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SNSの集客はもう古い?成果が上がる最前線の活用方法から成功事例までくわしく紹介!

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「SNSを集客に活用することはもう古い手法?」と疑問に思っていませんか。確かに、従来のSNSによるマーケティング・集客は効果が薄いケースや費用対効果が悪いケースが増えています。

しかし、依然としてSNS集客の重要性は高く、効果的に取り組むことで、SNSでの認知拡大や新規顧客の獲得、売り上げの向上などが期待できるのです。

本記事では、SNS集客が「古い」と言われる理由とそれでもSNS集客に取り組むべき理由を解説します。

効果的なSNS集客を実施したいとお思いの場合は、ぜひ本記事の内容を活用してみてください。

「SNS集客はもう古い」と言われる理由

SNS集客は以前のような効果が期待できない場合があり、「もう古い手法」とされることが多いです。まずは、なぜ「SNS集客はもう古い」といわれるのか、その理由を以下にまとめました。

  • 今までのやり方では集客につながらないから
  • 以前に比べて広告単価が上がっているから
  • 投稿が増えて発信が埋もれやすいから
  • ユーザーがSNS疲れを起こしているから

各理由について、くわしく説明していきましょう。

今までのやり方では集客につながらないから

従来のSNS集客の手法では、期待するような効果を現在は得られない可能性が高いです。

SNSのおすすめ・レコメンドに掲載されるアルゴリズムは常に変化するため、同じ手法で集客を続けていても継続的な効果は期待できません。

もちろん、各SNSの基本的な方針として、ユーザーに適したコンテンツを表示することは一貫しています。しかし、投稿を評価する基準やアルゴリズムが変わることで、常に最新の評価基準を把握し、対策を実施する必要があるのです。

SNS集客を実施する場合、Web上にある既存のノウハウ・技術が現在も通用するとは限らないため、SNS集客はもう古く、期待した効果が得られないと評価される場合があります。

以前に比べて広告単価が上がっているから

SNSにおける広告単価の上昇によって、SNS広告の費用対効果が悪くなったことも、SNS集客が古いといわれる原因です。

SNSの広告単価は上昇傾向である上に、SNS集客に参入する企業が増えたことから競争が激化し、自社広告を多くのユーザーに表示するための広告費が高くなっています。

くわえて、自社広告の表示回数を増やせたとしても、リンクのクリック率やサービスや商品の購入などのコンバージョン率が高まるとは限りません。

SNS集客を効果的に行うためには、各プラットフォームの広告を活用することが基本的な動きですが、SNS広告の広告単価の高騰や競合他社との競争の激化によって、以前のような予算感覚では期待したSNS集客の効果を得ることは難しいといえます。

投稿が増えて発信が埋もれやすいから

SNS上の投稿が増えることにより、自社のSNS投稿や広告が埋もれやすくなった点もSNS集客が難しくなった原因です。

総務省の「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」によると、日本国内のSNSユーザーは2022年時点で約1億人であり、2018年の7,300万人と比較すると、約37%増加していると報告されています。

また、同報告では2027年には国内のSNSユーザーは1億1,300万人にのぼると予測されており、今後もSNSのユーザー数、投稿数は増加していくと考えられるのです。

したがって、今後のSNSにおいて、自社の投稿を目立たせ、ユーザーに訴求する難度は高まっていくでしょう。

ユーザーがSNS疲れを起こしているから

ユーザーがSNS疲れを起こしている点もSNS集客が古いといわれる理由です。SNSのユーザーが増え、投稿数が膨大になったことにより、SNSユーザーは常に大量の情報にさらされています。

また、SNS集客を実施する企業が増えたことにより、多くの企業がユーザーの興味を惹きつけようと、キャッチーさやインパクトを重視した投稿・広告が増えている状況です。しかし、これらの投稿には、少なからず虚偽や誇張された情報が紛れ込んでいるため、ユーザーは常に情報の正誤を判断しなければなりません。

