SNSの役割や目的を把握してマーケティングに活用しよう!
SNSが娯楽の1つだった時代はとうの昔のことです。現代では、生活にかかせないインフラになっている人も多いのではないでしょうか。私生活だけではなく、ビジネスでSNSを利用している人もたくさんいます。
しかし、近年、SNSを取り巻く環境が大きく変化しているのは事実です。活用例や問題点も以前に比べ、さまざまなケースが明るみに出ています。そうしたなかで、ビジネス、マーケティング面でのメリットはやはりおさえておきたいポイントです。
当記事では、SNSの基本的な知識はもちろん、役割や活用方法を解説しています。業務上のミッションにおいて、何かしら戦略の糸口が見つかるかもしれないので、ぜひ参考にしてください。
目次
SNSとは?
SNSとは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略称で、登録したユーザー同士が交流できるWebサービスを指します。個人をつなぐことで社会的なネットワークを作り出すことがSNSの本来の役割です。
友人同士や、同じ趣味・同じ職種の仲間とネット上で繋がれるので、交流の場としては最適です。また、その領域・範囲は幅広く、情報発信できる場としても有効です。
古くは電子掲示板などありましたが、当時の機能に比べると現代のSNSは桁違いです。なかでも「共有」や「拡散」の要素は、プライベートのみならず、ビジネスシーンにおいても大いに活用される特性に挙げられます。
こういったことから、スマホが急激に復旧した現在では、私たちの生活と切っても切り離せないメディアのひとつといっても過言ではありません。
SNSは主に5種類に分けられる
SNSは文章だけではなく写真や動画などいろんな情報を発信できます。主に以下の5種類に分類されます。
- 文章投稿型SNS
- 写真投稿型SNS
- 動画投稿型SNS
- ライブ・音声配信SNS
- ビジネス特化型SNS
それぞれのSNSの特徴を紹介していきます。
文章投稿型SNS
文章投稿型SNSは、「文字(テキスト)」を主体として情報のやりとりを行います。つぶやき・チャット・メッセージ・日記などが当てはまります。
代表的なものとしては、X(旧Twitter)、Facebook、LINEなどです。
写真投稿型SNS
写真投稿型SNSは、「写真」を主体として発信します。コメントなど文章での交流も可能ですが、複数の写真を一括投稿していろんな人に見てもらうことがメインになります。
代表的なものとしては、Instagram、RoomClipなどです。
動画投稿型SNS
動画投稿型SNSは、「動画」の発信・視聴を主体としています。交流よりも、動画を見てもらって情報を発信・共有することがメインです。
代表的なものとしては、YouTube、TikTok、ニコニコ動画などです。
ライブ・音声配信SNS
ライブ・音声配信SNSは、動画投稿型と似ていますが配信者と視聴者の双方のコミュニケーションが可能な点で区別できます。動画投稿型でも生配信があれば、ライブ・音声配信SNSとして当てはまります。
代表的なものとしては、Xのスペース、Spotify Liveなどです。
ビジネス特化型SNS
ビジネス特化型SNSは、「ビジネス専用」です。XやInstagramは公私ともに使えるので、企業がビジネスに活用していたとしても、ビジネス特化型SNSには当てはまりません。
代表的なものとしては、LinkedIn、Wantedlyなどです。
日本5大SNSとそれぞれの役割
たくさんあるSNSの中でも、とくに利用者が多い以下のものが「日本5大SNS」と言われています。
- X(旧Twitter)
- LINE
- TikTok
どのSNSもオフだけではなく、ビジネスにも活用できることから、さまざまな企業がマーケティングや広告として活用しています。どんな目的で利用するのか、役割は何かを簡単に解説していきます。
ちなみに、YouTubeを入れて日本6大SNSと呼ぶこともあります。
X(旧Twitter)の役割
X(旧Twitter)は、コメント(リプライ・引用)や拡散機能を使って気軽にコミュニケーションが取れます。拡散力が非常に優れており、Xの機能を活用し、企業ブランディング・広報PR・カスタマーサポートとして運用が可能です。
10~50代の男女と、幅広いユーザーが多いです。広範囲にアプローチできます。
Instagramの役割
Instagramは、写真や動画に強く視覚的なアピールが可能なので、ブランディングや広報活動に有効といえます。飲食店は販売系であれば、商品を見栄え良く映しこまめに投稿できます。ハッシュタグ文化が根付いているので、検索してもらいやすいタグを付けることで、ユーザーの興味を引きましょう。
なお10~20代の女性ユーザーが多いので、ターゲットがマッチしているのなら利用してみるのもありです。
Facebookの役割
Facebookは、実名登録制なので明確にターゲットを定めてアピールしやすいです。日本内外のビジネスを目的とした利用が多いので、ビジネス向けの商材のアピールに非常に向いています。
ユーザー層としては30代のビジネスマンが多いです。
LINEの役割
LINEは、基本的に1対1のコミュニケーションをとれます。ビジネスアカウントを取得して運営すれば、クーポン配布・メンバーカードとして利用はもちろん、ユーザーの囲い込みやカスタマーサポートとしても利用可能です。広告も打ち出せるので、ビジネス利用の幅は最も広いと言えます。
年代性別問わず、ほぼ全世代が利用しています。日本の人口の約70%が利用していると言われているので、幅広い世代をターゲットにしたいならLINEはおすすめです。
TikTokの役割
TikTokは、ショートムービーを投稿駅るSNSです。マーケティングやコンテンツ運用として活用できます。「TikTok For Business」という企業向けの広告サービスも開始されており、ユーザーを巻き込んで広告を拡散させることも可能です。
