ホームページのリニューアルはまだするな!失敗を避けるための7つのポイント
Webサイトのリニューアルを行う際には、きちんとポイントを押さえて取り組まないと無駄なリニューアルになりかねません。
この記事では、効果のあるリニューアルにするための重要なポイントを紹介します。
目次
Webサイトをリニューアルするメリット
デザインが古くなった、新しい機能がほしいなどの理由でWebサイトのリニューアルを考えている人も多いでしょう。
Webサイトをリニューアルすることには、さまざまなメリットがあります。
・古くなったデザインを改善できる
・情報の整理ができる
・SEO効果の高いサイトにできる
・CMSを利用することで更新しやすくできる
・欲しい機能を設置できる
・モバイルへの対応
・コンバージョンを上げられる
古くなったデザインの改善
ホームページリニューアルの代表的なメリットとしては、デザインを改善できる点が挙げられます。
Webサイトでは、コンテンツがとても重要になりますが、見た目も軽視できません。古くさいデザインだと掲載されている情報まで古く感じられ、サイトを離脱する原因にもなりえます。
情報の整理ができる
何年もホームページを運営し、更新を続けていくと、どうしてもサイト内の情報がゴチャゴチャしてしまい、見づらくなってしまうものです。
今あるコンテンツを一旦整理して、散らかったコンテンツをどのようにユーザーに見せていくのかを考えなおすことが出来るのも、ホームーページのリニューアルのメリットになります。
SEOを改善できる
検索エンジンで上位表示されずに、アクセスが増えていない状態が続いているのであれば、リニューアルをすることで、SEO効果の高いWebサイトにすることも可能です。
CMSを利用することで更新が簡単になる
WordPressなどのCMSを活用すると、サイトの更新が社内で簡単に行えるようになります。
自社で更新できないため、古い情報のままになっているWebサイトも多いでしょう。
リニューアルを機会にWordPressなど、Webに関する専門的な知識がなくても、ページを更新できるシステムの導入を検討するのがおすすめです。
サイトに機能を追加できる
上記のCMSの導入もそうですが、サイト内に検索フォームを設置したり、予約システムの導入。商品のカタログ機能を追加するなど、リニューアルを機会に、新たな機能を設置することが出来ます。
また、既存の機能をさらに使いやすくカスタマイズするタイミングとしても、リニューアル時がベストです。
モバイルへの対応
モバイル対応にできるのもリニューアルのメリットです。
現在は、パソコンよりもスマートフォンでサイトを閲覧するユーザーの方が多くなっています。そのため、Webサイトのモバイル対応は必須なものとなっています。
また、Googleも、モバイルフレンドリーに対応しているかどうかで、サイトの評価に影響するとアナウンスしています。
もしまだ、自社のホームページがモバイルに対応していないのであれば、早急に対応できるようにリニューアルすることをオススメします。
コンバージョンを上げられる
Webサイトの最大目的でもある、コンバージョンを上げられるのがリニューアルする一番のメリットです。
上記で挙げたような、デザインやSEO、モバイルへの対応などを行っていくことで、結果としてWebからの問い合わせや申し込み数を増やすことが出来ます。
リニューアルで失敗しないための7つのポイント
ホームページのリニューアルは、業者に丸投げというわけにはいきません。しっかりと現状の課題を把握し、目的を明確にするなど、きちんとポイントを押さえてリニューアルしていく必要があります。
ホームページのリニューアルを成功させるために欠かせない7つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1:Webサイトの課題点をピックアップする
Webサイトのリニューアルをするにあたっては、現在のWebサイトが抱えている課題点を把握することが大切です。
リニューアルをしようと考えた背景には、「もっと問い合わせを増やしたい」「先進性が感じられるデザインにしたい」「モバイル対応にしたい」などの理由があるはずです。
それが、現在のWebサイトが抱えている課題といえますので、できるだけ数多くピックアップしてみましょう。
他の社員は違った視点で、Webサイトの課題を捉えているかもしれません。自分だけでなく他の社員にも、同じように課題点をピックアップしてもらうと別な課題がみつかります。
また、アクセス解析を行っている際は、そのデータを見直すことも大切です。
どれぐらいのアクセスやページビューがあるのか、どんなキーワードでのアクセスが多いのかなどを把握すれば、理想とのギャップや改善すべき点もみえてきます。
さらに、競合他社のWebサイトと比較してみるのも効果的な方法です。自社サイトに不足している情報やもっとアピールすべき点も明確になるでしょう。
ポイント2:リニューアルの目的を明確にする
Webサイトをリニューアルする際には、その目的を明確にすることが大切です。
