受けられます。おそらく、絶対的なセオリーがあり、ある程度の素養が必要だと思う方が一定数いらっしゃるのでしょう。しかし、実はこれといった決まりはありません。思いつくままにレイアウトを組み、それがそのまま発行側のブランドイメージになるケースも存在します。
とはいえ、初心者にとってはやはり難しく思えるかもしれません。慣れないうちは、後述するテンプレートを活用することをおすすめします。
さて、ニュースレターのレイアウトを決定する際は、視認性や読みやすさだけでなく、高揚感を与えることも大切です。
具体的には、まず、ヘッダーのサイズです。大きく設定することでダイナミズムにつながります。見出しも同様。サイズあるいはフォント次第で、読み人の印象が変わるといっても過言ではありません。
また、個性的なニュースレターを作成するためには、全体の色合いも重要です。ポジティブな印象を与えるために明るい色を多めに使うなど意識的に取り組んでみてください。加えて、ジャンル別にアイコンを用意するのも見栄えを良くするちょっとしたコツです。
ニュースレター用のおすすめテンプレート・デザイン素材
本章ではニュースレターに使えるおすすめのテンプレートを紹介します。
気になれば、ぜひ活用してみてください。
Canva
「Canva」はプレゼンテーションやポスターなど、ビジュアルコンテンツを作成するためのプラットフォームです。そのなかに、ニュースレター用のテンプレートも用意されています。 バラエティに富んでいるだけでなく、使いやすい点が魅力的です。方向性が定まっている場合は、キーワード検索で手っ取り早く選べます(相応のテーマが候補として出現します)。
パワポン
株式会社アスクルのサービス「パワポン」は、ニュースレターのテンプレートをパワーポイント形式で提供してくれます。無料でダウンロードが可能です。しかもその数1500点以上。また、会員登録不要で簡単に入手できる点も魅力的です。
Microsoft Office
「Microsoft Office」で用意されているニュースレターのテンプレートは、社内報用、不動産業者向けなど用途がセットで明記されています。そのため、初心者もどれを選べばいいか、迷わずに済むはずです。
Frame Design
飾り罫や飾り枠といったフレーム素材を扱っているサイト「Frame Design」も知っておいて損はないでしょう。見出しに用いることをおすすめします。
ICOOON MONO
「ICOOON MONO」も無料とはいえ、ニュースレターに重宝したくなる素材が満載のサイトです。シンプルで使い勝手のよいアイコンが数多く用意されています。
顧客を魅了するニュースレターを作ろう!
ニュースレターは顧客との懸け橋です。信頼関係を深めるためにも何とはなしに送ることは無いようにしましょう。可能な限り魅力的にすべく、目標設定含めた一つひとつのプロセスを大事にし、レイアウトにもこだわり印象的なものにすれば、時間こそ掛かるかもしれませんが、愛着を持ってくれる方も増えるはずです。そもそも収益をはじめ成果につながる施策として十分に確立されています。
そうこう踏まえて、拙稿をヒントに、気になる方はぜひ注力してみてください。
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