サジェストキーワード確認ツール10選！無料・有料に分けておすすめを紹介

サジェストキーワードとは、検索窓に入れたキーワードの下に表示されるキーワード候補のことです。ユーザーの検索意図を予測して表示しているものなのでSEO対策に役立ちます。ですが、いちいち検索窓にキーワードを入れて調べるのは毎回手間ですよね。

そこで本記事では、無料版・有料版のサジェストキーワード確認ツールを紹介します。各ツールの特徴や、SEOでサジェストキーワードが重要な理由、サジェストキーワードに関する注意点も解説しています。SEOでなかなか結果が出ずに悩んでいる方は、ぜひ紹介しているツールを活用してみてください。

サジェストキーワードとは

サジェストキーワードとは、GoogleやYahooなどの検索窓にキーワードを入れると、下に表示されるキーワード候補のことを指します。サジェスト（Suggest）は「提案する」という意味で、その名の通り検索エンジン側は「よく検索されているキーワード」を検索候補として自動で提案してくれています。

関連性の高い検索（関連キーワード）との違い

検索結果の途中に表示される「関連キーワード」とは区別されています。その理由は、キーワードが表示される仕組みが違うからです。

サジェストキーワードは、ユーザーの検索傾向・トレンド・検索ボリュームなど、ユーザーが実際に調べるものをメインに提案します。関連キーワードは、あくまでも関連性が高いものだけを表示しているのでユーザーの過去の傾向などは反映されていません。

そのため、キーワードが被る場合もあるが、全く別のキーワードが表示されているケースもあります。

関連する質問（PAA）との違い

似たようなもので「関連する質問」も検索結果に表示されます。これはGoogle独自の機能で、検索窓に入力したキーワードから、ユーザーが抱くであろう疑問をAIが予測して自動生成しているものです。表示されるコンテンツは、仕組み上「強調スニペット」と同じです。

サジェストキーワードが表示される仕組み

GoogleやYahoo!などの代表的な検索エンジンには、「オートコンプリート（自動補完）」という機能 がついています。これはもともとコンピュータにおける文字入力の補助性能のひとつで、すべての文字を打鍵しなくても単語やフレーズを入力することができるユーザーファーストな機能です。

オートコンプリート機能が「検索した言語」「検索した場所」「ユーザーの過去の検索」「トレンド」をもとに、ユーザーが検索するであろうキーワードを推測して表示します。それがサジェストキーワードです。

▶Google ｜オートコンプリート候補の仕組み

SEOでサジェストキーワードが重要な理由

サジェストキーワードは、コンテンツSEOをするうえでなくてはいけない重要な存在です。その理由を3つ解説していきます。

対策キーワードの選定に役立つ

検索結果の上位に表示されるコンテンツを作成するには、ユーザーが実際検索するであろうキーワードの選定が欠かせません。需要がないキーワードを狙っても、SEOとしては効果がでないのです。そこで、サジェストキーワードの登場です。

サジェストキーワードは、ユーザーが過去に検索したキーワード傾向・トレンドなどを考慮して表示させているものです。つまりは、対策仕様と思っていたキーワードより、ユーザーが求めるキーワードに近い可能性が高いのです。

例えば「カメラ」と調べたときのサジェストキーワードで「カメラ 種類」「カメラ おすすめ」が出た場合は、購入しようとしているユーザーのほうが多いと判断できます。どういうカメラが良いかおすすめ紹介のコンテンツを作成してあげましょう。

記事のリライト時にトレンドを追加しやすい

サジェストキーワードはトレンドも反映されています。記事のリライト時に「ユーザーニーズ」に近いキーワードとも言えます。

時間が経過して検索順位が下がったという場合は、サジェストキーワードツールでリアルタイム性の高いキーワードを洗い出しましょう。「現在ニーズのあるワード」を軸にコンテンツを再構築すれば、順位の底上げにつながります。

競合が獲得しているキーワードを探せる

競合サイトが獲得しているサジェストキーワードも、分析ツールを使えば確認できます。どういう風にサジェストキーワードを盛り込んでいるのか確認し、自サイトに活かせば順位があがる近道になるかもしれません。

