にじジャーニー(niji・journey)とは?使い方や料金プラン、商用利用について解説!
「にじジャーニー( niji・journey )」というサービスをご存知でしょうか。近ごろ話題の画像生成AIの一種ですが、2次元のイラストに特化しており、操作画面が日本語で使いやすいという特徴があります。
本記事では、「にじジャーニー」の基本情報をはじめ、使い方や料金プラン、商用利用について解説しています。
目次
にじジャーニー(niji・journey)とは
「にじジャーニー(niji・journey)」とは、アニメ・ゲーム調のイラストに特化した画像生成AIです。ジャーニーという名前のとおり、「Midjourney」をベースに設計されています。
また、コミュニケーションツールのDiscord上で操作する点もMidjourneyと同じです。コメント入力画面にプロンプト(テキスト)を入力すれば、それに応じたイラストが生成されます。
Midjourneyの詳細についてはこちらで詳しく解説しています。
>>>Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方を画像で解説!商用利用できる?無料版は?
にじジャーニーの無料期間は終了
以前の「にじジャーニー」には無料版が存在しました。約25枚ほどイラストを生成できたので、本サービスの使い心地を試すのにぴったりでしたが、現在は提供されていません。
参考までに、有料の料金プランを契約しない状態でプロンプトを入力すると、以下のようなアナウンスが表示されます。
日本語で要約すると「需要が多いのでトライアルを提供できない」という内容です。一見トライアルが再開する可能性を含んだようなテキストですが、おそらく「にじジャーニー」の無料期間が復活することはないでしょう。
無料の画像生成AIが知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
>>>【12選】無料の画像生成AI・イラスト自動生成サービス!おすすめスマホアプリやWebサイトを紹介
にじジャーニーの料金プラン
「にじジャーニー」を利用するためには有料プランに課金する必要があります。具体的には以下のとおりです。
「にじジャーニー」とMidjourneyは1つのDiscordアカウントで利用できます。つまり、料金プランも連動しているということです。
また、画像生成AIは「クレジット」「トークン」という単位を消費し、画像を生成する仕組みが一般的ですが、「にじジャーニー」では異なります。かわりに「GPU Time」という単位が使用されます。
「GPU Time」とは、画像・イラストを生成するのにかかる時間のことです。料金プランごとに「GPU Time」の上限が設定されています。
また、上記画像には「Fast GPU Time」「Relax GPU Time」の2種類ありますが、両者の違いは以下の通りです。
- Fast GPU Time:高速で画像を生成できるが時間制限あり
- Relax GPU Time:低速だが無制限に画像を生成可能
Basic Planの場合、Fast GPU Timeが3.3 hr/month、Relax GPU Timeが用意されていません。つまり、毎月3.3時間の範囲内でイラストを生成できることになります。Standard Plan以上に申し込めば、Relax GPU TimeがUnlimited(無制限)です。
支払い方法
「にじジャーニー」の支払い方法は、決済代行プラットフォームのStripeです。StripeはMastercardやVISAなど主要国際ブランドに対応しているので、一般的なクレジットカードやデビットカードをお持ちなら問題ありません。
詳細はこちらを参考にしてください。
ちなみに、Stripeは「PCI サービス プロバイダー レベル 1」です。これは決済業界の最も厳しいレベル認定なので、セキュリティ面は安心していいでしょう。
残念ながら、PayPalや電子送金には対応していません。
【Webサイト編】にじジャーニーの使い方(始め方)
ここでは、webサイトやブラウザにおける「にじジャーニー」の使い方を解説します。
まずは公式サイトにアクセスし、「今すぐ始めましょう!」をクリックしてください。
次に「ディスコードに参加しましょう!」をクリックします。
ユーザー名を入力し、「はい」を選択します。アカウントをお持ちなら「既にアカウントをお持ちですか?」からログインしてください。
「画像生成(-数字)」のスレッドに入室します。
コメントボックスに「/image」と入力してください。
プロンプトを入力します。今回は「ダンスバトルをする猫と犬」にしてみました。結果は以下のとおりです。
イラストは1度に4枚生成されます。
「U1」「V3」の使い方については、Midjourneyの記事で解説しているので参考にしてください。
>>>Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方を画像で解説!商用利用できる?無料版は?
