TikTok(ティックトック)で収益化する方法とは?条件や収入を増やすコツ
誰でも手軽に動画投稿ができるプラットフォームとして利用者が多いTikTok(ティックトック)には、投稿することでお金が稼げる収益化プログラムが多数用意されています。
しかし実際に収益化プログラムで稼ごうとしても、収入が増加しないなど悩みを抱えている人は少なくありません。
本記事では、TikTokで収益化を狙う場合の条件・収入を増やすポイントなどを紹介します。収益化プログラムでお金を稼ぎたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
TikTokで収益化する6つの方法と条件
TikTokで収益化する具体的な方法は、主に以下の6つです。
- Creator Rewards Program
- 投げ銭・ギフト
- サブスクリプション
- 商品・サービスへの誘導
- 企業案件獲得
- TikTok Creative Challenge
収益化の方法は多数用意されており、どれを活用して稼ごうか迷う人もいるかもしれません。しかしこれらの方法にはいずれも条件が設定されており、その条件をクリアした人が利用可能になったり稼げるようになったりします。言い換えるなら、各プログラム・方法に設定されている条件を満たさなければ稼げないということです。
収益化の方法は多数ありますが、どれを活用しようか迷う前に各プログラムに設定されている条件を満たしているかどうかの確認が重要といえるでしょう。
以下の項目で上記の収益化プログラムの条件・稼ぐ方法などを解説するので、参考にしてください。
方法①:Creator Rewards Program(再生回数による報酬)
Creator Rewards Programとはクリエイター自身が投稿する動画を通じて報酬が得られる収益化プログラムで、「Creativity Program Beta」のアップデート版として2024年3月に公開されました。
誰もが参加できるものではなく、利用する際には以下の条件を満たさなければなりません。
- Creator Rewards Program対象国のいずれかに在住
- 規約違反・詐欺行為に関与していない良好な個人アカウント
- 18歳以上
- フォロワー数1万人以上
- 過去30日間のおすすめフィード上での動画視聴回数10万回以上
- オリジナルコンテンツの投稿
- 投稿動画の長さは1分以上
収益化は「オリジナル動画」「1動画につき視聴時間5秒以上」などのプログラム要件を満たす動画のパフォーマンスに応じて報酬が付与される仕組みです。質の良いパフォーマンス動画をアップし続けることでより多くのユーザーが配信を視聴し、収入増加も期待できるでしょう。
方法②:視聴者からの投げ銭・ギフト
TikTokでLIVE配信をして視聴者から投げ銭・ギフトを受け取るのも、収益化のひとつの方法です。
LIVEギフトの受取条件として、TikTokでは以下の利用条件を設けています。
- LIVEギフト利用可能地域に居住
- 18歳以上
- LIVE配信をする資格あり
- コミュニティガイドラインと利用規約に則った良好アカウント
ギフト・投げ銭を受け取るためには上記の要件をすべて満たす必要がありますが、同時にLIVE配信の資格も取得しておかなければなりません。LIVE配信ができるのは、フォロワー数1,000人以上の18歳以上のアカウントです。
LIVEの設定画面で「LIVEギフト」をオンにすることで、視聴者は配信者に投げ銭ができるようになります。
視聴者からの投げ銭は、PayPal経由で指定の銀行口座に振り込まないと現金化できません。LIVE配信と投げ銭の受取が可能になった時点で、PayPalを開設してアカウントを連携させるとともに受取用の金融機関口座も登録しておきましょう。
方法③:サブスクリプション
TikTokは2023年7月に、LIVEサブスクリプションという収益化サービスを開始しました。視聴者がお気に入りのクリエイターを応援するためのサービスであり、登録するとサブスク限定のLIVE動画視聴やチャットの利用が可能です。
