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ショートムービー(ショートビデオ)アプリを比較! それぞれの特徴を解説します!

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ショートムービー(ショートビデオ)アプリは、Z世代(主に1990年代中盤から2000年代終盤に生まれた世代)を中心に支持を集めています。ショートビデオアプリの代表的存在はTikTokですが、需要の増加に伴いアプリの種類も増えています。
ショートムービーは当初、娯楽目的の人が大半を占めていましたが、情報収集に利用する人も増えたため、今後はビジネスにおいても鍵になってくることが予想されています。

これまでの動画と違い数十秒の短い動画がなぜ支持されているのか。その理由とおすすめのアプリを紹介します。

ショートムービー(ショートビデオ)アプリとは

ショートビデオアプリは、TikTokやInstagramなど、数秒から数十秒の動画を投稿することができるアプリのことを指します。縦画面表示になっているのが特徴で、スマホでの再生に特化しています。アプリに編集機能が備わっていることが多いので、簡単に動画の撮影から編集そして投稿ができます。気軽に楽しめるという点が、Z世代に支持されている理由の1つとも言えるでしょう。

ビジネス利用の際は注意点も

ビジネス利用におけるショートビデオの注意点として、アプリによっては収益化が期待しづらい場合があるということです。広告をつけられない、画面内にリンク等を挿入できないといったアプリもあるので、ショートビデオを導入する際は、収益化の動線がしっかり設けられているかを確認することが大切です。

ショートビデオはBtoC向き

アプリによってはEC機能を搭載していたり、商品購入への動線が作られていたりと、ユーザー体験の充実を目的とした仕組みを採用しており、BtoCに適しているアプリと言えます。

ショートムービー(ショートビデオ)アプリ4選

ここでは、おすすめするショートビデオアプリごとに特徴や広告・収益について説明していきます。

TikTok

TikTok
出典:TikTok

ショートビデオアプリの代表的存在で、2019年には、国内だけで950万人を超えるユーザーの存在が公式から発表されました。動画の長さは基本的に最大60秒まで。ただし、試験的に一部のユーザーには3分の長さを認めており、今後は変動していく可能性があります。
その他のショートビデオアプリもTikTokと比較されることが多く、ショートビデオアプリの中でも絶大な存在感があります。アプリ内にある機能を使用して簡単に特殊効果をつけることができるので、編集の手軽さが特徴。簡単にユーモアあふれる動画の作成が可能。アカウントの匿名性が高いので、気兼ねなくコメントしやすい環境です。また、TikTokのホーム画面(レコメンド)では、フォロワー外の動画も表示されるので、一度に多くのユーザーへアプローチできます。

広告・収益

TikTokの広告は※セルフサーブ広告となっており、「TikTok For Business」を利用すれば個人でも広告を出稿することができます。

TikTokでは2021年に入ってから様々な機能が追加されており、同年3月1日から、ライブ配信で※投げ銭機能「TikTok LIVE Gifting」が追加。同年5月には、「TikTokリード広告」の提供を開始しました。
「TikTokリード広告」は先ほど説明した「TikTok For Business」のインフィード広告の1つで、広告に興味を持ったユーザーがフォームに氏名や電話番号を入力し、これにより見込み客を増やせるという仕組みです。

※セルフサーブ広告とは、広告代理店などを通さずに自ら予算や期間を設定できる広告のこと
※投げ銭とは、ライブ配信者にお金やそれに代わるアイテムを送ること。
「TikTok LIVE Gifting」はTikTok LIVEの配信者に視聴者はギフトを送ることができるというもので、配信者はそれをお金に変えることができます。ただし、TikTok LIVEを行うためにはTikTokが定めた非公開の基準を満たす必要があるため、誰でもライブが行えるということではありません。

YouTube Shorts(ショート)

YouTube
出典:YouTube

YouTube内で展開しているショートビデオ機能は、ベータ版がリリースされていますが、日本国内ではまだ利用できません。現状では、動画は最長60秒まで。正式版がリリースされる際には、仕様の変更に注意が必要です。

