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ゼロから始める『パーソナルジム開業』必要資金と安定経営のヒント

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パーソナルジムを開業するなら、押さえるべきポイントがあります。 本記事では、最低限知っておいたほうがいい開業資金や経営に失敗しないためのヒントについて、解説していきます。

「体は変えられることを、体を動かす楽しさを知ってもらいたい」
「ひとりでも多くの人に健康になってほしい」

そんな願いを叶えつつ、安定した売り上げを上げたい独立志向のパーソナルトレーナーの方は必見です。

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パーソナルジムの経営はズバリ儲かる?

パーソナルジムの開業をお考えの方にとって「上手く経営していけるか」「開業に失敗しないだろうか」という不安はつきまとうかもしれません。

しかし、しっかりと市場動向を把握し、開業に必要なポイントを押さえていけば、十分に安定経営を目指せるパーソナルジムならではの強みがあります。

フィットネスクラブ市場は回復中

経済産業省の最新情報(2023年2月現在)によると、フィットネスクラブの2022年11月の売上高は、232億1,200万円で前年同月比+7.1%と12か月連続の増加、利用者数合計は、1,789万690人で前年同月比+2.5%と21か月連続の増加となっています。

ちなみにフィットネスクラブ・スポーツジムの売上高・利用者数は2018年にピークを迎えていましたが、コロナ禍の影響で2020年には激減。売上高は前年比-35.1%、利用者数は-34.1%と大きく落ち込みました。

2022年を迎え、ワクチン接種者の増加や政府による行動制限緩和を受けて、またかつての勢いを取り戻しつつあるといえます。

店舗経営が中心で感染症等の影響を受けやすい側面はありますが、人々の健康意識の高まりも踏まえ今後のフィットネス業界にビジネスチャンスがあるのは間違いないでしょう。

参照:経済産業省「特定サービス産業動態統計速報」
参照:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」

パーソナルジムの需要は高まる傾向

新型コロナウイルス蔓延、外出自粛要請により、国民の多くが運動不足なのは明白です。

実際にスポーツ庁の調査によると運動不足を「感じる」(「大いに感じる」+「ある程度感じる」)とする割合は約77.9%。年代別に見ると、30代~50代で運動不足を「感じる」とする割合は約8割を超えています。

一時は営業時間短縮などを余儀なくされ、経営が危うい店舗が多かったのも事実。しかし、国民の「運動不足解消」「健康促進」というニーズに的確に応えることのできるパーソナルジムは、今後さらに需要が高まると予想できます。

参照:スポーツ庁「令和3年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の概要」

大手企業と差をつけられるか

パーソナルジムを開業するにあたり、業界大手の存在は無視できません。

店舗数、機材や設備の充実、広告費といった点でこれらの大手企業に勝とうとするのは現実的ではないと考えたほうが無難です。

むしろ目を向けるべきなのは、大手企業にないものを打ち出すことです。個人で開業するのであれば、地域に根差したジム経営や個人経営ならではのアットホームさを売りに戦っていくことが大前提といえます。

パーソナルジム開業のメリット

店舗を構えて開業する形態のビジネスは、パーソナルジム以外にも飲食店やサロンなどたくさんあります。そのなかでもパーソナルジムならではのキラリと光る強み、他の店舗経営と比べたときのパーソナルジム経営の魅力に焦点を当てていきます。

特別な資格が必要ない

意外にもパーソナルジムの開業・経営には特別な資格が必要ありません。(例、飲食店開業には「食品衛生責任者」などが必要)そうした点でも、パーソナルジム開業のハードルは、他の店舗経営と比べ低いという一面があります。

ただし、全くの素人がパーソナルジムを開いて上手くやっていけるのかというと、決してそうではありません。

自身で指導もしていくのであれば、パーソナルトレーナーとしての知識や経験、実績があったほうが圧倒的に望ましいです。むしろそれがお客さんへ信頼を与え、集客を支えるひとつの武器になります。

たとえばですが、「○○フィットネスクラブ(大手)店長経験」「年間セッション数1,000本以上」「リピート率(指名率)〇%」といったような触れ込みがあると、やはりお客さんは安心して足を運べます。

またパーソナルトレーナーとしての実力を証明するために、資格を取得しておくことは、パーソナルジム開業に一役買います。「NSCAジャパン」「NESTA」「JATI」などは業界での知名度が高く、多くのトレーナーが取得している人気資格です。「何も資格がなくて不安……」という方は、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

