ロングテールキーワードとは?具体的な対策方法とメリットについて
ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせた複合キーワードのことを指します。ビッグワードと比べて検索ボリュームは少ないですが、サイトの専門性を高めることや検索順位を上げるためにも無視できないキーワードです。
本記事では、ロングテールキーワードを対策するメリット、デメリットをはじめ、具体的な対策方法、注意点などをご紹介します。これからサイトを立ち上げる方や個人ブログを運営されている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、3語、4語の検索キーワードを組み合わせた複合キーワードのことです。SEOというキーワードで例を挙げるなら、「SEO タイトル 文字数」や「SEO キーワード選定 ツール」などがロングテールキーワードに当たります。
検索数自体は多くありませんが、ビッグキーワードと比べて競合が少ないため、上位表示を狙いやすいのが特徴です。
また、ロングテールキーワードでの検索は、検索するユーザーの目的が限定されるため、ニーズに沿ったコンテンツの作成が可能になります。
ロングテールキーワードの由来
「ロングテール」と呼ばれる由来は、その特徴にあります。ロングテールキーワードはビッグワードと比べて検索回数が少なく競合性も低いことが多いです。
ビッグワードとロングテールキーワードの検索回数を比較するグラフを作成したとき、右に向けて細長くなることから「恐竜のしっぽ」に見立てられ、ロングテールと名付けられるようになりました。
ロングテールキーワードのメリット
ロングテールキーワードを対策する前に、把握しておきたいメリットについて見ていきましょう。ここでは、対策することで得られるメリットを紹介していきます。
競合が少ないため、上位表示を狙いやすい
ロングテールキーワードのメリットは、ビッグキーワード狙いに比べて、圧倒的に競合が少ないことです。
特にサイト運営初期の段階では、すでにgoogleから評価を得ている、競合サイトには太刀打ちできません。そのため、自社のサービスを元に、ニッチなところからコンテンツを作成することが、アクセスを集めるうえで重要になります。
コンバージョン率が高い
ロングテールキーワードは、コンバージョンにつながりやすいキーワードが多いこともメリットのひとつです。ビッグキーワードにくらべて検索意図がハッキリしており、ユーザーのニーズが把握しやすいため、欲しい情報を用意することが容易になります。
ただし、検索ボリュームは低いため、1つの記事から多くのコンバージョンは見込めません。また、すべてのロングテールキーワードがコンバージョンにつながりやすいわけではないため、キーワード選定には注意が必要です。
>>>コンバージョン率(CVR)とは?サイト運営に重要な理由と計算式や平均値、改善方法などを紹介!
内部リンクを増やせるので、内部SEO対策にもなる
ロングテールキーワードに取り組むと、サイト内に自社サービスに関連するページを、どんどん積み上げていくことになります。
自然と内部リンクが増え、サイト内でのユーザーの回遊も増えるため、内部SEO対策としてもロングテールキーワードは有効です。
>>>検索順位がどんどんアップする!SEO内部対策のコツを徹底解説
ロングテールキーワードのデメリット
ロングテールキーワードは、競合が少なく、上位表示させやすかったり、コンバージョン率が高かったりといくつかのメリットがありますが、その一方で、デメリットもあります。
これから対策を行うのであれば、デメリットも知っておくとよいでしょう。それでは、紹介していきます。
ビッグワードに比べて検索流入が稼げない
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードと比べると上位表示を達成したときの流入数が少ない傾向にあります。検索ワードは2語、3語と一緒に検索するキーワード数が多くなるにつれ、検索ボリュームが少なくなるため、あまり多くのアクセスは見込めないのです。
ブログページやオウンドメディアの運営目的がPV数なのであれば、コンテンツを多く作成する必要があるでしょう。
類似コンテンツに気をつけないといけない
ロングテールキーワードを対策するにあたり、似たようなキーワードで対策したり同じような内容の記事を作成したりしないように気を付ける必要があります。
同じサイト内に、類似コンテンツや重複コンテンツがあると、どちらの記事も検索結果に表示されないというケースがあるため、避けなくてはなりません。このように同一キーワードで対策したコンテンツが検索結果に表示されない現象をカニバリゼーションといいます。
ロングテールキーワードを対策するのであれば、記事の管理も重要になりますので、気をつけながら記事作成を行いましょう。
記事作成・管理のリソースがかかる
ロングテールキーワードはコンバージョンを得るためや流入数を確保するために、多くの記事を作成する必要があります。