配信者側が利用する際に料金はかかりませんが、以下の条件をクリアしたうえでTikTok側から配信の許可を得なければなりません。
- フォロワー数1,000人以上
- 18歳以上
- 質の高いコンテンツ制作の実績あり
視聴者がサブスクリプションに登録すれば登録料の一部が配信者側に支払われるので、安定した収益化を図りたい場合には便利な機能です。
さらに視聴者はサブスクリプションに登録することで、未登録者とは異なる限定ギフトの選択ができます。「未登録ユーザーとは違ったギフトを送りたい」「もっと応援したい」と思うサブスクリプション登録者の増加に伴って、登録料とあわせて限定ギフトの受取も大幅な収益増加につながるでしょう。
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方法④:商品やサービスへの誘導
TikTokを活用して特定の商品・サービスへ視聴者を誘導して報酬を得るのも収益化する方法のひとつです。
サブスクリプションや投げ銭のような利用条件はなく、商品・サービスへのリンクをプロフィールや投稿動画の概要欄に貼り付ければ誰でもスタートできます。収益化を図るための主なリンク先は以下の通りです。
- アフィリエイトサイト
- ECサイト
- 個人ブログ
アフィリエイトやECサイトを利用する際には、事前に登録して収益化が図れるURLを作成しておかなければなりません。
例えば、独自のデザイン・オリジナルキャラクターを使用したグッズなどを販売する際には自分でサイト・ブログなどを事前に作成してから、プロフィール欄・投稿の概要欄にサイトのURLを張り付けておくと良いでしょう。
TikTokでのアフィリエイトは個人アカウントでも可能であり、投げ銭やサブスクリプションのように満たすべき条件・事前審査はありません。手軽に始められるTikTokでの収益化のひとつといえるでしょう。
方法⑤:企業案件の獲得
企業案件とは、特定の企業・会社から依頼を受けて製品・サービスなどを紹介することです。
TikTokは老若男女を問わず多くの登録者を抱えたプラットフォームであることから、さまざまな企業・会社もその市場規模・利用価値に注目しています。
多くのフォロワー数を抱えた人気の高いインフルエンサーとなれば、企業・会社から直接「自社製品の紹介をしてほしい」などの依頼が舞い込むでしょう。
企業案件は依頼する企業・会社と配信者間の直接契約であり、双方の間にTikTokは介入しません。そのため企業案件から支払われる報酬の何割かをTikTok側が取り分としてマイナスするということもなく、全額が配信者の収入として振り込まれます。
TikTokのサービスを利用した収益化はその何パーセントかマイナスされた分が報酬として振り込まれるため、全額を報酬として得たいと考える配信者にとってはメリットの多い収益化の方法といえるでしょう。
方法⑥:TikTok Creative Challenge
TikTok Creative Challengeとは各ブランド会社からの依頼を受けて希望するプロモーション動画を作成して公開し、パフォーマンスに応じて報酬を得る収益化プログラムです。
TikTokにアカウントを持つブランド企業がユーザーに向けて、プロモーション動画を作成して欲しいと募集をかけます。クリエイターはこれに応募して審査・オーディションを受け、採用されると動画の依頼・作成・公開を経て報酬が支払われる流れです。
どのようなブランド企業が募集をかけるかわからず、また募集がスタートしても多くの登録ユーザーが応募するので、必ずしも採用されて収益化が期待できるわけではありません。
しかし好きなブランド企業の募集に採用された際には高いモチベーションで動画作成ができるだけではなく、楽しんで収益化もできるでしょう。
2024年12月現在この収益化プログラムは試運転中ですが、今後さらにアップデートが行われて本格的な運用がスタートすればより高い収益化が見込まれると期待されています。
TikTokで収益化すると本当に稼げる?