まず、ピックアップした課題をすべて並べて、優先順位をつけてみましょう。ほとんどの場合、申込みをもっと増やしたい、問い合わせの件数を増やしたいなど、売り上げに直結する課題が上位にくるはずです。
手段と目的を混同しないことが大切
ここで注意したいのが、目的と目的を達成するための手段とを混同しないことです。
たとえば、もっとアクセス数を増やす、問い合わせを増やすなどは売り上げを増やすための手段であって、目的ではありません。
目的を明確にしないと何のためのWebサイトであるかを社内で共有できず、マーケティング戦略とも連携が取れなくなってしまいます。そして、どこにでもありがちな会社案内や業務案内のサイトになってしまうのです。
成果につながるWebサイトにするためには、自社のWebサイトは「見込み客を獲得するための窓口」、あるいは「商品やサービスの認知度を高めるための情報発信ツール」のように目的を明確にする必要があります。
そのうえで、優先順位をつけた課題とつきあわせると、どんなWebサイトにすべきかもみえてくるでしょう。
ポイント3:ターゲットを絞り込む
Webサイトのリニューアルをするにあたっては、誰に情報を届けるのか、どんな人にアクションを起こしてほしいのか、ターゲットを絞り込むことが大切です。
できるだけ多くの人に見てほしいからターゲットを絞り込みたくない、という人もいるかもしれません。
しかし、ターゲットを絞り込まないと、誰にも「自分のためのWebサイトだ」と思ってもらうことができないのです。そのため、コンバージョンを獲得できないサイトになってしまいます。
ターゲットを絞り込む例
たとえば、「ビジネスを効率化するツール」と「社員が20人未満の会社のビジネスを効率化するツール」とアピールするのとでは、後者のほうが反応率は高くなります。
社員が20人未満の企業の経営者や役員が「自分のための情報だ」と注目するからです。
ターゲット設定のためのペルソナ設計
ターゲットを設定するうえで効果的な方法にペルソナの設定があります。ペルソナとは、自社の商品やサービスを購入してくれる理想の顧客像のことです。
たとえば、「30代の女性」というように年齢や性別などの絞り込みでは、明確なターゲット像を設定することができません。
同じ30代の女性であっても、既婚の人と未婚の人ではライフスタイルも大きく違ってきますし、趣味や嗜好などもさまざまでしょう。
・35歳の既婚女性
・渋谷区の賃貸マンションに住む
・子供はいない
・中央区のメーカーに勤務
・年収は600万円
上記のように、あたかも実在する人物であるかのように詳細にペルソナを設定することで、どんなWebサイトにリニューアルすべきかもみえてきます。
ポイント4:デザインの方向性を決める
Webサイトをリニューアルする目的とターゲットが明確になると、デザインの方向性もある程度みえてくるでしょう。
色や形、書体などの視覚的要素は、見た人の印象を大きく左右します。まず、設定したペルソナに、どんなイメージを持ってほしいのかを決めます。
設定したペルソナに与えたいイメージ例
・信頼感
・新しさ
・伝統
・おしゃれな感じ
上記のように、書き出したイメージに対して、優先順位をつけ、その優先度に合わせてWebデザインの方向性を決めていきます。
あれもこれもと詰め込もうとすると、まとまりのないデザインになってしまうので注意が必要です。
優先順位から漏れてしまったキーワードについては、キャッチコピーなどにして言葉で伝えるのがよいでしょう。
また、デザイン的に気にいったWebサイトがあれば、それを参考にするのも効果的な方法です。ただし、ただマネをするのではなく、なぜ気に入ったか、そのデザインからどんな印象を受けるかをしっかりと考えたうえで参考にすることが大切です。
ポイント5:売り上げにつながる仕組み作りをする
売り上げにつながるWebサイトにするためには、そのための仕組みづくりが必要になります。
見込み客獲得が目的のサイトの例
サイト内のコンテンツがどんなに充実していても、「商品に興味があったら問い合わせしてください」というWebサイトであれば、コンバージョンを獲得するのは難しいでしょう。
しかし、「○○の悩みを3日で解決する方法」「○○を成功させるための3つのコツ」のようなレポートを作成して無料で提供するようにすれば、自社の商品やサービスに興味のある人を効果的に集めることができます。
さらに、売り上げにつなげるためには、獲得した見込み客を育成して受注に結びつけなければなりません。
そのためには、見込み客との定期的な接触、有益な情報の提供、受注を促すための魅力的な提案などが必要になります。販売する商品によっては、営業担当者が直接面談するようなケースもあるでしょう。
Webサイトをリニューアルして売り上げにつなげるためには、このような仕組みづくりが重要です。
ポイント6:効率的にナビゲーションする
Webサイトをリニューアルする際には、サイトを訪れたユーザーを効率的にナビゲーションすることが大切です。
検索エンジンや広告を経由してWebサイトを訪れたユーザーは、求めている情報があってアクセスしています。