  • NSCAジャパン
  • NESTA
  • JATI
  • 比較的低予算で開業できる

    パーソナルジムの開業に必要な初期費用は規模によって異なりますが、機材購入や店舗改装などを想定すると小さいジムなら300万円~始められることが多いです。日本政策金融公庫総合研究所の「2021年度新規開業実態調査」によると開業費用の平均値が941万円ですから、比較的低予算で始められるといっていいでしょう。

    パーソナルジムのいいところは「小規模開業」に適している点です。なるべく人と接触することのないように完全予約制を採用した、こじんまりとしたパーソナルジムは、人々の需要や社会情勢ともマッチしています。多くの従業員を必要とせず、大規模な施設も必要としないため、ランニングコスト面でも資金繰りしやすい部類に入るでしょう。

    参照:日本政策金融公庫総合研究所「2021年度新規開業実態調査」

    パーソナルジム開業で失敗しないためのポイント

    パーソナルジム開業のハードルはたしかにものすごく高いというわけではありません。しかし、独立・開業というのはそう簡単ではないのも事実。押さえるべきポイントを押さえていないと大失敗してしまう可能性があります。失敗と成功の分かれ道は、準備段階から始まっているのです。

    開業資金の相場は?

    パーソナルジム開業資金に明確な相場はありませんが、ミニマムなジムを開業するとして最低でも300万円程度の資金は必要だと考えていたほうがいいでしょう。

    物件取得費

    まずは開業するにあたって、店舗を構える必要があります。物件取得費はおおむね家賃の6ヶ月分です。つまり家賃が25万円の物件なら、150万円(25万円×6ヶ月)になります。家賃を抑えることは物件取得費を抑えることになりますし、ランニングコスト削減にもつながるので、慎重に選びましょう。

    パーソナルジムの物件選びでは、居抜き物件の検討をしていいかもしれません。居抜き物件とは、前に借りていたテナント入居者がいなくなっただけの物件のことです。前のテナント入居者がフィットネス系なら設備や内装、造作物などの使えるものが残っていて営業をはじめやすく、通常のスケルトン物件よりも内装費や工期といった面でもコストパフォーマンスに優れている場合があります。

    ただし、居抜き物件だからといってすぐに飛びつくのも危険です。なぜその物件が居抜き物件なのか知っておく必要がありますし、防音性など建物として欠陥がないか、ターゲットとするお客さんが多い地域なのか、駅から通いやすいのかなどの立地条件もしっかりと考慮して決めていきましょう。

    内装費

    物件を用意できたら「内装」について考える必要があります。居抜き物件であれば、そのまま活用するのもいいですが、すべてをそっくりそのまま利用できるとは限りません。

    一般的に居抜き物件で坪単価25万~45万円、何も手が加えられていないスケルトン物件で坪単価40万~60万円あたりが内装費の相場です。

    内装費は、壁や床のクロス貼り・電気・空調・換気設備・給排水設備など、施工する箇所により費用が変わります。少しでも安く、効率的に開業するために「本当に必要な箇所」「本当にこだわりたい部分」にだけ内装費をかけるのが得策です。実際に見積もりを取る際は、業者にすべてを任せてしまうのではなく、費用をかけたい部分とかけたくない部分は明確に提示して、話を進めることをおすすめします。

    マシンなどの設備投資

    一般家庭用のトレーニングマシンで一台あたり15〜50万円、フィットネスクラブやトレーニングジムにあるような業務用マシンで50〜150万円がマシン価格の相場でしょう。

    ただし、フィットネスクラブにあるような業務用のトレーニングマシンは、相当な規模の施設でない限り必要ありません。きちんとした家庭用のトレーニングマシンが数台あれば、パーソナルジムとしては十分に事足りると考えられます。

    新品を購入する以外にも、リースやレンタルというかたちで導入するのもひとつの手でしょう。安いものなら、マシン一台を一か月1万円程度でレンタルすることが可能です。

    いずれにせよ設備を導入する際は、初期投資を抑えるために家電量販店などで安売りされているものや中古の使い古されたものは極力避けることです。パーソナルジム経営において「安全面」に欠けるのは致命的。マシンの不備はそのまま店舗の評価につながります。

