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文章校正ツール・アプリ10選!無料・有料に分けておすすめを紹介

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良質なコンテンツを発信するためには、執筆後の校正・校閲作業が不可欠です。

会議資料、社内報、プレスリリース等、文章量が多いものを目視で確認するのには大変なものです。見逃してしまい、納品後や投稿後に誤字脱字誤変換や表記ゆれが発覚したということもあるのではないでしょうか。

そこで本記事では、無料で使える文章校正ツールや、ビジネス利用におすすめの有料ツールを紹介します。文章校正ツールを使うメリットや、利用する際のポイントも解説しているのでぜひ参考にしてください。

文章校正とは

文章校正とはのイメージ

校正とは、本来は2つの文字や文章を照らし合わせて表記の誤りを正すことを指します。具体的には「突き合わせ」と「赤字照合」という作業に分かれます。

「突き合わせ」とは、1つ前の原稿で指摘した内容が最新の原稿に正しく反映されているかを1文字ずつチェックすること。「赤字照合」とは、1つ前の原稿に書き込まれた訂正指示が最新の原稿に正しく反映されているかをチェックする作業を指します。

ただ、現在では、原本そのものを正すという意味で使われることも少なくありません。本記事で取り上げる文章校正ツールも基本的には原本をチェックすることになるため、後者に当てはまります。

「校閲」「推敲」「添削」との違い

校正と似た言葉で、「校閲」「推敲」「添削」というものがあります。校正はあくまでも、表記の誤りを正すこと。記事の内容に踏み込んでブラッシュアップしたり、他人の書いた文章をチェックするなどはないので、別の言葉として用いられます。

校閲とは

「校閲」とは、文章や原稿の内容を確認し、誤りや不備を正す作業を指します。「校正」との大きな違いは、記事の内容に踏み込むかどうかです。

校正は主に文章の「表記」を正すことを目的としているため、基本的に記事の内容にまでは踏み込みませんが、校閲は文章の「内容」を正すことを目的としているため、書かれている情報に事実と異なる点はないか、無許可の引用や不適切な表現はないかなど、原稿の内容にまで踏み込んで、情報の正誤や適否を確認します。

推敲とは

「推敲」とは、文章をより良くするために、表現や語句を練り直す作業を指します。校正や校閲は文章の誤りを正す作業であるのに対し、推敲はブラッシュアップする作業となるため、前者と後者では目的に違いがあります。

添削とは

「添削」とは、他人の書いた文章をチェックし、語句を削ったり書き加えたりして改良することを指します。文章のブラッシュアップを目的としているため推敲と似ていますが、双方にはチェックを行う人物に違いがあります。

推敲は基本的に文章を書いた本人が行うのに対し、添削は他人が書いた文章に手を加えることになります。

文章校正ツール・アプリを利用する3つのメリット

文章校正ツールを使うメリットのイメージ

文章校正は、基本的に目視で行いますが、近年では校正作業を補佐してくれる便利ツールも多数登場しています。ツールを利用することで、作業者にとってどのような利点があるのか、ここで文章校正ツール・アプリを導入するメリットを3つ紹介します。

  • コンテンツの質を高められる
  • 校正作業の効率化を図れる
  • 文章力の向上につながる

各メリットについて簡単に解説していきます。

コンテンツの質を高められる

文章校正ツールやアプリを利用する最大のメリットは、コンテンツの質を高められることです。

誤字脱字や表記ゆれ、余計な文字が入るなどのミスが多発しているコンテンツは、読者が読みづらいと感じます。また、ミスが多い情報は信用できないと思われる懸念もあります。こういったリスクを減らして質を高めるのに、文章校正ツールは最適です。

校正作業の効率化を図れる

文章校正ツール・アプリを使えば、瞬時にチェック可能です。校正作業の時間を大幅短縮できることもメリットと言えるでしょう。確認時間を短縮することにより、最後まで集中力を保ちながら文章を確認・修正できるようになるため、校正精度の向上も期待できるはずです。

文章力の向上につながる

文章校正ツール・アプリは明らかなミスだけではなく、冗長表現や誤用しやすい表現なども指摘してくれるため、文章力や語彙力の向上にもつながります。これまで無意識に使っていた誤用表現などに気づくきっかけにもなるので、自分自身のスキルアップのためにも利用するメリットは大きいと言えます。

無料で使える文章校正ツール・アプリおすすめ7選

数ある文章校正ツール・アプリのなかから、無料で使えるおすすめを7つ紹介します。

今回紹介するツールは、下記の例文を実際に校正チェックしてみた結果、筆者が比較的使えると判断したものです。

例文

  • ①私は平成2年(1991年)愛知県伊達市で生まれmした
  • SEOに管する記事を執筆した。
  • ③この文章は読めないわけではないが読みづらい。
  • ④校正ツールを使って誤字脱字をチェックすることができる
  • ⑤シャワーと蛇口を切り替える切替レバー」か ら水が漏れてます
  • ⑥「明日、提案させていただきます」と部長がおっしゃられた
  • ⑦明日仕事タスク整理をする。
  • ⑧文字や図を描いたり、画像を張り付ける
  • YouTobeの動画がよく見れた
  • ⑩実家の犬に会いたい。

