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SEOコンサルティングとは?仕事内容や外注するメリットなども解説

SEOコンサルティングとは?仕事内容や外注するメリットなども解説

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SEO

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Webからの集客を狙ううえで、欠かせないのがSEO対策です。しかし検索上位表示を目指すためのポイントは多岐にわたるため、専門知識がないと効果的な対策が打ち出せないケースもあるでしょう。

自社内でのSEO対策が難しい場合、検討したいのが「SEOコンサルティング」というサービスです。SEOを活用したマーケティング全般について専門家のサポートを受けることで、集客効率の向上が期待できます。

この記事では、SEOコンサルティングの基本的な仕事内容や、外注するメリットに加え、実際に選ぶ際のポイントについて解説していきます。

SEOコンサルティングとは

SEOコンサルティングとは

SEOコンサルティングとは、クライアント企業のWebサイトが検索エンジンで上位表示されるよう、総合的な支援を行うサービスを指しています。

企業がインターネット上で競争力をもつには、Googleなどの検索エンジンにおいて、自社に関連するキーワードで上位表示されることが有効です。しかし、SEOの施策には技術的な分析からコンテンツの改善まで、多様な観点が求められます。

そのため自社内で上位表示を試みても、「どこから手をつければよいかわからない」「施策の成果が出ない」というケースが少なくありません。

こうした状況で、SEOの専門知識をもつコンサルタント(SEOコンサルタント)がサポートに加わることにより、課題の把握や戦略立案、施策の改善といったプロセスに道筋がつくでしょう。

このように多角的な支援を通じて、クライアントのWebサイトが継続的に高順位を獲得できるよう補助していくのがSEOコンサルティングのサービスです。

なぜSEOコンサルティングが必要なのか

SEO対策として実践できる内容のなかには、専門家でなくても対応可能なものも多くあります。実際に自社内でSEO対策を完結させ、一定の成果を出している企業も少なくありません。

一方で、SEOは一度結果を出せば終わるものではなく、長期的なフィードバックと改善が求められる作業です。たとえば検索エンジンのアルゴリズムは定期的に更新されており、その変化に対応できなければ、順位が突然下がってしまう可能性もあるでしょう。

実際のところ、Googleは毎年複数回のコアアップデートを実施しており、2024年にも計4回のコアアップデートが行われています。その時々のアップデート内容を正確に理解し、施策に反映するには、相応の知識やリソースが必要になるでしょう。

加えて、SEO対策を最適化するには、技術的な知識が多分に求められます。コンテンツを制作するだけでなく、サイトの表示速度を向上させたり、専用のコードによってWebサイトの構造を検索エンジンに明確に伝えたりと、スキルを要する部分も大きいのです。

さらに、自社の目的を把握しつつ、ターゲットの検索意図を理解し、状況にあわせてコンテンツを作成するマーケティング的な観点も重要でしょう。

自社や関連業界、ターゲットに関する現状を適切に整理できていないと、「何をどう改善すればいいのかわからない」という状況に陥るケースも考えられます。

SEOコンサルティングを利用することで、プロの目線から現状を客観的に整理でき、事例やデータにもとづいた改善へのステップが見えてくるでしょう。

SEOコンサルティングの仕事内容

SEOコンサルティングの仕事内容

SEOコンサルティングの業務は「検索順位を上げる」ことを目的としていますが、そのためには非常に多角的なアプローチが必要であり、目標を見据えつつ総合的な戦略を導いていくことが求められます。

以下では具体的に、SEOコンサルティングの一般的な支援内容について、プロセスごとに詳しく解説していきます。

ヒアリング

SEOコンサルティングの第一歩は、クライアントの目的や課題を正確に把握することからはじまります。SEOの成功は、単に検索順位を上げることではなく、「ビジネスの目標と一致した成果」を出すことにあるのです。

そのためには、「クライアントがどのようなターゲットを狙っているのか」「どのような商品・サービスを展開しているのか」「競合との差別化ポイントは何か」といった情報を詳細にヒアリングし、現状を整理することが不可欠だといえます。

