TikTok(ティックトック)の危険性とは?特徴、使い方もわかりやすく解説!
数秒~数十秒程度の短尺動画を共有できる「TikTok」。世界中でとても人気があるSNSなので、使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
当記事では、TikTokとはどのようなSNSなのかをご紹介するとともに、危険性や安全に利用するポイントなどについて、解説します。さらに、動画の視聴方法や動画の作り方など各機能の使い方についても、画面とともにわかりやすくご説明します。
目次
TikTok(ティックトック)とは?簡単に紹介!
「TikTok」とは、短尺の動画をシェアできるSNSです。ダンス・歌・ファッション・グルメといったテーマの動画を投稿するユーザーが多く、10~30代を中心に高い人気を誇っています。
TikTokの大きな特徴は、写真を投稿するInstagramや、数分~数十分程度の長い動画を投稿するYouTubeとは異なり、数秒~数十秒程度の短尺動画を投稿するSNSであることです。
TikTokは、中国のテクノロジー企業ByteDanceが開発・運営しています。2016年に中国で「Douyin(抖音)」として発表された後、急速な成長を遂げ、日本では2017年にTikTokとしてサービスを開始しました。
TikTokの利用者数
TikTokの世界の月間利用者数は10億人(2021年9月時点)、日本国内の月間利用者数は約1700万人(2021年8月時点)となっています。TikTokが流行している現状を考慮すると、2024年現在ではさらに月間利用者数は増加していると考えられるでしょう。
(出典:「2021年に活用を始めないと乗り遅れる」電通天野氏に聞くTikTok活用の今)
利用者層
ユーザーを年代別に見ると、18~24歳は全体の23.8%、25~34歳は17.1%、35~44歳は7.2%、45~54歳は3.7%、55歳以上は2.4%となり、ユーザーの平均年齢は、2023年時点で36歳です。
男女比をみると、女性が53.4%、男性が46.6%となっており、女性の方が多く利用しています。
TikTok ユーザーの平均年齢が「36歳」に上昇:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは | DIGIDAY[日本版]
TikTok(ティックトック)に危険性はある?
TikTokは必ずしも安全だとは言い切れません。なぜなら、TikTokを含むSNSの利用には、個人情報の漏洩やプライバシー侵害、誹謗中傷など、常にリスクがついて回るからです。
動画を視聴するだけであれば、危険性は非常に低いと言われていますが、他のユーザーの投稿にコメントをする、自分で動画を投稿することによって、危険性が高まると言われています。
TikTokに危険性があると言われる理由は、以下の通りです。
- 個人情報の流出リスクがあるから
- 投稿した動画が炎上する可能性があるから
- DM機能を悪用する人がいる可能性があるから
- 中国政府にユーザーデータがわたってしまう懸念があるから
それぞれ確認していきましょう。
理由①:個人情報の流出リスクがあるから
TikTokは、十分に注意して利用しないと、投稿動画が原因で個人情報が流出してしまう場合があります。
「投稿した動画から住所が突き止められた」「子どもの制服から通っている学校が特定された」といった出来事が起こる可能性も否めません。
個人情報が流出すると、状況によっては、脅迫や嫌がらせ、ストーキング行為などのターゲットにされてしまう可能性があるので、細心の注意を払いましょう。
理由②:投稿した動画が炎上する可能性があるから
TikTokでは投稿した動画が炎上してしまう可能性があります。TikTokは、不特定多数の人が利用しているSNSということもあり、動画内容に対しての非難や中傷が殺到してしまう可能性も考えられるのです。
不適切な発言や投稿は炎上の火種になってしまうことがあります。動画の炎上は、誹謗中傷トラブルの原因にもなりますので、十分に注意しましょう。
※誹謗中傷とは:個人や企業の社会的評価を低下させるような根拠のない悪口や嘘を言って他人を傷つける行為
ちなみに、
- 政治・宗教・差別、誹謗中傷、個人攻撃などを含む動画
- 悪ふざけや非常識な行動など他の人の迷惑になるような動画
などは、特に炎上につながりやすいと言われています。炎上・誹謗中傷をできる限り回避するために、こうした動画を投稿するのは控えましょう。
ただ、中には投稿した動画に問題となる要素がなくても、攻撃を行うユーザーも存在します。もし、悪質なユーザーから誹謗中傷を受けた場合は、まずブロックして、誹謗中傷が含まれる投稿を通報しましょう。状況に応じて、損害賠償請求なども検討するのがよいでしょう。
理由③:DM機能を悪用する人がいる可能性があるから
TikTokには、特定のアカウントと直接、クローズドでメッセージを送受信できるDM機能が備わっています。