なお、これらの例文には、以下のような誤りや冗長表現をあえて入れています。

例文 問題点
平成2年(1991年) 西暦と和暦の不一致
愛知県伊達市 都道府県+市区町村の誤り
生まれmした 入力ミス(×2)
SEO カッコ不足
管する 変換ミス
読めないわけではない 二重否定
することができる 冗長な表現
切り替える切替レバー」か ら 表記ゆれ/半角スペース
漏れてます 「い」抜き言葉
させていただきます 「さ」入れ言葉
おっしゃられた 二重敬語
明日仕事タスク整理 副詞の連続
描いたり、画像を張り付ける 副詞の誤用
YouTobe スペルミス
機種依存文字
見れた 「ら」抜き言葉
非常用漢字

それぞれのツールについて特徴を解説していきます。

PRUV【イチ押し】

PRUVを使った校正結果のスクリーンショット
公式:PRUV

PRUV(プルーフ)は、オンラインで手軽に使用できる文章校正支援サービスです。会員登録不要かつ無料で利用できますが、400文字までしかチェックできません。無料で使えるツールの中では非常に校正精度が高く、不一致・市町村の誤り・非常用漢字・スペルミスなど細かく指摘してくれます。校正理由も表示してくれるので、なぜ指摘されたのかも理解しやすいツールです。

頻繁に使うのであれば、「PRUV Personal」へのユーザー登録(無料)もおすすめです。2万文字まで利用できるうえ、辞書作成機能がついています。アップグレードも視野に入れてみると良いでしょう。

Shodo【イチ押し】

Shodoを使った校正結果のスクリーンショット
公式:Shodo

Shodo(ショドー)は、無料で使えるAI校正ツールです。無料版だと一部機能は制限されていますが、校正精度は高めと言えるでしょう。校正画面のUIがシンプルで、修正箇所がわかりやすいのもおすすめポイントです。

なお、無料版の場合は校正APIは4,000文字までです。Googleアカウントと連携させれば、ブラウザ拡張機能として利用できますし、Shodoアプリ版も使えます。

ブラウザ拡張機能ならWordPressでも使える

Shodoのブラウザ拡張機能

Shodoのブラウザ拡張機能なら、WordPressやはてなブログ、主要SNSとの連携機能があります。ブラウザ上ので執筆した記事を自動校正してくれるので便利です。

ENNO

ENNOを使った校正結果のスクリーンショット
公式:ENNO

ENNO(エンノ)も登録不要で使えます。日本語の文法ミス・二重敬語・純粋エラーのようにあからさまなミスを発見できます。校正理由も的確に指摘してくれるので、知識としての蓄積も可能なはずです。

文字数に制限がないので、大量の文章の校正が1度に可能です。ただ、チェックに時間がかかるので、1度で読み込む文章量はA4で10ページほど、多くても100ページほどまでが推薦されています。

so-zu.jp

公式:so-zu.jp

so-zu.jpは、無料で1万文字まで校正できるツールです。助詞不足・二重否定・誤用・環境依存文字・表外漢字などの検出をしてくれます。色分けで指摘箇所の表示をしてくれるので、一目でどこが間違っているのか確認しやすいです。

ただし、Yahoo! JAPAN提供のテキスト解析Web APIを採用しているため、Yahoo! JAPANに文章が保存される可能性があります。機密情報の高い文章は送信しないようにしましょう。

チョイミテーナ

チョイミテーナを使った校正結果のスクリーンショット
公式:Tomarigi

チョイミテーナは、主に「入力ミス」「誤用」「わかりにくい表記」の3項目をチェックできる校正ツールです。深刻度の高いミスは赤文字で表示されるので、優先的に修正しましょう。無料版は5,000文字までチェック可能です。

なお、有料版に切り替えると、音声データの文字起こしや翻訳なども利用できます。インタビューや会議の議事録作成などにも役立ちます。

Konisimple Tools

Konisimple Toolsを使った校正結果のスクリーンショット
公式:プレスリリース校正ツール

Konisimple Toolsは無料で使える割に、文字数制限がありません。タイプミス・スペルミス・誤字脱字誤変換など基本的な間違いを指摘してくれます。同サイト上で、日本語品詞分析や文字数カウントなども提供しています。

2023年3月に機能提供を終了していますが、文章校正ツールなどサイトに残された機能はそのまま利用できます。ただし、Yahoo! JAPAN提供のテキスト解析Web APIを採用しているのでネット上に文章が残る可能性があります。

漢字使用率チェックツール

漢字使用率チェックツールを使った校正結果のスクリーンショット
公式:漢字使用率チェックツール

漢字使用率チェックツールは、ほかの校正ツールとは経路が違うものです。一般的に読みやすい文章の黄金比は「漢字3割:ひらがな7割」と言われており、読みやすい文字の比率やテキスト数をチェックできます。