TikTokを活用して収益を得ようとする場合、「本当に稼げるのか」気になる人もいるでしょう。
自作動画が配信できるサービス・アプリは増加傾向にあり、それに伴ってこのようなサービス等を利用するユーザーの数も年々増えてきています。そのため、市場が拡大している中でTikTokを本格的に活用すれば、収益を得るチャンスが広がる可能性は十分にあるといえます。
実際、多くの企業やブランドがTikTokを含む動画プラットフォームをマーケティングツールとして活用し始めています。このような企業活動は、TikTokでの収益化の可能性を高める要因の一つといえるでしょう。
ただし、利用者数の増加がそのまま収益化の容易さにつながるわけではありません。TikTokでは配信者と視聴者の両方が増えており、競争も激化しています。そのため、単に動画を投稿するだけでは収益を上げることは難しく、高品質なコンテンツの制作や効果的な戦略が不可欠と言えるでしょう。
TikTok収益化の申請方法と報酬の確認方法
TikTok収益化の申請方法と報酬の確認方法は、どのようなサービスを利用するかによって異なります。
収益化サービス | 申請方法 | 報酬の確認方法 |
---|---|---|
Creator Rewards Program | 条件を満たすことでTikTok Studioから申請・設定可能 | ダッシュボードで確認可能 |
投げ銭・ギフト | LIVEの設定画面でオン | 設定画面の「ギフト収益」で確認可能 |
サブスクリプション | クリエイターツールのサブスクリプションから申請・設定 | プロフィールの横向き三本線のポケットから確認可能 |
上記を参考に、申請・報酬の確認を行いましょう。なおTikTok Creative Challengeは2024年12月現在試運転中であり、今後申請・報酬確認方法は変更になる可能性があります。
TikTokの収益を伸ばすコツ
TikTokで収益化プログラムに登録して動画を配信したからといって、容易に収益が伸びるわけではありません。収益を増やすためにはいくつかのコツがあり、それを熟知したうえで実行すべきでしょう。
ここではTikTokの収益を伸ばすコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
コツ①:投稿するテーマに一貫性を持たせる
高い収益化を期待する場合は、投稿するテーマに一貫性を持たせることをおすすめします。異なるテーマの動画を投稿するとユーザーが分散され、フォロワー数や視聴者数が伸び悩むからです。
例えばメイク方法関連の動画を投稿したとしましょう。その翌日にはカフェ巡りの動画を投稿し、さらにその翌日には大食い動画をアップしたとします。このようにテーマの異なる内容を配信するとファンやユーザーは混乱してしまい、なかにはフォローを解除する人も出てくるかもしれません。
それよりも「女性」「20〜30代」「化粧関連」などにテーマを絞り、その範囲内での内容・コンテンツを配信したほうがファン・フォロワー数は増加していくでしょう。
コツ②:競合するTikTokerを分析する
収益を伸ばしたい場合は、競合するTikTokerの分析も欠かせません。
同ジャンルのTikTokerの配信時間・曜日や内容などを、丁寧にチェックしましょう。多くのフォロワーを抱えるTikTokerだけではなく、少ないTikTokerを分析することも重要です。前者からは成功例を学び、後者からは失敗や改善点を探ることで、収益を伸ばすための多角的な視点を得ることができます。
ただし、フォロワー数が多いTikTokerの真似をしても収益増加は期待できません。視聴者はオリジナリティを求めているため、他人のスタイルをそのまま模倣するのではなく、複数の競合から得た情報をもとに自分だけの配信スタイルを確立することが重要です。
競合分析で成功例や失敗例を研究し、それを自分の配信にどう活かせるかを考えることで、より効果的に収益を伸ばしていくことが可能となるでしょう。
コツ③:定期的・継続的に動画を投稿する
定期的・継続的な動画投稿も、収益を伸ばすうえでの重要なポイントです。
TikTokにはさまざまな収益化プログラムが用意されていますが、これらはすぐに報酬が期待できるものではありません。根気強く継続して動画を配信し続けられるかが、収益化につながる大きなポイントといっても過言ではないでしょう。
TikTokの収益化は短期的な成功よりも、継続的な努力によって徐々に成果が現れる仕組みです。2カ月、3カ月と継続して動画を投稿し続けることで地道にフォロワー数やアクセス数を増加し、最終的に収益が増えていくのです。
