ホームページのアクセス数を増やす10の方法!流入数の仕組みや注意点も解説
どれほどコンテンツが充実したホームページであっても、誰にも見てもらえなければ売上や集客には繋げられません。多くのユーザーに支持される存在を目指すうえで、ホームページのアクセス数を増やすことは、商品やサービスの質を上げることと同様に重要だと言えるでしょう。
ですが、やみくもに対策を打っても効果があがりません。自社のアクセス状況を把握し、Webの仕組みとユーザーの行動パターンを理解することが重要となります。
本記事では、ホームページのアクセス数を増やす10の方法を解説しています。アクセス数の仕組みや、対策を講じるうえでの注意点はもちろん、Webサイトを分析するツールについても紹介しています。「なかなかユーザーにコンテンツが届かない」という悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ホームページのアクセス数の仕組み
「検索エンジン」「ダイレクト」「広告」「SNS」「リンク」などから、ホームページに訪問してくれた人が増えるとアクセス数が増加します。
検索エンジンからの流入は、いわゆる「自然検索」。検索結果の上位表示することが最もアクセス数が増える仕組みです。SEO対策をしっかりして、検索結果の1ページ目に表示させましょう。
ダイレクトは、ブックマークなどから直接ホームページに訪れることで、ブランディングが最も重要です。広告は、表示キーワードの選定や広告数によりけり。SNSやリンクは、知名度向上や話題性が最も有効と言えます。
ホームページのアクセス数を増やす方法
ホームページのアクセス数が増えると、提供している商材や企業自体を多くの人に知ってもらえます。Googleからも影響力のあるWebサイトだと認識され、検索結果の上位に表示されやすくなるでしょう。また、商材や企業の知名度が向上することにより、ユーザーからの信頼も獲得できるなどメリットが複数あります。
ホームページのアクセス数を増加させるためには、「Webの仕組み」と「ユーザーの行動パターン」を知ったうえで、掲載する内容を吟味することが大切です。以下で一般的な対策方法をまとめたので、ぜひ実践してみてください。
- 方法①:サイトデザインを見直す
- 方法②:モバイルファーストなサイトにする
- 方法③:SSLを導入する
- 方法④:「目的」を達成しやすい導線
- 方法⑤:ニーズに適したコンテンツの作成
- 方法⑥:SEO対策をしっかり行う
- 方法⑦:コンテンツをこまめに更新する
- 方法⑧:オリジナリティは必須
- 方法⑨:流入経路を少しでも増やす
- 方法⑩:自社・競合の分析を繰り返し検証する
それぞれの対策について解説していきます。
方法①:サイトデザインを見直す
ユーザーはホームページを訪れた際の第一印象で、サイト内のコンテンツを見るか判断します。そのため、長く滞在してもらい、アクセス数もコンバージョン率も増加させるためには「ユーザーファースト」を意識したサイトデザインが重要なのです。
つまりは、見やすいサイトデザインを意識すれば離脱を防げます。文字サイズや文字間は適切か、文章に誤字脱字はないか、背景色が邪魔になっていないか、レイアウトのバランスはとれているか、画像の枚数は適度か。細かいデザインへのこだわりが視認性を高めます。
また、サイトに訪れた際に1番最初に目に付く、ファーストビューのインパクトも重要です。アクセス数に伸び悩んでいるのであれば、ファーストビューを工夫して訪問したいと感じてもらえるようにしましょう。
方法②:モバイルファーストなサイトにする
スマートフォンが急激に普及した現代に合わせて、Googleが「モバイルファーストインデックス」に完全に移行しました。これは、パソコン版よりもモバイル版のホームページを優先して検索結果に用事するものです。つまりは、スマートフォン対応したホームページほど表示に有利となります。
ホームページのデザインを変更する際は、モバイル表示を優先して改修しましょう。できれば、パソコンユーザーのアクセス数を捨てるのはもったいないので、レスポンシブルデザインにしておくと良いです。
方法③:SSLを導入する
SSL(Secure Sockets Layer)とは、Web上の通信を暗号化して情報が漏れるのを防ぐ仕組みです。SSLを導入しているページは、URLのはじまりが「http」ではなく「https」になっています。
SSLが導入されていないホームページでは入力した個人情報が第三者に知られてしまう可能性があります。利用している回線やIPアドレスによっては、表示できない仕様になっているケースがあります。アクセス数が増えない原因にもなりえるので、SSL化はしておきましょう。
なお、検索エンジンの大手である「Google」も、SSL導入の有無がSEOにおいて重要と明言しています。ホームページを運営するなら、もはや必須です。
方法④:「目的」を達成しやすい導線
ユーザーが検索エンジンを使う理由は「知りたい情報を取得」するためです。サイトの見た目が良くても、目的である「答え」がわかりにくいと、2度と再訪問してくれないリスクがあります。そのため、ホームページ内の導線が重要となります。上手くいけば、リピーターが増えてアクセス数も増加します。
そのためには、メニューバーやサイト内検索機能の設置はもちろん、適切な内部リンクが大切です。サイトを訪れたユーザーに対して「どこにどのような情報があるのか」を伝える存在であるとともに、サイト内のあるコンテンツにワンタッチで移動させてくれるものだからです。
