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ペライチとは?具体的な料金プランから選び方、使い方までわかりやすく解説

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現在では「Webを通じた集客」の重要性が日に日に高まっており、とくにホームページ制作は優先度の高い課題だといえます。しかしいざ作ろうとしてみても、「プログラミングの知識がない」など、初心者にはハードルが高く感じられる面もあるでしょう。

こうしたニーズをふまえ、近年では「専門知識がなくても簡単にホームページを作成できるサービス」が登場しています。なかでも「ペライチ」というツールは、多くの個人事業主やスモールビジネスに活用されているサービスです。

この記事では、ペライチの特徴や料金プランを紹介したうえで、実際の使い方までわかりやすく解説していきます。

ペライチとは?初心者にもやさしいホームページ作成ツール

ペライチは、Web制作の知識がなくても簡単に「1ページ完結型」のホームページを作成できるクラウドサービスです。

Webブラウザから利用でき、600種類以上のテンプレートから業種や目的に適したデザインを選べます。好みのテンプレートに自身の用意した写真やテキストを当てはめるだけで、簡単に見やすいホームページを手に入れられるのです。

もともとペライチという言葉は「ぺらっと1枚だけ」といった意味であり、Web業界ではとくにランディングページとして用いられる「縦長のシングルページ」を指して用いられます。

クラウドサービスとしてのペライチは、個人事業主やスモールビジネスをはじめ、誰でも手軽に自分のページをもてることをコンセプトにしています。無料でもサイト公開まで済ませることができ、有料プランでは各種フォームなどビジネス向けの機能を利用可能です。

ペライチが選ばれる理由

ペライチの最大の特徴は「手軽さ」にあります。通常、ホームページ制作は「HTML」や「CSS」といったプログラミング言語の知識が必要であり、これらの言語を用いてコンピューターに指示を与える「コーディング」という作業も求められます。

一方で現在普及しているのが、コーディングを必要とせず、ドラッグ&ドロップ操作や、テキストの書き換えだけでページを作成できる「ノーコード開発」と呼ばれる手法です。

ペライチもノーコード開発用のサービスであり、「好きなテンプレートを使って画像やテキストを入れ替えるだけ」の直感的な操作でページを作ることができます。

ペライチ上に用意されているテンプレートは、さまざまな業種・業態にあわせて最適化されています。ターゲットの悩みや興味に応じて強みをアピールできる構成なので、文面や画像を当て込むだけで「情報を効果的に伝えられるサイト」が仕上がるのです。

また「レスポンシブデザイン」と呼ばれるスマホ対応や、サーバーやドメイン設定に関する知識も必要ありません。ブラウザ上で、短ければ数十分ほどでページが公開できるスピード感も大きな魅力です。

ペライチはこんな人におすすめ!活用シーンの紹介

ペライチは2015年に開始されたサービスであり、当初から「誰でも簡単に自分のビジネスサイトが作れるサービス」として位置づけられていました。以下では具体的に、実際にペライチが活用されている代表的なシーンを紹介していきます。

フリーランス・個人事業主の名刺代わりに

フリーランスで活動するライターやデザイナー、コンサルタントなどにとって、「どのようにクライアントの興味を引くか」はビジネスの成否を左右します。

フリーランスがキャリアを構築していくうえでは、ポートフォリオサイトやサービス紹介ページを通じて、これまでの実績や強みをアピールすることが欠かせません。

ペライチを使うことにより、自身のアピールポイントを整理しながら、見やすいデザインへと落とし込むことができます。SNSのリンクや問い合わせ先を記載するなど、営業ツールとしてそのまま活用することも可能です。

このように、後ろ盾がないフリーランスの「名刺代わり」としてペライチのページは役立つと考えられます。

店舗ビジネスやイベント告知に

飲食店や美容室、整骨院などの店舗型ビジネスにおいては、営業時間や地図、メニュー表などを掲載した情報ページがあると、ターゲットに対するアプローチがスムーズになります。

ペライチのテンプレートのなかには、さまざまな店舗型ビジネスに適したデザインやレイアウトが数多く用意されています。目的にあったテンプレートを選ぶことで、自身のビジネス紹介に必要な要素を網羅しながら、店舗の魅力や雰囲気を的確にアピールできるでしょう。

さらにキャンペーンやセール情報の特設ページとしても柔軟に活用でき、SNSと連携して拡散すれば集客にも効果的でしょう。期間限定イベントや新商品告知など、状況にあわせて必要な情報をすぐに発信できる点もペライチの強みです。

