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店舗集客アプリどう活かす?顧客獲得のための正しい運用方法

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店舗集客アプリは新規集客ツールではなく、リピート促進のためにあるものです。なぜなら、自分のお店を知らない方は基本的にダウンロードすることがないためです。一度でも来てもらった方への再来店促進として、主にプッシュ通知を使って、お得な情報をタイムリーに発信したり、イベントの告知などを行います。

では実際に、店舗集客アプリをどのように活用すれば、うまくリピート促進につなげられるのか、詳しく見ていきましょう。

店舗集客アプリを誤って運用すると逆効果!?

ブランドのショッピングモール

リピート促進のために存在する店舗集客アプリですが、特に中小規模の店舗は誤った運用の仕方をすると逆効果かもしれません。

現在、全国展開している店舗数の多い大手企業が多くアプリを導入し、プッシュ通知などで毎日のようにクーポンを発行し続けているため、ユーザーはクーポンに見慣れてしまい、「店舗集客アプリ=値引き」という図式を当たり前に感じている可能性があります。

そのため、一度でも店舗集客アプリを利用したことのあるユーザーは、正規料金を高く感じ、定価での利用が減少するということもあるかもしれません。

100以上の店舗数を抱える店舗であれば、お客様を囲い込めれば、さほど大きな影響はないかもしれませんが、中小規模の店舗にとっては、客単価が下がり値崩れをすることは死活問題にもなりかねません。

店舗集客アプリがリピーターに広まれば広まるほど正規料金での利用が激減し、リピート数が増えても売上が上がらないという悪循環に陥ってしまう可能性があります。

中小規模の店舗はどのような情報発信をしていけばよいのか?

店内風景

アプリ上ではむやみに情報発信をすればよい、やみくもにクーポンを発行すればよい、というものではなく、まずは「ユーザーが求める情報を提供する」といった基本的な姿勢を持つことが大切です。

ユーザーにとって興味・価値のある情報でなければ、閲覧しようという気持ちにはなりません。

どのような情報を発信すればよいか悩んだ場合は、アプリのアンケート機能や投票機能を使って、ユーザーの生の意見を吸い上げるなど、各ユーザー一人ひとりの属性を把握しましょう。

また、「どのユーザー層に向けて情報発信をするのか」といった視点を持つのもが重要になります。いくら熱心にアピールをしても、販売している商品やサービスと客層がズレていては効果は期待できません。

節約志向のユーザー向けならクーポンなどの特典情報を配信するのがよいかもしれないですが、高齢者向けの場合はクーポンではなく、商品の品質や安心感をアピールした方がよい、などターゲット層によって対応も変わります。

アプリの活用において意識すべきなのは、対面で接客をしているイメージを持つことです。既存の商品や新商品の魅力を分析したうえで、アピールポイントと客層を整理して、うまくマッチングさせていきましょう。

スマホユーザーが多いことをしっかりと認識しておく

スマートフォンの画面

店舗のマーケティングや販売戦略を考えるうえでは、スマホユーザーの存在を改めて意識しておく必要があるでしょう。

博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所による「メディア定点調査」によれば、スマホの所有割合は年々増え続けており、特に東京地区においては100%に限りなく近づいています。

全世代において80%以上が所持しており、女性15~19歳、20代、40代、男性20代については100%が利用しているそうです。若年層をターゲットにした店舗はもちろん、高齢者向けのビジネスであってもスマホを利用した集客は欠かせないといえるでしょう。

【参考】博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所「メディア定点調査」

つまり、世代を問わずアプリで発信される情報に対して素早く反応できる環境が整っているということです。効果的な情報発信を行えばリアルタイムで集客につなげられる一方で、それがよくない情報であればSNSなどを通じて一気に拡散してしまう恐れもあるでしょう。