そのほか、コンプレックスを刺激する投稿や広告、誹謗中傷など、SNSの利用によって、精神的なストレスを抱え、SNSの利用に疲労感を覚える方が増えています。

その結果、自社のSNS投稿や広告がユーザーに届きにくくなる場合や、ユーザーのタイムラインに表示されても詳細を確認せずスクロールされることが増えています。

ユーザーのSNS疲れによって、SNS集客の効果が以前ほどは期待できない状態になってきているのです。

それでもSNSでの集客が重要な理由とは

SNS集客は古く以前のような効果は期待できないといわれる理由を説明しましたが、それでもSNS集客は重要といえます。

消費者庁の「令和5年度 消費者政策の実施の状況」では、15歳から29歳の若者は、商品やサービスの購入の決め手に「SNS」を挙げている方が最も高い割合であることを報告しています。

したがって、若年層への自社認知の拡大や商品・サービスのPRにおいて、SNS集客は無視できないといえるでしょう。

また、SNSはシェア機能があり、ユーザーにとって魅力的な投稿・広告は爆発的に拡散され、結果として大きな宣伝効果・集客につながる可能性があります。

効果的なSNS集客の実施は、店舗に足を運べない遠方の方によるオンラインショップの利用や、自社を知らない方への認知が広がるなど、新規顧客の獲得にSNS集客は有効です。

以前のような手法、戦略では現在のSNSでは十分な集客効果を得られない可能性が高いですが、現在でもSNS集客の重要性は高いといえます。

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SNS集客の種類と特徴

SNS集客の重要性を説明したところで、ここではSNS集客の種類とそれぞれの特徴を解説します。

以下のSNS集客手法について説明していきましょう。

  • SNSアカウント運用
  • SNS広告
  • SNSキャンペーン
  • インフルエンサーマーケティング
  • SNS投稿の促進

SNSアカウント運用

自社のSNSアカウントを作成して、商品・サービスなどの情報発信や顧客とのコミュニケーションを行う手法です。

SNSアカウントの運用では、SNSユーザーと近い距離感を形成できるほか、魅力的な投稿を行うことができれば、シェア機能による拡散、自社の認知拡大が期待できます。

SNSアカウントの運用そのものには費用がかからず、効果的な運用によって宣伝広告費を押さえて集客を行うことが可能です。

自社のアカウント運用では、以下の点を徹底しましょう。

  • シェアされるようなコンテンツ・情報の発信
  • スクロールされないような魅力的な投稿
  • 自社アカウントのブランディングや一貫性を意識

また、SNSはそれぞれ、メインとなるユーザー層が異なり、自社がターゲットとするユーザーが多いSNSのアカウント運用に注力することが、SNS集客において重要なポイントです。

SNS広告

SNS広告は、広告費を支払うことで、SNSの広告枠に自社の広告を掲載でき、通常のアカウント運用よりも効果的にユーザーへの認知拡大や訴求が可能です。

SNS広告の特徴として、他のリスティング広告やバナー広告などのWeb広告と比較して、広告感が薄く、ユーザーに嫌悪感を与えにくい点が挙げられます。

通常のSNSの投稿に自然に溶け込む形で広告を配信できるため、ユーザーに受け入れられやすいのです。

くわえて、SNS広告はユーザーのデータを元に広告ターゲティングを行うことができ、広告を配信したいターゲットとなるユーザー層に効果的にアプローチできます。

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンを実施することで、効果的なSNS集客に繋げることが可能です。