5大SNSでは年齢層が最も低く、10代の利用が圧倒的に多いです。10~20代をターゲットにするのに有効かと思われます。
拡散力が強いSNSは「フロー型メディア」と呼ばれる
メディアは主に「フロー型(流れ)」「ストック型(蓄積)」に分けられます。拡散力が強いSNSは「フロー型メディア」に当てはまります。
情報が流れるように伝達される性質があり、共有や拡散を目的に利用する点で非常に相性が良いと言われています。なぜなら、「シェア」や「リツイート」の機能がSNSには備わっているからです。
内輪で楽しんでいただけの情報が知人からの知人の友達へ、さらにその先のフォロワーのフォロワーへと、まるで数珠つなぎのように増えていきます。この流れをビジネスに活用すれば、企業ブランディングはもちろん集客にも役立ちます。
SNSのメリットを生かした活用例
繰り返しお伝えしている通り、ビジネスを飛躍させるべくマーケティングにSNSを取り入れる企業は増えてきています。多数あるメリットの内、コストを大幅に削減できるからです。いわゆるマスメディアへの投資に比べると、驚くほど低予算で運用可能です。
成果が伴うとなれば使わない手はありません。店舗サービスの宣伝・広告はもちろん、貴重な販促・集客チャネルと化し、競合との差別化にも大きく貢献してくれます。そして、なかでも注目されている「UGC」要素。
SNSユーザーの日々の投稿がもはやコンテンツになり得るという話です。個人の意見の集合体によって、企業や商品の認知が広がれば、売り上げや収益アップにも影響をもたらします。あるコミュニティ内で話題に上がった製品が、数珠つなぎで拡散。どんどん波及して気付けば確固たるブランドが構築されるというケースもあります。
セブンイレブンのTwitter
コンビニエンスストアの中でも一際フォロワー数の多さが目立つセブンイレブンのTwitter公式アカウント。
商品やキャンペーン情報など随時更新しているため、タイムリーにユーザーを呼び寄せ、なおかつ拡散にもつなげています。大手であることに慢心せず、むしろその利を生かしコラボ企画など積極的に展開している点も、成功の秘訣かもしれません。
>>「セブンイレブン・ジャパン」Twitter公式アカウント
RIEDELのFacebook活用
ワイングラスを製造する会社「RIEDEL」。長い歴史がある一方で、流行もばっちりおさえています。
Facebookの活用によって、ユーザーの喜ぶ情報を頻繁に更新。リンク先の記事は豊富なライター陣の巧みなレコメンドもあって、ファンのハートを掴むことに成功しているといえるでしょう。伝統に加え、SNSという武器が、人気を盤石なものとしています。
スターバックスのInstagram
飲食店屈指のフォロワー数の多さ。ご存知スターバックスのInstagramでは、商品を楽しむスタッフの様子が印象的です。
キュートで映える写真の投稿、フォロワー参加型のイベント告知など、まさにSNSの特長を存分に生かした運用が随所に光ります。
>>「スターバックス コーヒー ジャパン」Instagram公式アカウント
SNSを利用する際の問題点
一躍話題になる現象を指す言葉「バズる」を体験すれば、先も安泰かと思われがちですが、そう単純な話ではないのが難しいところです。せっかく投稿したのに、注目されずに終わることもざらにあります。
また、ユーザーのリテラシー不足が原因となり、多くの問題が浮上してくることもしばしば見受けられます。主に3つの注意点を解説するので、気を付けてください。
個人情報が流出される危険性
個人情報は、本来であれば他人に知られたくない情報です。SNSでは、そんな個人情報が流出される危険性が潜んでいます。
たとえば、日常写真を投稿した結果、そこに写り込んでいる情報から学校や勤務先、自宅アパート、マンション、その他住まい関連まで突き止められるケースも。
気にせず撮った写真。ちょっとだけ写っていたお店の看板や制服などがヒントとなり、あなたのプライベートが特定されてしまうかもしれません。投稿には用心が必要です。
アカウントが乗っ取られる危険性
アカウントの乗っ取りはどのSNSでも耳にしますが、とびぬけてリスクが高いのがXです。外部ツールと紐づけた、とあるURLをクリックした結果、自分以外の第三者がアカウントを不正利用することがあります。
しかも、アカウント情報(ID・パスワード・ニックネームなど)を使いまわしている場合は、そのほかのSNSなどもまとめて乗っ取りにあいます。この手の悪質な乗っ取りは割と多いのでゾッとしますよね。
炎上のリスク
最近のSNSでは、些細なことですぐに炎上します。SNS上だけで文句や批判を言われるだけならマシですが、特定班による本名や経歴など個人情報の公開や、取引先関係などの情報まで引っ張り出されるケースもあります。
組織なら検閲する担当者がいれば安心でしょうが、個人だとなかなか難しい問題に思います。そうはいってもやはり、リスクヘッジを怠らない努力は必要です。SNSの拡散力はマイナスに働くということを、しっかり念頭に置くようにしてください。
SNSの役割を理解しビジネスに活用しよう!
わたしたちの日常に溶け込んでいるSNS。X、Instagram、LINEなど複数のSNSを使いこなしている人も多いはずです。それぞれの役割をうまく活用できれば、シチュエーション問わず目的を達成できます。
ビジネスでもプライベートでも、結局は相手に伝えるためのツールです。すばやいコミュニケーションの中で関係性を深めていけるというSNSの本懐は、とても偉大だと考えます。良心を持って細心の注意を払い、いつだって誰かの役に立つ有益な情報を発信したいものです。
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