このDM機能を悪用して、個人情報や金銭をだまし取ろうとする詐欺師や、出会い目的で接触してくるユーザーからDMが届く場合があるので、注意が必要です。
見知らぬ人からのDMについては内容を鵜呑みにせず、返信するのは避けましょう。
理由④:中国政府にユーザーデータがわたってしまう懸念があるから
TikTokは中国発のアプリであるため、中国政府に不正入手されたユーザーデータがわたってしまう可能性があるとして、世界各国でTikTokの利用を禁止する動きが広がっています。
きっかけは、2022年12月に起きた不正アクセス事件です。アメリカの経済誌「Forbes(フォーブス)」は、「TikTokの運営会社であるバイトダンス社の社員が、TikTokの取材を担当していた数人の記者の位置情報データを不正に入手しようとした」と発表しました。バイトダンス社はこれを認め、関与した社員を解雇しています。
この事件を機に、米国をはじめ世界各国で、TikTok利用禁止の動きが活発化したと言われています。
TikTok (ティックトック) の危険性を踏まえ安全に利用するためのポイント
ここからは、TikTokの危険性を踏まえ、安全に利用するためのポイントをご紹介します。ポイントは以下の3つです。
- 個人情報を安易に明らかにしない
- アカウントのプライバシー設定をする
- 怪しいDMは無視する
ポイント①:個人情報を安易に明らかにしない
TikTokの動画には、自分の名前や顔、住所はもちろん、その他個人が特定されかねない情報を映さないように注意しましょう。
例えば、
- 動画に映り込んだ部屋の間取りや郵便物、人、家からの景色
- 利用しているスーパーや飲食店の情報
- 最寄り駅
- 天気や災害、電車の遅延情報
- 学生であれば制服
といった情報は生活エリアの特定につながる可能性があるため、発信しないように心がけましょう。
また、自身の投稿だけでなく、ほかの人の投稿にコメントをする際にも、個人情報を書き込んでいないか、しっかりとご確認ください。
ポイント②:アカウントのプライバシー設定をする
TikTokを安全に使用するためには、アカウントのセキュリティを強化することも大切です。
セキュリティを強化する方法として考えられるのは、以下の4点です。
- アカウントの公開・非公開を設定する
- 作成した動画の公開範囲を変更する
- 第三者による動画のダウンロードができないようにする
- コメントフィルターをかける
それぞれ見ていきましょう。
アカウントの公開・非公開を設定する
不特定多数の人にアカウントを見られたくない場合、非公開設定をすることができます。非公開設定をすると、承認したユーザーにのみ投稿やプロフィールが公開されます。
非公開アカウントの設定方法は、以下の通りです。
(1)まず、プロフィール画面の右上にある「≡」をタップする。
(2)「設定とプライバシー」を開く。
(3)「プライバシー」をタップする。
(4)非公開アカウントをオンにする。
作成した動画の公開範囲を変更する
TikTokでは、シェアする動画ごとに公開範囲(動画を誰が見られるようにするか)を変えることができます。
新しい動画を投稿する場合、公開範囲は投稿画面で設定することが可能です。
すでに投稿した動画の公開範囲を変更する場合は、以下の手順で行います。
(1)TikTokで公開範囲の設定を変更したい動画を開く。
(2)画面下部の「プライバシー設定」をタップする。
(3)「動画の公開範囲」で動画を公開したい範囲を選択する。(誰でも/友達(相互フォロワー)/自分のみ、から選択可能)
第三者による動画のダウンロードができないようにする
自分が投稿した動画を他のユーザーがダウンロードができないように設定することで、悪用されるリスクを抑えることができます。
設定の手順は以下の通りです。
(1)まず、プロフィール画面の右上にある「≡」をタップする。
(2)「設定とプライバシー」を開く。
(3)「プライバシー」をタップする。
(4)「ダウンロード」をタップする。「動画のダウンード」をオフにすれば、他のユーザーが動画をダウンロードできなくなります。
コメントフィルターをかける
TikTokには、スパムコメントや不適切なコメント、指定したキーワードが入ったコメントを除外することができる「コメントフィルター」という機能があります。この機能を使うことで、誹謗中傷のリスクを減らすことができます。
コメントフィルターの設定方法は以下の通りです。
(1)まず、プロフィール画面の右上にある「≡」をタップする。
(2)「設定とプライバシー」を開く。
(3)「プライバシー」をタップする。
(4)「アクティビティ」の中の「コメントを許可する範囲」をタップする。
(5)「コメントフィルター」から、コメントの表示・非表示の設定をする。スパムコメントに加え、特定のキーワードを含むコメントもフィルターで非表示にすることができる。全てのコメントを非表示にすることも可能。
