NotebookLMとは?日本語版はある?使い方料金プランを解説!
NotebookLMは、Googleが開発した生成AIサービスです。アップロードしたファイルを分析・要約することができ、主にメモアプリとして機能します。
本記事では、NotebookLMの料金プランや使い方について徹底解説。ぜひ参考にしてください。
目次
NotebookLMとは
NotebookLMとは、Googleが手掛ける生成AIサービスです。主にメモアプリとしての側面が強く、アップロードしたファイルの分析・要約といった機能が搭載されています。
特筆すべき点としては、「Gemini 1.5 Pro」が搭載されていることが挙げられます。「Gemini 1.5 Pro」は、グーグルが開発した大規模言語モデル(LLM)「Gemini」の最上位モデルです。条件次第ではChatGPTの最新モデル「GPT-4o」を超える性能を発揮します。
「Gemini 1.5 Pro」は非常に優れた言語処理・推論能力を持っているので、1度に100万トークンまで処理できます。これはライバルとされているChatGPTやClaudeと比較しても圧倒的な数値です。
100万トークンの処理能力がどれほどかをわかりやすく示した例は以下のとおりです。
- 動画:1時間
- 音声:11時間
- コード:3万桁
- ワード:70万語
もちろん、「Gemini 1.5 Pro」が搭載されたNotebookLMは、それだけ高性能であるということになります。実際に使ってみた感想は後述します。
NotebookLMの始め方
ここでは、NotebookLMの始め方を解説します。
まずはGoogleアカウントにログインした状態で公式HPを開いてください。
右上の「Try NotebookLM」をクリックすると自動的に操作画面へと遷移します。
これで準備完了です。
NotebookLMは、Googleアカウントさえあればスムーズに利用できます。
NotebookLMでできること
ここでは、NotebookLMでできることを解説します。
- 複数ファイルの分析・要約
- ソースコードの表示
- 画像認識
- メモの追加
- メモの共有
それぞれ詳細をチェックしていきましょう。
複数ファイルの分析・要約
NotebookLMには複数のファイルをアップロードでき、それらを分析・要約してくれます。対応しているファイルの種類は以下のとおりです。
- Googleドライブ
- テキストファイル
- コピーされたテキスト
- webサイトのURL
具体的な使い方は後述しますが、NotebookLMでは複数ファイルの内容を分析したうえで、ユーザーが入力したプロンプトに対する回答を生成します。つまり、情報源をユーザー側でコントロールできるということです。
ソースコードの表示
NotebookLMはアップロードされたファイルをもとに回答を生成します。その際、どの部分を参考にしたのかチェックすることが可能です。
生成AIのデメリットであるハルシネーション対策として非常に効果的です。
>>>ChatGPTの回答が嘘ばかり?原因と解決策を解説
画像認識
NotebokLMは画像認識機能も搭載されています。アップロードしたファイル内に画像やイラストがあったとしても、その内容を理解したうえで分析・要約することが可能です。
メモの追加
NotebokLMにはメモ機能も用意されています。「Chatを閉じる」→「メモを追加」の順でクリックしてください。
メモ画面に文章を入力できるので、付箋のような役割を担ってくれます。
メモの共有
NotebookLMはメモを共有することができます。画面右上の「共有」をクリックし、共有するユーザーを選ぶという流れです。
チーム内での情報共有を円滑に進めたい際に役立ちます。
NotebookLMでできないこと
NotebookLMでは、ChatGPTやCopilotのように汎用的な活用には向いていません。具体的には以下のとおりです。
- ブログ記事の執筆
- 画像生成
- ソースなしで回答 など
文章生成AIという枠組みではなく、AIを活用したメモアプリ程度に思っておくといいかもしれません。
【合わせて読みたい】
>>>ChatGPTで画像生成する方法を解説!著作権や商用利用はどういう扱い?
