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PAA(People Also Ask)とは?表示される仕組みや採用されるための対策を解説

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GoogleやYahoo!などの検索エンジンではユーザーの利便性を高めることを目的に、検索結果を表示するページ(SERPs)へ強調スニペットの表示やサムネイルの表示、動画の表示などさまざまな情報を掲載しています。

そのなかのひとつに「関連する質問」と表示される、PAA(People Also Ask)というSERPs機能があることをご存知でしょうか。

本記事では、PAAがどのようなものか、表示される内容やその特徴、掲載されるためにどのようなことをすべきかなど、網羅的に解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

PAA(People Also Ask)とは

PAA(People Also Ask)とは、「他のユーザーが行った質問・検索」を意味するGoogle検索の検索結果で表示されるSERPs機能です。

2017年に海外で実装された機能で、2024年7月現在、日本国内の検索結果においても表示されるようになっています。少し前までは「他の人はこちらも質問」という文言で表示されておりましたが、現在は「関連する質問」として検索結果に表示されています。

PAAは、検索したクエリに関連した質問がリスト形式で表示され、気になった質問をクリックすると、その回答と回答を作成したサイトのタイトルおよびリンクを確認することができます。

このようにPAAは、ユーザーが「知ろうとしている内容」をさらに具体化して提案することで、より「検索意図に沿った結果」にアクセスできるよう促す機能です。

PAAの表示例

PAAの表示例を見ていきましょう。たとえば、「Googleレンズとは」と検索すると以下画像のようにPAAを確認することが可能です。

気になる項目をクリックすると、展開され、回答を見ることができます。ユーザーからすると、何度も調べる手間を省くことができるため、便利な機能といえるでしょう。

一方でコンテンツ提供者側からすると、デメリットもあります。PAAは、3位~4位ほどの位置に掲載されることが多く、PAAよりも下に表示されたコンテンツはCTRが下がる可能性があるためです。

PAAに採用されることで、コンテンツへのアクセスを促せるメリットもありますが、PAAに採用されずそれ以下に自社のコンテンツが掲載された場合はぞれ以上の順位を目指す必要があるでしょう。

たとえば先の「Googleレンズとは」という検索クエリであれば、「Googleレンズはどうやって出すの?」「Googleレンズは無料で使えるの?」などさらに具体的な質問が表示され、クリックによりそれに対する端的な回答が確認できるようになっています。

なお、「関連する質問」の枠には質問への回答のほか、引用元となっているサイトへのリンクが表示されます。ここに自身のコンテンツを表示させることができれば、サイトへのトラフィック増大が期待できるでしょう。

PAAに掲載されるデータ元について

PAAに掲載されている回答は、Google検索に登録されているWebコンテンツに掲載された情報の一部が抜粋されて表示されます。コンテンツ内に掲載された「よくある質問・疑問」が採用されることが多いです。

また、回答は文章によるものだけでなく、画像も一緒に表示されたり、リスト形式で表示されたりと回答の見せ方にもさまざまなケースがあります。

なお、PAAは、GoogleのAIが制御しているため、なかには関連性の低い質問が掲載されるケースもあります。もし関連性が低いと感じた場合は、Googleにフィードバックを送信することも可能です。いちユーザーがそこまですることは考えられにくいですが、もし自社のコンテンツがそのような状態になっているときは、一度試してみてもよいかもしれません。

PAAに掲載される数は固定されていない

PAAの表示数は最初こそ4~5項目ですが、ひとつの質問をクリックするとその下に関連する質問が次々に追加されます。そのため、掲載される数に限りはありません。

ただし、下に展開するにつれてもともと調べていたクエリとは異なる内容の質問が展開されるため、必ずしもユーザーにとって良い情報が表示されるといったわけではないようです。

PAAと強調スニペットの関係性

強調スニペットとは、「〇〇とは」等のクエリで検索したときに、検索結果上位にその質問への回答を強調して表示するSERPs機能のひとつです。

GoogleははっきりとPAAの詳細を公表していませんが、今のところ、PAAに表示されるコンテンツは強調スニペットとして表示されているコンテンツであることが多いです。