しかし2カ月、3カ月と継続して動画を配信し続けることで口コミで広がり、フォロワー数・アクセス数が増えて収益が増加する可能性はゼロではありません。
短期的な収益を目指すのではなく、長期的な視点でTikTokでの動画配信を楽しみながら取り組むことが、収益に繋がっていきます。
コツ④:ハッシュタグを工夫する
ハッシュタグを工夫することも、収益を伸ばすコツのひとつです。
視聴者のなかにはハッシュタグを活用して視聴する動画を探している人も多く、適切なハッシュタグを活用することでアクセス数の増加が期待できます。
ただし人気度が高いハッシュタグはそれだけ多くの配信者が使用しているということでもあるため、競合に埋もれてアクセス数が伸び悩むこともゼロではありません。
そのため「TikTok初心者」や「フォロワー数が少ない」という段階にいる場合には、競争が激しすぎず、かつ一定の検索数が期待できるハッシュタグを選ぶことが効果的です。
実際にハッシュタグ検索でリサーチしながら、自分の動画のテーマや内容に特化したニッチなハッシュタグを活用することで、関心のあるユーザーに届きやすくなるでしょう。
コツ⑤:トレンドを柔軟に取り入れる
トレンドを柔軟に取り入れることも、収益増加の重要なポイントです。トレンド検索は、「注目」「ハッシュタグ」などのタブから可能です。
トレンドを取り入れた内容の動画を配信するとおすすめフィードに紹介される可能性が高くなり、アクセス数も増加します。収益化はいかに多くのユーザーに配信動画を視聴してもらうかが重要なポイントなので、おすすめフィードに表示されれば大幅な収益アップが期待できるでしょう。
ここでのトレンドとはTikTok内のことであり、検索エンジンを使用したWordのことではありません。ネット全体でのトレンドとTikTok内でのそれとでは相違が見られることもあるので、TikTok内に絞ってトレンドをチェックするようにしてください。
コツ⑥:コラボを実施する
TikTok上のほかの配信者とコラボすることで、収益の増加が期待できます。例えば多くの視聴者から支持を集めている配信者とコラボすれば、その配信者のフォロワーがフォローしてくれるかもしれません。
ただしまったく異なるジャンルの配信を行っている人とコラボすると、共倒れになってしまう可能性があります。互いのフォロワーは配信者のジャンル・コンテンツが好きだからフォローしているのであって、まったく別のジャンルに興味を持つことは少ないといえるでしょう。コラボする場合は、多様なジャンルの配信を行っている人を選んで行うことをおすすめします。
コツ⑦:認知度向上の間口を広げる
収益を増加させたいなら、認知度向上の間口を広げることも大切な方法です。TikTokユーザーのなかには複数のSNSを利用している人が多く、並行して活用することでTikTokの配信動画への誘導が期待できます。
例えばInstagramにもTikTokで配信している動画を少しだけ紹介したり、Xに定期的にTikTokアカウントを掲載したりすれば、興味をもって動画を視聴してくれるかもしれません。
本格的な収益化または収益増加を狙う場合は、TikTokだけではなくInstagramのようなほかのSNS・アプリなども併用して幅広くユーザー・アクセス数を集めましょう。
コツ⑧:動画を分析してトライアンドエラーを繰り返す
本気で収益増加を狙うなら、動画の分析とトライアンドエラーの繰り返しは欠かせません。
配信する動画が必ず多くのユーザーを引き付けるとは限りません。多数のアクセス数・フォロワー数が期待できる動画内容は、コンテンツの内容・ジャンル・ターゲット層によって異なり、一概にはいえないのが現状です。
コンスタントに収益化を期待する場合は、どのような内容の動画が人気があるのか、配信の仕方はどうかなどを分析してトライアンドエラーを繰り返していきましょう。
TikTokを活用して収益化を目指そう
TikTokの収益化方法は複数ありますが、プログラムによって申請方法や条件などが異なります。そのため、まずは条件を確認して目標を設定していきましょう。
収益化が達成された後は、継続的な取り組みが欠かせません。一貫性のある動画を投稿しながら、競合を分析したりハッシュタグを使いながら、トライアンドエラーを繰り返すことで収益は着実に増えていきます。
本記事で紹介した内容を参考にしてスタイルに合った収益方法を選択し、安定した収益化を目指してください。
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