ポイント③:怪しいDMはスルーする
TikTokを安全に利用するためには、犯罪につながりそうな怪しいDMは、スルーするのが正解です。
DMは、他のユーザーとの貴重な交流ツールである一方で、詐欺師や出会い目的のユーザーや、誹謗中傷をする悪質なユーザーとの接点にもなり得ます。
ただ、DM機能を一切使わないと、他のユーザーとの交流が制限されてしまうため、他ユーザーとのやり取りを楽しみたい方は、リスクが生じうることを踏まえて、適切にDM機能を活用しましょう。
TikTok (ティックトック) アプリのダウンロード・設定方法
ここからは、TikTokのアプリをダウンロードする方法や、プロフィール設定方法について、解説していきます。
アプリをダウンロードする
まずは、AppStoreやGoogle Playで「TikTok」と検索してアプリをダウンロードします。
アプリを起動すると、好きなカテゴリーや性別の選択を求められます。該当するものをタップ、またはスキップして、TikTokのトップページへ進みましょう。
この時点で、アプリ内の動画を視聴できるほか、
- 動画の閲覧
- 動画のシェア
- 動画のダウンロード
- 動画への「いいね」
- 動画の撮影・作成
- コメントの閲覧
といった機能を利用することが可能になります。
アカウントを作成する
ここからは、TikTokでアカウントを作成する手順を解説します。
(1)TikTokアプリを開いたら、下部のメニューバーにあるプロフィールアイコンで、「登録」をクリックする。
(2)以下の画面が表示されるので、
- 電話番号/メールアドレス
- LINE
- カカオトーク
の中から希望する登録方法を選択する。
(2)続いて、生年月日とユーザー名を設定する。ユーザー名は後から変更することも可能。以上でアカウント登録は完了です。
投稿しないでTikTok (ティックトック) を見るだけの人の使い方
ここからは、「動画投稿はするつもりがないけれど、TikTokを楽しみたい」と考えているユーザーに向けて、以下機能の使い方を解説します。
- 動画を視聴する
- 動画やユーザーを検索する
- 「いいね」やコメントをする
- 動画をシェアする
- 動画をダウンロード・保存する
それぞれ見ていきましょう。
動画を視聴する
TikTokを楽しむためには、まずは動画を視聴してみましょう。TikTokのアプリを起動すると「おすすめフィード」が表示され、おすすめ動画が自動的に流れます。
画面を上下にスワイプすると、すぐに別の動画の再生が始まります。
TikTokでは、好みの動画を視聴すればするほど、ユーザーの関心と一致する動画が表示されやすくなります。興味のない動画はスキップしてしまいましょう。
なお、動画を視聴するだけであれば、アカウントを作成しなくてもすぐに楽しめます。
動画やユーザーを検索する
TikTokでは、関心がある動画やユーザーを検索することができます。
手順は以下の通りです。
(1)画面右上にある虫眼鏡アイコンをタップします。
(2)検索窓に調べたいワードを入力して、「検索」をタップします。
(3)検索したワードに関連する動画の一覧が表示されます。このうち、「注目」タブの動画は、多くのユーザーから視聴されているコンテンツです。
動画に「いいね」する
動画視聴中の画面を2回タップするか、「♥」を押すことで動画に「いいね」を押すことができます。
登録済みのアカウントにログインした場合、「いいね」を付けた動画リストは、プロフィール画面から確認することが可能です。
ちなみに、自分が「いいね」した動画だけでなく、他のアカウントが「いいね」した動画も、同じように見ることができます。
※そのユーザーが「いいね」リストを非公開に設定している場合は、他のアカウントから見ることはできません。
動画をシェアする
TikTokの動画は、他のSNSやメール、SMSなどにシェアすることが可能です。
動画視聴画面の矢印マークをタップすると、共有先候補が表示されるので、希望のものを選択して、動画をシェアしましょう。
また、「リンクをコピー」をタップすると、動画URLをコピーすることができます。ブログやウェブサイトなどにコピーしたURLを貼り付けてコンテンツを共有することが可能です。
動画をダウンロード・保存する
TikTokでは、動画を端末にダウンロードするほか、アプリ内で保存することが可能です。
動画を端末にダウンロードしたい場合は、動画視聴画面の矢印マークをタップして、「ダウンロードする」を選択します。
スマートフォン本体にはダウンロードせずに、アプリ内で保存したい場合は、動画視聴画面から保存マークをタップします。
保存した動画は、プロフィール画面から確認することができます。
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TikTokの動画保存(ダウンロード)方法について解説!ロゴなしで保存できる?
