SNS広告の費用相場や課金方式を解説！費用対効果を高める施策も紹介

SNS広告は、低コストで運用ができ、ターゲットに最適な広告を配信できるため、多くの企業などで活用されています。しかしどれくらいの費用が掛かるのか、どのような課金方式があるのかなど、疑問を持つ方も多いでしょう。

そこで、この記事ではSNS広告の課金方式ごとの費用相場と、費用対効果を高めるためのポイントをくわしく解説していきます。SNS広告を効果的に運用し、広告費を無駄にしないための知識を身につけましょう。

SNS広告の費用相場と課金方式

SNS広告には6つの課金方式があり、それぞれ費用相場が異なります。1アクション4円程度のものもあれば、1,000円ほどの課金方式もあります。

まずは、SNS広告の課金方式ごとの費用相場を確認してみましょう。

課金方式	費用相場
クリック課金（CPC）	40～200円
インプレッション課金（CPM）	450～600円
アプリのインストール課金（CPI）	100～250円
エンゲージメント課金（CPE）	40～100円
動画再生時間課金（CPV）	4～10円
フォロー課金	40～100円

課金方式ごとの費用相場は上記の通りです。どの課金方式を選ぶかによって、予算設定は大きく変わっていきます。

また、課金方式ごとに、どのようなアクションによって課金が発生するのかが大きく異なります。課金方式を選ぶ際は、それぞれの課金の特徴を知っておくことが大切です。

ここでは課金方式のくわしい内容や、費用が発生するアクションについて紹介します。SNS広告を利用するうえでどの課金方式を選ぶか迷っているのなら、参考にしてみてください。

クリック課金（CPC）

クリック課金（CPC）は、ユーザーがSNS上に表示された広告をクリックしたときに、課金される仕組みです。40～200円がクリック課金の費用相場となっています。

クリック課金の単価を求める方法は、「コスト÷クリック数」です。クリック数が多く、CPCが低いほど、費用対効果は高くなります。

クリック課金はクリックされてから料金が発生するので、表示されるだけなら費用は掛かりません。ただしキーワードや分野によって価格が変動し、競合が多い場合は単価が高くなりやすいです。

インプレッション課金（CPM）

インプレッション課金（CPM）は、SNS回数が一定の回数表示された場合に、課金される仕組みとなっています。ほとんどのSNS広告で、1,000回表示されるごとに課金が発生しています。

インプレッション課金は450～600円が費用相場です。インプレッション課金の単価は、「コスト÷表示回数×1,000」で求められます。

インプレッション課金は、たくさんの人に広告を見てもらいたいときに有効です。その一方で、サイトへの訪問や商品購入など、成果がない可能性も多く、費用対効果の分析がしづらいというデメリットがあります。

アプリのインストール課金（CPI）

アプリのインストール課金（CPI）は、アプリがインストールされた際に費用が発生する課金方式です。100～250円が費用相場となっています。

アプリのインストール課金の単価は、「コスト÷アプリインストール数」で求められます。

アプリのインストール課金は、広告のクリック数や表示回数は関係ないので、高い費用対効果が望めます。しかしクリエイティブ面が重視されやすいため、広告制作にこだわらないと、なかなかインストールにつながりにくいでしょう。

エンゲージメント課金（CPE）

エンゲージメント課金（CPE）は、Xで採用されている課金方式で、いいねやコメント、リポストなどが行われた際に課金される仕組みとなっています。費用相場は40～100円です。

エンゲージメント課金の単価は「コスト÷エンゲージメント数」で求めることができます。

エンゲージメント課金は、広告の拡散が期待できます。ユーザーとの関係を構築したいときや、新規ユーザーに関心を持ってもらいたいときに大いに活躍するのが特徴です。

ただし、エンゲージメント課金は商品購入や問い合わせといった行動につながるとは言い切れません。

動画再生時間課金（CPV）

動画再生時間課金（CPV）は、動画広告を、ユーザーが一定時間視聴した際に課金が発生する課金方式です。費用相場は4～10円となっています。

どれくらい動画が再生されれば課金が発生するのかの基準は、SNSごとに異なります。一般的には15秒～30秒と設定しているSNSが多いです。

動画再生時間課金の単価は、「コスト÷動画再生回数」で計算できます。

動画がスキップされれば課金は発生しないため、費用対効果が高い課金方式です。ただし、動画制作の手間や費用が発生するというデメリットもあります。

フォロー課金

フォロー課金とは、Xで採用されている課金方式で、ユーザーからアカウントがフォローされた際に課金が発生します。いいねやリポストでは課金が発生しません。
費用相場は40～100円です。