チェックした比率によって、漢字をひらがなに戻したり、ひらがなを感じに変換するなど調整する際に使えます。ただし、扱うテーマによっては漢字を多用しなければならない場合もあるので、必ずしもこの比率が正しいとは限りません。

校正精度を上げたいなら有料版を検討するのもあり

文章校正の精度を上げたい、ビジネス利用で頻繁に使うという人は有料版を検討するのもありです。精度向上だけでなく、文字数制限なし・AI機能付きなど有料だからこその機能が満載です。

ここで紹介する有料の文章校正ツールは、ネット上で評判が良く知名度があるものを3つピックアップしました。

ATOKクラウドチェッカー

ATOKクラウドチェッカーのサイトトップ
公式:ATOKクラウドチェッカー

ATOKクラウドチェッカーは、通信教育「スマイルゼミ」やワープロソフト「一太郎」で有名なジャストシステムが提供している文章校正ツールです。独自の日本語入力システムを利用してるので、教育機関向けの正しい日本語に直してくれます。

ベーシック月額330円、プレミアム月額660円と比較的低価格です。1度に10,000文字の文章をチェックしてくれます。チェック方法は4種類あり、「誤りだけ」「ビジネス文」「公用文」「表記ゆれ」の中から文章に応じたものを選択してモードチェンジ可能です。また、8カ国語の翻訳にも対応しています。

IWI日本語校正ツール

IWI日本語校正ツールのサイトトップ
公式:IWI日本語校正ツール

IWI日本語校正ツールは、無料版もありますが1,000文字までしか使えません。月額2,000円の有料プランのほうが使い勝手が良いのでお勧めです。100,000文字まで対応、AI校正はもちろん、WordやExcel、PowerPointのファイルを読み込ませて校正チェックができます。

令和4年1月11日内閣官房長官通知の「公用文作成の考え方」に従った公用文章校正も可能です。企業やチーム特融の単語や文章ルールの登録もできるので、必要に応じてカスタマイズしてみても良いでしょう。

AI editor

AI editorのサイトトップ
公式:AI editor

AI editorは企業向けの文章校正ツールで、SaaS型でサービスを提供しています。ベーシックプランは月額150,000円(別途初期費用50,000円)で、アドバンスドプランは要問合せです。最大の特徴は、10,000文字をわずか3秒でチェックできるほどの処理速度です。AI機能が搭載されているので、独自のルールを学習させることが可能です。

デフォルトの校正ルールもチェックボックスでカスタマイズ可能なので、作成した文章に合わせて調整すると良いです。MicrosoftOfficeのプラグインや、Chromeの拡張機能、Googleドキュメントとの接続もできます。

文章校正ツール・アプリを利用する際のポイント

文章校正ツールを活用するイメージ

章校正ツール・アプリを最大限に活用するための3つのポイントをまとめました。

  • 複数の文章校正ツールを併用する
  • 表記ルールの作成・登録を行う
  • 最終的な目視確認を怠らない

それぞれのポイントについて解説していきます。

複数の文章校正ツールを併用する

文章校正ツール・アプリによって得意・不得意分野があります。文章解析の精度も違ってくるので、複数の文章校正ツールを併用しましょう。1つのツールでは見つからなかったミスが、ダブルチェックで発見される可能も高いです。より校正の精度を上げるためにも、最低でも2種類のツールで文章チェックしてください。

表記ルールの作成・登録を行う

文章校正ツール・アプリの中には、「辞書作成機能」のように、独自のチェックルールを追加できるものがあります。文章全体で表記が統一されていないと読者に読みづらい印象を与えてしまうため、事前に表記ルールを作成し、文章校正ツールに語句を登録しておきましょう。

また、これに加えて、癖になっている表現ミスなども設定しておけば、チェック作業をさらに効率化できます。

最終的な目視確認を怠らない

無料の文章校正ツール・アプリは、あくまでも支援ツールであり、すべてのミスを検出できるわけではありません。アップデートによりチェック精度は日に日に高まっていますが、頼りすぎは禁物です。質の高い文章に仕上げるためにも、最後は必ず自分の目で確認するようにしましょう。

無料の文章校正ツール・アプリをうまく活用しよう

文章校正ツールで効率化を図るイメージ

文章校正ツールですべてのミスを見つけることは難しいですが、入力ミスや表記ゆれといったケアレスミスをある程度拾えるだけでも、大幅に作業効率を上げることができます。

また、解析結果から、これまで気づかずに使っていた誤用に気づけたり、文章をブラッシュアップするためのヒントを得られたりすることも。使い方次第では、文章力向上にもつなげられるので、文章を作成する機会のある方は、ぜひ活用してみてください。

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この記事を書いた人

ながた
編集プロダクションで旅行ガイドブックの取材・制作に携わった後、Webライターの道へ。お酒と激辛料理をこよなく愛するインドア派。シーズン中はもっぱら野球観戦。

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