アカウントをフォローする
動画視聴画面の「+」をタップすることでアカウントをフォローすることができます。
また、フォローしたいアカウントのプロフィールページを表示し、「フォロー」をタップするとフォローすることができます。
フォロー済みのアカウントは、プロフィール画面から確認することが可能です。
TikTok (ティックトック) で動画の撮影から投稿までしたい人の使い方
ここからは、TikTokで動画の撮影から投稿までを楽しみたい、TikToker向けの使い方を解説します。
- 動画を撮影する
- 楽曲を選択する
- 動画を加工・編集する
- 動画を投稿する
- ライブ配信をする
動画を撮影する
画面下部真ん中の「+」ボタンを押すと、動画を撮影できる画面が表示されます。
撮影画面の右側にある表示をタップすれば、撮影速度を調整したり、撮影開始までのカウントダウンを設定したりすることが可能です。
撮影画面の上部に「楽曲を選ぶ」という項目があるので、タップして、動画に合う楽曲を選択しましょう。
楽曲は検索窓から探すこともできるほか、「おすすめ」から楽曲を選ぶことも可能です。
動画を加工・編集する
撮影した動画を加工・編集することで、動画のオリジナリティを高めることができます。画面の右側に、ステッカーやテキスト、フィルターなど、動画加工機能の一覧が表示されますので、使ってみましょう。
動画を投稿する
動画を投稿する際には、動画の左下に表示される説明文を入力しましょう。必要に応じて、ハッシュタグやメンション、タグ付け機能を活用して投稿することも可能です。
また、動画の公開範囲については、「誰でも」「友達」「自分のみ」の中から選ぶことができます。
最後に「投稿」をタップすれば、投稿完了です。
すぐには投稿せず、下書き状態にしておきたい場合は、下書き保存しておきましょう。
ちなみに、TikTokでは、動画投稿を自動化できる「予約投稿」という機能を使うことができます。一定の時間帯や曜日を狙って戦略的に投稿をしたい人はぜひ活用してみましょう。
ただし、スマホアプリからは予約投稿ができないので、注意が必要です。
予約投稿の手順は以下の通りです。
- ビジネスアカウントに切り替える
- 動画をアップロードする
- 投稿時間を決めて予約する
ライブ配信をする
TikTokには、ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取ることができる「ライブ配信」の機能があります。ライブ配信では、配信者と視聴者がコメントやギフティング(投げ銭)を通じて、交流をすることが可能です。
フォロワーが1000人以上いるユーザーはライブ配信をすることができるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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TikTokライブ配信のやり方とは?配信するための条件やギフティング(投げ銭)機能についても教えます!
TikTok (ティックトック) を使ってみよう!
TikTokは動画を視聴したい人から、撮影・投稿したい人まで、沢山のユーザーが楽しめる短尺動画プラットフォームです。
当記事では、TikTokに伴う危険性に触れた上で、安全に利用する方法を解説しています。
また、TikTokに搭載されている各機能の使い方も、初心者向けに詳しく説明しています。ご自身の目的に合わせて、ぜひTiikTokを活用してみてください。
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