    お客様のために、そして長く健全な経営していくためにも、少し値が張ろうとも信頼できるマシンや器具を用意してください。

    自己資金+αで開業するのがベスト

    パーソナルジムの開業に必要な資金は、少なくとも300万円以上あると安心です。それをどのように調達するのが効率的なのかは、現在の資金状況や事業内容によって変わってくるでしょう。

    自己資金の必要性

    現在の資金状況的に非常に潤沢した資産・資金がある場合は、自己資金で開業に伴うお金のすべてをまかなうというのもありです。ただし、貯蓄がぎりぎりになってしまうようであれば決しておすすめはしません。

    自己資金での開業は、借金などのリスクがないという点でメリットもあります。そのため負担にならない程度で、開業資金における一部に自己資金をあて、他の費用は別の手段で調達することを強くおすすめします。

    フランチャイズで開業する

    フランチャイズとは、本部となる親企業とフランチャイズ契約を結び、加盟店としてロイヤリティ(対価)を支払う代わりに、ブランド名や看板を使う権利や経営ノウハウを得て事業を行うことができるビジネスシステムです。

    フランチャイズでパーソナルジムを開業すると「開業時のコスト削減」と「開業後のサポート」という二つの側面でメリットを得ることができます。

    資金面の援助についてはFC制度のあるパーソナルジムによりけりですが、安価なケースでは100万円程度で開業可能な場合もあります。ロイヤリティは、変動型で売上の12~15%程月額定額制で5~15万円程度が相場のようです。

    開業後の経営サポートを受けられるのは、経営者なりたての方にとって非常にありがたいでしょう。親会社独自の集客方法で、継続的に売り上げを上げることもできるかもしれません。

    しかしながら、フランチャイズ契約では、経営ノウハウや機密情報を守るのを目的に、契約終了後に同業種または類似した事業での出店を禁止する「競業避止義務」が定められていることがほとんどです。パーソナルジムを長く経営していきたいという想いがあるのなら、そうしたデメリットも考慮したうえで検討すべき選択肢だといえます。

    日本政策金融公庫から融資を受ける

    日本政策金融公庫は、中小企業や個人事業主としての起業をサポートしてくれる財務省所管の政府系金融機関です。パーソナルジムを開業するにあたり、その日本政策金融公庫から融資を得る方法もあります。

    もちろん誰でも融資を受けられるわけではなく、面談や書類を通して資金面、事業計画について詳細事項をすり合わせる必要がありますが、現時点で下記条件をクリアできそうな場合は、検討してみてはいかがでしょうか。

    • 開業のための自己資金をある程度保有している
    • パーソナルジムの開業に向けて、しっかりと資産形成に励んできた
    • きちんとした事業計画書を提出できる(サービス内容、利用者について、費用について詳細に提示できる)
    • 資金用途を細かく明らかにできる(何にいくら使うのか)

    特に事業計画書や資金用途については、かなり深堀されるでしょう。どんな質問が来ても細かく具体的な数字やプランを説明できるように、準備しておくと安心です。

    参照:日本政策金融公庫

    自治体の補助金を活用する

    パーソナルジム開業に自治体独自の補助金・助成金がおりる場合があります。市区町村などの各自治体によって、そうした補助金制度実施の有無は異なりますので、まずは自身が開業したいと考えている自治体について調べてみることをおすすめします。

    たとえば、2023年2月現在、東京都だと「創業助成金」というかたちで「東京都で創業5年未満または創業や起業を計画している方」が応募でき、賃借料や人件費、広告費などが最大300万円(補助率2/3以内)の補助を受けられる制度があります。

    また大阪府でも現在「大阪起業家グローイングアップ事業」を推進し「大阪府内の事業者又は大阪府内で起業を希望する方」が起業や新事業の展開に要する事業に係る費用を最大100万円(補助率1/2)の補助金を受けられる制度を設け、起業家支援に取組んでいます。

    こうした各自治体が推進する補助金や助成金をうまく活用できると、よりスムーズに開業資金を調達できるでしょう。

    参照:創業助成金(東京都中小企業振興公社)
    参照:大阪起業家グローイングアップ事業

    クラウドファンディングに挑戦する

    クラウドファンディングは「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する方法です。一口にクラウドファンディングといっても、購入型・寄付型・融資型・株式投資型・ファンド型・ふるさと納税型など数種類の形式があります。