【無料】サジェストキーワード確認ツールおすすめ5選

サジェストキーワードは、検索窓にキーワードを入れると表示されるものです。ですが、確認ツールを使えば、いちいち検索窓に入れなくてもサジェストキーワードがわかるんです。

ここでは、無料で使えるサジェストキーワード確認ツールと5つ紹介します。

ラッコキーワード

公式：ラッコキーワード

ラッコキーワードは、SEOライティングをしている人の中では有名なツールです。理由は、無料であるにも関わらず「1日30回（以前は50回）」もキーワード検索できるからです。ほかの無料版だと、ここまで回数は多くないので、複数調べたいときにうってつけです。

サジェストキーワードはもちろん、競合分析や関連Q&A・共起語・見出しも一括で取得可能です。SEO対策だけでなく、広くマーケティングや動画などのコンテンツ設計に役立つツールのため、使用するサジェストキーワードツールに迷う場合は、ひとまずラッコキーワードを利用することをおすすめします。

Keyword Tool

公式：Keyword Tool

Keyword Toolのキーワード排出量は750以上と最大級です。表示速度も速く、ストレスなくサジェストキーワードを調べられます。Googleはもちろん、X（旧Twitter）やInstagram、YouTubeなどの大手SNSにも対応しているほどです。

ただし、海外製なので英語ができない人はやや使いづらいと感じます。また、検索ボリュームなど詳細を見たい場合は有料プランに切り替えるしかありません。

Googleサジェストキーワード一括DLツール

公式：Googleサジェストキーワード一括DLツール

Googleサジェストキーワード一括DLツールは、Google検索でのサジェストキーワードを調べることができるツールです。1つのキーワードに対し、複数のサジェストが表示されます。CSVで一括ダウンロードできるので、シートに移したい人には便利です。

1点注意点が必要で、このツールは実際にGoogle検索されたキーワード関係を抽出しています。そのほかの検索エンジンやSNSは考慮されていませんし、自サービス関係などの場合はサジェストが出てこないケースがあります。

Googleキーワード プランナー

公式：Googleキーワード プランナー

Googleが提供する、無料で利用可能なサジェストキーワードツールです。Googleキーワード プランナーは「キーワード検索と検索ボリューム」と「予測データ確認」の2つの機能を併せ持ちます。またサジェストキーワードだけでなく、競合サイトのキーワードを確認することも可能です。

ただし「広告」に主軸が置かれたツールであるため、本領を発揮させることができるのはGoogle広告を利用している人です。実際にGoogle広告を配信していない状態で利用すると、検索ボリュームが大雑把な数値でしか表示されない仕様になっているので注意しましょう。

GetKeyword

公式：GetKeyword

GetKeywordは、月10～40回（時期による）ほどサジェストキーワードを無料で検索できます。キーワードだけでなく、検索ボリューム、検索数の増減率・競合性・クリック単価なども一括で表示されます。

ほかの分析ツールを使わずとも、SEOに関係するデータが取得できるのが最大のメリットです。ただし、分析したログが入力画面に残るので、第三者が情報を見てしまう懸念があります。有料版であれば、データは残りません。

【有料】サジェストキーワード確認ツールおすすめ5選

次に、有料版のサジェストキーワード確認ツールを紹介します。無料版と違って回数制限がない、SEOに関するほか機能があるなどのメリットが多いツールばかりなので、ビジネスで使うのであれば有料に切り替えるのもありです。

Ahrefs

公式：Ahrefs

Ahrefsは、SEO分析ツールで有名ですが、「キーワードエクスプローラー」という機能を使えばサジェストキーワードを調べられます。Google・YouTube・アマゾン・Bing・Yahooをメインにそのほか4つの検索結果から抽出可能です。

キーワード難易度・ボリューム・トラフィックポテンシャルなどのデータも表示されるので、どのサジェストキーワードを優先的に対策すべきかわかりやすいです。コンテンツSEOをしている企業だと、すでにAhrefs導入していることも多いので使ってみてください。

▶価格：19,900円～/月

Ubersuggest

公式：Ubersuggest

Ubersuggestは、サジェストキーワードやボリュームを調べるのに便利なツールです。60億にもなるキーワードを分析、結果を表示するので精度もかなり安定しています。UIがシンプルなので、なんとなくで利用できるのも魅力の1つです。