【スマホアプリ編】にじジャーニーの使い方(始め方)
「にじジャーニー」は2種類のスマホアプリで利用できます。
- にじジャーニーアプリ
- Discord上
それぞれ使い方を解説します。
にじジャーニーアプリ
2023年10月18日、「にじジャーニー」の単体アプリがリリースされました。使い方は以下のとおりです。
まず、アプリをインストールし、「はじめに」をタップしてください。
利用規約の同意画面が表示され、20回分の無料クレジットが付与されます。
「OK」をタップするとホーム画面が表示されます。コメントボックスにプロンプトを入力してください。今回は「右手に雷の魔法、左手に炎の魔法を発動している二足歩行の猫」にしてみます。下画像のように、パレットのロゴをタップすれば「モデル」「ウェイトのスタイル比」「スタイル」を変更可能です。
また、L字ブロックのようなロゴではアスペクト比を変更できます。
歯車のロゴでは生成モード、視認性を調整可能です。
一番左のロゴは、画像をアップロードする機能なので今回は使用しません。生成結果は以下のとおりです。
日本語プロンプトで入力しましたが、自動的に英語プロンプトに変換されました。また、それぞれの画像を拡大してみます。
どのイラストも雷・炎のいずれかしか反映されていません。ただ、全体的なクオリティはかなり高いです。
Discord編
「にじジャーニー」はスマホのDiscordアプリでも利用できます。ただ、webサイト版と使い方は変わりません。
まずは「にじジャーニー」と検索し、「今すぐ始めましょう!」をタップしてください。
次に「ディスコードに参加しましょう!」をタップします。
アカウントがない方は「登録」、お持ちの方は「ログイン」を選択してください。
「画像生成(-数字)」のルームに入ります。
コメントボックスに「/image」と入力します。
今回は「ビリヤードを楽しむ猫たち」にしました。結果は以下のとおりです。
以上、「にじジャーニー」のDiscordにおける使い方はwebサイト版とスマホアプリ版で変わりません。画面の大きさがPCとスマホでは異なるので、そこだけ注意すれば大丈夫でしょう。
にじジャーニーは商用利用できる?著作権は?
結論、「にじジャーニー」は商用利用できます。Discordの「?商用利用・非商用利用について|質問サポート」に以下のような記述があるからです。
ただ、「この場合は商用利用できるか」など、個別のケースには回答できないとしています。「にじジャーニー」をビジネスに利用しようと検討中の方は、弁護士などの専門家に相談したほうがいいでしょう。
著作権に関して「にじジャーニー」の公式アナウンスは確認できませんでした。
そもそも、画像生成AIによるコンテンツが著作物と認められるかどうかは議論段階です。文化庁の見解は以下のとおり。
AIが自律的に生成したものは、「思想又は感情を創作的に表現したもの」ではなく、著作物に該当しないと考えられます。
引用:AIと著作権(2023/5)|文化庁著作権課
(例)人が何ら指示※を与えず(又は簡単な指示を与えるにとどまり) 「生成」のボタンを押すだけでAIが生成したもの
※プロンプト等
これに対して、人が思想感情を創作的に表現するための「道具」としてAIを使用したものと認められれば、著作物に該当し、AI利用者が著作者となると考えられます。
重要なのは「AIを道具として使用したかどうか」という点です。これは「創作意図」「創作的寄与」が行われたかによって判断されます。
どのような行為が「創作的寄与」に該当するかは、はっきりとしたルールが明示されていません。
「にじジャーニー」によって生成されたイラストの著作権に関しては、結論づけられないのが現状です。
にじジャーニーのまとめ
本記事では、画像生成AIのにじジャーニーについて解説しました。抑えておきたいポイントは以下のとおりです。
- MIdjourneyをイラスト特化にしたサービス
- 有料プランのみ
- Midjourneyと料金プランを共有
- 商用利用可能
Midjourneyとの違いに関しては、「イラストに特化しているか」「日本語プロンプトに対応しているか」程度です。MIdjourneyに慣れていればすぐに使いこなせると思います。
ただ、トライアルの無料期間は停止中なのでご注意ください。
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