Pinterest(ピンタレスト)には危険性があるって本当?安全に利用するには?
Pinterest(ピンタレスト)はアイデア収集や画像のシェアに役立つ人気のWebサービスですが、利用には危険性があると不安に感じている人も少なくないでしょう。アカウントの乗っ取りやウイルス感染といった重大な被害から、著作権の侵害など、さまざまな噂を耳にします。
しかしPinterestは個人使用だけではなく、ビジネスでの使用にもオススメの便利ツールです。集客や自分のブランドアピールのために、ぜひ使ってみたいと感じる人も多いと思います。
そこで、今回はPinterestの危険性から、安全に使うための方法まで詳しく解説していきます。Pinterestを使用するうえで覚えておきたい著作権の侵害についても説明します。
目次
Pinterestの利用は危険性がある?運営会社の信頼性は?
結論からお話しすると、通常通りの利用方法であればPinterestに危険性はありません。また、運営会社の信頼性も非常に高いです。
Pinterestの運営会社はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本拠地を置くピンタレスト社です。日本向けのサービスは、東京にあるピンタレスト・ジャパン社が提供しています。
2010年にアメリカで運営を開始したPinterestは、2020年には月間アクティブユーザーが4億人を突破するなど、今や世界中で利用される有名サービスとなりました。長く安定した人気を誇っていることからも、運営会社の信頼性がうかがえるでしょう。
ただし、Pinterestは自分で画像を投稿できたり、コメントでほかのユーザーとやり取りできたりといったSNS要素も含まれているコンテンツです。
そのため「個人情報が特定されるような投稿は行わない」「怪しいリンク先は開かない」など、ほかのSNSを使うときと同様のルールは安全のために守る必要があります。
Pinterestに危険性があるといわれる理由
基本的に、Pinterestは安全に利用できるサービスです。しかし、使い方によっては危険性がないわけではありません。
まずは、Pinterestに危険性があるといわれている理由について5つ紹介します。ただし、どの理由も使い方に気をつけたり、SNS利用のルールを守ったりすれば回避できる可能性が高いです。
理由①:アカウントを乗っ取られる可能性がある
Pinterestで個人情報を晒しすぎてしまったり、簡単に導きやすいパスワードを設定していたりすると、乗っ取りに合う可能性があります。
ただしPinterestに限らず、アカウント乗っ取りはどのSNSでも起こりうる問題です。セキュリティ意識をしっかり持っておかなければ、誰でもアカウントが乗っ取られるリスクはあります。
アカウントが乗っ取られると、自分のアカウントが悪用されたり、詐欺に利用されたりしてしまいます。大事なアカウントにログインできなくなり、これまで集めていたお気に入りの画像を見ることができなくなる可能性もあるため注意が必要です。
理由②:ウィルス感染や詐欺被害にあう可能性がある
Pinterestに投稿されている画像には、掲載元URLが記載されている場合があります。また投稿画像に見せかけた広告リンクも多くあります。
ほとんどの場合は会社のホームページやオンラインショッピングのサイトなど安全なページですが、なかには悪質なウイルス感染サイトが隠れている可能性もゼロではありません。
また詐欺サイトだと分からずにURLを開いてしまい、思わぬ被害を受ける可能性もあるかもしれません。詐欺ショッピングサイトや、個人情報を抜き取るフィッシング詐欺サイトなども隠れている可能性があります。
Pinterestでは厳しい広告ガイドラインを定めているものの、審査や監視の目をくぐりぬけて、ユーザーに悪意をもって近づいてくる人も少なくありません。怪しい広告は開かないようにしましょう。
理由③:社外秘画像を漏洩してしまう可能性がある
Pinterest上で特定の人に画像を共有する際、誤って「全体公開」で送付してしまうと大事な情報が記載された画像を漏洩させてしまうリスクがあります。
無意識に大きな問題や大損失に発展してしまう可能性もあるため、Pinterestを利用する際は公開範囲をよく確認するのはもちろん、そもそも社外秘画像をPinterestでやり取りしないなどの対策が必要です。
理由④:著作権を侵害する・される可能性がある
Pinterestにはさまざまなユーザーが画像を投稿していますが、なかには著作権フリーではない画像も投稿されています。知らずに画像を使ってしまうと、制作者の著作権を侵害する可能性もあるため注意が必要です。
また、Pinterestに上げた自分の著作物を勝手に使用されるなど、自らの著作権が侵害される可能性もあるかもしれません。