実際の業務において、まず必須となるのが最終的な目標を共有することです。ブランドの認知度向上や、リードの獲得、ECサイトの売上増加など、クライアントが求めるゴールを把握し、方向性を見定めていく必要があるでしょう。

サイトの現状分析

目標への道のりを具体的に描くには、「現状のどこに問題があるのか」を整理することが欠かせません。このフェーズでは、さまざまなデータを用いてサイトのパフォーマンスを評価し、課題を抽出していきます。

まずは分析ツールを活用しながら、サイト内部の状況を調査し、ページの表示速度や内部リンク構造、モバイル対応といった点に問題がないかをチェックしていきます。

アクセス状況についても、流入数や離脱率といった基礎的なデータのほか、「流入しているユーザーが実際のターゲットと重なっているか」など、目標と現状のミスマッチを細かく整理することが必要です。

その他、競合サイトの強みと弱みを分析し、自社サイトとの差別化ポイントを探るなど、複数の観点から現状を整理し、課題を明確化していきます。

キーワード選定とコンテンツ戦略の立案

サイトの現状を整理したあとは、SEOの基本となるキーワード戦略を練っていきます。クライアントのターゲット層を考慮しながら、狙うべきキーワードを選定し、それに適したコンテンツ戦略を立てていくことが求められるでしょう。

キーワードの選定においては、そのワードの検索ボリュームや競争率を考慮しながら、「ユーザーの検索意図」をしっかりと見据えていくことが欠かせません。

たとえば情報収集の際に調べるワードと、購入目的で調べるワードでは、上位表示された際の成果にも違いが出てくるでしょう。

企業の目的に適したキーワードを設定したら、それにもとづいて「コンテンツマッピング」を実施していきます。具体的には、どのページでどのキーワードを狙うのかを決定し、サイト全体の構成を最適化していくことになります。

その際、コンテンツの優先度を決め、ページ間のつながりを考慮しながら、独自性のあるコンテンツを作成していくことが必要です。

内部施策の最適化

SEO対策には、サイト内部の技術的な改善が欠かせません。狙うキーワードをふまえ、タイトルタグやメタディスクリプション(サイトの説明文)を最適化し、ページ内の見出しタグを整理することで、「検索エンジンが理解しやすいページ構造」を整えていきます。

さらに内部リンクの面でも、関連するページ同士を適切にリンクし、ユーザーの回遊率を高めていく視点が求められるでしょう。

外部施策の最適化

SEO対策においては、サイト内の状況を改善するだけではなく、「外部からの信用を獲得する」というマーケティング的な側面も非常に重要です。

とくに権威性の高いサイトからの被リンクを獲得することは、検索順位を向上させるうえで大きな役割を果たします。具体的には、関連性の高いWebサイトや業界メディアと提携し、自然な被リンクを増やしていくことが考えられるでしょう。

またプレスリリースの活用や、メディア露出などを通じてクライアント企業の権威性を高めていく視点も有効です。

さらにSNSの活用によってコンテンツの拡散を促すことで、外部からのリンク獲得につなげたり、クライアント企業の信用性を高めたりといったPR施策がなされることもあります。

施策の効果測定と改善

SEO対策の効果を維持していくには、継続的に効果を測定し、改善を図っていくことが必須です。初期の施策が終了したあとも、定期的に分析ツールによって流入状況やユーザー行動をチェックしていきます。

順位が思うように向上しない場合は、キーワード戦略やコンテンツを見直したり、A/Bテストを通じてコンテンツを最適化したりと、ユーザーの反応を検証していくことが求められるでしょう。

SEOコンサルティングにおいては、こうした点について定期的なレポートを行い、施策の成果をクライアント企業と共有しながら改善を続けていきます。検索順位や流入数、コンバージョン率などをもとに、PDCAを回していくサポートを提供するのです。

加えて、Googleのアルゴリズム変更に対応し、新たな施策を提案していくことも欠かせません。Googleの動向を逐一チェックしながら、さまざまな業界における検索順位の変動を把握し、実際の施策へと反映していきます。

