指名検索とは?なぜ対策が重要かその理由と増やす方法を紹介!
指名検索とは、検索エンジンで企業名やサービス名で検索することを指します。Webサイトを運用していくなかで、自社名やサービス名で検索しても自社のコンテンツが上位表示されていないというケースがあります。もしかしたら、指名検索を対策することを忘れているかもしれません。
そこで、本記事では、指名検索とは何か改めて解説しつつ、なぜ対策をすることが重要なのか、その理由と増やす方法を紹介します。
これから対策を始める方はもちろんのこと、すでに対策済みの方も見直しを兼ねてぜひ参考にしてみてください。
目次
指名検索とは?
指名検索とは、検索エンジンで企業名や商品名、サービス名、ブランド名などといった固有名詞を含む以下のようなキーワードで検索することを指します。
【例】
企業名:〇〇不動産株式会社
メディア名:不動産ライフメディア
店名:〇〇不動産株式会社 新宿支店
サービス名:おうちナビ
このようなキーワードは指名キーワードと呼ばれ、指名キーワードで上位表示を達成すると、ブランド認知度の向上、流入数のアップなどさまざまなメリットを享受できます。策を講じるべき重要なキーワードといえるでしょう。
指名検索の対策が重要な理由
Webサイトを運用するうえで、指名検索を対策すべき理由はいくつかあります。ここからは、以下の3つの理由をくわしく解説していきます。
- 上位表示を達成しやすく、流入数の確保につながる
- コンバージョン率(CVR)が高い
- コアアップデートなどの変動に左右されない
ぜひ参考にしてみてください。
1.上位表示を達成しやすく、流入数の確保につながる
企業名やサービス名を含む固有名詞での検索クエリ(以下、指名キーワード)は公式サイトとの関連性が高いと検索エンジンから認識されやすいため、上位表示を達成しやすい傾向にあります。
また、指名キーワードで検索をするユーザーは、「企業情報を知りたい」「サービスの料金を知りたい」など明確な理由をもっているため、高い確率で公式サイトにアクセスします。
ブランド認知度が向上すればするほど、流入数を確保しやすくなるため、指名検索の対策と並行して認知度向上も行うとよいでしょう。
なお、企業名やサービス名が競合他社と被っている場合は、検索エンジン上でも競合するため、その限りではないということを認識しておく必要があります。
2.コンバージョン率(CVR)が高い
コンバージョン率(CVR)とは、サイトに訪れたユーザーのうち、商品購入や問い合わせなど、成果につながる行動をしてくれた人の割合を指します。
指名検索をするユーザーは、少なからずその企業、サービスを知っており、興味をもっている可能性が高いです。なかにはすでに購入の検討まで進んでいるユーザーもいるでしょう。
ただし、指名検索でアクセスしてくるユーザーのために、商品購入ページやお問い合わせページまでの導線設計が十分でないと、コンバージョンに至らないケースがあるため、ユーザー行動を踏まえた適切なアプローチが必要です。
3.コアアップデートなどの変動に左右されない
検索エンジンは定期的に検索結果の見直しや評価方針を変更するアルゴリズムのアップデートを行います。アップデートの施行によって、上位表示を達成していたものの、ガクッと順位が下がってしまうのはSEOにおいてあるあるです。
ですが指名検索の場合、サイトとキーワードの関連性が非常に高いと判断されているため、検索エンジンのアップデート変動に左右されにくい傾向にあります。
このような理由から安定した流入数を確保しやすいため、指名検索の対策は重要なのです。
指名検索を対策しないとどうなる?