フォロー課金の単価は、「コスト÷新規の獲得フォロワー数」で計算できます。

フォロワーが増えれば、ブランドの認知度が向上し、リーチ数が高くなる、二次拡散がますます期待できるようになるなどのメリットがあります。また、商品やブランドに興味を持っているユーザーを集めやすいのも特徴です。

6大SNS広告と課金方式の違い

SNS広告ごとに、採用している課金方式は異なります。どの広告媒体でどの課金方式が用意されているのか、広告を利用する前に知っておくようにしましょう。

以下は、6大SNS広告ごとに採用されている課金方式です。

SNS広告媒体	課金方法
Facebook広告	・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生時間課金 ・アプリのインストール課金
X（旧Twitter）広告	・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生時間課金 ・アプリのインストール課金 ・フォロー課金 ・エンゲージメント課金
Instagram広告	・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生時間課金 ・アプリのインストール課金
TikTok広告	・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生時間課金
LINE広告	・クリック課金 ・インプレッション課金 ・友だち追加課金
YouTube広告	・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生時間課金

上記がSNS広告ごとの課金方式です。クリック課金・インプレッション課金・動画再生時間課金はほとんどのSNS広告で採用されています。

また、SNSの特徴に合わせた、独自の課金方式を採用しているSNSもあります。Xのエンゲージメント課金やフォロー課金、LINE広告の友だち追加課金などです。

SNS広告によって費用相場や特徴なども異なるので、広告出稿する場合は、それぞれのSNS広告についてよく理解したうえで利用するようにしましょう。

Facebook広告の費用相場と特徴

Facebook広告の費用相場は次の通りです。

課金方式	費用相場
クリック課金	100～300円
インプレッション課金	100～500円
アプリのインストール課金	100～250円
動画再生時間課金	4～10円

SNS広告全体の費用相場と大きな相違はなく、低予算で広告費を抑えることも可能です。

なおインプレッション課金は、1,000回表示された場合に課金が発生するようになっています。そして動画再生時間課金は、15秒もしくは2秒と、再生時間を選ぶことが可能です。

Facebook広告はオークションによって配信が決まります。広告の質や価格などを競合と競うことになるため、広告作りなどを戦略的に立てる必要があるでしょう。特に競合の多いジャンルであれば、オークションに勝てる広告作りが必須です。

Facebook広告の特徴

Facebook広告は、実名登録による正確なプロフィール登録に基づいて広告が配信できるため、ターゲティング精度が高いSNS広告です。

ユーザーは30～40代のビジネス層が多いため、BtoB向けの広告も出稿しやすいのが特徴です。

そしてFacebook広告はアカウントやキャンペーンごとに上限予算を設定でき、上限に達すれば広告が配信されなくなります。そのため、予算以上の費用の発生を防ぐことができるのです。

さらに少額での広告配信も可能なので、リスクを抑えて広告出稿したいという人にも向いています。

X（旧Twitter）広告の費用相場と特徴

X広告の費用相場は次の通りです。

課金方式	費用相場
クリック課金	20～200円
インプレッション課金	400～600円
アプリのインストール課金	100～250円
エンゲージメント課金	40～100円
動画再生時間課金	5～20円
フォロー課金	40～100円

X広告の費用相場は、SNS広告の費用相場と大差ありません。予算に合わせた費用設定が可能なため、費用を使いすぎる心配もないです。

むしろ拡散されればコストをかけずに情報を爆発的に広げられるため、費用対効果が非常に高く、低コストで認知度を高めることもできます。

そしてX広告は、SNSの特徴に合わせた課金方式が採用されています。広告出稿の目的に合わせて課金方式を選べるのが特徴です。

X（旧Twitter）広告の特徴

X広告は、ユーザーがリポスト＆いいねすることでより多くの人の目に付きやすくなり、さらなる拡散が狙えるという特徴があります。ユーザーからの認知度アップを行いたいときには、特に効果的です。

