SlackとChatworkの違いを比較!どちらを導入すべきかポイントを解説
ビジネスチャットツールで有名な「Slack」と「Chatwork」。企業が導入しているからなんとなく利用しているという人も多いのではないでしょうか。チャット機能とファイル共有機能があれば良いと、漠然と考えているかもしれませんが、ビジネス利用するならそれぞれの違いや特徴は知っておいて損はありません。
そこで本記事では、SlackとChatworkの違いを比較するために一覧で簡単にまとめました。それぞれの特徴的な機能や利用料金についても解説しています。ビジネス利用でどっちを導入すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
SlackとChatworkの違い比較
「Slack」も「Chatwork」も、社内・社外のやり取りに便利なビジネスチャットツールです。普通のチャットと比べると、仕事関係に特化した機能が多数搭載されています。そこで、初めて導入しようとしている人向けに、SlackとChatworkの違いを一覧にまとめて比較してみました。
Slack | Chatwork | |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
利用料金 | 1,050円/月~ | 840円/月~ |
無料プラン | 〇 | 〇 |
マルチデバイス対応 | 〇 | 〇 |
利用言語 | 日本、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語 | 日本、英語、中国語、ベトナム語 |
UI/使いやすさ | やや慣れが必要 | シンプルで使いやすい |
ビデオ/音声通話 | 〇 | 〇 |
ファイル共有 | 〇 | 〇 |
タスク管理 | 別アプリ連携 | 〇 |
スレッド機能 | 〇 | × |
プログラム言語の共有 | 〇 | × |
AI機能 | アドオンで利用可 | ボット作成のみ |
社外関係者の追加 | 〇 | 〇 |
外部ツール連携 | 2,200以上と連携 | 600以上と連携 |
SlackとChatworkの基本的な情報を比較してみました。結果、費用面はChatworkのほうが安い、機能面はSlackのほうが充実していました。機能に関してはこの後、各ツールの特徴を紹介しますのでそちらも併せて参考にしてください。
SlackとChatworkに共通している機能
「Slack」も「Chatwork」もビジネスチャットツールです。チャット関係の基本的な機能は共通して付属しています。そのほか「ビデオ/音声通話」「ファイル共有」「タスク管理機能」「社外関係者の追加」「外部ツール連携」なども共通して備わっています。
なお、どちらのツールも無料プランはありますが、有料プランよりも使える機能は少ないです。文章のみのやりとりやファイルの共有のみであれば、どちらを使っても大差はありません。使いやすさで選んで良いでしょう。
Slackとは
公式:Slack
Slackとは、アメリカの「Slack Technology社」が開発したビジネスチャットツールです。ゲームの映像配信サービスを開発していたスタッフたちが社内でコミュニケーションを図るために開発されたため、エンジニア向けの機能が多数搭載されています。
日本、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語に対応しているので、海外に支社や取引先がある場合でも容易にやり取りできる点も特徴的と言えます。
Slackの機能特徴
- スラッグ、チャンネル機能
- プログラミング言語の共有
- 2,200以上の外部サービスと連携可
- ドキュメント管理
- ワークフローの自動化
- AI機能で要約や情報整理の効率化
Slackは先述の通り、エンジニア向けの機能が多数搭載されています。2,200以上の外部サービスとの連携が可能なので、開発途中のドキュメントの共有や進捗管理にも役立ちます。
2024年2月には「Slack AI」機能を新規リリースし、2024年4月には日本語対応もしています。対象チャンネルの要約、会話形式の質問回答などをAIが行ってくれるので、内容把握にかかる時間の短縮が可能です。エンジニアだけではなく、社内・社外のやり取りが多い営業関係でも活躍できる機能です。
Slackの1ユーザーあたりの料金
- フリー:0円
- プロ:1,050円/月 ※
- ビジネスプラン:1,800円/月
- エンタープライズ:要問合せ
※2024年7月時点で3か月50%オフ(525円/月~)キャンペーン中