ちなみに、Ubersuggestは「サイト監視」という機能が優秀です。ドメイン分析機能の1つなのですが、内部施策の状況（ヘルスチェック・エラー・警告など）を確認できます。サーチコンソール並みの精度で、すぐに改善したほうが良い部分がわかります。

▶価格：2,999円～/月

キーワードファインダー

公式：キーワードファインダー

キーワードファインダーは、発見キーワード数累計は1億4千万を超える、新規キーワード開拓に特化したツールです。SEO対策におすすめのキーワード（サジェスト含む）を毎日自動で取得する機能が便利です。

Googleアナリティクスやサーチコンソールと連携することで、CVキーワードを特定したり、想定流入キーワードを分析したりもできます。

▶価格：50,000円～/月

SEARCH WRITE

公式：SEARCH WRITE

SEARCH WRITEは、SEOに関する経験や知識が浅い人でも使いやすいツールです。SEOに本当に必要な機能のみに絞っているので、効率よく分析できます。

SEARCH WRITEは、サジェストキーワード含めて対策したほうが良いキーワードの提案をしてくれます。分析に必要な時間の短縮にもなりますし、どういうキーワードを選定したほうが良いかわからない初心者の人でもSEO対策可能です。また、個々のタスクの進行状況を把握できるよう、チーム運用に特化した設計のため、チーム単位で導入するのも良いでしょう。

▶価格：80,000円～/月

SE Ranking

公式：SE Ranking

SE Rankingは、海外で人気が高い競合サイト分析ツールです。キーワードをもとにサジェストを出せるうえ、競合サイトが獲得しているサジェストキーワードの把握も可能です。もちろん、検索ボリュームや、自然検索での難易度、広告単価、競合性などの情報もまとめて確認できます。

そのほか、競合サイト全体の検査や、検索順位、被リンクの監視、専用レポートの自動化など、SEOに必要な機能は一通り備わっています。月額1万円を切っているので、スモールスタートしたい人におすすめです。

▶価格：7951.17円～/月

サジェストキーワードの注意点

サジェストキーワードに関しての注意点を3つ解説していきます。

サジェスト汚染には注意が必要

サジェスト汚染とは、ユーザーにネガティブな印象を与えるワードがサジェストキーワードで表示されることです。例えば企業。「株式会社●●　ブラック」「●●（企業名や商品名） やばい」など、ネガティブなキーワードの表示が多い場合、サジェスト汚染されている可能性が高いです。

「検索エンジン運営側への削除申請」や「専門家への相談」などで対策しておきましょう。事実ではない場合は、基本的に削除申請で消してもらえます。

サジェストキーワードを使いすぎない

サジェストキーワードを使いすぎると、メインキーワードが埋もれる、タイトルや見出しが見づらくなるなど逆効果になってしまいます。キーワードは自然な形で文章に組み込まれるほうがSEO的には効果があるので、無理やり多様しないようにしましょう。

とくにタイトルは、ユーザーの興味を惹く内容・わかりやすさが重要です。メインキーワード+サジェストキーワード1～2ほどまでに削ると良いです。

必ずユーザーニーズと一致するわけではない

サジェストキーワードは、検索エンジン側が「実際に検索されたキーワード」「トレンド」などから推測して表示しているものです。必ずしもユーザーんーずと一致するわけではありません。

そのため、サジェストキーワードをコンテンツに入れたのに順位が上がらないということは良くある話です。

SEO対策するならサジェストキーワード以外も分析すべき

SEO対策するなら、サジェストキーワードだけでなくユーザーの潜在ニーズやアクセス分析など、ほかの分析も同時にすべきです。そのために最も効果的なのが、競合分析です。競合サイト（検索結果の上位）を分析すれば、どういった記事でどんなキーワードを対策しているか、どこを修正したのかが把握できます。

競合の情報を参考に、自社のコンテンツを修正すれば、上位表示されやすくなるのです。０から調べ上げる工数も削減できるので、まさに一石二鳥です。そのためにはサジェストキーワード確認を含めて、多機能な分析ツールを入れておいたほうが便利です。自分に合うツールを見つけて、ぜひSEOに活かしてみてください。