また10～30代の若年層を中心に幅広い世代が男女問わず利用しているため、どんなジャンルでも広告出稿しやすいのもポイントです。

フォロワーや検索キーワードなどをもとにした、詳細かつハイレベルなターゲティングも可能となっています。潜在的に興味を持ちそうなユーザーにも広告を届けやすいでしょう。

Instagram広告の費用相場と特徴

Instagram広告の費用相場は次の通りです。

課金方式	費用相場
クリック課金	40～100円
インプレッション課金	500～1,000円
アプリのインストール課金	100～250円
動画再生時間課金	4～10円

Instagram広告は画像・動画が中心となっているため、クリエイティブ面でいかにユーザーを引き込めるかがポイントとなってきます。費用相場は平均的ですが、クリエイティブへのこだわりによって、費用対効果がさらに上がっていくでしょう。

Instagram広告は低予算でも始めることができるので、予算に限りがある場合にも使いやすいです。また、1日の予算を設定することも可能なため、費用の使い過ぎを防止することもできます。

Instagram広告の特徴

Instagramは女性ユーザーが多いSNSのため、女性向けのInstagram広告を出すのにおすすめです。クリエイティブが特に重視されるので、クリエイティブへのこだわりや知識をしっかり持っておくことがポイントとなります。

Instagram広告は親会社が同じFacebookの広告と同様に、ターゲティング精度も高いので、興味を持ちそうなユーザーにしっかり広告を届けることができます。また、Instagramのハッシュタグ機能を上手く利用すれば、認知度アップを図ることもできるでしょう。

TikTok広告の費用相場と特徴

TikTok広告の費用相場は次の通りです。

課金方式	費用相場
クリック課金	24～200円
インプレッション課金	400～650円
動画再生時間課金	5～20円

TikTok広告は、費用がオークションで決まるため、常に一定というわけではありません。運用型広告の場合、入札で勝たなければ広告が表示すらされないのが特徴です。

広告にはアプリ起動時に画面全体に広告が表示できる「TopView」や、高額ですが認知度アップに大きな影響がある、ハッシュタグチャレンジなどがあります。

複数の広告の種類の中から自分に合うものを選び、そのうえで広告の種類を決めるようにしましょう。予算オーバーにならないよう、まずは少額からはじめるのがおすすめです。

TikTok広告の特徴

TikTok広告は、広告感の少ない広告を出稿できるのが特徴です。おかげでユーザーの目にとまりやすく、自然に視聴してもらいやすいというメリットがあります。

また、動画広告がメインのTikTok広告は、いかにユーザーに見てもらえるクリエイティブ制作ができるかが重要となります。TikTok広告には動画テンプレートが用意されているので、技術に自信がない人も広告制作がしやすいでしょう。

ユーザーは10代～30代主婦層までと幅広いため、さまざまな商品・サービスで活用できます。

LINE広告の費用相場と特徴

LINE広告の費用相場は次の通りです。

課金方式	費用相場
クリック課金	20～200円
インプレッション課金	100～1,200円
友だち追加課金	50～70円

LINE広告の広告費用はオークション形式で決まり、最低入札額は1円となっています。ただしキーワードによっては低価格の入札では広告出稿できない可能性があるので、注意しましょう。

LINE広告には、LINEならではの課金方式「友だち追加課金」が用意されています。LINEの友だちに追加されたら費用が発生する仕組みで、集客効果が高いです。

また、配信場所は18種類もの中から選ぶことができるため、目的や予算に合わせた広告配信ができます。費用対効果も高いのが特徴です。

LINE広告の特徴

LINEは、年代問わず数多くのユーザーが利用するSNSのため、幅広いユーザーに広告を配信することができます。ほかのSNSを利用していないユーザーにも、商品やサービスの魅力を届けられるでしょう。

また、LINE広告はターゲティングが高精度のため、狙ったユーザーにアプローチしやすいです。

ほかにも、広告が動画と静止画の2種類から選ぶことができ、商品やサービスの内容に合わせて、広告のスタイルや出稿場所を選べるなどの特徴があります。

YouTube広告の費用相場と特徴

YouTube広告の費用相場は次の通りです。

課金方式	費用相場
クリック課金	3～20円
インプレッション課金	300～800円
動画再生時間課金	５～30円

YouTube広告の課金方式は上記の3種類あり、予算に合わせた広告配信が可能です。予算が少なくても広告配信しやすいでしょう。

動画再生時間課金は、YouTube動画を再生する際に流れる動画広告が、30秒間視聴された場合に課金されます。30秒未満の動画であれば、最後までの視聴で課金が発生します。