ユーザーに参加してもらうキャンペーンであり、シェアやフォローによってプレゼント・クーポンを付与するといった施策がSNSキャンペーンに該当します。

SNSキャンペーンは、ユーザーを巻き込む形で企画そのものの認知を拡大でき、結果的に新規顧客の獲得やSNSフォロワーの増加などが見込めます。

また、SNSキャンペーンはSNS上で実施されますが、キャンペーン告知はWebサイトや他のWeb広告、チラシなどさまざまな媒体で行うことも効果的です。

キャンペーンへの参加を促すことで、さまざまな媒体から自社SNSアカウントに誘導できるほか、SNSから各種媒体にユーザーを流す双方向の動線を作成する効果が期待できます。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、SNSで多くのフォロワーを持つインフルエンサーとのタイアップ企画を行い、認知の拡大・コンバージョンに繋げるSNS集客手法です。

自社の宣伝よりも顧客の立場に近いインフルエンサーによるPRは、ユーザーにとって親しみがあるほか、信憑性が高い情報といえるでしょう。

ただし、自社のブランドや商品、サービスと親和性が高いインフルエンサーにPRを依頼しないと、期待するユーザー層へのアプローチが難しい点やインフルエンサーの炎上によって、自社のイメージ低下のリスクがある点に注意が必要です。

インフルエンサーマーケティングを行う場合、事前にタイアップを希望するインフルエンサーのフォロワーやファン層の調査や、過去の不適切発言やトラブル事例など炎上につながるような振る舞いがないかの確認を徹底しましょう。

SNS投稿の促進

ユーザーにSNSでの口コミやレビューの投稿を促進することもSNS集客における効果的な手法です。

先ほど、SNSによる口コミや情報を商品・サービスを購入する際の決め手とする方の割合が、29歳以下の若者では最も高いと説明しました。

そのため、自社の認知拡大や商品購買にはSNS上の口コミの増加も重要な施策といえます。

自社で作成したオリジナルのハッシュタグをつけてレビューを投稿すると、プレゼント企画に応募できるといった施策が有効です。

また、自社SNSアカウントでユーザーの口コミをシェアすることで、さらに企画の認知拡大・参加者の増加につながり、口コミ・レビュー数を増やせる可能性が高まります。

SNSで集客を成功させるポイント

SNS集客の手法を紹介しましたが、むやみに取り組んでも、SNS集客で期待する効果を得られない場合があります。

SNS集客に臨む際は、効果的にSNS集客を進めるポイントを押さえて、各種手法・施策を実施しなければなりません。

ここでは、SNSで集客を成功させるポイントとして、次の3点を解説します。

  • SNS集客の得意・不得意を理解する
  • 集客戦略全体におけるSNSの立ち位置を明確にする
  • ユーザーの役に立つ投稿を発信する

各項目について、くわしく説明していきましょう。

SNS集客の得意・不得意を理解する

SNS集客の得意・不得意を理解することを徹底しましょう。

SNS集客は、拡散性が高く、認知拡大や購買行動の決め手になるといった点が得意なことです。

その一方で、SNS集客はフォロワーの獲得やブランディングに時間がかかること、継続的なコンテンツ投稿の必要性があること、炎上リスクがあることなどのデメリットがあります。

また、1つの投稿あたりの情報量が少ないため、詳細な商品・サービスの情報をユーザーに伝えることも苦手なことです。

SNS集客が得意とする部分に注力し、不得意とする部分は他の集客手法を活用してカバーするといった対策を行いましょう。

集客戦略全体におけるSNSの立ち位置を明確にする

集客戦略におけるSNSの立ち位置を明確にし、バランスよく取り組むことがSNS集客を成功させるポイントです。

SNS集客は、リスティング広告やSEOを含めたWeb集客手法の1つでしかなく、SNSのみで集客を完結させることは難しいといえます。そのため、SNS集客以外の集客手法と組み合わせながら、総合的な集客を成功させることが重要です。

特に、SNSが得意とするのは認知の拡大です。そのため、拡散性が高いコンテンツの発信だけではなくキャンペーンの実施も効果的です。その上で、自社のWebサイトに誘導したりリストを獲得するなどして、売上に繋げていきましょう。