「作業通話とは」と検索したときに、表示される関連する質問を見てみましょう。PAAのなかに「作業用通話アプリは?」という質問があります。クリックすると、回答が表示されます。

次に「作業通話 おすすめ」と検索してみます。すると、先程PAAに採用されているコンテンツが強調スニペットとして検索結果に表示されています。

検索結果を見る限り、PAAと強調スニペットは密接な関係にあるようです。そのため、PAAに採用されたいのであれば強調スニペットとして上位に表示されることを目指す必要があるということがわかります。

PAAに採用されやすくするための対策方法

PAAに掲載されるコンテンツは、GoogleのAIが決めているため、完全に制御することはできませんが、採用されやすくするための方法がいくつかあります。前述した強調スニペットを目指すこともそのひとつです。

ここでは、具体的にどのようなことを行えばよいのか解説をしていきます。

検索で上位表示を目指す

強調スニペットは、特定の検索クエリで上位表示されているコンテンツを採用するケースがほとんどです。そのため、PAAに採用されるためにもまずは上位表示を達成することを目指しましょう。

上位表示を目指すためには、検索ニーズを正しく理解しユーザーのためになるコンテンツづくりが欠かせません。さらに一度公開したコンテンツであっても、再度加筆修正を行うリライトも行う必要があります。

SEO対策の手法や考え方のポイントについては以下の記事にて解説をしておりますので、ぜひご一読ください。

>>>SEO対策の手法・具体的なやり方を基本から実践まで解説

わかりやすく簡潔な内容を記載する

強調スニペットは100文字~200文字程度で表示されることが多いため、ユーザーが抱える悩みや疑問に対してわかりやすく簡潔な内容で回答するように記載しましょう。

PAAが強調スニペットと同じように回答内容を抜粋しているのであれば、上記のような内容にてコンテンツを作成することでPAAに採用されやすくなるでしょう。

また、強調スニペットは検索クエリによって表示のされ方が異なるため、クエリごとに表記の仕方も工夫する必要があります。以下、例です。

・「〇〇とは」
「〇〇とは」と書き始め、わかりやすく簡潔な内容で回答をまとめる。

・「〇〇 おすすめ」
リストタグでおすすめのサービスまたは商品などをまとめる。

・「〇〇 手順」
リストタグ(番号付き)で手順を紹介する

HTMLタグに適切なマークアップをする

検索エンジンが順位を決定する要素として見ているのは、サイトの見た目だけではありません。HTMLを読み込みページの内容を把握しています。そのため、質問に対しての回答文だけでなく、H2、H3といった見出しタグやリストを表すulタグ、listタグなど、適切にマークアップをすることが大切です。

それだけでなく、あわせてリッチリザルトを意識した構造化データのマークアップも実施しましょう。

強調スニペットのなかには、リッチリザルトが組み合わさったHow toがあります。実装には専門的な知識が必要になりますので、実装が可能かどうかは要検討です。

Googleのポリシーに準拠する

Googleのポリシーに準拠しないと、強調スニペットに表示されません。これはGoogleも公式サイト上で明言しています。

以下のようなコンテンツの内容は強調スニペットに表示されないため確認しておきましょう。

  • 危険なコンテンツ
  • 不正行為
  • ハラスメント コンテンツ
  • ヘイト コンテンツ
  • 操作されたメディア
  • 医療のコンテンツ
  • 露骨な性的描写を含むコンテンツ
  • テロに関するコンテンツ
  • 暴力や残虐行為
  • 下品な言葉や冒とく的表現

もし、上記に当てはまるようなコンテンツを作成してしまった場合は、Googleのポリシーに準拠したコンテンツへとリライトを行いましょう。

まとめ

本記事では、PAA(People Also Ask)について解説しました。日本では、「関連する質問」としてさまざまな検索クエリで表示されています。

これまで、「他の人はこちらも質問」や「他の検索ユーザーも行った質問」など表記の仕方が変わってきているため、また文言が変更されるかもしれません。

また、現在は強調スニペットに表示されているコンテンツを抜粋している傾向にありますが、こちらも別の抜粋方法に変更される可能性もあります。今後も注目していきたいですね。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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