そのため、最後まで動画広告を見てもらえるような、クリエイティブ面での工夫が必要になります。動画制作の知識を身に着ける、ユーザーに刺さるクリエイティブを追求するなどのアクションが必要でしょう。

YouTube広告の特徴

YouTube広告は、幅広い年代のユーザーにアプローチできるのが特徴です。年代・性別関係なく、多くのユーザーからの認知度を上げることができます。

また、ターゲティングに使われるのはGoogleが保有するデータです。ユーザーの興味・関心などを踏まえた詳細なターゲティングができるため、ターゲットに情報が届けやすいというメリットがあります。

広告フォーマットも7つ用意されているので、目的や希望、予算に合わせた動画配信ができます。

SNS広告の費用対効果を上げるポイント

SNS広告を運用するうえで、意識したいのが費用対効果です。効率的な運用のために、費用対効果を上げるポイントは次の3つあります。

上記の3つのポイントを意識することで、費用対効果が上がりやすくなります。

これからSNS広告を始める人も、すでに始めているものの費用対効果が上がらず悩んでいる人も、解説する3つのポイントを参考にしてみてください。

ターゲットや商品にあった媒体を選ぶ

ターゲットや商品にあった媒体選びは、SNS広告の費用対効果を高める重要なポイントです。

なぜなら、適切な媒体を選ばなければ、広告を配信してもターゲットに届かず、無駄なコストが発生してしまうからです。

InstagramやTikTokは若年層のユーザーが多いため、若年層向けの商品やサービスが適しています。幅広い年代に届けたいなら、LINEやX、YouTubeがおすすめです。

また、ビジネスマンやBtoB向けのサービスなどはFacebookが適しています。

Xは情報の拡散力があるため、新商品やキャンペーン情報を拡散し、多くのユーザーに知ってもらいたいときにも便利です。

広告を出稿する前に、自社の商品やターゲット層の特徴を分析し、どのSNSが最適かを見極めましょう。適切な媒体を選ぶことで、無駄な広告費を削減し、より高い費用対効果を得ることができます。

リターゲティング配信を行う

リターゲティング配信を行えば、SNS広告の費用対効果を大幅に向上させることができます。

リターゲティング配信とは、過去にサイトなどにアクセスしたユーザーに広告を表示し、行動を促す広告の配信方法です。

一度でも広告に接触したユーザーは、商品やサービスに関心を持っている可能性が高いと判断できます。再度アプローチすることで、購買意欲が高まり、コンバージョンにつなげやすくなるでしょう。

たとえば、ECサイトで商品ページを閲覧したものの購入しなかったユーザーに対し、関連商品や期間限定の割引情報を表示することで、再訪問や購入を促すことができます。

リターゲティングは「興味を持ったが離脱したユーザー」に最適なタイミングで広告を届ける手法です。新規ユーザーへの広告配信よりも低コストで成果を上げられるため、広告費の無駄を減らしつつ、高いコンバージョン率を実現できます。

継続的にPDCAを回す

継続的にPDCAを回すことは、費用対効果を上げるうえで重要なポイントとなります。

SNS広告は一度設定して終わりではなく、継続的に改善を重ねることで、無駄なコストを削減し、より高い成果を得られるようになるからです。

そのため、広告を出稿した後は、効果の分析を必ず行うようにしましょう。

まずはクリック率やコンバージョン率を分析し、成果の高いクリエイティブやターゲティングを特定します。次に、効果の低かった要素を見直し、広告文や配信ターゲットを変更して再度テストを実施します。

これを繰り返すことで、より効果的な広告運用が可能になります。

SNS広告は市場の変化が早いため、放置すると効果が低下するリスクがあります。そのため、定期的にデータを分析し、PDCAサイクルを回し続ける必要があるので、覚えておきましょう。