NotebookLMの料金プラン
現時点(2024/6/10)では、NotebookLMは無料で利用できます。費用を抑えつつ業務効率を改善することが可能です。
ただ、早期テスト段階が終了した場合、有料プランが追加される可能性もあるのでご注意ください。
NotebookLMの使い方
NotebookLMの使い方は以下のとおりです。
まずはメモを開き、アップロードするファイルを選択します。
今回は私が執筆したweb記事「【無料19選】画像生成AI・イラスト自動生成サービス!おすすめスマホアプリやWebサイトを紹介」にしてみました。結果は以下のとおりです。
非常に的確な概要が生成されました。ここからがNotebookLMの真骨頂です。アップロードしたファイルについて、いくつか質問してみます。まずは「どのような無料の画像生成AIサービスがあるのか」と聞いた結果は以下のとおりです。
これも正確な情報が出力されました。次に「私は都内でwebデザイナーをしています。業務で日常的に使える画像生成AIを探しています。費用は抑えたいので、無料で使い続けられるものがいいです。商用利用問題もクリアしているサービスがいいです。おすすめはなんですか?」と聞いてみた結果は以下のとおりです。
しっかり分析したうえで、おすすめの画像生成AIを紹介してくれました。
NotebookLMの上限について
NotebookLMには、上限に関するルールがいくつか存在します。なかでも押さえておきたいものは以下のとおりです。
- アップロードできるソースの数:50個
- 1つのソースに含まれる単語数:50万語
- PDFの容量:100MB
また、ページ数に関する上限は存在しません。
NotebookLMの制限事項
NotebookLMの制限事項のなかで、押さえておきたいものは以下のとおりです。
- 個人情報や機密情報をアップロードしない
- 暴力・性的コンテンツに関する質問をしない
- 18歳以上であること
それぞれ詳細を解説します。
個人情報や機密情報をアップロードしない
NotebookLMでは、個人情報や機密情報のアップロードが制限されています。
個人情報や機密情報(名前、住所、電話番号など)を含むドキュメントはアップロードしないでください。
引用:ソース 制限事項|NotebookLM ヘルプ
ただ、自動的に情報がはじかれるわけではありません。ユーザー側が意識的に個人情報・機密情報を入力しない姿勢を守る必要があります。
暴力・性的コンテンツに関する質問をしない
NotebookLMに暴力・性的コンテンツ関連の質問をしても、回答が生成されないことがあります。
NotebookLM が質問に答えられない理由はいくつかあります。
安全フラグ: ソースの内容に、安全フラグの引き金となる表現が含まれている可能性があります。暴力、性的またはわいせつな内容などデリケートなトピックが含まれている場合に、たとえそれが歴史的な文脈であっても、このフラグが立つ可能性があります。
引用:特長と機能 NotebookLM が質問に答えられないことがあるのはなぜですか?|NotebookLM ヘルプ
暴力・性的コンテンツに関する質問は避けたほうがいいでしょう。
18歳以上であること
NotebookLMは、18歳以上の人に向けたサービスです。
NotebookLM は、Gemini API が利用可能な 180 以上の地域のすべてのユーザー(18 歳以上)が利用できます。
引用:全般情報 NotebookLM はどこで利用できますか?|NotebookLM ヘルプ
18歳未満の方は利用できないのでご注意ください。
NotebookLMは日本語に対応している
NotebookLMは日本語に対応しています。実際の操作画面もほとんど日本語です。
リリース当初のNotebookLMは、アメリカの一部ユーザーのみに提供されていましたが、2024年6月6日より、日本を含む200以上の国と地域にその範囲が広がり、順次提供をスタートさせています(※)。
言葉がわからなくてNotebookLMを使えないといった心配はないでしょう。
※ 参考:NotebookLM を日本語でも提供開始。ウェブサイトや Google スライドにもサポート(2024/6/6)|Google Japan Blog
NotebookLMが使えないときの対処法
ここでは、NotebookLMが使えないときの対処法について状況別に解説します。具体的には以下のとおりです
- アクセスできない
- ソースのアップロードに失敗した
- PDFが読み込めない
それぞれ詳細を解説します。
アクセスできない
NotebookLMにアクセスできない場合、考えられる理由は以下のとおりです。
- サービスの提供地域ではない
- 18歳未満
- 学校や職場で管理されているアカウントを使用
日本在住で18歳以上の場合、前半2つには該当しません。つまり、学校や職場のアカウントを使用しているからアクセスできない可能性が高いです。特に、「このアカウントでは Google ドライブデータへのアクセス権が無効になっています」というメッセージが表示される場合は、Core データアクセス権の切り替えに関して、所属する組織の管理者に問い合わせてみてください。
ソースのアップロードに失敗した
ソースのアップロードに失敗した場合は、前述した上限に引っかかっている可能性があります。
- アップロードできるソースの数:50個
- 1つのソースに含まれる単語数:50万語
- PDFの容量:100MB
上記ルールを守っているかどうか確認し、再度アップロードしてみてください。
PDFが読み込めない
アップロードしたPDFファイルが画像メインだった場合、読み込めない可能性があります。その際は、webページのURLとしてアップロードしてみてください。
NotebookLMのアプリはまだリリースされていない
NotebookLMのアプリ版はリリースされていません(※)。スマホにダウンロードして活用することはできないのでご注意ください。
※ 2024/9/6時点の情報
NotebookLMのまとめ
今回は、NotebookLMについて解説しました。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- Googleが開発した生成AIサービス
- アップロードしたファイルをもとに回答
- Gemini 1.5 Proを搭載
最大の特徴は、ユーザーがアップロードしたファイルをもとに回答を生成する点。ソースコードも表示してくれるので、ハルシネーション対策を期待できる生成AIサービスといえます。
また、現時点(2024/9/6)ではNotebookLmを無料で利用可能です。興味のある方は試してみてください。
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