「ユーザーが普段、どのような目的でスマホから情報を集めているのか」といった視点を忘れないことが宣伝活動を行ううえで大切です。

集客アプリを効果的に活用するポイント

集客アプリを活用するには、ユーザーがどんな情報に注目しているのかを把握する必要があります。

まず、店舗の基本的な情報の掲載を充実させて、わかりやすく表示することが重要です。

商品、サービスの紹介や説明、営業時間や店舗までのアクセス方法などを定期的に見直すようにしましょう。古い情報を掲載したままだと、せっかく興味を持ってくれたユーザーを手放してしまう要因にもなります。場合によっては、クレームの対象となってしまうため、常に最新の情報を掲載しておくことが大切です。

またリピーターを大切にするという意味でも、キャンペーンやセールの情報発信を意識しておきましょう。すでにある程度、店舗や商品の情報を把握しているユーザーに対して、お得な情報を提供するのは効果的な方法です。

誕生日などの個人データを収集している場合は、誕生日に会員限定の特典などをプレゼントするのも集客につながるでしょう。

そして、新規の顧客を開拓していくためには、アンケートなどから利用者のレビューを発信してみるとよいでしょう。既存ユーザーの生の声を情報として発信することによって、新規顧客の不安を解消させる狙いがあります。「友だち紹介キャンペーン」や「レビュー投稿でプレゼント」といった仕掛けも、新たな顧客を呼び寄せるのに有効です。

代表的な集客アプリ5選

人気の集客アプリのなかでもおすすめのものを5つご紹介します。企業規模や業種、または好みなどによって適したアプリは異なるので、まずはここで紹介するものの特徴をそれぞれ比較して、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。

GMOおみせアプリ

GMOおみせアプリは、GMOグループが運営している店舗向けの集客アプリで、全国8,000店舗の導入実績があります。

幅広い業種に対応でき、クーポン発行やニュース、スタンプ発行、予約システム、アプリ決済など、豊富な機能を備えているのが魅力です。プッシュ通知は女性限定、学生限定など細かくセグメントして効率良く配信できます。

モバイル会員証の発行機能もあるので、会員証を忘れるといったこともなくなり、お店にもお客様にもメリットの多い集客アプリといえます。

月額料金(税込22,000円~)は利用内容に応じて変動しますが、機能面が充実しているので、使い勝手はよいのではないでしょうか。

公式サイト

アプスタ

1,000社以上の制作実績があり、ノウハウ・技術力を活かした提案をしてくれるのが、アプスタの特徴です。柔軟なカスタマイズが低コストで行えるのが魅力。

思い立ったときやキャンペーン時のみなど、単発ですぐにプロモーションできるのも便利ではないでしょうか。

各種スタンプ機能や、リマインダー通知、アプリ内での商品・サービスの販売など、業種を問わずに活用できる機能が豊富に用意されています。

利用料金は、初期費用が110,000円、月額はバリュープランが31,900円、エンタープライズプランが55,000円~です。(いずれも税込)

公式サイト

LINE公式アカウント(旧LINE@)

ビジネス向けのコミュニケーションツールとして、数多くの店舗で導入されている定番アプリです。キャンペーン情報の発信やクーポンの発行、抽選、顧客との1対1、1対複数でのコミュニケーションが可能なので、メルマガのように利用できる一方で個人の問い合わせ対応も可能です。

日本ではLINEはコミュニケーションツールとして身近なアプリといえるので、お客様も新たに取得する必要がなく、スムーズに導入できケースが多いのが魅力です。

公式サイト

みせめぐ

「みせめぐ」は、POS(Point of Sales)システムを扱っているビジコムが運営している集客アプリです。POSシステムとは「販売時点情報管理」といって、販売実績(売上)を単品単位で集計することをいいます。

つまり、いつ、どの商品が、どのくらい、だれに買われたのかを特定できるので、データを収集することで、マーケティングや今後の販売促進に役立てることが可能です。

また、最大の魅力は完全無料で利用することができる点。新店舗をかまえたばかりの方など、コストを気にせずに施策をトライできるので、とにかくいろいろと試してみたいという方にもおすすめです。