自社にあったSNS広告の選び方

SNS広告ごとに、ユーザー層や強みが異なります。そのため、広告配信の際は適切なSNS広告選びが必要です。

SNS広告ごとの特徴は以下の通りです。

SNS広告	特徴
Facebook	・30～50代のビジネス層が多い ・詳細なターゲティングができる
X（旧Twitter）	・10～30代のユーザーが多い ・リアルタイム性が高く拡散力がある
Instagram	・10～30代の女性ユーザーが多い ・ビジュアルを全面に押し出せる
TikTok	・10～20代＞30代のユーザーが多い ・ながら見するユーザーが少ない
LINE	・国内利用率が高く多くのユーザーにアプローチ可 ・リーチ拡大に効果的
YouTube	・10～50代までユーザー層が幅広い ・認知度アップからコンバージョン獲得まで幅広い用途に使える

SNS広告ごとの特徴を知り、自社の顧客が最も利用しているSNS広告を選ぶことが大切です。

SNS広告の運用を代理店に依頼するメリット

SNS広告運用は、代理店に依頼することもできます。

代理店は豊富な運用実績を持ち、SNS広告ごとに、どのような広告配信方法が効果的なのかを熟知しているため、高い効果を出したいときには頼りにしてみると良いでしょう。

SNS広告を代理店に依頼するメリットは次の3つです。

ここでは3つのメリットについて、くわしく解説します。

SNS広告のノウハウがなくても成果を出せる

代理店に依頼すれば、SNS広告のノウハウがなくても、高い成果を出すことが可能です。代理店はSNS広告を運用するうえで、必要な知識を数多く兼ね備えているからです。

SNS広告を運用するためには、ターゲティング設定やクリエイティブ制作、効果測定など専門的な知識が必要になります。しかし、自力でノウハウを身に着けるのには時間がかかってしまうでしょう。

代理店に依頼すれば、最適な広告フォーマットの選定から、コンバージョン率を向上させるための最適化まで、スムーズに行ってもらえます。

SNS広告の知識がないなか手探りで広告配信を試すよりも、短期間で成果を得ることができ、結果的に無駄な広告費の削減にもつながるのです。

専門家の運用方法を学べる

SNS広告の運用を代理店に任せることで、専門家がどのようにSNS広告を運用しているのか、身近で学ぶことができます。

代理店は、これまでのSNS広告の成功事例や最新のアルゴリズムに基づいた戦略を組み立て、広告配信を行っています。こうして組み立ててもらった戦略は、自社で広告運用スキルを身につけたいと考えている場合に、非常に参考になるからです。

たとえば、広告のパフォーマンスが低下した際に、どの指標を見て原因を特定し、どのように改善すればよいかなど、専門家の行動を身近で学ぶことができます。

代理店とのやり取りを見れば、データ分析や改善のポイントも把握できるため、自社でPDCAを回していく際にも役立てられるでしょう。

炎上リスクを抑えられる

代理店にSNS広告の運用を任せると、炎上リスクを抑えられるという大きなメリットがあります。

SNS広告は、不適切な表現や誤解を招く表現によって、企業やブランドイメージの悪化につながるリスクがあります。特にセンシティブな話題や、ターゲット層の価値観に合わない広告は炎上の原因になりかねません。

一度炎上してしまえば、悪評が拡散されてしまい、今後の集客にも大きな影響を及ぼすでしょう。

しかしSNS広告運用を代理店に依頼すれば、過去の炎上事例を踏まえたリスク管理が可能になり、炎上を未然に防ぐための適切な表現や広告内容を提案してもらえます。

また、万が一ネガティブな反応があった場合でも、迅速に対応できる体制を整えることができるため、会社やブランドのブランド価値を守ることができるのです。

SNS広告の外注する際の費用相場と手数料

SNS広告を外注する際にかかる費用は、主に「初期費用」と「手数料」、そして「広告費」の3つです。

初期費用と手数料の費用相場は次の通りです。

初期費用	約5万円
手数料	広告費の20％前後 ※固定なら月額10～30万円

広告費はSNS広告に使える予算のことで、自社の予算に合わせてムリなく金額を設定できます。SNSごとの最低出稿費用と、推奨されている運用費用をまとめました。

SNS広告	最低出稿費用/日	推奨運用費用/月
Facebook	100円～	5万円～
X（旧Twitter）	1円～	5万円～
Instagram	100円～	5万円～
TikTok	5,000円～	10万円～
LINE	1,000円～	10万円～
YouTube	1円～	10万円～