実際に自社名や提供しているサービス名で検索をして、上位表示されていない場合、すぐにでも対策を始めた方が良いかもしれません。ここでは、指名検索を対策しないことで起こり得るデメリットを紹介していきます。
見込み顧客が他社に流れてしまう可能性がある
指名検索を対策しないと、企業名やサービス名で検索をしたときに、自社のコンテンツではなく他社のコンテンツが表示される可能性があり、重要な見込み顧客が他社に流れてしまうことがあります。
他社のコンテンツが競合であれば機会損失を招きかねませんし、仮に自社のサービス紹介をしてくれているコンテンツだとしても、間違った情報を発信している可能性だってあり得ます。
コンバージョンに繋げるためやブランド価値を高めるためにも、指名検索の対策は必須なのです。
関連性の低いコンテンツが上位に表示される
指名検索を対策しない場合のデメリットとして、関連性の低いコンテンツが上位に表示されるということも挙げられます。
ユーザーが求めていない情報が掲載されたコンテンツが上位に表示された場合、全く情報を見てもらえないまま、ページを離脱してしまう可能性が高いでしょう。
見込み顧客に良い印象を抱いてもらうためにも、自社のコンテンツが上位に表示されるようしっかりと対策することが重要です。
指名検索を対策する流れ
ここまで、指名検索とは何か、対策するべき重要な理由と対策しないことによるデメリットを解説しました。ここからは、実際に対策を行う際に、どのような流れで行うと良いのかを紹介していきます。
対策の流れとしては以下のとおりです。
- 指名検索キーワードの洗い出し・選定
- 対策ページの選定・割り振り
- 適切なSEO対策を行う
- 効果検証
なお、対策が上手くいかない場合に備え、その他としてリスティング広告による対策も解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
1.指名検索キーワードの洗い出し・選定
まずは、指名検索されるであろう、自社と関連性のあるキーワードの洗い出しと選定を行いましょう。まず、基本となるのが「企業名」や「サービス名」です。その他に「ブランド名」や「商品名」などがあります。それに加えて、「特徴」や「機能」、「料金」、「地域名」をかけ合わせてみるとよいでしょう。
指名キーワードの例としては以下のとおりです。
【例】
企業名+商品名:「Apple iPhone」
企業名+商品名+a :「 Apple iPhone 価格」
地域名+企業名:「新宿 Apple」
また、指名キーワードを調べる方法として、「Googleサーチコンソール」というツールを利用するのもひとつの手段です。このツールは、実際に検索されているキーワードを確認することが可能ですので、対策する際の参考になります。
キーワードの選定基準については、洗い出したキーワードを検索もしくはツールで順位を確認し上位表示できていないものから対策を始めるとよいでしょう。
2.対策ページの選定・割り振り
キーワードの洗い出し・選定が終わったら、どのコンテンツでそのキーワードを対策するのかを決めましょう。すでに対策が可能なコンテンツが用意されているのであれば、そのコンテンツにSEO対策の最適化を施します。
もし、用意していないのであれば、新たにコンテンツの作成が必要です。
3.適切なSEO対策を行う
指名検索で上位表示ができていない場合は、適切なSEO対策を行う必要があります。
例えば、タイトルタグの見直しを行ったり、重要視しているコンテンツに内部リンクを設置したり、意図しないコンテンツが上位表示されているのであれば、Noindexを設定したりするなど最適化を図りましょう。
4.効果検証
ひと通りの作業を終えた後は、必ず効果検証が必要です。キーワードの順位を計測したり、クリック数を測ったりするなど、施策した結果を追うことも大切な作業といえます。
もし、効果が出ていないのであれば、さらにリライトや改修、検索結果の最適化を行ってきましょう。
その他.対策困難な場合はリスティング広告を検討する
最後に、指名検索の対策が困難な場合にどのようにしたらよいのか紹介します。どれだけ対策を行っても上位表示が達成できないことはあり得ます。例えば、企業名やサービス名が他社と被っている場合や他社のリスティング広告が表示される場合などです。
そのような場合は、自社の指名キーワードでリスティング広告を出稿することが対策として有効でしょう。リスティング広告は、費用はかかるものの、任意のキーワードで表示させたいコンテンツを上部に表示させることができます。
もし、対策が困難な場合は、広告を掲載するということも検討するとよいでしょう。
指名検索を増やす方法
前項を踏まえて、どのような手順や方針、あるいは施策を打てば指名検索の増加につながるのでしょうか?