企業の採用ページや一時的な特設ページにも

中小企業やスタートアップにおいてはとくに、セミナーなどのイベント用特設ページや、採用に特化したページを短期間で立ち上げたい場面が数多くあると考えられます。

ペライチであれば目的にあったテンプレートを見つけやすく、自身で構成を練らなくとも、「必須情報を当て込む」だけですぐさま公開が可能です。ページの更新も容易なので、情報の鮮度を保ちやすい点もメリットといえるでしょう。

ペライチの無料プランでできること・できないこと

ペライチには無料プランが用意されており、コストをかけずにホームページを立ち上げたい人にとって非常に魅力的な選択肢になります。ただし機能には一定の制限があるため、目的や用途に応じて有料プランへの切り替えを検討するとよいでしょう。

以下では、無料プランで「できること」と「できないこと」を紹介したうえで、「有料プランを選ぶべきなのはどんなケースか」についても解説していきます。

無料プランでできること

無料プランでも、ペライチの基本的な機能をひととおり使うことができます。大多数のテンプレートを利用でき、1ページのみのホームページを作成し、実際に公開することも可能です。

編集作業は非常に直感的で、画像やテキストの差し替えは、クリック操作や簡単な入力作業だけで完了します。たとえば飲食店向けのテンプレートであれば、店舗写真や営業時間、メニュー内容などを自店舗の情報に置き換えれば、すぐに実用的なページが完成するのです。

Googleマップを使った地図の埋め込みにも対応しており、ユーザーに所在地を簡単に案内できます。

なお「問い合わせフォーム」および「予約フォーム」の設置も可能ではありますが、問い合わせまたは予約が1件入るごとに、110円(税込)の利用料が発生する点には注意が必要です。

またページ上での決済機能も利用できるものの、有料プランに比べて手数料が高めに設定されています。

無料プランでできないこと

無料プランでは、ビジネス利用において重要な機能にいくつか制限が生じます。たとえばページ数について、有料プランであれば最低3ページの作成・公開が可能ですが、無料プランで公開できるのは1ページに限られます。

また無料プランはPV数の上限も10,000までとされており、長く多くの人に見てもらう目的には向かないでしょう。

運用面では、アクセス解析やSNS連携といった機能が利用できないため、改善点の抽出や情報拡散の面で不利になるケースも考えられます。

さらに、インターネット上の住所を表す「ドメイン」も、独自のものは設定できず、ページのURLは「https://●●.hp.peraichi.com/○○」という形式になります。

またページ上にはペライチの広告が表示されるので、見た目やブランドイメージに影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

有料プランを選ぶべき状況

ペライチで作成したホームページを「ビジネスの窓口にしたい」という場合には、有料プランへの加入が選択肢になります。

問い合わせフォームや予約フォームが利用しやすくなるほか、事前決済システムの手数料も低く設定されているので、集客までの導線をスムーズにできるのです。

また無料プランでは1ページのみの公開に制限されるため、「目的や状況にあわせて複数のページを作りたい」という場合には有料プランへの加入が必要になります。

その他、アクセス解析機能を使って集客を強化したい場合など、ビジネスの拡大やサービスの本格的な展開を考えているのであれば、有料プランを検討するとよいでしょう。

ペライチの料金プランを比較

ペライチには、目的やビジネスの規模に応じて選べる4つの有料プランが用意されています。各プランによって利用できる機能やサポート内容は異なるため、自分の目的にあったものを選ぶことが大切です。

以下ではより詳しく、それぞれの有料プランの料金や特徴について紹介していきます。

(以下参照:ペライチ|料金・プラン一覧

ライトプラン

ペライチのライトプランは、有料プランのなかで最も手軽に始められるプランです。

料金は1年契約の場合で月額1,465円(税込)であり、公開可能なページ数が「3ページ」に拡張されるほか、問い合わせフォームも制限なく利用できるようになります。

一方で、予約フォームは無料プランと同様、予約1件につき110円(税込)の手数料が発生します。

無料プランと異なり、PV数の制限やペライチの広告表示はなくなり、独自ドメインも取得可能です。上級プランとの主な違いとしては、ページ数が3ページに限られる点や、アクセス解析が利用できない点、決済システムの利用料が高めに設定されている点が挙げられます。

基本的なビジネス用途に必要な機能を備えているので、小規模な店舗紹介や個人事業主のプロフィールサイト、イベント告知ページなど、シンプルな目的に適したプランといえるでしょう。