そのため、探している情報が見つかりやすいように、ナビゲートするのがポイントです。
・ヘッダーのグローバルメニューの充実
・サイドメニューの活用、バナーの設置
・見て欲しいページへの誘導
・目立つボタンの設置
まずは、ヘッダーのグローバルメニューやサイドメニューを活用して、ユーザーが必要としている情報にたどりつきやすいようにしましょう。
すると、サイトのユーザビリティが向上して、サイトの回遊率も高まります。結果として、コンバージョンアップの効果も期待できます。
また、売り上げにつなげるために見てほしいページがあったら、そのページに積極的に誘導するのが重要です。
どんなにページビューが増えても、目的のページを見てもらえなければ意味のないものになってしまいます。
各ページに目立つようにボタンを配置する、サイドメニューにバナーを設置するなどして、ユーザーのアクションを強く促しましょう。
ポイント7:モバイル対応にする
ビジネス目的であっても、スマートフォンからWebサイトにアクセスするユーザーが増えていることもあり、Webサイトのモバイル対応は必須といえるでしょう。
Googleも検索順位を決定するにあたって、PCサイトよりもモバイルサイトを重要視する「モバイルファーストインデックス」を導入すると発表しています。
何より、スマホ対応になっていないサイトをスマートフォンで閲覧すると、見にくい、操作しにくいという問題があります。
いちいち指を使って画面を拡大しなければならないため、Webサイトの離脱率も高くなってしまうでしょう。
モバイル対応になっていないことが理由となって、ビジネスチャンスを失うことにもつながりかねません。
もしまだモバイル対応していないのであれば、リニューアルする機会に、スマートフォンでも見やすいWebサイトにしましょう。
ホームページリニューアルのよくある失敗例
ホームページのリニューアルで失敗してしまう、代表的な事例を4つご紹介します。
見た目のデザインばかり重視して、お客様のことを忘れたリニューアル
ホームページのリニューアルの失敗で多いのが、デザイン性を重視するあまり、使いにくくなってしまうことです。
動画を多用したことで、サイトの表示に時間がかかるようになり、ユーザーが目的のページに辿り着けない。結果として、リニューアル前よりも反応が落ちてしまうということもあり得ます。
古くなったデザインのリニューアルは大切ですが、それがリニューアルの目的ではないことは忘れてはなりません。
費用の安さだけでホームページ制作会社を選んでしまった
ホームページのリニューアル費用をケチったことで、無難な仕上がりになり、結果リニューアルの効果を全く得られないという失敗もあります。
Web制作会社を選ぶ際は、
・制作会社の実績
・提案内容がしっかりしているか
・こちらの意見を反映してくれているか
このあたりを見ながら、総合的に判断する必要があります。
価格の安さだけで選んでしまうと、ほとんど意味のないリニューアルとなってしまう可能性が高いです。
制作会社にリニューアルを丸投げした
ホームページの制作会社は、Webに関する知識は豊富にありますが、あなたの業種に対して深い知識を持っているわけではありません。
そのため、以下のような内容を、制作会社としっかり共有しながら、リニューアルに取り組む必要があります。
・自社の事業内容、強み、特徴
・競合他社の情報
・ホームページをリニューアルする目的
・その他の希望、要望
逆に、こういった情報を聞くことなく、ホームページのリニューアルを提案し、進めようとしてくる制作会社は要注意です。
ホームページのリニューアルは、制作業者と発注者との両者で、進めていくことで、はじめて成功するものだということを忘れてはなりません。
競合をマネただけ
ホームーページをリニューアルする際に、「競合サイトの、あのサイトみたいにしたい」と、制作会社に伝えたくなるかもしれません。
しかし、競合他社の模倣は、ほぼ間違いなく失敗します。
競合サイトのマネが失敗につながる理由
・マネでは競合以上のものを作れない
・商品、サービスを含め、自社にとって最適化されたリニューアルにならない
・差別化できない
そもそも、自社と他社とでは、商品やサービスも違いますし、コンセプトや目指すところも同じであるはずがありません。
他社のサイトの良いところを取り入れつつも、自社独自のリニューアルを押し進めていくことが、成功につがなります。
リニューアル後の目標値を設定しよう!
Webサイトをリニューアルしたら、KPIとなる目標値を設定することが大切です。
月に何件の資料請求がほしいのか、何人から問い合わせがほしいのかなどの目標を数値にして設定しましょう。
そのうえで、実際の件数とのギャップを埋めようとすると、課題や改善すべき点もみえてきます。
改善と検証を続けることで、Webサイトの効果も上がっていきます。効果のあるWebサイトにリニューアルし、業績アップにつながるマーケティングに活用していきましょう。
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