以下、指名検索を増やす方法を紹介していきます。
SNSを運用する
企業・お店のSNSアカウントを作成し、ターゲット層に向けてメッセージを発信するのも、指名検索を増やすのに有効なはずです。
認知機会の創出だけでなく、ユーザーが企業・お店に対して親近感を抱いてくれることも期待できます。スタッフの情報発信がきっかけでファンを獲得することも少なくありません。
サイトとうまく紐付け、指名検索はじめ全体的にSEO評価を上げる意味でもSNSは可能性に満ちています。
時には情報発信だけでなく、ユーザーとのふれあい、コミュニケーションがあれば尚良いでしょう。積極的に交流してファンコミュニティを作り、指名検索の増加に役立てましょう。
コンテンツSEOに取り組む
コンテンツSEOとは、更新可能なブログ記事ページやオウンドメディアなどで良質なコンテンツを継続的に発信し、潜在的なニーズを持った見込み顧客に検索エンジン経由でアプローチし、集客する手法のことを指します。
指名検索を増やすためには、「社名やサービス名をできる限り認知させること」が肝です。コンテンツSEOによって、さまざまなクエリで上位表示を達成できれば、Web上での社名の露出につながります。
コンテンツSEOについてくわしく知りたい方は、当メディアにて紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
広告を出稿する
お店や商品を知ってほしいターゲットの属性は明確にしておきましょう。そのうえであらゆる媒体を活用しアプローチすることが効果的です。
たとえば、Web広告の出稿は相性が良いと考えます。広告で露出を増やすことによって、ユーザーの記憶に根付く期待が持てるでしょう。
「〇〇なら〇〇株式会社」と思ってもらえるように、長期にわたって何度も行うことが肝心です。逆に短期間のみでは、その後によりインパクトの強い他社の広告が出てきた時、イメージが薄れてしまう恐れがあります。
ターゲットをロックオンするまでは、継続的なプロモーションが必要です。
>>>Web広告の種類とは?運用することで期待できる効果・メリットについても解説
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、SNSなどで発信力や訴求力に優れた人物、「インフルエンサー」に商品・サービスの宣伝を依頼することで、その影響力を自社のPRに活かす手法のことを指します。
インフルエンサーの影響力(フォロワー数やチャンネル登録者数など)によって、費用としてかかる宣伝費は大きく異なりますが、自社の商品やサービスを依頼をして宣伝してもらうことで、大きな宣伝効果を生むでしょう。
そうした宣伝は、指名検索にも大きな効果を得られるため、潤沢な資金があるのであれば検討してみてもよいかもしれません。
>>>インフルエンサーマーケティングって何?失敗しないコツも解説!
プレスリリースを配信する
プレスリリースの配信も指名検索を強化するのに有効な手段です。
第三者メディアに情報を掲載してもらうためにも商品やサービスの魅力については、しっかりアピールすることが大切です。水面下で記者と良好な関係を築くことも間接的には効果を生む期待が持てます。
どういう形であれ、メディアからの取材を受けたり、情報を掲載してもらったりすることで、より多くの人が店名や商品名を目にするきっかけを作れます。そこから興味を持った人が指名検索する流れは、十分考えられるはずです。
>>>プレスリリースとは?配信するメリットや書き方のコツを徹底解説!
指名検索数の調べ方
指名検索数を知りたい場合、手っ取り早いのが「Googleサーチコンソール」です。以下の手順で確認できます。
- はじめに、Googleサーチコンソールを開き、左側のメニューバーにある「検索パフォーマンス」から「検索結果」を選択します。
- 次に、ページ内のタブより「期間の指定」を行います。
- 続けて、「エクスポート」をクリックし、CSVファイルをダウンロードします。
- その後、指名検索キーワードでフィルタをかけ、該当する数値を抽出します。
表示回数やクリック数に加え、平均掲載順位やクリック率も指標として把握できます。
具体的な数値がみえることで、指名検索での上位表示の価値観もまた変わってくるはずです。
「1位になると指名検索であれクリック数が違う(増加する)」ことが検証できた時点で、やはり指名検索にも注力せざるを得ないと考えます。
指名検索を対策してマーケティングに活かそう
指名検索での上位表示や表示回数の増加は、自社ビジネスの収益アップにつながりやすい要素です。また、ブランディングにも寄与し、商品・サービスの価値を揺るぎないものにしてくれる期待が持てます。
一方できちんと注意点を把握し、理に適った施策を講じることも意識しなければなりません。できれば複数用いるのがおすすめです。
一つのやり方にとらわれず「Web広告を使いターゲットへの露出を増やす」「SNSを活用する」など、無理なく始められるものから複合的に絡めていけるといいでしょう。
その際、試行錯誤は必須です。が、そこで勝ちパターンを掴めれば、指名検索での上位表示はもちろん、数も増えていくはずです。
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