そのため、記事作成に時間がかかることや、重複しないように管理するための時間が必要です。もちろん作成した後に見直しも行う必要があるため、どうしてもリソースがかかってしまいます。
コンテンツ作成・管理をするチームがあるのであればよいかもしれませんが、そうでない場合はリソースがかかるということをしっかり認識しておく必要があるでしょう。
ロングテールキーワードの対策方法
ロングテールの基本的な考え方が分かったところで、具体的にどのようにロングテールキーワードに取り組んでいけばよいのか見ていきましょう。
ロングテールキーワードの選定
まず行うべきは、キーワードの選定です。
- Google広告のキーワードプランナー
- Googleサーチコンソール
- 関連キーワード取得ツール
- good keyword
上記のようなキーワード選定に便利なツールを利用し、自社の商品やサービスに関連するキーワードを中心に、キーワードを調査、リスト化します。
その際は、実際にそのキーワードで検索してみて、どんなサイトが上位表示されているのかをチェックすることも大切です。
検索結果によっては、選んだキーワードの調整・変更が必要になる場合もあるからです。
コンテンツ、文章の作成
キーワードの選定ができたら、次はコンテンツの制作になります。
ロングテールキーワードは3~4語のキーワードの組み合わせになるので、キーワードからユーザーの検索意図を読み取ることが可能です。
その検索意図から、ユーザーの欲しい答え、悩みを解消できるようなコンテンツを用意していきましょう。
関連語、共起語も盛り込む
上位表示させたいロングテールキーワードを、コンテンツに盛り込むと同時に、それに関連する語句を盛り込むことも意識しながら、コンテンツを作成します。
上位表示させたいキーワードの、共起語、関連語、同義語、類語などをコンテンツに含めることで、より多くの検索ワードにヒットする可能性を高めることが出来ます。
情報量を充実させる
ロングテールキーワードは、ユーザーの小さなニーズを拾っていく戦略になるので、情報量(文字数)が少なくては、その効果は限定的なものとなってしまいます。
そのため、記事の質を蔑ろにしてはなりません。そのキーワードで検索するユーザーがどんな情報を欲しがっているのかを推測して、ユーザーにとって有益な情報を提供することがポイントです。
ユーザーの疑問や悩みを解決できるように、十分なボリュームでコンテンツを作成していくことで、Googleから充実したコンテンツだと評価され、上位表示される可能性が高まるでしょう。
>>>コンテンツSEOとは?取り組むメリットと事例に見る効果を出す対策内容
内部リンクの設定
ロングテールキーワードで上位表示を達成するためには、関連するページを内部リンクでつなぐようにします。
特にアクセスを多く集めたい記事に対して、内部リンクを充実させるようにしましょう。また、内部リンクの効果を高めるためには、画像などではなく、キーワードを含んだアンカーテキストでリンクを貼ることが大切です。
>>>内部リンクとは?SEOに効果的な貼り方のコツやチェックの方法
ロングテールキーワードを対策する際の注意点
最後に、ロングテールキーワードを対策する際の注意点を2つ紹介します。
- 重複したコンテンツを避ける
- コンテンツは放置しない
それぞれ詳しく確認していきましょう。
重複したコンテンツを避ける
コンテンツが増えてくると、ロングテールのキーワードが枯渇するという問題にぶつかると思います。
アイデアが尽きてくると、同じキーワードで、似通ったコンテンツを作成したくなるかもしれませんが、それは基本的にNGです。
内容が似たページ(重複したコンテンツ)が、同一サイト内に複数存在すると、そのキーワードに対して、Googleがどのページを評価して良いのか判断出来なくなります。
その結果として、どのページでも上位表示されないという事態になる場合も。
もし、すでに似た内容のページが存在するのであれば、どちらか一方にコンテンツを統合することで対処していきましょう。
コンテンツは放置しない
コンテンツの情報が古くなったり、全く更新がされない期間が長くなってくると、次第に検索順位が落ちたり、検索流入が減ってしまいます。
トピックの内容によっては、更新の必要がないコンテンツもあると思いますが、競合サイトに負けないためには、常にコンテンツの品質を高めていくことが大切です。
既存コンテンツを放置させず、定期的にメンテナンスをするように心がけていきましょう。
まとめ
ロングテールSEOは、検索流入を増やし、コンバージョンにつなげていくうえでの基本となります。
ビッグワードで上位表示を狙うよりも効率的ですが、長期的にコンテンツを作成し続け、それを管理していくコストが必要です。
ロングテールSEOのメリットとデメリットを把握して、自社サイトの集客、コンバージョンにつなげていきましょう。
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