また、ページ表示速度も忘れずに確認しましょう。Googleによると、表示速度が3秒だと直帰率は32%増加、5秒だと90%増加すると言われているほど重要です。
方法⑤:ニーズに適したコンテンツの作成
ユーザーはWeb検索に踏み切る際、何らかの悩みを解決したいと考えています。「ニーズに適した良質なコンテンツを掲載する」とは、その悩みが解決できるホームページやWebサイトをつくるということです。
ホームページの内容は、訪問してほしいユーザーのニーズに合わせたものにしましょう。どのような層に訪問してもらいたいのか、はじめにターゲットを設定することで、求めている情報や検索しそうなキーワードが予想できるようになります。正確に把握した検索意図は、その後のサイト運用においても軸になるはずです。
あらゆる悩みを想定した場合、ページやサイト内のコンテンツを増やしていくことも大切です。情報量が増えていくたび、多くのニーズに応えられるようになるでしょう。定期的に良質なコンテンツを追加したり、容易には読み尽くせないほどのコンテンツ量を備えたりすることによって、ブックマーク(お気に入り登録)したうえでくり返し訪問してくれるユーザーも獲得できるはずです。
方法⑥:SEO対策をしっかり行う
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことです。Webサイトの内容をGoogle(検索エンジン)に的確に伝え、正しく評価してもらえば、検索結果の上位表示が可能です。一言でSEO対策と言っても、無数の施策があります。以下で「内部」「コンテンツ」「外部」に分けて簡単に対策方法を解説していきます。
内部SEO対策
内部SEOは「クローラー」という検索エンジンがホームページの情報を取得するためのロボットが循環しやすい構造を作ることが重要です。
サイトマップやパンくずリストの作成、ソースコードの構造化やリッチリザレクト設定など、テクニカルな対策ばかりとなります。プログラミング知識が必要な部分もあるので、Webコーダーやエンジニアと話し合って対策の方針を決めると良いです。
コンテンツSEO対策
コンテンツSEOは、ブログやオウンドメディアで良質なコンテンツを継続に発信し、ユーザーが知りたい情報を検索エンジン経由でアプローチする手法です。いわゆる、検索結果の上位表示を目指すための施策です。競合やトレンドで対策キーワードを設定し、適切な記事を作成しましょう。
コンテンツを作成するためには、Googleのページ品質評価の基準である「E-E-A-T」を意識することは必須です。これは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「信頼性(Trust)」を指します。「掲載されている情報は正確で信頼できるものか」を判断する際の基準となるので、内容の質は担保しましょう。
外部SEO対策
外部SEO対策で最も有効なのが「被リンク(外部リンク)」です。外部サイトに、アクセス数を増やしたい自社サイトのリンクを貼ってもらうことです。第三者がコンテンツの内容を評価して引用していると認識してもらえるので、信頼性が上がりSEO対策として効果を発揮します。
ただし、むやみやたらに外部リンクをもらうのは逆効果です。不自然なリンクが急増すると、Googleのペナルティ対象になる危険性があります。
方法⑦:コンテンツをこまめに更新する
ホームページのアクセス数を増やすためには、Webサイト自体の成長が大切です。サイト内にあるコンテンツの量や更新頻度も、Webサイトの成長に大きく寄与する要素だと言えるでしょう。
コンテンツをこまめに更新することは、まずユーザーに対して「生きたWebサイト」かる「最新情報が掲載されている」ということを伝えるのに有効です。更新されているホームページこそ、アクセス数が伸びやすいのです。また、情報が新しいかつ正確なものほど、クローラーに高評価を受けやすいです。検索結果の上位に表示される可能性が高いので、おのずとアクセス数が増えます。
方法⑧:オリジナリティは必須
デザインやコンテンツが他サイトと似通っていては、ユーザーに支持されたとしてもアクセスが分散してしまう原因になりかねません。Googleもオリジナリティを尊重する傾向にあるため、「そのWebサイトでなくてはいけない理由」を付与することが、他サイトに競り勝つ理由になり得ます。
コンセプトやデザインにオリジナリティがある場合、ユーザーに対して視覚的な印象を残してくれるでしょう。自らの体験に基づく記事や動画のコンテンツも、他サイトには真似できない武器になります。よくあるサイトも適度に自分色へと染めていくことによって、そのサイトでしか満たせないニーズを持つ、より生き生きとした独自性のあるサイトに生まれ変わるのです。
方法⑨:流入経路を少しでも増やす
検索結果からの流入やリピーターでアクセス数を増やすのは当たり前ですが、それ以外の流入経路を増やす施策を考えましょう。手っ取り早いのは「SNS」「メルマガ」「広告」です。SNSはキャンペーンがあれば拡散力を生かして多数の人に情報発信できます。メルマガは、リピーター向けのお得情報などが有効。広告は費用が掛かりますが、大幅にアクセス数を増やす手段となります。
また、名刺やチラシなどのオフライン媒体に、URLやQRコードを掲載するのもありです。どこでアクセス数に繋がるかはわからないので、できる施策は全て行うくらいの勢いで対策してみましょう。