SEOコンサルティングを外注するメリット

SEOコンサルティングを外注するメリット

SEO対策は「自社で十分対応できる」と思っていても、実際に運用していくなかでさまざまな課題に直面することがあります。

「記事を増やしても検索順位が上がらない」「施策の効果が見えにくい」など、SEO施策に悩んでいる企業は多いでしょう。先行きが不透明なまま社内対応を続けた結果、コストやリソースが膨らむばかりで、期待する成果が得られないケースも少なくありません。

以下では、SEOコンサルティングの外注が有効なケースを具体的に紹介し、専門家のサポートによってどのように課題を解決できるのかを解説していきます。

成果の見えないSEO対策に方針が見える

自社内でSEO対策をしていると、「社内でブログ記事を増やしているのに、検索順位がなかなか上がらない」など、リソースに対して思うようなリターンが得られないことがあります。

こうしたケースでは、SEOの基本的な施策は行っているものの、キーワードの選定ミスやコンテンツの最適化不足、内部リンクの不備といった問題が潜んでいる可能性があるでしょう。

この際、SEOコンサルティングを活用することで、キーワード戦略やターゲットの見直しなど、基本戦略の部分から客観的な方針が得られると考えられます。

加えて、検索意図に沿った記事のリライトや、サイト構造の最適化など、コンテンツ面・技術面でも的確なサポートを受けられるでしょう。

SEOの専門家が関与することで、問題点を的確に把握でき、具体的な改善策へとつなげていけるのです。

専門知識を活かしたデータ分析が可能

SEO対策を通じて継続した成果をあげるには、スポットで改善策を講じるだけでなく、Googleのアップデートにあわせて施策内容を調整していく必要があります。

自社内にSEO専門の部門や部署がないと、アップデートの動向を追いきれず、「なぜ検索順位が落ちているかわからない」といった状況に陥るリスクもあるでしょう。

SEO対策を外注することで、社内担当者の負担を減らしつつ、「最新の専門知識」や「同じ業界の過去のデータ」などを参照できるようになります。

さらにデータ分析や改善策の提案といった面でも、専用ツールを用いた現状分析をふまえ、豊富な知見から「課題に対してどうアプローチすればよいか」が見通しやすくなるでしょう。

Webサイトのリニューアルや新規立ち上げに最適

既存のWebサイトをリニューアルしたり、新たに立ち上げたりする際は、「いつ、どれだけ成果が出るか」が見通しにくい面があります。ローンチ後にどの程度の指標を達成できればよいのかわからず、成果を焦って不適切な対処に走ってしまう可能性もあるでしょう。

日々さまざまな指標やデータを追っているSEOコンサルタントであれば、最終的な目標に対し、「いつ何を達成できればよいのか」について見通しを示してくれます。

またリニューアル時のサイト設計や、リダイレクト設定、内部リンクの整理など、煩わしい作業を任せられるのもメリットです。クライアントはブランドコンセプトやターゲティングなど、経営に関わる問題に専念しやすくなると考えられます。

新規サイトを開設する際も、クライアントの目的をふまえたキーワード設定や、コンテンツマッピングの作成など、客観的な視点からサイト設計をサポートしてくれるため、「どこに注力すべきか」が明確になるでしょう。

SEOコンサルタントを選ぶポイント

SEOコンサルタントを選ぶポイント

SEOは長期的な施策であり、企業のビジネスモデルやターゲットに適した戦略が求められます。単に検索順位を上げるだけでなく、「ビジネス目標と連動したSEO対策」を提供できるコンサルタントを選ぶことが重要です。

以下ではより詳しく、適切なSEOコンサルタントを選ぶためのポイントを解説していきます。

自社のビジネスや業界特有の課題を理解してくれるか

一口にSEO戦略といっても、アプローチの方法は業界によって大きく異なります。自社の業種や業態などに精通し、適切な戦略を立てられるコンサルタントを選ぶことが成功への近道です。