    クラウドファンディングは、他の資金調達方法にない「手軽さ」と「拡散性」が特徴です。また、アイデアや斬新なコンセプトに注目が集まる傾向があるため、「自分が開業しようとしているジムは多くの人に共感してもらえるのか?」という観点で、テストマーケティングを行えるのも大きなメリットでしょう。

    実際にパーソナルジム開業資金をすべてクラウドファンディングで調達した事例もあり、しっかりとコンセプトを打ち出していけるのなら、検討する価値は大いにあるといえます。

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    パーソナルジムの集客に悩んでいませんか?

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    「小さく」始める

    パーソナルジムを個人経営していくのであれば「小さく始める」というのが最大のポイントです。開業規模もそうですが、ターゲットについても同じことがいえます。

    パーソナルジムならではの強みを活かすためにも、いきなり大規模施設・多額の家賃・高額の器具・明確でないターゲット設定・とりあえず駅チカ……というような開業はおすすめできません。

    ターゲットを明確にする

    ターゲットとするお客さんの層は、広く浅く想定するよりも、狭く深く設定したほうがいいでしょう。具体的には、ペルソナを設定するのがおすすめです。

    マーケティング用語として使われる「ペルソナ」は、製品やサービスを利用する架空のユーザー像という意味で使われ、実のところターゲットとは多少異なります。

    「30代独身男性」のように、主に年齢や性別、属性など大枠で顧客をグルーピングしてターゲットを設定するのが一般的な「ターゲット」ですが、「ペルソナ」ではそこを「32歳、独身、年収500万、ペットを飼っている、めんどくさがり屋、結婚願望が強い、休みの日はフットサルに熱中、インスタをよく見ている」というように狭く深く設定します。

    「一人の架空の人物」を想定し、そのプロフィールを趣味や嗜好、価値観や行動パターンまで、かなり詳細に紐解くことで、より具体的で鋭い訴求軸をみつけるのに役立つのです。

    あなたが開業するパーソナルジムへ足を運ぶのはどのような人物像でしょうか。下記に一般的なペルソナの設定項目を示しますので、参考にしてみてください。

    人物の属性「性別」「年齢」「居住地」「職業・役職」「家族構成」「年収」
    人物のパーソナリティ「性格」「価値観」「口癖」「悩み」
    人物のライフスタイル「よく読んでいる雑誌」「休日の過ごし方」「使っているデバイス」
    人物の人間関係「仲の良い友人の人数」「使っているSNS」「所属しているコミュニティ」
    ※「悩み」は特に重要です。ここにどれだけ寄り添えるかがサービスの軸になります。

    情報収集しつつ詳細な人物像を設定すれば、そのユーザーが本当に求めるものがみえてきます。ユーザーに刺さる鋭いコンセプトやユーザーが通いたいと思える立地を考える際に有効です。

    >>ペルソナについてもっと詳しく知る

    他にない強みで差別化する

    ターゲットを決めたのなら、あなたのパーソナルジムならではの強みを打ち出しましょう。その際は、大手フィットネスクラブだけでなく、競合となるであろう個人経営の店舗とも差別化を図る必要があります。

    ひとつ大切なポイントは、差別化のために「料金を下げない」ことです。あなたのジムの近くに大手フィットネスクラブがある場合、その料金の安さに驚くかもしれません。それでも、絶対に料金で張り合ってはいけません。

    対抗しなければと思うあまり、同じような価格帯かそれ以下の料金に設定してしまい利益がほとんど残らず、値上げに踏み切ることもできずに経営が安定しないというケースがよくあります。これは開業したての方が陥りやすい落とし穴で、閉店を余儀なくされることも決して珍しくありません。

    大手が料金設定を安価にできるのは、その知名度や規模を武器に、料金を下げても利益が大きく減らない仕組みを構築しているからなのです。

    開業したばかりのあなたが早くに経営を軌道に乗せるための重要なカギは、「大手より料金が高くても、”あなたのジム”に通いたい人」をお客様として迎えることです。必要なのは、料金を下げることではなく、あなた自身の魅力やサービス品質の高さを打ち出していくこと。料金以外の部分で、大手をはじめとする競合他社との差別化を図ることなのです。

    そもそも”差別化できている”とは?

