SEOコンサルタントとは?将来性、仕事内容、資格等々解説
ウェブマーケティングをおこなう企業が増えてきたこともあってか、SEOコンサルタントと呼ばれる職業にも年々注目が集まっている印象を受けます。それゆえ、この仕事に将来性を見出す人たちも少なくないかもしれません。
一方で、その内容が具体的にどのようなものなのか、世間的に実はあまり知られていないようにも感じられます。
そういうわけで、本記事ではSEOコンサルタントについて幅広く解説。仕事内容はもちろん、働き方、現場で求められるスキル、キャリアプランや将来性……等々、鮮明に言及します。
どうぞ、ご一読ください。
目次
SEOコンサルタントとは?
仮にウェブマーケティングに携わっている人であっても、全員がSEOコンサルタントという職業に対して、明瞭にイメージが湧くことはないでしょう。SEOに特化しているがゆえ、その実態については現場の方々以外だと、知り得る機会はなかなかないように思います。
果たしてSEOコンサルタントとは誰を指すのか?何をするのか?
まずは、明確に定義づけるにあたって、仕事内容、収入、やりがい、大変なことをお伝えしましょう。
SEO分野におけるプロフェッショナル
SEOコンサルタントは、ずばりそのままSEOの分野における専門家であり、プロのコンサルタントです。
ウェブマーケティングの一つにいわゆるSEO対策があります。検索結果でサイトが上位表示されるためには、知識や経験がないと難しいものです。検索エンジンのアルゴリズムやウェブに精通したSEOコンサルタントは、自然検索でのサイト流入に問題を抱える企業をサポートし、解決へと導きます。
具体的な仕事内容
企業や個人事業主などを対象に、どうすれば希望のキーワードで検索結果の上位にサイトを送り込めるか。そして、どのようにコンサルティングすれば、顧客満足度は向上するか。
SEOコンサルタントの仕事は、サイトの運用業務がメインとはいえ、いくつかのテーマを持たねば、質の高いものにはつながらないでしょう。
「アクセス数を増やして集客をはかりたい」といった要望のヒアリングから、実際の目標達成に至るまで、効果的に役立つ情報やアドバイスを提供し、施策を実行するこの仕事。現状の課題を的確に見極めることも必要です。ときには、サイトのアクセス解析まで求められます。
SEOコンサルタントの収入
SEOコンサルタントの収入は、働き方によって変わります。企業にて従事している場合、平均的な年収は300万円から500万円前後ですが、管理職のポストなどに就いていると1,000万円以上の高額な年収を得るケースもあります。求人広告などでは、月収18万円から40万円前後の給与が提示されているケースが多いです。なお、個人事業主だと、その幅はより広いものと考えてください。引く手あまたの方であれば、(それはもう)相当な額の収入です。
仕事のやりがいや魅力
この仕事のやりがいは、自分の考案した施策が企業や個人事業主の業績アップに直接貢献できるということです。予測した通りにプラスの結果が得られたときには、クライアントに喜んでもらえるのはもちろん、自分自身にとってもプロとして誇りを持つことができます。経験を重ねながら、分析力や論理的な思考力、情報収集力などが身につくことも貴重な収穫です。
与えるサービスも得られる恩恵も、両方、SEOコンサルタントの魅力といっていいでしょう。
業務をこなすうえで大変なこと
実力が問われるSEOコンサルタントの世界では、クライアントの要望に上手に応えられない場合、わかりやすく評価が下がったり、ともすれば仕事が減ってしまったり、とダメージを受けることが多いです。また、分析作業などは思いのほか細かい仕事です。日々こなすなかで、少なからず大変さを感じるでしょう。
働き方と活躍できる場所は?
実際にSEOコンサルタントの職業に就いている人は、どのような働き方をしているのでしょうか。仕事のスタイルや活躍している環境、求人状況をまとめてみました。
仕事のスタイル
SEOコンサルタントは、会社員だけでなくフリーランスとしても活動できます。
前者の場合は、担当する顧客や業務が割り振られ、ミッションに応じていくのが一般的でしょう。
対して、後者。企業に自らアプローチし、直接契約を結びます。そう容易でないとはいえ、自由度ややりがいは大きいでしょう。
会社員での出世もそうですが、一定の業務経験を積んだ後にフリーランスとして独立する方も珍しくありません。
活躍の場
SEOコンサルタントがスキルを磨き活躍する場は、SEO専門のコンサル会社だけでなく、主にサイト診断を請け負うウェブ会社やオンラインショップを運営する企業など、意外と多様に存在します。
たとえば、SEOに関する相談サービスを各担当のコンサルタントが実施しているコンサル会社には株式会社アイレップや株式会社フルスピードなどが挙げられます。これらの企業は、いわゆるSEOに注力している典型的な組織だといえそうです。
そして、フリーランスの道としてはオンラインショップの運営会社と協働するケースも少なくありません。そのほか、事業会社、制作会社問わずサービスを紹介するのに独自のメディアの立ち上げからはじめる方や、アフィリエイター向けの先生など、SEOコンサルタントの活躍はバラエティに富んでいます。
求人状況
2020年現在、SEOコンサルタントの求人募集は活発です。なかには「ウェブマーケティングコンサルタント」や「デジタルマーケティングコンサルタント」といった名称で、実質SEO対策の専門家を募集しているケースも数多くあります。担当する仕事の範囲などは多少違いがあるにせよ、SEOに精通している人材はいろいろな会社で必要とされている状況です。