Slackは初期費用0円で、プランごとに月額料金制(年間契約あり)です。無料プランと有料プランの最大の違いは、やり取りを行える人数です。無料プランは基本的に1対1のやりとりのみです。また、有料プランに切り替えないとAI機能は一切使えません。
Chatworkとは
公式:Chatwork
Chatworkとは、日本の「株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)」が開発したビジネスチャットツールです。業務効率化のためのチャットツールとして開発されたので、操作画面・機能ともにシンプルで初心者でも使いやすいUIとなっています。
日本、英語、中国語、ベトナム語に対応しているので海外とのやり取りもできますが、Slackに比べると対応言語が少ないです。
Chatworkの基本機能
- タスク管理機能がデフォルト搭載
- サポートチャットボット作成機能
- 自分だけのグループ作成可
- クラウドストレージ機能あり
- 600以上の外部サービスと連携可
Chatworkは、なんといっても「タスク管理機能」が充実しています。デフォルトで搭載されているので、他ツールの連携は不要。メッセージをそのままタスク登録できますし、別で新規作成することも可能です。担当者や期限の割り当て、完了・未完了の入力など、管理の自由度が高いので自分用のToDoとしても使えます。
また、自分だけのグループ作成ができるので、案件別に情報を整理できるのも強みです。グループごとにフォルダーを作成して、画像やドキュメントの保存も可能。営業や事務はもちろん、そのほかの業種でも幅広く活躍します。基本企業が運営しているところも、国内で人気の理由の1つと言えるでしょう。
Chatworkの1ユーザーあたりの料金
- フリー:0円
- ビジネス:840円/月
- エンタープライズ:1,440円/月
Chatworkは初期費用0円で、プランごとに月額料金制(年間契約あり)です。プランはシンプルで3つです。無料プランはユーザー数100人、ストレージ5GB、通話1対1までと制限がありますが、十分ビジネスでも利用できます。とにかく導入コストを抑えたい企業におすすめできます。
セキュリティを重視するなら、エンタープライズを導入しましょう。社外ユーザー制限機能や、モバイル端末・IPアドレス制限など社内規約に合わせて設定できます。
SlackとChatworkどっちを選ぶべき?
SlackはIT企業や海外とのやり取りが多い人向け、Chatworkはコスト削減したい人かつ日本語メインでやり取りする人向けです。SlackとChatworkどっちを選ぶべきか迷っている人向けに、もう少しどっちのツールのほうが向いているか掘り下げて解説していきます。
Slackに向いている人
- エンジニアとのやり取りが多い
- 開発ツールと連携させたい
- 海外とのやり取りが多い
- 複数のプロジェクトが同時に走る
Slackは、外部ツールとの連携で機能拡張しやすいです。エンジニア向けツールであるAWSやGitHub・Jira・IFTTTはもちろん、デザイナー向けのAdobe・Miro・Canvaなどにも連携できます。プログラミング言語の共有も可能なので、IT企業向けのチャットツールと言えます。多機能な代わりに、Chatworkより月額料金が高めです。
Chatworkに向いている人
- 低コストで導入したい
- 日本語でのやり取りがメイン
- IT知識がない社員が多い
- タスク整理を行いたい
- 画像やドキュメントを管理したい
Chatworkは、日本語のやり取りメインかつエンジニアが少ない企業向けと言えます。日本企業が運営しているうえ、UIがシンプルで使いやすいので年配が多い企業でも容易に導入できるのが魅力的です。メール・電話・タスク管理を1つのツールでまとめて行えるので、業務効率を優先している人にもおすすめできます。特にこだわりがないなら、Chatworkを導入しておけば良いでしょう。
まとめ
SlackとChatworkの違いを簡単に解説してきましたが、如何でしょうか。どちらも利用したことがある筆者としては、IT知識が少ない・英語ができないことから正直「Chatwork」に軍配があがります。ですが、仕事内容によっては機能がシンプルなのでChatworkでは物足りないという場面が出てくるのもわかります。
導入する前に、社内体制や業務内容を改めて確認し、どちらが向いているのかを予算含めて検討してみましょう。場合によっては、Slackの有料版とChatworkの無料版を、社内用・社外用で同時に導入するというのも手です。上手く利用して、業務効率に繋げてみてください。
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