    差別化を図る際に参考になるフレームワークは数多くありますが、有名なのは「3C分析」です。

    • 顧客(Customer)
    • 競合(Competitor)
    • 自社(Company)

    上記の3つ視点から自社を取り巻く状況を整理する方法で、強みや弱みを把握するのに適しています。
     
    このフレームワークによって洗い出される「自社」の情報(価値)のうち、「顧客が求めていないもの」と「競合も提供しているもの」では差別化することはできません。

    「顧客が求めている」+「競合が提供できない」+「自社(だけ)が提供できる」

    この3つが成立する価値だけが差別化に有効、というのが3C分析から導かれる答えです。そしてこの価値をお客様に適切に届けられて初めて”差別化できている”状態が生み出されます。

    有効な差別化戦略のために、このようなフレームワークは有用です。あなた自身が培ってきた経験やスキルでしか提供できない指導内容など、「あなたのジムが顧客に選ばれるための価値」を見極めて「安いから行く」ではなく「ここに行きたい」と思ってもらえるジムを目指しましょう。

    お客さんが見込める場所で開業する

    詳細にターゲットを設定し、そのユーザーに刺さるコンセプトや強みを打ち出せたとしても、あなたの開業したパーソナルジムがユーザーの生活圏内になくては、通うハードルが一気に上がってしまいます。

    開業する立地は、想定するユーザーの生活圏内にして「通いやすい動線」を作ってあげることをおすすめします。

    仕事帰りのユーザーなら駅チカが望ましいですし、近くにスーパーがあれば「職場→最寄り駅→あなたのジム→スーパーで買い物→帰宅」といった動線を作ることができます。そうすることにより、あなたのジムはユーザーにとってより身近なものとして、生活に溶け込んでいくでしょう。

    売り上げを最大化させる3つの要素

    パーソナルジムを開業するにあたって、あなたのジムがどのくらいの売り上げを上げることが可能なのかを想定しておきましょう。

    売り上げを決める3つの要素とは

    パーソナルジムの売り上げは基本的に「顧客の数」「単価」「顧客の通う頻度」で決まります。

    自分ひとりで経営も指導も行う場合、一人で担当できるお客さんには限りがあるため、それに応じて売り上げの概算をはじき出せるでしょう。

    ただ、開業前に運営に協力してくれるトレーナーを迎え入れておくことで、対応できる顧客数を多くすることも可能です。信頼できる仲間がいるのなら早い段階で声をかけてみることをおすすめします。

    また人を雇う際は、顧客が増えた際にその店舗の規模で問題ないか、ユーザーがストレスなくトレーニング可能なスペースはあるのかなどは、チェックしておいてください。

    顧客の通う頻度を上げるには、「また通いたい」「通い続けたい」と思ってもらう必要があります。居心地の良さ、トレーニングのしやすさもそうですが、一人ひとりに応じたきめ細やかな対応や専門的な指導で、地道に信頼を勝ち得ていきましょう。

    地域の相場を徹底的にリサーチする

    パーソナルジムの料金設定は、開業する地域のパーソナルジムの相場を参考にすることから始めましょう。またその際は、競合ジムが何を強みと打ち出していて、どんなサービスを提供しているのかという点も踏まえて調査することをおすすめします。

    たとえば、大手パーソナルジムは入会金として50,000円程度の料金がかかるようです。そして、全10〜15回(1〜2ヶ月)のマンツーマントレーニングコースで200,000〜300,000円という価格設定の場合が多いです。

    個人経営のパーソナルジムであれば、入会金を無料にしたり、各コースの料金を大手よりは安価に設定するのもひとつの戦法です。しかしながら、一度低価格で始めてしまうとその後、値上げするのに大変苦労します。競合の調査を行う際は、料金と一緒にサービス内容を調査して、料金ではなくサービス面で価値を増やすのが定石です。

    大手企業の料金設定に惑わされない

    大手フィットネスクラブは基本的に「料金を下げても利益が大きく減らない仕組み」をもっています。その仕組みを支える要因は各企業によって様々ですが、ほとんどの場合に共通しているのは、以下の2点です。

    1. 一人当たりの料金を下げても一定の売上を上げられるだけの顧客数を確保できる「知名度やブランド力」がある
    2. トレーニングマシンや物販品を全店舗分一度に購入することで「数量割引によるコスト削減」ができる