リモートワークが当たり前となった時代背景も手伝ってか、大都市に限らず全国各地で募集されているように見受けられます。
SEOコンサルタントになるための関門
どの職業でも、実際働いてみたときにイメージとのギャップには少なからず悩まされるものです。当然、SEOコンサルタントもそう。ある程度、覚悟は必要です。
といっても、向き不向きの傾向や特徴、事前におさえておくと有利なことなどが存在するのも事実。
そこで、SEOコンサルタントに少しでも興味があり、希望する職種として選択肢に入っている方へ、あらかじめ知っておくとスムーズだと思われるポイントをお伝えします。
適性がある人、ない人
第一に他人とコミュニケーションをとるのが上手な人は、コンサルタント全般の仕事に向いていると思います。聞き上手で相手の話を引き出すのが得意な人も、仕事で自分の長所を生かせる可能性があるでしょう。
また、研究熱心で長時間の分析作業に苦痛を感じない人も活躍の見込みがあります。たとえ対人スキルにこれといった光るものがなくとも、SEOという分野においては適性が感じられる特徴です。
逆に、自分の話を一方的に進めてしまう傾向がある人、集中力が保持できない人などは不向きだと思っていいかもしれません。コンサルティング業務では、相手の話を聞くことが仕事の基本です。自分の主張や意見を述べるばかりでは、支障をきたす恐れがあります。
そして、集中力が途切れやすい人も、業務に対して難しく感じてしまうでしょう。
SEOコンサルタントは、パソコンのデータと一日中向き合うなど愚直かつ地道な作業に追われることも多いです。
お客様との折衝でも繊細なデスクワークでも、ストレスや心理的負担を大きく感じる方は、残念ながら適正があるとはいえないでしょう。
仕事で必要なスキル
繰り返しますが、コミュニケーション能力や分析力はSEOコンサルタントの仕事で必要なスキルです。加えて、企画力。さらにはクライアントに向けての提案力も磨いていかなければなりません。
どれか一つに特化するだけでもやっていけないことはありませんが、これらのスキルをバランスよく習得できれば、第一線で活躍できるはずです。
保有すると役立つ資格
SEOコンサルタントは専門資格が特に必要ではありません。ただし、保有していると役立つものはいくつかあります。
たとえば、全日本SEO協会が実施しているSEO検定です。ずばり、SEOの技術的な知識が問われる試験として知られています。基礎から応用までの幅広い領域が出題範囲に設定されており、信頼度も高く人気の検定試験です。
また、日本デザインプランナー協会が主催しているSEOマーケティングアドバイザー認定の資格も、取得する過程でSEOの知識がひと通り身につくという意味では非常に役立ちます。加えて、試験の特徴としてはウェブマーケティングにも比重を置いた内容です。
いずれにせよ、コンサルタントに必要な知識の強化が期待できます。
未経験からプロになるときのアプローチ
未経験からSEOコンサルタントになりたい場合は、2つのアプローチが考えられます。1つは、ストレートにSEOコンサル会社へ就職することです。こうした専門会社は、極論、配属先が一般の事務や営業であっても、SEOの専門知識が習得できる環境です。そこで学び、得た経験が、将来的に真のプロとしての道を切り開いてくれるでしょう。
2つ目のアプローチは、先述した専門資格をなるべく多く取得し、アピール材料にしていくことです。資格はひとつの信頼になり得ます。仮に未経験であってもSEOの仕事に携われるチャンスは広がるはずです。
SEOキャリアコンサルタントのキャリアプランと将来性
SEOコンサルタントの仕事に就いてからは、どのようなキャリアアップが期待できるのでしょうか。当然、将来性も気になるところです。
それでは、一般的な見解をお伝えしましょう。
キャリアプラン
会社員の場合、SEOコンサルタントは実績次第で社内での地位が上がっていくはずです。その分、役割も増え、なかにはアソシエイトやアナリストの肩書を持つようになることもあります。そこからさらに経験を積めば、シニアアソシエイトやシニアコンサルタントのようなポストにつくことになり、現場の責任者を任せられるでしょう。
職場で出世された方は、他社に転職するときやフリーランスとして独立してからも信頼を勝ち得ているため優位に事を進められるケースが多いです。
とにもかくにもキャリアアップを目論むなら、大事なのは実績だと考えます。
将来性
サイトを運用する方々にとって、SEO対策は半ば欠かせないものといっても過言ではないでしょう。当然、2020年以降も続くはずです。だからこそSEOコンサルタントは必要とされるでしょう。
一方で、懸念点を挙げるならば、ライバルも増えてくることが考えられます。
そのなかから選ばれる存在になるには、どうすれば良いか。
たとえば、業種に関わらず対応できる技術だったり、SEO以外のウェブ全般の知見だったり、差別化の図れる強みをしっかり持つことが大切です。
誰よりも努力して盤石のスキルを身につけましょう。
SEOコンサルタントを目指す方へ
SEOコンサルタントは、ほかの専門職と同様に知識やスキルが求められる職種です。仕事内容にも特徴があり、プロとして活躍するには相応の準備が必要でしょう。
もちろん未経験から目指すことも可能ですが、何も知らない状態のままだと、たとえ運よくなれたとしても結局はミスマッチに悩むことにもなりかねません。
興味を持ったら情報収集をしっかりと!
拙稿が少しでも参考になれば幸いです。
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