スタンダードプラン

スタンダードプランでは、公開可能なページ数が「5ページ」までに拡大されるため、目的別にページを分けて構成されたホームページが作成できます。料金は1年契約の場合、月額2,950円(税込)です。

問い合わせフォームと予約フォームの扱いはライトプランと同様であり、問い合わせフォームの制限はなくなるものの、予約フォームは予約1件あたり110円(税込)の手数料が発生します。

ライトプランとの大きな違いは、まずアクセス解析が利用できる点にあります。PV数や閲覧ユーザー数の推移を確認できるので、ページの改善にもつなげやすいでしょう。

またHTMLやCSS上にタグを追加できるようになるため、自身でページをある程度カスタマイズできるようになります。

その他、決済システムの利用料はライトプランよりも割安です。無料プランおよびライトプランでは「6%+40円~」の手数料がかかりますが、スタンダードプランからは「3.5%」に設定されています。

ここから、ライトプランよりもサイトの情報量を増やし、運用しながら改善策を練っていきたい場合に有効なプランといえるでしょう。

ビジネスプラン

ビジネスプランでは公開可能なページ数が「20」にまで増えるので、複数ページにわたる充実したホームページに加え、キャンペーンやイベントなど折に触れたページ公開にも柔軟に対応できるようになります。料金は1年契約の場合、月額3,940円(税込)です。

問い合わせフォームのほか、各種予約フォームの利用にも制限がなくなります。予約と同時に決済が可能な「事前決済予約」の機能も利用できるので、ユーザーの利便性を高められるでしょう。

さらに、ブログ機能や3000通までのメルマガ配信も利用できるため、ページを訪れたユーザーや既存顧客に対して最新情報を届けやすくなります。

CSSの知識がある場合には、テンプレートに使われているテーマCSSを自由に編集できるので、デザイン面でよりオリジナリティのあるページを作成可能です。

このように、有料サービスの提供や予約受付、申し込みページなどをスムーズに運営したい場合や、ターゲットに対して密なアプローチを図りたい場合におすすめのプランだといえるでしょう。

プロフェッショナルプラン

最上位プランであるプロフェッショナルプランは、専属アドバイザーとの相談などサポート面が充実したプランです。ビジネスプランでは月3回までだった個別サポートが無制限となり、制作上の疑問点などを逐一専門家に相談できます。

料金は1年契約で月額6,910円(税込)であり、公開可能なページ数はビジネスプランと同様の「20ページ」までです。ビジネスプランとの違いとしては、予約機能のさらなる充実が挙げられます。

枠数や所要時間の異なる複数コースの予約に対応したり、順番待ちの状況を管理できたりと、店舗運営を効率化してくれる機能を利用可能です。

このように、コースが複雑なビジネスを運営している場合や、ホームページの作成・管理に不安がある場合に有効なプランだといえるでしょう。

ペライチの使い方ガイド

ペライチ上では登録からページ公開まで、直感的な操作で終えることができます。以下では初めての人でも迷わず操作できるよう、操作画面の流れや作成のポイントを詳しく紹介していきます。

アカウント作成とログイン

ペライチを利用するには、アカウントの登録が必要です。まずは公式サイトから、画面右上の「新規登録」をクリックしてください。

遷移後の画面でメールアドレスとパスワードを入力すると確認メールが届くので、記載のリンクから認証を済ませましょう。

なおGoogleアカウントやFacebookアカウントでの簡易登録も可能です。アカウントの登録が完了するとダッシュボードが開き、チュートリアルが開始されます。

マイページには「ページ作成レッスン」が表示され、クリックすることでページを作成する際の基本的な流れを操作しながら学ぶことができます。

テンプレートの選択

マイページ上の「ページを作成」をクリックすると、テンプレートの選択画面に移ります。

数多くのテンプレートが表示されますが、飲食や美容といった業種のほか、採用・イベントなどの目的別に選択肢を絞り込むことができます。自身の状況にあったものを選ぶことで、完成イメージに近いデザインからスタートできるでしょう。

テンプレートの一覧画面から気になるサムネイルをクリックすると、実際のレイアウトやデザインの全容を確認できます。

デザインの好みのほか、「自分のビジネスに必要な要素が揃っているか」をチェックしてみましょう。テンプレートが決まったら、プレビュー画面の「使う」をクリックすると、実際の作成画面に移行します。

ページの編集

ページの作成画面に移ると、まずはページのタイトルを設定するダイアログボックスが表示されます。設定は後から変えられますので、自分にとってわかりやすいタイトルをつけておきましょう。