    このような仕組みをもつ大手に、知名度や規模、資金面で制約のある中小企業や個人事業主が料金面で対抗するのは得策ではありません。大手と同じ価格をつけるには、利益を削るしかないからです。

    • 利益が少ない⇒広告にかけられるお金が少ない⇒集客できない⇒売り上げが上がらない⇒利益が少ない…
    • 利益が少ない⇒人を雇えない⇒お客様の数を増やせない⇒売り上げが上がらない⇒利益が少ない…
    • 利益が少ない⇒最新マシンが買えない⇒お客様が減る⇒売り上げが上がらない⇒利益が…

    開業したてのパーソナルジムでは、上記のような負のスパイラルに陥るケースが後を絶ちません。料金設定は大手企業の価格設定に惑わされず、慎重に行いましょう。

    ホームページで効果的な集客を

    パーソナルジムを開業したのに集客が上手くいかなければ売り上げは立ちません。開業前から集客方法についてきちんと考えておけば、幸先のいいスタートを切ることができるでしょう。

    集客用ホームページを作る

    パーソナルジムを開業するなら、ホームページの制作は必須といえます。ユーザーのほとんどがはWeb上で情報を集め、通ってみたいジムを比較検討するからです。検索したときにそのパーソナルジムの公式ホームページがあるのとないのとでは、ユーザーの安心感も変わってきます。ホームページは「Web上の顔」として集客に役立つのです。

    自分で制作が難しい、時間をかけたくないといった場合は、Web制作会社へ依頼するのもひとつの手です。ホームページは作って終わりではなく、SEO対策を施したり、コンテンツを更新したりすることで集客力をさらに高めることができます。そのため、ホームページ制作~運用までしっかりと対応してくれるサービスへ依頼すると、より安心です。

    チラシやSNSでアプローチする

    チラシやフリーペーパーを活用すれば、地域の人々へあなたのパーソナルジムを告知することができます。特にチラシを配布する方法は古典的ながら、顔を覚えてもらう可能性が上がり、見込み客と実際に触れあえるという点で、店舗経営との相性はいいといえます。

    >>集客力の高いチラシの作り方についてもっと詳しく知る

    また、集客にはSNSの利用もおすすめです。特にInstagramでは魅力的な画像で不特定多数の人々にアプローチができます。美容や健康意識の高い人々に対し、あなたのパーソナルジムのサービスを的確にアピールできれば、効率的な集客が見込めるでしょう。

    >>インスタのビジネス活用法についてもっと詳しく知る

    まとめ

    パーソナルジムは、人々の「健康になりたい」「理想の体を手に入れたい」というニーズに応えることができる素敵な場所です。新たに作り上げていくのは、相当の覚悟と苦労が必要となるでしょう。

    だからといって失敗を必要以上に恐れる必要はないのです。大風呂敷を広げて開業するのではなく、「小さく堅実に開業する」のがポイントになります。

    また、「経営者」と「パーソナルトレーナー」の二つの面で、知識をアップデートし続けるのも大事な心得です。

    パーソナルジムで集客を行うには、効率よく本当に効果のある集客方法から注力することが重要です。闇雲に様々な施策を打ったところで、時間を取られてしまうだけ。本来のトレーナーとしての業務やお客様とのかけがえのない関係づくりに支障をきたしかねません。

    「一人でも多くの方に自分のジムを知ってほしい」
    「予算の関係から集客方法に迷っている」
    「集客で絶対に失敗したくない」

    とお考えでしたら、以下の資料を読んでいただけたらと思います。無料で公開しておりますので、あなただけの素敵なパーソナルジム経営に是非、お役立てください。

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    このガイドでは、パーソナルジムを運営する際に必要な集客のコツを紹介しています!集客の基礎から実践まで、すぐに使えるヒントをまとめました。まずはこの資料をダウンロードして、集客の成功を目指しましょう。

    必要な知識と技術を手に、地域に根差したパーソナルジムとして、沢山のユーザーに愛されるジムを目指しましょう。

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    この記事を書いた人

    いけだ
    占いライターやエンタメコンテンツ大手のディレクター経験を経て、サングローブへ入社。前職ではメールマーケティングにて、月1億円以上の売上達成に貢献。現在は、SEOとダイレクトマーケティングの間で揺れている。

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