広告費は15万円ほど用意しておくと、十分に運用できるでしょう。

月10万円で運用代行を依頼した場合の費用例

月10万円で運用代行を依頼した際の費用は次のようになります。

初期費用	5万円
手数料	2万円
広告料	10万円
合計	17万円

これに加えて、代理店によってはクリエイティブ制作費などが発生する場合があります。余裕を持った予算設定が大切となるでしょう。

SNS広告の外注先を選ぶポイント

SNS広告を代理店に依頼する際は、しっかりとノウハウを持っている代理店に外注することが大切です。ノウハウのない代理店に依頼してしまうと、支払った費用が無駄になってしまう可能性があります。

外注先選びのポイントは次の3つです。

ここからは、上記3つのポイントについてくわしく解説します。外注先を選ぶ際の参考にしてみてください。

運用したいSNS広告を取り扱っているか

SNS広告の代理店を選ぶ際、まず確認すべきなのは、自社が運用したいSNS広告を取り扱っているかどうかです。

SNS広告は、広告配信の方法や、どのユーザー層が多いかなど、特徴がそれぞれ異なります。そのため、自社の商品やターゲットに合ったSNSでの、運用実績が多い代理店を選んだほうが、広告効果を高めやすくなります。

運用したいSNS広告への実績が少ない代理店に依頼してしまった場合、自社の商品やサービスを効果的に発信することができず、なかなか成果につながらないかもしれません。

なお、複数のSNS広告を活用したい場合は、各SNSの特性を理解し、それぞれに最適なプランを提案できる代理店を選ぶようにしましょう。

実績や提案力は十分にあるか

SNS広告の代理店を選ぶ際には、代理店の過去の実績や提案力も重要な判断基準となります。

特に、自社と同じ業界やサービスの運用実績がある代理店は、これまでのノウハウが蓄積されているため、スムーズな運用が期待できます。過去の成功事例を基にした、効果的な広告運用の提案も行ってくれるでしょう。

過去の運用実績は、代理店のホームページに掲載されていることが多いので、事前に確認することが大切です。

また、単に広告を配信するだけでなく、KPIの設定や効果的なクリエイティブの提案、PDCAの回し方まで具体的に提案できるかも重要なポイントです。戦略的なアドバイスをもらえる代理店を選ぶことで、より高い費用対効果を得られます。

素早く対応してもらえるか

SNS広告は頻繁にアルゴリズムや市場のトレンドが変化しており、その都度柔軟に対応していかなければいけません。また、広告を配信した後は、ユーザーの反応を見ながら素早く対応していけるかも重要なポイントとなります。

そのため、迅速な対応ができる代理店を選ぶことが大切です。

たとえば、広告のパフォーマンスが思わしくない場合に、クリエイティブの修正やターゲティングの見直しなど、改善策をスピーディーに行えるかによって運用の成功は左右されます。

対応が遅い代理店であれば、広告を配信しても、成果が出ないどころか、改善されないままの広告を配信される可能性もゼロではありません。

事前に、連絡手段や対応スピードを確認し、迅速に対応してもらえる体制が整っているかを確認しましょう。素早い対応ができる代理店を選ぶことで、機会損失を防ぎ、より効果的な広告運用が可能になります。

SNS広告の費用相場と特徴を理解して費用対効果を高めよう

SNS広告は、課金方式とSNSによって費用相場が異なります。課金方式とSNS広告ごとの特徴を理解して、自社の商品やサービスにピッタリの広告配信を行うことが、費用対効果を高めるうえで重要なポイントとなります。

SNS広告の費用対効果を高めるためには、SNS媒体選びだけではなく、リターゲティング配信の活用や、PDCAサイクルを継続的に回し続けることも重要です。コツを抑えた広告配信で、費用対効果をどんどん上げ、コンバージョンに繋げていきましょう。

広告配信に自信がない場合などは、代理店に外注するのもおすすめです。SNS広告のノウハウを熟知した代理店なら、自社の商品やサービスに最適な広告配信方法を提案してくれます。

ぜひSNS広告を上手に活用し、高い成果を目指してください。