YouTube Shortsの強みは、通常の動画同様にタイトルをつけられるということです。これによりキーワード検索が可能になり、過去の動画も簡単に閲覧できるようになります。
Shortsは、YouTube上で「#shorts」をつけて検索すると表示されます。通常のYouTube動画と同じく、高評価・低評価ボタンやコメント機能もついています。

今後のアップデート次第では活用方法が変わってくるかもしれませんが、現状ではYouTube Shortsに収益化の動線がないため、Shortsを導入する場合は単体で考えるのではなく、YouTube全体を使って戦略を練るといいでしょう。

広告・収益

YouTube Shortsには広告機能がありません。また、明確な収益方法というのもありませんでしたが、2020年5月に、「YouTube Shorts Fund」の立ち上げを表明しました。こちらは、Shortsに投稿したクリエイターのなかから最も多くのエンゲージメントと視聴数を獲得した何千人ものクリエイターが報酬をもらえる仕組みになっており、明確な基準は発表されていないものの、今後の収益化方法に注目が集まっています。

Instagram Reels(リール)

Instagram Reels(リール)
出典:Instagram

Instagram内で展開しているショートビデオアプリで、動画の長さは30秒まで。リールはInstagramアプリの発見タブやリールタブから閲覧することができます。Instagramがピックアップすると「注目」というマークが付きます。リールの動画には「View Products(商品を見る)」というリンクをつけることができ、ここから商品の購入を促すことが可能です。
なお、2021年5月には「Insights」が追加され、リールで獲得したユーザー数や動画の保存数など、運用に役立つ細かなデータが確認可能になりました。

Instagramは画像がメインのプラットフォーム。雰囲気や世界観を視覚的に表現しやすいSNSとして、これまでに多くの企業が活用しています。そのため、Instagramは企業でも安心して使えるツールというイメージが、徐々に浸透しているでしょう。

すでにInstagramアカウントを運用していてリールを始める場合は、画像と動画ではユーザーの受け取り方が異なるということを念頭に入れましょう。

広告・収益

これまでリールには広告枠がありませんが、2021年6月に広告をローンチすることを発表しました。広告の長さは同じく30秒までで、広告に対しても、いいねやコメントを行うことができます。動画に「Shop Now」というリンクをつけることができ、お店のホームページに誘導することが可能です。

Likee(ライキー)

Likee(ライキー)
出典:Likee

中国発のアプリでTikTokのライバル的存在です。動画は最長60秒まで。
2020年6月の月間アクティブユーザー(MAU)は約1億5000人にも登っています。
ライブ配信では投げ銭による収益化が可能で、ユーザー同士で映像を繋げて配信をするという機能(コラボ配信)が備わっています。2000種類以上の編集アイテムがあり、加工の楽しさが特徴と言えるでしょう。

外国人ユーザーが多く見受けられ国内ではまだ浸透しておりませんが、オリジナルの機能が備わっており、ライバルが多くない今から開拓しておくのもおすすめです。

(参考: Reports Second Quarter 2020 Unaudited Financial Results

ビジネスチャンスの期待は大きい

これまで、主にZ世代が娯楽目的で使用していたショートビデオは、親が子どもに進められたなどの理由から、幅広い年代が利用するようになりました。

需要が高まったことで企業の注目が集まるようになり、TikTokがECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」との提携を発表したように、各アプリで様々な取り組みが始まっています。変化が激しく、仕様の変更には注意が必要ですが、広告や収益化の導入に力を入れているアプリも多く、新たなチャンスが生まれる場所になるかもしれません。

新規ファンの獲得に悩んでいる、新しいアプローチ方法を探しているという場合は、ショートビデオを試してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

RYUICHI ARAI
神奈川県出身。いきなりフリーランスとしてキャリアをスタートさせ、スポーツ関連の記事を執筆。過去にはHIPHOPライターとしても活動。ライター 以外にもコンテンツ制作や編集などの仕事も行う。趣味はフィールドワーク。

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