ユーザーの役に立つ投稿を発信する

SNS集客を実施する際は、ユーザーに役立つ情報・コンテンツの発信を心がけましょう。

SNS集客は、自社の認知拡大や商品・サービスのコンバージョンを高めることが目的であるため、PRに関する投稿が中心になりがちです。

しかし、自社の利益を重視する投稿にSNSユーザーは魅力を感じにくく、シェアしたいという気持ちになりづらいため、結果として期待したSNS集客の効果を得られないケースが少なくありません。

一方、ユーザーにとって有益、役立つコンテンツの発信を心がけることで、シェアによる拡散や口コミ投稿の増加が期待できます。結果として、自社SNSアカウントのフォロワー数の増加や商品・ブランドの認知拡大につながるでしょう。

SNS集客の最終的な目的は認知拡大やコンバージョン率の向上ですが、ユーザーにとって有益な投稿を徹底することがSNS集客の成功のポイントです。

SNSで集客に成功した事例

SNS集客は、適切に取り組めば大きな宣伝広告効果、売り上げ向上の効果が期待できます。

そこで、ここではSNS集客に成功した2つの事例を紹介しましょう。

ハーゲンダッツジャパン

出典:あなたと創るしあわせ|ハーゲンダッツ ジャパン40周年特設サイト

ハーゲンダッツジャパンがSNS集客に成功した事例です。

ハーゲンダッツジャパンは、以下の4種類のSNSをそれぞれの特徴にあわせた活用を行いました。

  • X(旧Twitter):新商品の情報をいち早くユーザーに提供
  • Instagram:視覚的に魅力を感じる画像で商品をユーザーに訴求
  • Facebook:企業の公式SNSといった堅めの雰囲気で情報発信
  • LINE:キャンペーン告知や新商品の情報に絞って配信

SNSは、テキストをメインとするものや画像をメインとするものなど、特性があります。また、SNSごとにユーザー層が異なり、評価される投稿も異なるのです。

Xでは、新しい情報を魅力的に感じるユーザーが多く、Instagramでは視覚的な魅力を重視するユーザーが多いため、ハーゲンダッツジャパンはSNSごとに配信内容を最適化しました。

結果として、各SNSのユーザーに効果的にアプローチを行い、SNS集客の効果を高めることに成功したのです。

青山商事株式会社

出典:青山商事株式会社

青山商事株式会社では、3つのInstagramアカウントを使い分け、SNS集客を成功させました。

「洋服の青山公式【メンズアカウント】」、成人女性向けの「洋服の青山【レディースアカウント】」、女子高生向けの「洋服の青山【ガールズアカウント】」の3種類のInstagramアカウントを運用し、それぞれのターゲットに効果的に訴求できる発信を徹底しています。

また、女子高生向けのアカウントをタグ付けすることで、「洋服の青山【ガールズアカウント】」で投稿を紹介する施策を行い、ユーザー参加型の投稿を促しました。

ガールズアカウントは本来、スーツブランドのターゲットになりにくい女子高生を対象としていながら、6.3万人(2024年10月時点)ものフォロワー数を獲得しています。

女子高生を対象にして、フレッシャーズスタイルの訴求を行い、自社商品・ブランドの認知拡大・購買促進に繋がったというSNS集客の成功事例です。

まとめ

SNS集客は、情報過多や広告単価の上昇などを理由に、期待する効果を得ることが難しくなっていますが、それでも取り組む価値がある集客手法です。

効果的にSNS集客に取り組むためには、次のポイントを押さえて取り組む必要があります。

  • SNS集客の得意・不得意を理解する
  • 集客戦略全体におけるSNSの立ち位置を明確にする
  • ユーザーの役に立つ投稿を発信する

自社SNSアカウントの運用やSNS広告の効果的な活用、インフルエンサーマーケティングなど、SNS運用の各種手法を組み合わせることはもちろん、他のWeb集客法ともあわせて、自社の集客戦略全体における効果的な運用を心がけましょう。

効果的なSNS集客に取り組み、自社の認知拡大や売り上げ向上を目指してみてください。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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