著作権の侵害は犯罪行為のため、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金かその両方で罰せられる可能性もあります。
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理由⑤:画像の保存やダウンロードがバレる
Pinterestに上げられている画像を保存すると、投稿者とボードの制作者に通知がいくため、誰がどの画像を保存したのかがバレてしまいます。画像保存の時間までわかるため、生活の一部を覗き見られているようで不快に感じてしまうかもしれません。
Pinterestを安心して利用する方法
Pinterestは他のSNSを使用するときと同様に、十分な気を配れば安心して利用することが可能です。
また、Pinterestの設定を調整すれば、より安心して使えるようになり、アカウント乗っ取りやウイルス感染被害も防げるようになるでしょう。
ここからはPinterestを安心して使うために覚えておきたい3つの方法と設定を紹介します。
アカウントの保護とパスワード管理を徹底する
アカウントの乗っ取りを防ぐためには、アカウントの保護とパスワード管理を徹底することが大切です。
Pinterestではアカウントを保護するための「2段階認証」を導入しています。ログインするたびにパスワードと認証コードの入力が必要です。
認証コードはSMSで受け取ることができますが、電話番号1つにつきアカウント1つしか紐づけできないという規定もあります。自分の電話番号に届いた認証コードを入力しない限り、ログインすることはできません。
パスワードは数字や記号を混ぜた複雑なものにしましょう。誕生日や名前などはNGです。投稿画像から判別できるようなワードも、パスワードがバレる可能性があるので気をつける必要があります。
また、ほかのSNSやサービスとは異なるパスワードを設定し、パスワードの使いまわしを行わないようにしましょう。
ウイルス対策をしておく
Pinterestの広告リンクは画像で表示されているため、ページを開く前に、内容や危険性について判断することができません。安全そうに見える画像を選び、利用者を誘導している可能性もあります。
怪しいリンクをうっかり開いてしまった場合に備え、ウイルス対策はしっかりと行っておきましょう。PC・スマホともにウイルス対策ソフトを入れておくのがおすすめです。
使用しているデバイスがウイルス感染してしまうと、大事なデータが丸ごと消えてしまったり、個人情報が抜き取られたりするかもしれません。デバイスが使えなくなる危険性もあるため、ウイルス対策は万全にしておきましょう。
安易なクリックをしない
Pinterestでウイルス被害や詐欺被害に合わないためには、安易にクリックを行わないことが大切です。画像の掲載元や広告リンクを開く前には必ず「怪しいリンクに繋がっていないか」「安全なサイトか」を確認するようにしましょう。
画像を無断で使われている場合の対応法
Pinterestでは、著作権を侵害しているアカウントに削除希望を出すことができます。万が一自分の画像が無断で使用されていた場合は、Pinterestの運営に速やかに問い合わせましょう。
報告方法は3つあります。
- 著作権の侵害申し立てフォームを利用
- 「ピンを報告」から違反報告を行う
- メールを送信する(copyright@pinterest.com )
メールで削除希望を申請する場合は、「該当画像を含むすべてのピンを削除してほしい」という依頼と共に次の情報を記載する必要があります。
- 著作権侵害されている著作物の情報(URLや実際の画像など)
- 著作権侵害を行っているPinterestの情報(該当URLやアカウント情報など)
- 報告者の住所・電話番号・メールアドレス
- 報告者の名前と電子署名または自費署名
フォームで申請を行う場合も上記で示した情報は必要になるため、申請の際は速やかに提出できるようにしましょう。著作権を侵害していると判断された場合、画像を削除してもらえます。
まとめ
Pinterestにはさまざまな危険性があるといわれるものの、SNSやインターネットのルールを守れば回避できます。
また、「個人の画像収集」と「ビジネス目的」でそれぞれ使用したい場合は、複数のアカウントを作って使い分ければ画像を整理しやすく、公開範囲も設定しやすくなります。
Pinterestは、自分のインスピレーションやアイデアに刺激を与えてくれる画期的なツールです。ぜひ安全な使い方を覚えて、日常生活やビジネスに役立ててみてください。
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