公式サイト

店舗アプリ

安価ながら企画構成からフルデザイン制作でブランディングができるアプリのが特長の店舗アプリ。企画から最短20日で利用開始することができます。

飲食店、小売店、美容サロン、住宅販売と幅広い業界から支持されているのは、素早くデータ分析、効果計測し、来店率を向上させるための自動運用が搭載されているためでしょう。

ブログ感覚で直感的に操作できるというのも魅力的で、8,000店舗のアプリ開発実績を持ちます。企業内専用通知アプリとしてインハウスアプリのようにも利用されているそうです。

公式サイト

最初から集客アプリの完璧な運用を目指さない

家族でスーパーマーケットに買い物

とはいえ、ユーザーに向けた情報発信に力を入れすぎるあまり、あれもこれもと情報を盛り込んでしまうこともあるかもしれません。多くの情報を発信しようとして内容がおざなりになってしまったり、逆に内容にこだわりすぎて配信スピードが遅くなったりすることは避けましょう。

最初から完璧に何でもこなそうとするのではなく、店舗の規模や宣伝に割ける時間などを考慮したうえで、無理のない情報発信を行いましょう。

必要に応じて、アプリやWebの運用に強い業者に相談をしてみるのも一つの方法です。経営の実情に合わせて、最適な手段を選んでみてください。

各媒体に合わせた情報発信の特性を把握しましょう

本来、店舗がユーザーに向けて情報発信をする場合はアプリではなく、WebサイトやSNSの方が主流だと考える人は多いのではないでしょうか。また、メルマガを活用するというのもあります。

それぞれにどんな内容を発信するのが良いのか見ていきましょう。

アプリ

アプリを活用するときは、基本的に既存のユーザー特性に合わせた細やかな情報発信を心がけましょう。新規顧客の獲得も可能ですが、基本的には既存客、リピーターの再来店を促すのに向いています。

プッシュ通知を送れるのが大きなメリットですが、お客様に鬱陶しく思われてしまわないように、発信する情報の内容や頻度には気を付ける必要があります。

Webサイト

Webサイトは、ネットからの集客をするうえで中心となる媒体です。新規、既存問わず、ユーザーは自分の求める商品やサービスを調べる際に確認するでしょう。

ユーザーが自ら検索エンジンを使って欲しい情報を主体的に探しているので、そのような来店確率の高いお客様を取りこぼしの無いよう、Webサイトを競合他社と差別化し、魅力がすぐにわかるようにしておく必要があります。

SNS

SNSはリアルタイムの情報を配信するのに向いているため、「本日のおすすめ」や「17時までにご来店の方に◯◯をサービス」といったタイムリーな情報を伝えるときに使うとよいでしょう。

メルマガ

メルマガは配信の許諾を得たユーザーに対して行うものなので、会員として顧客を囲い込む際に向いています。

メルマガ登録者限定の特典などを定期的に配信してみましょう。一斉に情報を配信でき、コストも低いため、宣伝手段の一つとして積極的に活用していくことが大切です。

それぞれの媒体の特性をよく理解したうえで、連携して運用していくことが重要になります。

中小企業における集客アプリの活用方法とは

集客アプリの効果を最大限に高めるためには、日頃からアンケートなどでお客様のリアルな声を集める必要があります。そうすることで、一方的に情報を送りつけるのではなく、都度、各ユーザーのニーズに合ったきめ細やかな情報発信が可能となります。

逆にそういうきめ緻密な運用ができなければ、なかなか効果を出すのが難しい集客ツールでしょう。それどころか、ユーザーのニーズとズレた一方的なクーポンの発信などは、値崩れの原因にもなります。

また興味・関心を引けないコンテンツのプッシュ通知は、ユーザーにとって迷惑に感じることすらあり、顧客離れの原因にもなりますので注意が必要です。

上記のことを気をつけながら、Webサイト、SNS、メルマガなどと組み合わせて、効率的なアプリ運用を行ってください。

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