ペライチのページは「ブロック」と呼ばれる段組によって構成され、マウスを当てた際に水色の破線で表示されます。

ブロックは画像・見出し・テキスト・ボタンなどの要素から成り立っており、編集したい部分をクリックすることで内容を変更可能です。

たとえばテキストを変更したい場合は、該当箇所のテキストをクリックし、自身で文章を入力します。

その後、「保存」をクリックすればページ上に反映されます。文字サイズや文字色の変更も可能です。

画像の差し替えは、画像部分をクリックすると、画像編集用のウインドウが表示されます。

左メニューの「マイライブラリ」から手持ちの画像をアップロードして使えるほか、ペライチ上に用意される素材や、「ぱくたそ」といった素材サイトの画像を使うこともできます。当て込みたい画像を選んでクリックすれば、差し替えは完了です。

必要に応じて新しくブロックを追加したり、不要なブロックを削除したりすることも可能です。ブロックを挿入できる部分には「青い丸に+のアイコン」が表示され、マウスを当てると「ブロックの挿入」というボタンが出現します。

クリックすると見出しや文章、画像やフォームなど目的別にレイアウトの選択肢が並びます。必要なものを選び、「決定」をクリックしましょう。

ブロックが追加されるので、必要に応じて文章や画像といった要素を当て込んでください。

なおトップメニューの「保存」をクリックすれば、すぐにデータがクラウド上に保存されます。編集中はこまめに保存操作をしておくとよいでしょう。

ページ公開

編集が完了したら、公開前にページ情報を設定します。トップメニューの「ページ情報設定」から、URLに使う文字列やページタイトル、ページの説明文を設定しておきましょう。

URLは基本的に、「hp.peraichi.com」の前の部分を自身で決めることになります。屋号や商材に関連した文字列を使うなど、わかりやすいURLにするとよいでしょう。

なお「〇〇〇.hp.peraichi.com」の後にも、任意で「サブディレクトリ」と呼ばれる文字列を設定可能です。サブディレクトリは複数のページを階層化して分割する際のページ名であり、「about」や「service」などページ内容と関連させるのが一般的です。

また、とくにGoogleなど検索プラットフォームからの流入を狙ううえでは、自身のビジネス内容が伝わるページタイトルを設定し、説明文にも重要なキーワードを適切に盛り込むことが大切です。

たとえば新宿のエステサロンであれば、「エステサロン○○:新宿東口徒歩3分の完全個室空間」など、強みが一目でわかるようなタイトルにしたいところです。

また説明文についても、「新宿駅でフェイシャルエステをお探しならエステサロン○○。東口徒歩3分の好立地で、完全個室の落ち着いた空間のなかリラックスできる施術を提供します」など、ターゲットへの訴求点を端的にまとめるとよいでしょう。

ページの作成やページ設定が完了したら、メニューの「公開する」をクリックします。ダイアログ上で公開するかどうかを確認されるので、「公開する」をクリックすると、間もなくページが公開されます。

その後、「公開したページを見る」をクリックすれば、自身のサイトを確認可能です。

公開後はURLをコピーして、名刺やSNSに記載したり、QRコードにして店舗に掲示したりするとよいでしょう。また、編集画面からはいつでも内容の修正・更新が可能なので、キャンペーンなどにあわせてブロックを追加するなど、情報を最新の状態に保っていきましょう。

まとめ

ペライチは「誰でも」「簡単に」「すぐに」ホームページを立ち上げられるサービスであり、個人事業主や小規模ビジネスの経営者をはじめ、Web制作の初心者にとって非常に便利なサービスだといえます。

無料でも始められる手軽さに加え、さまざまなビジネス用途に対応する有料プランも充実しており、ビジネスの規模や目的にあったプランを選択可能です。

作成から公開までの操作もシンプルかつ直感的であり、特別な準備をすることなく自分のホームページをもつことができるでしょう。

まずは無料で使い勝手を試してみて、自分にあっているかどうかを確認してみるのも有効です。物足りない部分を感じる場合には、「有料プランで補えるか」など、制作面はもちろん運用面も含めて検討してみるとよいでしょう。

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この記事を書いた人

鹿嶋 祥馬
大学で経済学と哲学を専攻し、高校の公民科講師を経てWEB業界へ。CMSのライティングを300件ほど手掛けたのち、第一子が生まれる直前にフリーへ転身。赤子を背負いながらのライティングに挑む。

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