たとえば医療業界は、「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれるカテゴリに属しており、人々の財産や健康に関わる情報を扱うため、とりわけ専門性や信頼性が求められる分野だといえます。

こうした業界でSEOの効果を高めるには、「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」というGoogleの評価基準をとくに重視してコンテンツを作成していく必要があるでしょう。

また飲食業界やヘアサロンなど、実店舗のあるサービスにおいては「ローカルSEO」が重要です。Googleマイビジネスの最適化を図るなど、業種や業態によって押さえておくべきポイントは変化します。

コンサルタントを選ぶ際には、「これまで同じ業界でどのような成果をあげたか」を確認し、業界特有の課題への理解度を見きわめることが重要です。

実績や成果を証明できるか

SEOの成果はすぐに現れるものではなく、長期的な取り組みが必要になります。コンサルタントの力量を知るためには、過去の実績などをしっかりとチェックしておきましょう。

過去に支援した企業の検索順位改善事例や、施策内容などについて、具体的に説明してくれるかどうかも重要です。その際は「施策がうまくいかなかったケースで、どのように克服したか」といったプロセス面も確認するとよいでしょう。

さらに単純な数字だけではなく、「その成果がクライアントのビジネスにとってどのような価値をもたらしたか」という視点で成果を語れることも大切なポイントです。

コミュニケーションがスムーズか

SEOコンサルタントには自社のビジネスについて深く理解してもらう必要があるため、「円滑にコミュニケーションを進められるか」も重要なポイントになります。

ヒアリングを通じて「自社のニーズや課題を把握してくれるか」「施策のゴールを明確に共有できるか」といった点を確認しておきましょう。

また施策の内容について、「なぜそれを実施するのか」「どんな効果が期待できるか」などを明確に説明してくれることも大切です。

加えて、連絡の頻度などから「こまめに進捗状況を共有してくれるか」「こちらの疑問点に迅速に対応してくれるか」といったフォロー面も見定めておくとよいでしょう。

料金体系が明確か

SEOコンサルティングの料金は、主に初期費用と月額費用によって構成されています。事業の規模や対策の範囲によっても相場は異なりますが、初期費用と月額費用、それぞれ10万円~50万円程度がボリュームゾーンといえるでしょう。

もちろん上記の相場はあくまで目安であり、具体的なサポート内容によって料金は大きく変動します。

たとえばサイトの設計をすべて任せる場合には、初期費用が100万円を超えるケースも珍しくありません。またPR戦略のサポートを依頼する場合には月額費用が高額になるなど、多くのリソースを要する内容は費用も高くなります。

その他、SEOコンサルタントによって得意分野が異なるケースもあり、外注する際には十分な検討が必要です。自社に必要なサポートをしっかりと見定め、ニーズにあったコンサルタントを選んでいきましょう。

まとめ

SEO対策は自社内で完結させることも可能ですが、継続的に成果をあげるには多角的なアプローチが必要であり、途中で見通しがつかなくなるケースも少なくありません。

コンテンツ制作やサイト内部の技術的対応など、多くのリソースが求められ、労力に対して十分な成果が得られないこともあるでしょう。

その際、SEOの専門知識をもったコンサルタントに対策を依頼することにより、社内の負担を減らしつつ、的確な戦略が得られると考えられます。

SEOコンサルティングのサービスを選ぶ際は、過去の実績や施策内容をしっかりと確認しつつ、自社の目的を共有してくれるコンサルタントを見きわめることが重要です。

外注費用はサポート内容によって大きく変動するため、利用の際はあらかじめ自社に必要な支援を検討しておくとよいでしょう。コンサルティングを通じて解決したい課題や、達成したい目標を明確にしながら、ニーズにあったサービスを選ぶことが大切です。

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この記事を書いた人

鹿嶋 祥馬
大学で経済学と哲学を専攻し、高校の公民科講師を経てWEB業界へ。CMSのライティングを300件ほど手掛けたのち、第一子が生まれる直前にフリーへ転身。赤子を背負いながらのライティングに挑む。

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