方法⑩:自社・競合の分析を繰り返し検証する
当たり前ですが、何事もやって終わりでは数字は伸びません。対策した後も、自社ホームページはもちろん、競合サイトの分析を繰り返して検証しましょう。分析を繰り返すことで、より良いホームページへと生まれ変わります。競合分析は、自社の弱みを洗い出すのにも有効です。自社でやってない対策を発見できる可能性があります。
ホームページのアクセス数を増やす際の注意点
ホームページに施策を講じる前後においては、コンテンツやアクセス数にかかわる注意点があります。これらを抑えておくことで、今後の展開を見通して施策に取り組めるかもしれません。
YMYL分野のコンテンツは情報の質が重要
YMYLとは、Googleの品質評価ガイドラインにおいて「人々の将来の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ、トピック」と定義されています。常に検索結果の品質向上を目指すGoogleは、このYMYLにかかわっている分野において、情報の質を特に重視しています。
そのため、金銭や医療分野の情報が記載されている該当ページやトピックは、いっそう厳しい基準で内容が判断される傾向にあり、検索結果で上位に表示されるのは至難の業なのです。YMYLにかかわる内容を記載する場合は、サイトや筆者がその分野の専門家であることをしっかりと記載し、情報の信頼性が高いことをGoogleに伝えましょう。
結果が出るまでに時間がかかる
先述の施策を講じたとはいえ、必ずしもすぐに成果が出るわけではありません。施策の効果を測るうえでは、施策を講じてから「3ヶ月」ほどの様子見を推奨します。
Web上には多くのサイトやページが存在しています。Googleもユーザーも、リアクションを得られるまでには少なからず時間がかかると思ったほうがよいでしょう。現にGoogleは、SEO対策を講じてから結果が出るまで4ヶ月から1年かかると述べています。
運用期間が短いホームページはアクセス数が伸びづらい
運用期間が短いホームページの場合はアクセス数が伸びづらい傾向にあります。これは、ドメインパワー(ドメインランク)が低く、ホームページの信頼性や権威性が評価されていないととられるからです。
ページを更新してもなかなかインデックスすらされず、心が折れそうになることもあるかもしれません。しかし施策を続けていれば、ドメインが成長して適切に評価される日が来ます。折れず焦らず、施策を講じ続けましょう。
ホームページのアクセス数は購入できない
ホームページのアクセス数を購入するということは基本的にできません。そのような効果を謳っているサービスは、先述した外部リンクの掲載元を売っている可能性が高いです。悪いリンクと判断され、ペナルティを受けるリスクが高いので絶対に利用しないでください。
一方で、専門知識や経験のある人にコンサルティングしてもらえるサービスは、良い結果が出るかもしれません。「自分で試行錯誤してみたけど結果が出なかった」という方や、「最初から信頼できる人にサポートしてもらいたい」という方は利用を検討してみても良いでしょう。
ホームページのアクセス数を調べる方法
ホームページのアクセス数は、ツールを使えば自社・競合ともに調べられます。対策を講じたあとも、効果の検証ならびに分析を行うためにも必要なツールは導入しておくべきです。
自サイトはアクセス解析ツールで確認
自社のホームページは、アクセス解析ツールで確認できます。世界的に有名かつ様々な企業で導入されている「GA4(Googleアナリティクス)」を導入しておけば、まず間違いありません。基本無料で利用できますし、アクセス数だけではなく流入経路やユーザー属性、広告やSNSなどの数字も分析可能です。
GA4だと使いにくい、もっとシンプルな画面が良いという場合は、違うアクセス解析ツールを検討するのもありです。自社の誰が数字分析を行うのかを考慮しで、導入ツールを決めましょう。
他社サイトは競合分析ツールを使用
他人が運営しているホームページのアクセス数は、GA4では調べられません。競合分析ツール・SEO分析ツールなど、専用のものを利用しましょう。
「Ahrefs」や「ミエルカSEO」のようにアクセス解析だけではなく、競合が獲得しているキーワードや被リンクなどオールマイティーに分析できるツールがおすすめです。費用がかかるものが多いですが、自社のホームページを成長させるための投資と考えれば安いはずです。
PDCAを回してホームページのアクセス数を増やそう!
ホームページへのアクセス数を増やす方法を紹介してきました。いずれも成果が期待できるものとはいえ、ひとつの施策に固執しては思うように進まないかもしれません。なるべく多くの方法で複合的にアプローチしましょう。なかには、組み合わせの妙が思いもよらない結果をもたらすこともあります。
少し期間をおいても施策の成果が出ない場合は、別の施策を試してみましょう。PDCAを回し続けることが、ひいてはホームページの質を高め、アクセス数を増やすことに繋がります。
Webの仕組みとユーザーの行動パターンを知ることはもちろん、愚直に実行へと移す泥臭さが大切です。あなたが時間をかけて作ったホームページは、多くの人の目に触れてはじめて、その真価を発揮するのです。
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